2020/03/13 - 2020/03/13
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Tagucyanさん
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私の身の回りにもコロナさんの影響がジワジワ出てきてイラついてきたこの時期、そのイライラを少しでも解消すべく、いわゆる「3密」を避けて、弾丸で根室本線の不通区間とその周辺を訪れています。
南千歳駅からこの日限りで「スーパー」が取れるスーパーとかち号に乗って新得駅に着きました。
新得駅からは、富良野方面に向かいます。
この周辺の鉄道路線は、平成28年の豪雨災害で不通になり、特に新得-東鹿越間は現在も不通のままで、そこを代行バスが走っています。
この区間はかつては札幌から帯広や釧路を結ぶ幹線でしたが、石勝線ができてからすっかり利用客も少ないローカル線になり、今回の災害でもなかなか復旧作業が始まらず、存続についてのあやしいウワサも耳にします。
それでも18きっぷの時期になれば、通常ならお客さんが増えてくるのでしょうが、今はこういう状況。
それを逆手にとって、今回訪れてみました。
予想通り閑散とした、「3密」とは無縁の場所でした。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【その1】からのつづき
羽田から朝イチの飛行機で新千歳へ。
南千歳駅からスーパーとかち号に乗って、新得駅に着いた。新得駅 駅
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ここから、富良野方面に向かいます。
新得から東鹿越駅までは、平成28年の豪雨災害で不通になったままで、現在その間を代行バスが走っている。
新得の駅前から、その代行バスに乗る。 -
この区間を走る代行バス。
主に新得駅を中心としたダイヤになっているので、てっきり十勝側のバス会社かと思ったら、石狩側の会社である旭川ナンバーの「ふらのバス」が運行している。ふらのバス 乗り物
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新得駅を出発。
新得駅からのお客さんは4人。うち私を含む3人が同業者。
18きっぷの期間である今の時期、普段ならこんなもんじゃないでしょうけどね。
逆にこういう状況だから来たとも言えます。 -
このバスは基本的に、国道38号線を走る。
特に新得駅から次の落合駅までの間は、JR線と国道は大きく離れていて、逆にかつての旧根室本線と並行している。 -
雪深くなってきた。
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新得の町から出てしばらくすると、バスは狩勝峠にさしかかる。
並行していたかつての根室本線も、ここから先が「日本三大車窓」と言われ、景色のいい区間として有名だったところ。 -
狩勝峠3合目。
1合上がるたびにこの看板がある。 -
峠道の途中。バスは、一旦国道から離れる。
来たー、雪道。 -
国道から脇道に入ったのは、ここに寄るため。
リゾート施設だけでなく、新得町の総合体育館もここにある。
この代行バスは、ここへの無料送迎バスを兼ねている。
ということで新得駅からここまでの乗車だけなら無料。 -
リゾート施設のホテルの前にあるバス停。
ここで1人降りて、車内は同業者3人だけとなった。 -
再び国道に戻る。
だいぶ進んで、狩勝峠の8合目。 -
このあたりから、十勝方面の平野が一望できるらしい。
昭和41年に根室本線が現在の路線に切り替わり、以来見られなくなった「日本三大車窓」の1つが見られると期待していたのだが、今日は雪が降っていて視界が良くなく、何にも見えなかった。 -
狩勝峠を通過。
ここを境に、十勝から石狩、太平洋側から日本海側になる。狩勝峠 自然・景勝地
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しばらくずっとこんな感じの景色がつづく。
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保安林だそうです。
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こんな感じの川があったり。
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落合駅周辺の町の中に入ってきた。
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国道から離れて、駅の方へ。
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駅が見えてきた。
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落合駅前に到着。
地元の人が1人乗ってきた。 -
狩勝峠を越えるためにダイヤに余裕をもたせているようで、10分近く早い到着。
しばらく時間調整となったので、バスから降りてみた。落合駅 駅
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では、駅の中に入ってみましょう。
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突きあたりの扉がホームへの入口。
右の扉が待合室。 -
待合室はこんな感じ。
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駅舎から構内に入ってすぐのところ。
ここが1番線で、線路を挟んでその向こうに2,3番線がある、はずなんだけど、雪に埋まってよく分からなくなっている。
しかも雪が深くて、ここから先に進めません^^; -
根室本線のこの区間は、3回ぐらい通ったことがある。
特にこの跨線橋の感じを覚えている。 -
2,3番線の島式ホームにある駅名標。
とにかく雪が深くて、近寄れなかった。 -
そろそろ、バスに戻りましょう。
