2017/07/22 - 2017/08/01
18位(同エリア180件中)
マンボウのお城さん
- マンボウのお城さんTOP
- 旅行記139冊
- クチコミ348件
- Q&A回答24件
- 233,662アクセス
- フォロワー19人
2017年までに登録されたイタリア本土(シチリア島を除く)の全ての世界遺産を4回に分けてレンタカーで周遊しました。
今回の旅行記は、その4回目となります。旅行期間は、往復の国際線を合わせて、10日間でした。
スケジュールは以下の通りです。右端にホテル名を記入しておきました。
(凡例 ■:世界遺産(未制覇)/ □:世界遺産(再訪)/ ★世界遺産(未制覇&この旅行記))
1日目:成田→フランス-パリ(エールフランス航空)/ Hilton Paris CDG Airport→荷物を置いて市内へ
2日目:Hilton Paris CDG Airport→イタリア-ミラノに移動 / Milan Linate Airport (LIN)→(レンタカー)→■ベルモンテのサクロ・モンテ→トリノ(■サヴォイア王家の王宮群)/ B&B Alba in Langhe
3日目:■ピエモンテのブドウ畑の景観:ランゲ=ロエーロとモンフェッラート→■ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレと小島群(パルマリア島、ティーノ島、ティネット島)/ Hotel La Scaletta, Florence
★4日目:□フィレンツェ歴史地区(再訪)ウフィッツィ美術館/サンタ・クローチェ聖堂→■トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群(ピッティ宮殿のボーボリ庭園)→★サン・ジミニャーノ歴史地区 / NH Siena
5日目:■シエナ歴史地区→■ピエンツァ市街の歴史地区→■ヴァル・ドルチャ / Vico Del Poeta
6日目:■アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群→■ウルビーノ歴史地区→■サンマリノの歴史地区とティターノ山 / Mosaico Hotel, Ravenna
7日目:■ラヴェンナの初期キリスト教建築物群→■フェラーラ:ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯→■パドヴァの植物園(オルト・ボタニコ)/ B&B Il Melo
8日目:■ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラ→■ヴェローナ市街 / Albergo Giulia Gonzaga
9日目:■マントヴァとサッビオネータ(サッビオネータ→マントヴァ)→■クレスピ・ダッダ→Milan Linate Airport (LIN)→フランス-パリ(CDG)→
10日目:→成田(エールフランス航空)
上記の通り、訪れた世界遺産は、イタリアが19カ所、サンマリノが1カ所の合計20世界遺産です。
1つの世界遺産で複数の登録リストがあるため、実際に訪問した世界遺産リストの数は、23か所を越えています。
今回の旅行記をもって、本土の2017年までに登録された全世界遺産43か所に足を運んだことになります。
コロナウィルスで行けなくなったシチリア島(エオリア諸島/サルディーニャ島含)が8カ所あるので、シチリア島で2017年までのイタリアの全世界遺産に行くことになります*。
*アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群とカルパティア山脈のブナ原生林は、イタリアに世界遺産のサイトがないため、他国にてカバーする予定。
※本日は、4日目の最後の観光地となる「サン・ジミニャーノ歴史地区」を散策します。フィレンツェを出てから、43分(51.2Km)でした。
※世界遺産(文化遺産)に登録されている「サン・ジミニャーノ歴史地区」はイタリアのコムーネ、サン・ジミニャーノにある中世の街並を残す歴史地区です。
フィレンツェやシエナから日帰りで往復できることもあり、世界中から旅行者が訪れるトスカーナで非常に人気の高い観光地となっています。
紀元前のエトルリア時代に起源をもつ由緒ある街は、ローマと北ヨーロッパを結ぶフランチジェーナ街道上にあったため、10世紀から12世紀にかけて、とっても発展したそうです。
流通の要所となっていた頃は、活気に溢れ、現在の可愛い街の姿からは想像できないほどの栄華を極めたそうです。
また、標高324m の丘の上にある塔の街としても知られています。実際に行くと、まずこの塔の多さにビックリ仰天します。
華やかな当時の情景を想像しながら、時計の針が止まった可愛いらしい街を是非、散策してみてください。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- エクスペディア
PR
-
フィレンツェを出て、43分で「サン・ジミニャーノ歴史地区」に到着しました♪
やはり、クルマだと速いです!
