2020/01/30 - 2020/02/04
302位(同エリア1036件中)
kiyoさん
ニューヨーク4日目、というか、前日にシカゴへ移動してきたので、シカゴ2日目です。
この日の予定は、午前中シカゴ市内観光をして、午後からフランク・ロイドン・ライト設計の住宅建築の博物館といわれるオークパークへ行くことにしています。
シカゴは摩天楼発祥の地で、19世紀から優秀な世界中の建築家が集まり、1871年のシカゴ大火からの目覚ましい復興を果たしたことから、近代建築の中心地となっていきました。
その歴史から、市内の超高層ビル群をはじめとしたシカゴの都市景観は、現代建築のギャラリーとも言われ、建築やデザイン関連の人々のみならず一般の観光客にも人気で、建築を勉強したり楽しむ人たちが多く訪れます。
今ではウィリスタワーと呼ばれていますが、私はシアーズタワーとずっと思っていて、建築以来25年間、世界一の高さを誇るビルとして君臨しつづけていたので、一度はどんなところか来てみたかったところです。ウィリスタワーと名前が変えられたことは知りませんでした。
それから、ミース・ファンデル・ローエ設計のレイク・ショア・ドライブ・アパートメントも近代建築の礎として、是非見ておきたかった建物のひとつでした。その建物を見てどうこう言うのではなく、ミースがファンズ・ワース邸で実験した工業化の手法が、それを積み重ねることによって高層アパートメントにするということを実現した歴史的な分岐点となる建物を訪ねたい、という思いでした。
そのような訳で、ミシガン湖畔のレイク・ショア・ドライブ沿いに建つこのビルの存在を自分の目で確かめたかったのです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
市内観光の出発は、グランドパーク前のヒルトン・シカゴ。
旅の計画では前日遅い時間にNYからシカゴに到着する予定だったので、空港でただ一つしかないヒルトンホテル・オヘア空港を予約したが、遅い時間の飛行機がキャンセルされて結構早めにシカゴに到着したので、それだったら、伝統があるこっちのヒルトンホテルに泊まりたかった。朝も便利だし。 -
シカゴ・オヘア空港からダウンタウンの待ち合わせ場所までは結構時間がかかると思っていたが、日曜日で道路も空いていて、早めに着いたためホテルの周りをうろうろ散策。
グランド・パークとヒルトン・ホテルの間のミシガン・アベニュー。 -
グランドパーク内の、ミシガン湖へと続く道路
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グランドパークは市内中心部、東側をミシガン湖に面する南北に長い、しかも広い公園で、ミレニアム駅まで列車が通っていた。(北方向ループエリア、ダウンタウン中心部にあたる)
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グランドパーク南方向。高層ビル群から向こうがサウスループになる。シカゴ自体、あまり馴染みのある街ではないので、ループエリアとかサウスループとか言っても、ピンと来ない。
大阪に例えると、ループエリアが梅田でサウスループが難波みたいなものだが、性格上や規模・密集具合などは全く違う。ウィリスタワー展望台から見るとよくわかる -
ここで日本人男性ガイドさんと待ち合わせ。時間通りに合流できました。
アメリカでの生活のことなど、知らない世界を教えてもらいました。 -
まずは、ミシガン湖に突き出したアドラー・プラネタリウムへ向かいました。プラネタリウムを見るのではなく、ここから見るシカゴの街のスカイラインが素晴らしいそうです
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中央右のひときは高い、黒いビルが建設当時から25年間世界一の高さを誇っていたシアーズタワー。今では、ウィリスタワーと名前が替わり、同じくらいのビルも登場しつつあります。
左端にある低層の建物はシュッド水族館 -
アドラー・プラネタリウム。ここも見所ですが、シカゴには見る価値のあるところがたくさんあるので、またの機会に時間を掛けていくことにしました
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レイクポイントタワー(まん中の茶色い高層ビル、1969年完成)。
レイクショア・ドライブというミシガン湖に沿って走る幹線道路から唯一湖側に飛び出して建ててられた、Y字型の曲線を帯びた外観を持つ高級マンション。
ミース・ファンデル・ローエのスケッチを基に、その教え子らが実現し、その名を世界的に有名にした。 -
まん中のひときは高い、スレンダーな花崗岩のビルが、AONセンター。
縦に走る外壁の何本ものラインをマリオンというが、白いマリオンが特徴のビル。ミレニアムパークに面している。 -
3つの高層ビルをくっつけた黒いビルは2020年完成予定のビスタタワーで、完成すればAONセンターを抜いてシカゴで3番目の高さとなる。ホテルやコンドミニアムが主な用途だが、まだ完成してないのでガイドブックにも出ていなかった。しかし、ミシガン湖に近いこともあり、どこからでもよく目立っていた。
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フィールド自然史博物館。
シカゴ摩天楼のスカイラインをミシガン湖の岬から一望した後、ダウンタウンのループエリアに向かいます。中心部を目指して移動、シュッド水族館やフィールド自然史博物館、ソルジャーフィールドなどまだまだ後ろ髪を引かれるような施設がたくさんありました。 -
ダウンタウンのグランドパークにあるシカゴ美術館。時間の関係で立ち寄ることはできなかったけれど、次回は是非入りたい!