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再び国道を走る。
このすぐ右の藪の向こうを線路が並行しているのだが、いくつかの橋梁が壊れてしまっているらしい。 -
時々、家がある。
このあたりは、一面畑になっている、はず。 -
南富良野町の中心、幾寅という町に入ってきた。
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幾寅駅。
あの「鉄道員(ぽっぽや)」のロケが行われた駅で、駅名標も幾寅駅ではなく「幌舞駅」と書かれている。
落合駅で乗ってきた地元の人が降りて、再び同業者のみ3人になった。
ここでは定刻通り着いたのですぐに出発。
あとでまた来ることにしている。幾寅駅 駅
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幾寅駅前を出発。
この先は国道と根室本線が大きく離れているので、国道と分かれる。 -
次が代行バスの終点の東鹿越駅。
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列車と代行バスの乗り継ぎ駅となる東鹿越駅に着いた。
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東鹿越駅の駅舎。もちろん無人駅。
駅の周辺には民家が全くなく、近くに石灰工場のようなものがあるだけ。
少なくとも、代行バスの乗換駅とならなければ、乗降客はほぼ皆無と思われる。東鹿越駅 駅
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当然、乗換客(つまり今まで乗ってきた同業者3人)とバスの乗務員以外いない。
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では、駅舎に入りましょう。
駅舎を通らなくてもホームに行けるけど(笑) -
駅舎内。
平成一ケタの頃までは、近くの石灰工場への引込線があって、貨物の取り扱いがあったので有人駅だったそうだ。 -
駅舎から出てホームを見る。
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ホームに行ってみた。駅舎方向を振り返る。
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列車がやってきた。
この列車は唯一、富良野駅でも新得行きの代行バスに接続しているため、誰も乗っていなかった。
災害で不通になる前は、この列車が滝川発釧路行きの「日本一長い距離を走る定期普通列車」2429Dで、専用のサボや完乗証明書などが用意されていた。それが「売り」となる前、そうとは知らずに滝川から帯広まで区間利用したことがある。
今思うと、惜しいことをした。 -
駅名標と列車と駅舎の3ショット。
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この半年間で、新潟県、福島県、山口県、福岡県でも乗ったキハ40。
これに北海道でもお目にかかりました。
最近「国鉄型車両を愛でる」機会が増えてます。
車体の傷みがちょっと痛々しい... -
駅舎の方から見たキハ40。
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このあたりは石灰石が取れる場所らしい。
とにかく駅周辺には、石灰工場以外なんにもない。 -
不通となっている新得方向を見る。
右奥にあるのがその石灰工場で、静寂の中で工場が操業している音だけがしていた。 -
あの信号が青になる日は来るんだろうか。
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では、そろそろ列車に乗ります。
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標準的な国鉄型車両の車内。
お客さんは相変わらず新得から一緒の同業者3人だけ。 -
鈍行列車の旅はこのシチュエーションでなきゃね。
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北海道仕様のキハ、そうそう、この二重窓。
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東鹿越駅を出発。
さっき乗ったスーパーとかち号は窓が汚れていたが、それに対してこの車両は窓がとてもきれい。
国鉄型キハ、がんばってます。 -
さて、お昼になりました。
さっき、南千歳駅のキオスクで買っておいた豚丼。 -
車窓を眺めなら食べる駅弁、最高っす。
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先ほどの幾寅駅を過ぎたところから、ずっと「かなやま湖」という人造湖と並行している。
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その「かなやま湖」を跨ぐ区間。景色が真っ白。
かなやま湖 自然・景勝地
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そこから先は空知川に並行。
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金山駅。
金山駅 駅
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名古屋にも金山駅があるので、こちらは「(根)金山」駅。
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空知川。
空知川 自然・景勝地
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下金山駅。
下金山駅 駅
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ホームと駅舎が少し離れている。