「サン・ジミニャーノ歴史地区」の駐車場は、街の南側と北側にありますが、南側に停めた方が歴史地区には近く、便利です。 -
クルマを停めた途端、中世の街並みが現れます。
工房があったので、ちょっと覗いてみると、まるで映画で見る中世のお店そのままでした♪
※マンボウのお城は、駐車場から歴史地区の方向(北)に歩きだしてしまったため、通り過ぎてしまったようですが、駐車場からすぐ東側(ボンダ通り)方面に少しだけ歩くと、『サン・ジョヴァンニ門(Porta San Giovanni)』があります。 -
全ての北に向かう道は、歴史地区方面へ向かっていますが、ベリニャノ通りかサン・ジョヴァンニ通りが、一直線に向かっています。
-
歴史地区に近づくと、人通りも増えてきます。
-
『ドゥオーモ広場』に到着しました♪
-
主な文化遺産は、以下の通りです。
サン・ジョバンニ門
1262年に建造された石組の中世城塞の門。石落としも現存。一般車は通行禁止。門は全部で5つあり、他はサン・マッテオ門、クェルレチェッキーノ門、フォンティ門、サン・イアコポ門という。
★ドゥオーモ広場
残っている塔のうち7つに囲まれた広場。ドゥオーモに面している街の中心地。
★ドゥオーモ=サン・ジミニャーノ参事会教会
解説は後述の通りです。
★チステルナ広場
解説は後述の通りです。
★市立美術館
解説は後述の通りです。
サンタゴスティーノ教会
・13世紀建築の教会。
・ベネディット・ダ・マイアーノ作の大理石製の祭壇
・『ニコラ』、『ルチア』、『ジミニャーノ』セバスティアーノ・マイナルディ画
・『聖アウグスティヌスの生涯』ベノッツォ・ゴッツォリ画
ロッカ
街の城砦跡なので、街全体が見渡せる人気スポットです。
サン・ジミニャーノが、フィレンツェに組み込まれた後、コジモ1世が取り壊しましたが、後に再建され、現在「ロッカ公園」となっています。
★印は、マンボウのお城が観光した場所ですが、本来、全部ご覧になった方が良いと思うスポットを列記しました。 -
【Coffee Break】
トスカーナ料理は16世紀に当時のアンリ2世の妻、カトリーヌがフィレンツェよりもたらしたとされる料理で、現在のフランス料理(2010年世界無形遺産登録)の原型となったとされるほど美味しいんです。
フィレンツェは、観光客が多すぎるため、地元の方が通う美味しくてリーズナブルなお店を探すのが難しく、たとえ見つけたとしても、不便なところにあったり、外国人に慣れていないことからトラブルになったりします。
ここ、サン・ジミニャーノのレストランは南側から「ドゥオーモ広場」を過ぎた北側の『サンタゴスティーノ教会』に到着するまでに、大凡15軒ほどあります。
私のおススメは、以下のお店です。3軒とも1カ所に集中しているので、とても選択しやすいと思います。
高 級:Cum Quibus Ristorante
中 級:Ristorante San Martino 26
低価格:Spizzicheria Le Chicche Toscane -
ドゥオーモ広場から北側に抜けるサン・マッテオ通りを4分(300m程)進むと、いびつな四差路に出ます。
そのまま北上(一旦少し右斜めに進みますが、すぐに左に入ります=実際は真っ直ぐ進んでいますが、道が少しだけズレています)すると、Bar Piazzettaが右側に見えます。そこを越えると、すぐ右側に小さな小路があります。
これが、サン・マルティーノ通りです。ここを 1分(80m)ほど進むと左に「Cum Quibus Ristorante」が、右に「Ristorante San Martino 26」と「Spizzicheria Le Chicche Toscane」があります(サン・ピエーロ通りの手前)。
もちろん、Googleの評価も高いことも確認しました。 -
ここが教会が面している街の中心地でもあるドゥオーモ広場です。
全盛期は、72本の塔があったそうです。現在残っているのは、その内の14本です。
ドゥオーモ広場は、残された14の塔の中の7つの塔に囲まれているのが、圧巻です。 -
さて、それではそろそろ、『ドゥオーモ=サン・ジミニャーノ参事会教会』に入ります。先述の通り、栄華を極めた頃に建てられているため、とても美しいと評判の教会です。
1148年、ローマ教皇エウゲニウス3世が建立しました。シエナ派の多くの作品が残されています。また、主聖堂と聖女フィーナの2つの祭壇があります。聖女フィーナの祭壇は15世紀に増設されました(ジュリアーノ・ダ・マイアーノ設計)。なお、正面部分は、19世紀に改装されています。
聖堂横にそびえる「グロッサの塔」はサンジミニャーノで最も高い54メートルあり、有料で登ることもできます。 -
入るなり宮殿のような雰囲気の豪華な身廊が続きます。
-
これは、様々な教会を見てきたマンボウのお城でもで、大・大満足な凝りすぎの内装です♪
-
これだけゴージャスな内装は、なかなか見られるものではありません。
素朴な教会でも行って良かったと感じる協会もありますが、ここは文句なしに素晴らしい! -
もう、カメラが壊れるかと思うくらいシャッター押してます…笑
-
マンボウのお城は、この教会の絵画に関する下調べをする時間がなく、ただ写真を撮っているため、解説がなくてスミマセン!
