チョイ不良オヤジの欧州世界遺産攻略日誌♪PART16-55

2017/07/22 - 2017/08/01

2017年までに登録されたイタリア本土（シチリア島を除く）の全ての世界遺産を4回に分けてレンタカーで周遊しました。
今回の旅行記は、その4回目となります。旅行期間は、往復の国際線を合わせて、10日間でした。

※本日は、昨日からワインで食事＆宿泊＆観光した「ピエモンテのブドウ畑」で自宅用お土産ワインを買って直ぐに世界遺産「ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレと小島群」をフェリーで観光するためにで、スペツィアの港に向かいます。

スケジュールは以下の通りです。右端にホテル名を記入しておきました。
（凡例　■：世界遺産（未制覇）/ □：世界遺産（再訪）/ ★世界遺産（未制覇＆この旅行記））

　1日目：成田→フランス-パリ（エールフランス航空）/ Hilton Paris CDG Airport→荷物を置いて市内へ
　2日目：Hilton Paris CDG Airport→イタリア-ミラノに移動 / Milan Linate Airport (LIN)→（レンタカー）→■ベルモンテのサクロ・モンテ→トリノ（■サヴォイア王家の王宮群）/ B&B Alba in Langhe
★3日目：■ピエモンテのブドウ畑の景観:ランゲ＝ロエーロとモンフェッラート→★ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレと小島群（パルマリア島、ティーノ島、ティネット島）/ Hotel La Scaletta, Florence
　4日目：□フィレンツェ歴史地区（再訪）ウフィッツィ美術館/サンタ・クローチェ聖堂→■トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群（ピッティ宮殿のボーボリ庭園）→■サン・ジミニャーノ歴史地区 / NH Siena
　5日目：■シエナ歴史地区→■ピエンツァ市街の歴史地区→■ヴァル・ドルチャ / Vico Del Poeta
　6日目：■アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群→■ウルビーノ歴史地区→■サンマリノの歴史地区とティターノ山 / Mosaico Hotel, Ravenna
　7日目：■ラヴェンナの初期キリスト教建築物群→■フェラーラ：ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯→■パドヴァの植物園（オルト・ボタニコ）/ B&B Il Melo
　8日目：■ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラ→■ヴェローナ市街 / Albergo Giulia Gonzaga
　9日目：■マントヴァとサッビオネータ（サッビオネータ→マントヴァ）→■クレスピ・ダッダ→Milan Linate Airport (LIN)→フランス-パリ（CDG)→
10日目：→成田（エールフランス航空）

上記の通り、訪れた世界遺産は、イタリアが19カ所、サンマリノが1カ所の合計20世界遺産です。
1つの世界遺産で複数の登録リストがあるため、実際に訪問した世界遺産リストの数は、23か所を越えています。

今回の旅行記をもって、本土の2017年までに登録された全世界遺産43か所に足を運んだことになります。
コロナウィルスで行けなくなったシチリア島（エオリア諸島/サルディーニャ島含）が8カ所あるので、シチリア島で2017年までのイタリアの全世界遺産に行くことになります*。

*アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群とカルパティア山脈のブナ原生林は、イタリアに世界遺産のサイトがないため、他国にてカバーする予定。

エリア チンクエ・テッレ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: エールフランス
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: ブッキングドットコム

世界遺産「ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレと小島群」をフェリー観光するために、スペツィアの港に駐車しました。

チンクエテッレとは「5つの土地」の意で、モンテロッソからリオマッジョーレまでの5つの村々の総称です。
※5つの村は、モンテロッソ・アル・マーレ、ヴェルナッツァ、コルニリア、リオマッジョーレ、マナローラの5つの村落です。
さらに、沖合に浮かぶパラマリア島、ティーノ島、ティネット島も世界遺産となっています。

ここからポルトヴェーネレまでの海岸は現在では国立公園となっています。
切り立った崖という自然条件を克服して1000年に渡り息づいてきた村落の営みと、周囲の自然景観とが筆舌に尽くしがたい美しさでした♪