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のんびり景色を眺めていると・・・
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あれ、急に晴れてきたぞ。
ついさっきまでずっと雪だったのに。 -
山部駅。
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喫茶店みたいな駅舎。
山部駅 駅
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晴れたら晴れたでいい景色。
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何度もすみませんが空知川。
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布部駅。
布部駅 駅
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次が富良野駅。
だんだん町の中に入ってきた。 -
富良野駅に到着。
この列車は滝川行きだが、私を含め、新得駅からの同業者3人が全員降りた。
これにて、解散(笑) -
乗ってきた列車と、駅舎。
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このあたりが北海道のへそ、だそうで。
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駅舎と反対側のホームが富良野線のホーム。
旭川行きの列車がいた。 -
跨線橋を渡って、駅舎へ。
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跨線橋から構内を見てみた。
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改札口へ。
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と思ったら、今まで乗ってきた滝川行きが出発していくところだった。
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さよなら~
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富良野駅の駅舎内。
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ここにも「北の40」の記念入場券があった。
もちろん購入。
全24種類あるらしい。2つしか買ってない^^; -
駅の待合室。ここには駅そばがある。
この駅そばで昼食とすることも考えていた。 -
富良野駅の駅舎。
また、雪が降ってきた。富良野駅 駅
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富良野駅前。
何度か来たことがあるし泊まったこともあるんだけど、こんな感じだったかな。 -
さてここからは、レンタカーを借りて、今まで通り過ぎるだけだった各駅に、再度訪れてみます。
車なら、さらに3密を避けられるし。 -
この車にお世話になります。
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車に乗って、富良野の町を出発。
まずは、富良野の隣駅の布部駅を目指します。
【その3】につづく
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この旅行記へのコメント (6)
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- 墨水さん 2020/04/25 21:33:16
- あれ?。
- Tagucyanさん、今晩は。
入場券の料金を見て、あれ?・・・・。
買ってきた時刻表を開いて(笑)・・・。
JR北は、初乗り運賃が200円なのを知る・・・。(笑)
一人で「そ~~なんだ。」と、感心してます。(爆)
200円取っておいて、復旧しないのも「なんだかな~~っ。」な、感じですけどね。
東鹿越駅周辺は、ひょっとして風光明媚なんじゃないかと・・・・。
駅周辺は、昔は(多分)社宅が有ったようですが・・・。
なんか、宝の持ち腐れ感が・・・・。
墨水。
- Tagucyanさん からの返信 2020/04/26 13:39:47
- 200円
- 墨水さま
こんにちは
考えてみれば、私もたまに北海道には行きますが、初乗り料金の切符を買うわけではないので、初乗りが200円だったというとを再確認しました。
10kmまでの運賃も、北海道だと290円。経営状態からするとしょうがないのかも知れないですけど。でも、これだけ利用者が少ないと、なかなか復旧させるのにも大変なんでしょうね。我々としては、できるだけ乗って支援するしかないですね。ということで、今回は正規料金で乗車しました。
いつもなら何か割引がないか考えるんですけど。
東鹿越駅は、周りには裏の方に石灰の工場があるのみで、人が住んでいません。ただ、それにしてはスコーンと土地が余ってましたから、かつては社宅とかあったんですかね。
そういうことなので現在は、実質的に代行バスの乗換駅として機能しているだけのようです。
でも、かなやま湖と山に挟まれたところにあって、静かないい所・・・ いや、工場が稼働している音が聞こえてきますけどね(笑)
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Tagucyan
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- とのっちさん 2020/04/19 17:08:59
- 本当に人がいない…
- Tagucyanさま
こんにちは。みなさま、人に会わないように出かけられてますね~この決断力と計画力に頭が下がります。