-
後で調べたら、下記のように書いていました。
ただ、写真との対比は、世界中のサイトを調べてもなかったので、リストだけとなります(←これだと結局、探せないのですよ…トホホ~)。
・『旧約聖書』- 左面壁画 バルトロ・ディ・フレーディ画
・『新約聖書より(キリストの生涯)』- 右面壁画 バルナ・ダ・シエナ画
・『受胎告知』、『大天使ガブリエル』 - 木像 ヤコポ・デッラ・クエルチャ
・『最後の審判』 - 天井画 タッデーオ・ディ・バルトーロ画
・『聖セバスティアーノの殉教』 - 天井画 ベノッツォ・ゴッツォリ画
・『聖女フィーナに死の告知をする聖グレゴリウス』 、『聖女フィーナの葬儀』- 聖女フィーナの祭壇壁画 ドメニコ・ギルランダイオ画(右手告知、左手葬儀) -
兎に角、これだけのボリュームの絵画が描かれている教会なので、絵画が好きな方は、それなりの時間を取っておいて下さい。私も首が痛くなるほど見て回りました♪
-
ただ、それほど巨大な教会ではないので、じっくり見ても1時間はかからないと思います(←多分ですよ!)。
-
ステンドグラスも美しい!
-
まるで絵画のようなステンドグラスに驚きました。
上品で見事な色合いでした♪ -
まるでスペイン、コルドバのメスキータのようなイスラム調の柱が残されています。
-
これはフレスコ画ですが、まさに絵画ですね。
-
前述の通り、身廊は2つあるので、それぞれに楽しめます♪
-
其々のフレスコ画を堪能するだけで、時間があっという間に過ぎていました。
皆さんもご注意を!! -
-
-
-
芸術作品に囲まれたパイプオルガンは、他の教会とは全く異なった見え方です。
-
これを見に来るだけでもフィレンツェから来る価値があると思いますが、バスだと2時間半もかかるのだそう…。ベルトラに申し込むと高そうだし…。
やはり、1時間以内で来れるレンタカーがおススメですねぇ。 -
-
調度品も宮殿並みのゴージャスさ。
教会を何故、こんなに豪華にする必要があったのか、説明しているWebサイトはなく、最後まで疑問が残りました。 -
マンボウのお城は、知らなかったので、見ていないのですが、聖フランチェスコの生涯を描いた映画「ブラザーサン・シスタームーン」は、ここサンジミニャーノで撮影されました。
美しい映像とストーリーは日本にもファンが多いそうです。このサンジミニャーノと聖フランチェスコの故郷アッシジを訪れる方は事前に映画を観て来ることをお勧めします。※ちなみに、もう見ましたよ♪ -
-
-
-
-
もう何もかも、素晴らしい教会でした。
ここは一度、観光することを強く推します!!
フィレンツェから全部観光して、昼&夜食事して、1日あれば十分なので、その距離からも一番素晴らしい郊外観光スポットと断言できます。 -
到着したときは、雨上がりだったのですが、完全に晴れました♪
教会から街並みを観たら、本当にタイムスリップしたような風景でした。 -
さて、これから続いてポポロ宮殿とも呼ばれる『市立美術館』を拝観します。
では、一緒に見に行きましょう♪ -
と、見始めたところで、折角晴れてきたことから、先に、現在残っている中で最も高い塔 (54m) を持つ『市立美術館』の塔に上ることにしました。
ちなみに、美術館のチケットと共通チケットでした。
何故か毎年値上げされている共通入場券(9ユーロ:約1100円)。
但し、この時は博物館もセットになっていました。 -
現在、『市立美術館』となっている旧市庁舎は、1288年建築、1323年に増築されました。
ここは、『市立美術館』から塔に向かうところに設置された美術品で、絵画作品が並ぶ3階ちは異なります。 -
街は小さいので、一望できます。
その上、もう一つの世界遺産でもある「ヴァル・ドルチャ」も見渡せます。 -
360度見渡せます!
