2020/02/17 - 2020/02/17
16位(同エリア20件中)
ちふゆさん
2020/2/17(月)朝の9時半前、米領ヴァージン諸島(U.S. Virgin Islands=USVI)の首都シャーロットアマリー(Charlotte Amalie)観光の続き。メインストリートであるドロニンゲンズゲード(Dronningens Gade)の東端にある郵便局(Post Office)の北側の丘はガバメントヒル(Goverment Hill)と呼ばれる一帯。ここはカリブ海のウィリアムズバーグ(Williamsburg of the Caribbean)とも云われ、1600年代後半まで遡るいくつかの歴史的な建物が建っている(ウィリアムズバーグは米国バージニア(Virginia)州東部にある都市で、植民地時代を再現したコロニアルウィリアムズバーグ(Colonial Williamsburg)が有名)。
海抜48mで、丘の上には1700年代半ばに造られ、以前はストアターンゲード(Store Taarne Gade)と呼ばれていた99ステップス(99 Steps)と云う103段の階段を上がる。使われている石は船底に積む重しのバラスト(Ballast)として用いられたもの。デンマークから来る船が積み込んで来、この石を降ろす代わりに果物や砂糖キビなどこの島の産物を積み込んで戻っていた。この階段はその石の再利用で造られたもので、植民地全盛時代の象徴。何故103段あるのに99段と呼ばれるかは誰も知らないそうだ。階段を登り切ると丘の下にヨットが点在する海が広がる。乗って来たクルーズ船も見える。美しい!
さらに丘を登っていくと3人の女王の泉(Three Queens Fountain)と呼ばれる銅像がある。1878年にデンマーク植民地政府に反乱を起こした3人の女性奴隷をモチーフにしている。そこを過ぎてさらにしばらく上がると黒ひげ城(Blackbeard's Castle)。悪名高いカリブの海賊黒ひげ(Blackbeard)の名を抱く国の歴史的建造物。1679年に港の見張り塔として建造され、防御の城を意味するスカイツボリ(Skytsborg)と呼ばれていた。18世紀にこの町は海賊の拠点となっていたことから18世紀初頭に登場し、1718年に征伐された海賊黒ひげとして知られるエドワード・ティーチ(Edward Teach)が使っていたと云われているが、その根拠は全くない。その後、個人の邸宅の一部として使われていたが、1991年に国の史跡に登録され。1995年に一般公開された。
ただ、2017年のハリケーンで被害を受け閉鎖されていたのが2018年春に復活したとの情報を見つけていたのだが、また閉鎖されていた。なぜかは未だに分からないが、2019年にバハマ(Bahamas)に大きな被害を与えたハリケーンドリアン(Hurricane Dorian)がUSVIにも被害を与えたそうなので、そのせいか? まあ、いずれにせよこの日は祝日だったので、ダメだったとは思うが。約12mの高さの塔に登ればシャーロットアマリーの町や湾、港が見下ろせたそうなので、残念・・・
しょうがないので、折り返すしかないのだが、黒ひげ城を含むガバメントヒル歴史ツアーでしか回れない、この丘にある歴史的建物も外から眺めるだけ。城のすぐ下にあるのがヴィラノットマン(Villa Notman)。1860年に建てられたものを復元したもの。白い鋳鉄製のバルコニーが特徴的で、ニューオーリンズ(New Orleans)から輸入されたもの。普通輝石安山岩(Augite Andesite)とブルービット(Blue Bit)、さらにヨーロッパから西インド諸島に渡航する船のバラストとして使われた黄色いレンガで建てられた16の家の1つ。内部や庭園は見ることはできないが、まあ建物は眺められた。確かにニューオリンズ風だわ。家の名前を示すプレートがかっこいい。
99ステップスの途中にあるのはハーゲンセンハウス(Haagensen House)。19世紀の終わり頃に建てられたデンマークの銀行家の家。内部は豪華に装飾されているそうで、バルコニーからの景色は絶景らしいが入れない。シャッター付きの窓の列が見えるだけ。
階段の一番下にはホテル1829(Hotel 1829)。元々は裕福なフランス人商人の家で、1829年に建てられた。現在はホテルではない。メインフロアには1万2千を超える琥珀で飾られた噴水(Amber Waterfall Fountain)を囲む「歓迎の腕(Welcoming Arms)」と呼ばれる階段のある中庭がある。1階には1829バーが修復されており、お酒を楽しむことも出来るそうだが、これも外観が見えるのみ。琥珀の噴水は見たかったなあ~
ホテル1829から数分東に歩くとあるのがガバメントハウス(Government House)。1867年にデンマーク植民地評議会の会合場所として建設され、現在も知事の事務所として使われている。新古典主義の優雅な3階建ての白い建物で、バルコニーに沿って美しく複雑な鉄の細工が施されており、デンマーク植民地時代を代表する建物。開いていれば内部に入れ、デンマーク植民地時代からの総督や知事の銘板やカミーユ・ピサロ(Camille Pissarro)の2枚の絵画、イタリア系アメリカ人アーティストのペッピーノ・マルグラヴィート(Peppino Margravite)による3つの壁画を見ることが出来るのだが、祝日と云うことで開いていない。残念・・・
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3938025616267433&type=1&l=223fe1adec
10時になり、朝からまともに観光できたところは1軒もないが、歩き疲れたので一休みすることにする。メインストリートの東端近く、海岸沿いの道との間を結ぶロイヤルデーンモール(Royal Dane Mall)と云うこじゃれた小路で一休みできるところを探すと、一番海際にペリカンショップ(The Pelican Shop)と云う店を発見。リーフライフ(Reef Life)と云う地元ビール(2US$)で一休み(下の写真)。この店、葉巻バーとして1か月前にオープンしたばかりだそうで、葉巻は吸えるが普通の紙巻きたばこはダメだそうだ。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3919419274794734&type=1&l=223fe1adec
一休み後の観光に続く
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