思い出の中南米（1983～1988）　第四章 「パナマの日本人コミュニティ」編

1984/06/01 - 1988/08/01

思い出の中南米（1983～1988）　第四章 「パナマの日本人コミュニティ」編

記憶は曖昧ですが、駐在期間（1983年～1988年）のパナマの日系企業は100社を超えていたと思います、駐在員家族は130以上、450名前後だったと思います。
パナマ最大の日本人コミュニティは、会員間の交流を目的とした「日本人会」でした、主な活動は、月次開催のゴルフコンペ、その他クラブ活動の後援、また、パナマ在住日本人による年末のX`masパーティの主催でした。
コミュニティの相互扶助の核となっていたのは、「日本人学校」だったかもしれません、子供同士の友好、学校行事へ役員としての参加、或いは、シーズン毎の行事への父兄参加は、必然的に共有関係・絆が醸成されていました、そして、「会社のコミュニティ」も不慣れな後進国での生活の一助になっていたと思います。

表紙写真：
パナマ日本人学校　小学生＆中学生合同の「大運動会」応援合戦の様子

（当時の写真を、直接デジカメで写してデータ化しました、画像は見づらいですが雰囲気はわかると思います、一番楽な方法で費用も発生せず、良しとしています）

エリア パナマシティ(パナマ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.5

家族の着任前、日本人会主催のクリスマスパーティ（1983年）　出席者は250名位だったと思います、人気は、大使館・企業からの寄付の景品争奪の抽選会でした。

奥さん同伴の会社のクリスマスパーティ（1984年）　家族に不評のヒゲはやめていました。（笑）

普段は倉庫番のパッとしないオジサンが、踊りが始まるや否や、パートナーをカッコ良くリードしていました、やはり年季が違います、会社のクリスマスパーティは、現地従業員の慰労（踊り）が目的です、お開きは真夜中を過ぎていました、でも、前出の日本人会のパーティよりは楽しむことができました。

備忘録
薄いブルーのコードレーンの綿スーツ、紺地のストライプのネクタイは、元町POPPYです、体型の激変に、我ながら時代の変遷を強く感じました。

会社の婦人部のコミュニティ　パナマ在住の日系企業では最多の駐在員数だったかもしれません。

★★パナマ国内の政情・経済不安（1987年～1989年パナマ侵攻）
　　一口メモ★★
1987年から顕著になった国内の政情・経済不安（パナマ侵攻まで）の際、会社（東京本社）の指示は、①家族は、日本またはメキシコへ避難、②本人は、片道航空チケットを懐（会社保管）に通常業務でした。
当時の会社の在パナマ駐在員は20数名、会社からの指示を受け10数家族（奥さん＆子供たちのみ）が、1か月間以上メキシコに避難しました、家族が不安にならないよう、メキシコ支社の定期的な観光、遊園地・動物園への案内、且つ、食事のフォローなど、手厚いサポートがありました。
心配に反し、奥さんは「楽しく過ごした」とのコメント、エンジョイしたようです。

麻雀仲間　
奥さん方の余暇（亭主が出勤後）の過ごし方で人気があったのは、ゴルフ、テニス、麻雀、カードゲーム（セブンブリッジ　記憶曖昧）、セラミカ（陶器の人形）、手芸など多彩でした。

日本人会婦人部　テニス同好会

現地幼稚園の卒園式　日本人園児による踊りを披露していました。

+++　パナマ日本人学校　入学式（小学1年生）+++

小学生＆中学生の生徒数は、100数十名だったと思います、クラスの仲間が帰国する際（休日の場合）、空港まで見送りに行っていました。

+++　パナマ日本人学校　卒業式（小学6年生）+++

★★パナマ日本人学校　教育事情　一口メモ★★
修業日数によって学業の進捗・レベルは、大きく異なると思います、パナマの日本人学校は、国内と同等の修業時間、そして、何よりも教育熱心な素晴らしい先生方に恵まれていました、ですから帰国後、社会人になっても先生とは交流はあったようです。
当時は、帰国子女の学業の低下・遅れが囁かれていました、手前味噌になりますが、我が家の長男は、中学2年の夏に帰国（当時、神奈川県ではア・テストを受験しなければ地域の希望校を受験できません）し、翌年、近所の県立S高校入試の際、先生から「併願校の受験は必要ありません、折角なので、都内の進学校を受けられたらどうですか？」とのコメントをいただきました。

+++　パナマ日本人学校　運動会　+++

日本人学校の運動会は、パナマ在住の日本人の最大のイベントだったかもしれません、生徒、先生、そして、父兄も、家族総出で楽しんでいました、開催時は、地元の方たちが物珍しそうに眺めていました。

写真の奥が父兄観覧席、盛況です。

表紙写真と重複しますが、運動会の応援合戦の様子です。

備忘録
写真奥のマンションの5Fは我が家でした、各室が交互にになっており、1フロア1室感覚でプライバシーも守られ快適に生活ができました。

父兄・生徒合同のフォークダンス

父兄参加の玉入れ

+++　パナマ日本人学校　夏祭り盆踊り大会　+++

亜熱帯気候の中米パナマに、盆踊りの曲と太鼓の音が流れます、この日は、父兄による屋台も出店し賑わっていました。

+++　パナマ日本人学校　水泳大会　+++

+++　パナマ日本人学校　学習発表会　+++

+++　パナマ日本人学校　クラブ活動・サッカー　+++

+++　パナマ日本人学校　クラブ活動・剣道　+++

後方は、マンションのプールです、子供たちの誕生日会などで利用していました。

社内のカラオケ・パーティ

おなじみのハロウィン　子供たちの手には、戦利品のキャンディーを持っています。

我が家は、日本人学校と背中合わせのマンションでした、海側のベランダからは、タボガ島（写真の右側の島影）、暮れには、パナマ運河通航の順番待ちの船が多くみられました。

写真の後方は、新市街地エリア、残念ながら、日本人学校は写っていません、当時は、マンション周辺に空き地が点在していましたが、米国からパナマ運河の完全返還（1999年12月31日）後、急激な新興国として現在（Googleで確認）は様変わりしています。