後述のフェリー会社のチケット売り場に到着しました。

海からみるチンクエテッレ(5つの村々)の様子はまた格別です。
周辺の海にはイルカなどが生息するほど美しい海を堪能できます。

中にはinformationもあり、安心です。

ゲートには写真の通り、誰もお客さんはいなかったので、ゲートが開くまで待っていました。最初の内は、多少不安もありましたが、その内、沢山のイタリア人もゲートの前に集まってきたので、ひと安心しました。
しかし、いつまでたってもゲートが開きません。と、そこへスタッフが登場！
いよいよ乗れる♪と思ったら、イタリア人観光客が強い口調で、スタッフに何か言っています。
結局、イタリア人が仕方なく帰りかけた時に、スタッフに聞いてみると、この日は波が非常に高く、危険だということで運航されないということでした。
多分、スペツィアは入り江になっているため、我々観光客が見るスペツィアの港には、波がないように見えますが、後で外海の波の高さを見て納得しました。
多分、行ったとしても大揺れで船酔必須＆接岸できず引き返していたことを考えると、今回は残念ですが、乗れなくて正解だったと思います。
しかし、間違いなく陸から見るチンクエテッレよりも船から見る＆下船観光の方がBetterであったことは、間違いありません。
皆さんは是非、波のない日にチャレンジしてくださいネ♪

いつまで待っても乗れないことはわかったので、不満を言っても始まりません。
ちなみに、イタリア旅行の1回目に、ジェノヴァからここに来る予定でしたが、運悪く私が熱中症になってしまい、ジェノヴァでしばらく動けなかったため、ここを飛ばして、次の観光地ピサに行きました。
今回、港まで時間通りに来て、フェリー乗り場の前まで来たのに、運航されないとは・・・、本当に縁がないのかなぁ～と落ち込みました。
フェリーに乗る調査しかしてこなかったため、どうしたら良いのかわかりません。それにレンタカーもあります。
スタッフに、どうしたら良いのか聞いてみると、電車があるよ！とのこと。早速、Google Mapで駅の場所を調べると意外に近い（3Km、約8分）ことがわかりました。
今までの時間を無駄にしているので、歩けない距離ではありませんが、すぐにクルマを出して、駅のバカ高い駐車場に入れることにしました。
駅周辺の駐車場はどこも日本並みに高く、3.5ユーロ/時間しましたが、背に腹は代えられません。ただ駐車場は、駅ビルの屋上にあり、とても便利でした。

ちなみに電車の時間は調べていなかったのですが、確か本数が非常に少ないと書いてあったと記憶していました。
しかし、ジェノヴァ発着の電車とは違い、圧倒的に近いので、すぐに電車に乗れました。
リゾート感覚の電車ではなく、あまりにも普通の電車でした・・・笑

電車は、マナローラで降りて、海岸沿いの絵に描いたような景色が楽しめる「愛の小道（Via dell'Amore - Via de l'Amùu）」を通って、リオマッジョーレまで行く予定でした。しかし、2012年9月に発生した土砂崩れからの復旧が、なんと2017年の7月末にもされていませんでした。
今後も対策を講じるつもりはないのだと思います。2012年までに訪れた方だけの特権だったのでしょうね・・・羨ましい限りです。

電車はこんな感じ（ごく普通？）でした。

ポルトフィーノ～チンクエテッレの主要路線を運行する船は、ジェノヴァ方面からの「Servizio Marittimo del Tigullio」とスペツィア方面からの「Navigazione del Golfo dei Poeti」があります。

Servizio Marittimo del Tigullio： ジェノヴァ、ポルトフィーノ、ラパッロからチンクエテッレまでを結ぶフェリーボート。
ベストシーズンは春～初秋で、それ以外の冬季は、就航本数が限られます。多分、ここは冬季はやめた方が良いと思います（波がいつも高いので、キャンセル確率が非常に高いのです）。
以下のURLから予約可能です（英語/イタリア語/フランス語対応）
https://traghettiportofino.it/en/

あまりに電車のスタートダッシュが早く、ブレブレです・・・ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ！

Navigazione del Golfo dei Poeti：チンクエテッレの5つの村々をつなぐ船が、スペツィア、レリーチ、ポルトヴェーネレなどの周辺の町から、春・夏限定で運行されます。夏の間は、さらに多くの周辺の港（マリーナ・ディ・カッラーラ、マリーナ・ディ・マッサ、フォルテ・デイ・マルミ、ヴィアレッジョなど）とチンクエテッレ、ポルトフィーノを結ぶ船が運行されます。
以下のURLから予約可能（コロナ対応で中は閉鎖案内だけで、イタリア語でした）
https://www.navigazionegolfodeipoeti.it/home