広大なグランドパークだが、この美術館の建物以外は建てないことになっているらしい -
ダウンタウンのシカゴ美術館前を起点として、西海岸のサンタモニカまで全長3755kmを結ぶ大陸横断道路国道66号線の看板。
映画や小説などでも有名な道路で今では廃止されているが、アメリカへ行くとルート66についての話題が頻繁に出てくるくらい有名 -
”66”の看板の下には、”BEGIN”という文字の看板があるはずなのだが、シールがベタベタ貼られていて見えなかったのが残念!
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道路の反対側には、ちゃんとした”BEGIN”の看板がありました
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美術館前のミシガン・アベニュー。
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ループエリアを走る高架鉄道。この高架が四角いループになっているのでそう呼ばれている
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トランプタワー。92階建てでシカゴでは2番目の高さを誇る。
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ここにもあった、ジャイアンのビル。ホテル、コンドミニアムなどに利用されている。
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トウモロコシのツイビル、マリーナシティ。
下層は駐車場で、中高層はオフィスと住居などの複合ビル。右隣の、ミース・ファンデル・ローエ設計のIBMビルと対照的な印象を受ける -
シカゴ川にかかるミシガン大通橋。
欄干の左には、ゴシック様式のトリビューンタワーが見える -
白いルネッサンス様式のリグレービル
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3階と上層階で、二つの建物がブリッジで結ばれていました。
1924年完成なので、もう100年近く建っているのには驚きました。 -
リグレービルの左側の塔は、スペイン・セルビアにあるヒラルダの塔に似ているらしい。そう言えばそうかも。
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ウォータータワー。
高さ42mの給水塔で街のシンボル。
1871年のシカゴ大火で唯一焼け残った公共の建造物 -
860-880レイクショア・ドライブ・アパートメントにやってきました。
ツインビルのこのアパートメントは、素材に鉄とガラスを採用し、外壁をガラスカーテンウォールとして工業化を図ったことで世界的な評価をえました。
ミース・ファンデル・ローエ1952年の作品。ファンズワース邸が完成した翌年の完成。 -
ミシガン湖から見て右に建つ880アパートメント。玄関上部のガラスに860の表示がある。
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880レイクショア・ドライブ・アパート
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860レイクショア・ドライブ・アパート。
これらは、グランドフロアで屋根のみ繋がっていました。 -
1階はピロティになっていて、日常を感じさせない
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1階の屋根のみの連結部分とモニュメント
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ノース・レイク・ショア・ドライブに面して建っているので、ミシガン湖の景色は抜群のハズ
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レイク・ショア・ドライブ側から、880アパートメントの1階を右回りに歩きます
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イースト・デラウエア・プレース通り側
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880アパートメントのほぼ裏側。
本当にシンプルな設計で、後ろ側もスッキリしている。実際に使われているのかと思ってしまう。
ミースの”Less is more"(より少ないことは、より豊かなこと)という設計思想が伝わってきた。 -
860アパートメントの1階まわり。
こちらは、イースト・チェスナット・ストリート側にメインのアプローチがある。雰囲気は880と同じようだ。 -
880アパートメントを見ると、このカーテンと白い壁がバラバラと点在して見られ、ビルの全体的印象を悪くしているのではないか、と気になっていた。今でもこのような状況なのが不思議だ。
このアパートメントのことを初めて知ったのは、今から40年近く前の大学の講義なのだが、その時見せられた写真もこのように白いカーテンがあちこちにあって、”もう古くなったビル”という印象を持ってしまった。そのビルが今でも健在で、未だにその威厳を放っているのである。 -
カーテンもカーテンだが、このカーテンウォールの窓は、下4分の1くらいが上にスライドするタイプのように見える。70年前にこのような技術があったわけだ。
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レイク・ショア・ドライブ・アパートメントに並んで建つ、エスプラネードアパートメント。
