浄念寺の庚申塔(横浜市港南区野庭町)－2020年春

2020/05/28 - 2020/05/28

　横浜市港南区野庭町にある浄念寺（https://4travel.jp/travelogue/10684999）には地蔵庚申塔が建っている。粗末な地蔵堂の中に2体のお地蔵さまが安置されているように見えるが、大きな方は地蔵庚申塔である。これは台座の高さが違うだけで、お地蔵さまの背丈はほぼ同じである。それでいて、地蔵庚申塔だけは寄進者名を記載するためにもう一段台座を加えたのであろう。それでいて、三猿はなく、台座にある「庚申供養」から地蔵庚申塔であることが分かる。この地蔵庚申塔の建立年月日は享保十四年十一月十五日」で1730年1月5日となる。1729年ではなく、年を越している。
　また、お地蔵さまも立像で、70年ほど下った寛政12年（1800年）に建立されている。おそらくは地蔵庚申塔を真似て建立されたものか？
　また、明治20年（1887年）になって、岩をアーチ状に掘ってお地蔵さまを祀っている。こちらは坐像である。
　この周辺では日野寺尾の地蔵庚申塔（https://4travel.jp/travelogue/11623718）と笹下1北端の地蔵庚申塔（https://4travel.jp/travelogue/11625559）が参考になろう。
(表紙写真は地蔵庚申塔)

エリア 戸塚・いずみ野・港南台(神奈川)

地蔵堂。

お地蔵さま（寛政12年（1800年）銘）。

「寛政12年（）銘」。下の台座に三猿はない。

地蔵庚申塔（享保14年11月15日（1730年1月5日）銘）。

台座に、「同行十六人」、「庚申供養」、「享保十四己酉天　十一月十五日」。1730年1月5日となり、年を越している。

下の台座には三猿はない。

お地蔵さま。

お地蔵さま（明治20年（1887年）銘）。

台座に「明治二十年…」。