上野庭東口の庚申塚(横浜市港南区野庭町)

2020/05/28 - 2020/05/28

　横浜市港南区野庭町上野庭の迎陽隧道から少し下ったところに庚申塚があるという。そういえば、連休明けに臼居本家（https://4travel.jp/travelogue/11621893）を訪れた時に門の前の角に住んでいる奥さんがトンネルを出たところに庚申塚があると言っていたが、探しても見付けられなかったことがある。
　トンネル手前の農家の入口で地図を見ていると、家のご主人が軽トラで出かけるところで、私を見て、「随分と色々歩いているんだ。畑で遭った人ですよね。」（https://4travel.jp/travelogue/11623685）と声を掛けられた。そこで、渡りに舟と思い、「この辺りに庚申塔あるときいたのですが？」「この下の崖の上にある。「開いているところから上って行ける。」と庚申塚の場所が聞き出せた。
　道路のコンクリート板が人がやっと入れる程度に開けてあり、そこから坂道になっている、途中から左に折れる山道があり、その先の石塔が見えている。ではこの山道の先は？と思い、足を進めると、ここの農家の裏を切通道が通っている（https://4travel.jp/travelogue/11625713）。しかし、今は竹が茂って人が通った跡がない。
　ここ上野庭の東の入口には切通道が通っていて、その入口に庚申塚が設けられたのだ。
　庚申塚には石灯籠の部材のような石材、「猿田彦大神　堅牢地神」（万延元年（1860年）銘）、道標を兼ねた「庚申供養」塔（側面の片側は剥離して判読できない）、お地蔵さま（元治元年（1864年）銘）である。
　上野庭には北に2か所（https://4travel.jp/travelogue/11620590、https://4travel.jp/travelogue/11620281）、南に一ヶ所（https://4travel.jp/travelogue/11621895）、とここの4ヶ所の庚申塚があったのだ。
(表紙写真は「猿田彦大神　堅牢地神」）

エリア 戸塚・いずみ野・港南台(神奈川)

入口。

崖。

崖の上に石塔が見える。庚申塚だ。

庚申塚への山道。

庚申塚。4基ある。

石灯籠のような。

「猿田彦大神　堅牢地神」（万延元年（1860年）銘）。

「万延元庚申…」。

「…元庚申三月吉日」。

「庚申供養」塔。

「右すぎた道　左ぐミやうじ道」。

剥離して読めないが建立年か？

お地蔵さま（元治元年（1864年）銘）。

「岩治元子神文」。

、「日限発願…吉日」。

庚申塚の崖の上。