こちらも、ミース・ファンデル・ローエ1955年の作品 -
エスプラネードアパートメントがミースの設計というのを知らなかったのだが、どうみてもイースト・デラウエア・プレース通りを挟んで建つこのツインビルも同じ設計者としか思えなかった。
カーテンの色が目立たないためか、レイク・ショア・ドライブ・アパートメントよりも建物全体に落ち着いた雰囲気を感じた。 -
その後、ウィリスタワーへ向かいます。
シアーズタワー、という世界一のビルがシカゴにある、ということを知ったのも学生時代でしたが、今でこそ10番目くらいになったそうですが、そのビルへ足を踏み入れることができるとは感激です。当時は、そんなところが世界の何処かにあるんだなあ、くらいに思っていたので。 -
ビルの足元まで来ると、もうカメラの画角に納まらないくらい
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ウィリスタワーの低層部から入ると、地下2階からの吹き抜けがあって、まずビルの底にあたるフロアへエスカレーターで下っていきました。
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ウィリスタワーのエントランス
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吹き抜けの天井は、シェル構造の大きなトップライト
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地下2階のエレベーター乗り場は、それほど混雑なし
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待ち時間がないくらいで、展望フロア行きのエレベーターに乗れそうです。エンパイア・ステート・ビルのような趣向は全くなかった。
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103階に到着
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103階が展望デッキになっていて、一回りします。屋上に出られるような構造ではなくて、室内から展望を楽しみます
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北東側のミシガン湖
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ダウンタウンのマグニフィセントマイル辺り
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AONセンタービル。その後に、ビスタ・タワーが隠れています。
ビスタ・タワーはもう完成しているように見えましたが、まだ工事中でした。 -
左端にある茶色い台形の超高層ビルは、ジョン・アンコック・センター。
展望台やレストランが最上階にある。 -
東方向のミシガン湖。
湖手前の広い空地が、グランドパーク -
南東方向、サウスループ方面
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ミシガン湖に着き出した半島のようなところの突先に、朝一番に行ったアドラー・プラネタリウムがある
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グランドパーク手前には、市内観光をスタートしたヒルトン・シカゴを確認
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南方向の大平原
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南の眼下を見下ろせば、ヘビかカタツムリのようなS字型のリバーシティが見えます。いろいろな形状やデザインの建物があって、シカゴは建築的にはかなり挑戦し進化している街であることを感じます。
もっと時間を掛けてゆっくりと味わいたい街でした。 -
南西方向。ハイウェイのジャンクション。
アメリカのハイウェイには料金ゲートがなくて、自由に有料道路に乗り降りしているように思える。しかし、日本よりもクレジットの決済システムが進化していて、ETCのような電波で区間区間で課金されていて、後で引き落とされるそうだ。有料区間を通っているという感覚が日本人にはなくて、タクシー代などなんでメーターよりも高いんだろ、と思ってしまったこともあった。 -
北方面、リンカーンパークからレイクビュー辺り
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北面眼下、ループエリア(シカゴ中心部)
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西北方向には、ユニオン駅
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展望台の突起部「レッジ」
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レッジからは、真下が見える。ちょっと冷や汗もんかも。
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ウィリスタワーの展望台、シカゴ観光でここは外せません。
さらに、市内観光が続きます。
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