ちなみに、スペツィアからマナローラまで、電車で8分とメチャ近く、フェリーで予定した時間より随分早く到着し、遅れを完全に取り戻せました。
（時間がない方には、こちらの方がおススメです）
駅は、観光客で溢れかえっていました。

崖には、所狭しとカラフルな家々が建っています。

マナローラは、小さな港に面してカラフルな建物が細長く続き、裏には細い小道が入り組む絵のような美しい街でした。
イタリアでドロミテに並んで、圧倒的に美しい街でした。人気があるのもわかります。世界中で、これほど美しく街が見渡せるところは、ここにしかないと思える美しさです。

狭い通りに密集した、地元のお土産屋さんやレストランは、本当に可愛らしいお店ばかりでした。女性は、200%楽しめます♪

※フェリーで行くはずだった、ポルトヴェーネレですが、今回は波が高く欠航となったため写真はありませんが、ここは多くの英国詩人が愛し滞在したことから、ポルトヴェーネレのサン・ピエトロ教会付近は「詩人達の入り江」とも呼ばれています。また、ドリア城（Castello Doria)もポルトヴェーネレの観光名所です。

ポルトヴェーネレは、比較的大きな街ですが、私が行ったマナローラは、切り立った崖にカラフルな家々が密集した絶景が観られる素晴らしい村落でした♪

こんなに波が高くても欧州の人は、入り江で泳いでいたり、日光浴を楽しんだりしています。服を着た観光客が世界中から集まっている場所から目と鼻の先ですが、抜群のスタイルを誇示するかのように、水着でも平気で沢山の美男美女が…あ♪
これこれ！そこのオジサン、景色を撮らないで水着ばかり撮ってちゃダメですよ!!
って、感じのオジサンも沢山イタリア！？
世界中、男は皆スケベだと笑ってしまいました。

水着の美女もさることながら、この景色、サイコーです♪

この風景は、死ぬまでに一度は、観ていただきたいイタリアならではの景観です♪
ちなみに、季節を間違えて春に行ってしまったからかもしれませんが、ドロミテよりお気に入りになりました。

この集落が1000年にも渡って、ここで生活をしてきたことに感激してしまいます。
この素晴らしい風景が、ジェノヴァから列車で約1時間半。5つの村全てに各駅停車の列車が止まります。
また、先述のフェリーでもジェノヴァから美しい海を見ながら、5つの村全て見ることができます。

この風景は、マナローラです。

「愛の小道（Via dell'Amore - Via de l'Amùu）」が相変わらず通行止めだったため、駅に戻りリオマッジョーレまで電車で向かいました。

リオマッジョーレに到着です♪
写真では、風景はどこも大きく変わりませんが、実際に行くと其々に違うことがわかります。

リオマッジョーレは、このようにメインストリートが海までスロープ状になっていますが、マナローラに比べて入り江がないため、波の荒さを直接感じます。
それだけに崖に建っている家々の迫力が増しています。

ただ、集落＋海の構図は、マナローラの方が美しいと感じました。

※リオマッジョーレは、マナローラと違い絶景ポイントが撮影場所から北西となるため、午前中が順光となると思います。なので、午後に行ったマンボウのお城の写真は見事に逆光で海の色は死んでいます。

したがって、撮影場所から真逆（南東）を向くと、海の色はマナローラと同じになります。
※マナローラは、絶景ポイントが撮影場所から南東となるため、午後遅めがおススメです。
したがって、観光の順番は、午前中リオマッジョーレ、午後食事をしてからマナローラの撮影がおススメです。折角の絶景なので、順光時間のお知らせでした♪

リオマッジョーレの駅に戻ってきました。
これからクルマを取りにスペツィアに向かい、その後、2度目のフィレンツェに向かいます。

前回、5月1日にフィレンツェに訪れたため、Labor Holidayでウフィッツィ美術館が閉館だったからです。ウフィッツィ美術館のためだけに今回の旅程に組み込みました。そのために、ウフィッツィ美術館まで歩いてすぐ近くのホテルにする等、完璧に予定を組みました。
次回、お楽しみに♪