-
ここは是非、上ってみるべきですネ♪
-
ただし、183段を自分の脚で上る必要はありますが…。
結構、良い運動になります♪ -
-
この写真が、下を歩いた時の感覚に近いと思います。
とても小ぢんまりした中世の街並みそのままですね。 -
ここは、下調べして行ったので、ある程度の有名絵画等の解説は可能です。
以下、『タイトル(作者)』を書いた作品は、是非ご覧いただきたい、素晴らしい作品です。
『磔刑(ベネデット・ダ・マイアーノ)』 -
『被昇天の聖母と教皇聖グレゴリオ・マーニョと聖ベネデット(ピントゥリッキオ)』
-
『聖アンドレアの祭壇画(ベノッツォ・ゴッツォーリ)』
-
『玉座の聖母子と4聖人(洗礼者聖ジョヴァンニ、マグダラのマリア、聖アゴスティーノ、聖マルタ)(ベノッツォ・ゴッツォーリ)』
-
『聖母子と聖バルトロメオと聖アントニオ・アバーテと寄進者(ピエル・フランチェスコ・フィオレンティーノ)』
-
『聖母子と二天使(チェンノ・ディ・フランチェスコ・ディ・セル・チェンニ)』
-
『彩色磔刑像(コッポ・ディ・マルコヴァルド)』
-
『聖グレゴリオと聖フィーノの生涯の物語(ロレンツォ・ディ・ニッコロ・ディ・マルティーノ)』
-
『聖母子と8聖人(聖ピエトロ、福音書記者聖ジョヴァンニ、アレッサンドリアの聖カテリーナ、聖アグネス、洗礼者聖ジョヴァンニ、聖ミケーレ、聖フランチェスコ、聖キアーラ)(メンミ・ディ・フィリップッチョ)』
-
『玉座の聖バルトロメオとその物語(ロレンツォ・ディ・ニッコロ・ディ・マルティーノ)』
-
『聖母子と4聖人のポリッティコ(ニッコロ・ディ・セル・ソッツォ)』
-
以上、ポポロ宮殿とも呼ばれる『市立美術館』でした。
小さな街から想像できないくらい価値のある作品が見られます。 -
フィレンツェの大きな美術館でも、これだけの作品を一度に見られる美術館は少ないと思います。ウフィツィ美術館でも、シエナ派のこのレベルの作品は、少なかったと思います♪
-
この作品のタイトルがいろいろ調べてもわからなかったのですが、とても素晴らしい作品と思い掲載しました。
帰ってからも、復習できる美術館に行けて、本当に良かった♪と思います。 -
絵画のみならず、このような芸術的な織物の衣服も飾られています。
-
-
13世紀に掘られた井戸を中心に広がる三角形のチステルナ広場です。
写真にはありませんが、ここには不気味な『悪魔の塔(Torre del Diavolo)』があります。塔に入っている不気味なヒビが、悪魔が爪で引っ掻いた跡だと言われています。また、所有者が旅行中に、塔がひとりでに高くなっていたという伝説もあります。
※ここには、イタリアで人間国宝のジェラート職人のお店があります。この方は、世界ジェラート職人の大会でもwin 1st prizeとなった本物中の本物です。
長い行列覚悟で、是非、是非食べてみてください。真面目に、世界No.1のジェラートを食べたと言えるイタリアのみならず世界が認めた職人です。
では、これからシエナのホテルに向かいます。ここから、39.8Km(43分)で到着予定です。
これで、「サン・ジミニャーノ歴史地区」の観光は、お終いです。
小さな街なので、あまり時間を取っていなかったのですが、見応え十分で、意外に時間がかかりました。とても素敵な街なので、皆さんは十分な時間(観光のみで半日)を用意された方が良いと思います。
これから、急いでシエナのホテルに向かいます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
マンボウのお城さんの関連旅行記
サンジミニャーノ(イタリア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
64