東京を朝に出てこの時間にもう新得にいるのは驚きました!久しぶりの雪景色でした。私が生まれる前に石勝線が開業したので、初めて乗った平成17年当時はもうすでにローカル線と変わらない姿だったと思います。幹線の名残(時刻表では黒線ですが…)は駅構内の配線がゆったりしているくらいでしょうか。当時は「まりも」のおかげで新得駅に“お泊り”ができたので(笑)始発で滝川まで乗り通して(ほとんど寝てたと思います)そのまま新十津川まで歩きました。景色を覚えているのは、きっぷの都合上仕方なく2429Dで滝川から釧路まで乗り通したときくらいで、それ以降はこのあたりの旅程を計画すらしておりませんでした。かなやま湖が見え、ぽっぽやの幾寅駅、そして落合で小休止…私が行く日取りが悪いので、北海道の列車は諸先輩方でいつも混んでるイメージなのですが、これほどすいているとは…これだけ雪が降ってもバスが走れるのなら、鉄道の復旧はあまり望めなさそうです。
富良野からまさかのレンタカー!このコンセプトが三密を避ける旅なのでさすがブレない!この発想力は頭が下がります。たしかに車は三密じゃない!車が出てきた段階で次の予想が全くできません。
とのっち
- Tagucyanさん からの返信 2020/04/19 21:52:24
- 人がほとんどいなかったですねえ
とのっちさま
私はインドアでの趣味がなく、ゲームにもテレビにも興味がないので、黙って家にいるだけだと逆に病気になってしまいそうです。病は気からというやつ。
でも、こういう時期に出かけたとして、お互いに迷惑かけるわけにいかないですからね、そこは気を使いました。
早朝自宅を出発して、朝の10時前に北海道の新得にいるなんて、考えればすごいことですね。雪の駅前に立っていると、もう3日ぐらい現地いるような気分でした(笑)
私が時刻表に興味を持ち始めた頃はまだギリギリ特急列車が富良野経由だったのすが、その後石勝線ができて、初めて現地に行った頃には新得以北はすっかりローカル線と化していました。
かなやま湖の景色や落合駅の様子などは、断片的に覚えていて、ここを訪れるのは本当に久しぶりだったので、ああこんなところだったなあ、という感じでした。
私が一番精力的に動いていたのが、まだ通年発売の周遊券がポピュラーな時代でしたので、今ほど「乗り」の方が特定の時期に集中することもなくて、結構空いていた印象があります。この区間に限りませんが。
時期も時期でしたが、この程度の利用状況ですと、この先もちょっとあやういなあという気もします。そういうこともあり、もう一度訪れておきたかったというのもあります。
さて、いつもならそこから先、凝ったオプションが待っているところなのですが、今回はおとなしめの行動をいたしました。と、私は思っているのですが、一般的にはどうだったんでしょう(笑)
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Tagucyan
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- Akrさん 2020/04/19 10:04:15
- もと幹線だったのに。
- Tagucyanさま
こんにちは。Akrでございます。
今日も休み。朝からフォートラ三昧。ていうか毎週末です。お互いお疲れ様です。
狩勝峠は標高高いだけあって雪の量が別格ですね。雪のない仙台でのほほんと過ごしていると驚かされます。普通に雪道ですし。今年はこんな真っ白な道路見られなかった。
狩勝峠というと旧線の大カーブを思い出します。国道は旧線沿いでしたよね?どこかに20系客車が置いてあった記憶が・・・
今でこそ、本線ながらローカル線に格落ちした感がある根室本線新得以北ですが、昔は札幌と帯広、釧路を結ぶ幹線で函館~釧路を結ぶ特急おおぞらも走ってましたね。いまは利用状況からすればバス代行でも事足りるのかもしれませんが、石勝線が無かった頃ならば速攻で復旧したのでしょうね。
次回はレンタカー作戦ですね。雪道大変そうですが、自由が利く車の移動は良いアイデアだと思います。鉄道旅とはまた違った視点での旅行記になりそうですね。
-Akr-
- Tagucyanさん からの返信 2020/04/19 12:01:22
- すっかり、どローカル線ですね
Akrさま
こんにちは
こちらも3日に1回だけ出社であとは在宅。出社時も、まっすぐ事務所に行って帰ってくるだけ。単調ですね。おまけに仕事の効率が悪くなって、在宅で「残業」までしてるありさま(汗)
さらには、ずっと家にいて学校からの課題をやっている、特に長男の方(復習じゃなくて新学年の予習をしてる)が、「わからんから教えて」。昨日も、ベクトル計算と格闘してたので、旅行記の更新が遅くなりました...
私が出かけた2日前まで、現地は気温が高かったようで、思ったより雪が少なかったですが、それでも狩勝峠は雪道でしたね。
昔の根室本線は、峠のすぐ近くまで登ってきて、必要最小限のトンネルで越えていたんですよね。SL時代にあんな所まで登ってくるのってすごいことです。途中に駅があって、現在そこは鉄道公園として整備されているようです。国道沿いからすぐ入ったところなので、車だったら寄っていたでしょうね。
すっかりローカル線になった新得以北の区間ですが、かつては長大な列車が行き交った幹線だったんだろうなあという形跡だけはありました。でも現在の利用状況を見ると、復旧させるのは容易ではなさそうな気もします。特急列車が走っている区間をものすごいスピードで復旧させたのとは対照的です。
ここから先はレンタカーです。3密を避けるというのもありますけど、久々雪道を走ってみたいというのもありまして。それを仕事とされている方からすれば「ここに来てまでそれはしたくない」の世界かもしれませんが(笑) レンタカーであっても、目的は鉄関連ですので。
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Tagucyan
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旅行記グループ 2020.3 人のいないところへ 根室本線の真ん中らへん弾丸旅
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