1989/03/10 - 1989/03/15
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itaruさん
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チェコのプラハから夜行列車でハンガリーのブタペストへ。夜行って高校時代に座席車で東北に行った経験はあったのですが寝台車は初めて。少しばかりドキドキの陸路での国境越えを体験し、8時にはドナウ川沿いのハンガリーの美しい首都に到着です。ここからはホテルの予約もありません。自分で組み立てていく自由なバックパッカーの旅デビューです
3月6日 SU578 成田→モスクワ
3月7日 モスクワ
3月8日 SU141 モスクワ→プラハ
3月9日 プラハ→ブダペスト(夜行列車)
3月10~11日 ブダペスト
3月12日 ショプロン
3月13~15日 ウィーン
3月16日 ザルツブルク
3月17~18日 インスブルック
3月19日 アウグスブルク
3月20日 ロマンティック街道(ローテンブルク泊)
3月21日 ケルン
3月22~26日 ロンドン
3月27~28日 SU244、SU587 ロンドン→モスクワ→成田
当時の為替レート
1ルーブル=約212円(ソ連)
1コロナ=約13.6円(チェコスロバキア)
1フォリント=約2.5円(ハンガリー)
1シリング=約10円(オーストリア)
1ドイツマルク=約70円(西ドイツ)
1ベルギーフラン=約3.5円(ベルギー)
1ポンド=約225円(英国)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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他の東側の国と同じく、当時はハンガリーもVISAは必須。この時は陸路での国境越えだったので、東京の大使館で2300円払って取りましたけど、空港なら到着時に取得可能だったし、隣国のオーストリアなどでも簡単に取ることができた。東側の中では最も西側に近く、自由度の高い国というのがハンガリーの一般的な評価だった。
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今だったらまずは駅のロッカーに荷物を預けて動き出すところ。そういう発想がなかったのでホットドッグとコーラで朝食を済ませたら、重い荷物を持ちながら街歩きに繰り出します。若かった。何はともあれ、ゲレルトの丘に登ってドナウ川を眺めます。曇りなので「美しく青きドナウ」ではありませんが、感慨ひとしおでした
ゲッレールトの丘 山・渓谷
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ゲレルトの丘からハイポーズ。午前中、軽く観光したらひとまず、エリザベート橋を渡ってペスト側へ。橋の近くにあったIBUSZ(国営旅行社兼観光案内所)にプライベートルーム(民宿)を紹介してもらおう、ってのが目的。だったんだけど、IBUSZの入り口で営業?してたおじちゃんに声をかけられる。どうやら民宿をやっているらしい。旅行社の人も「プライベートルームなら彼について行けばいいよ」てな軽いのり。「えーっ」と、戸惑いつつも値段も場所も悪くない。まあ、いいかってことでブダペストの宿が決まりました
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宿を決めてお昼を食べたら観光再開です。再び橋を渡ってブダ地区へ。ドナウ越しに眺める国会議事堂。ネオゴシックの壮麗な姿が際立っている
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今では観光客で溢れかえる漁夫の砦。当時も人気観光スポットには変わりなかったけれど、ハンガリーを訪れる観光客の数が今とは比べるべくもない。他人を気にすることなく自分のペースで見て回れた
漁夫の砦 建造物
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13世紀に建てられたブダの王宮。この頃は国際学生証で入場料は無料だったはず。ここでは地元の小学生が日本の旅行者を囲んでいるところに遭遇。日本人が珍しいからか子供たちが「name?」などと話しかけ、しばし和やかな雰囲気で癒やされた。子供たちを引率していたのは23歳の若い女の先生でとても美しかったなあ
ブダ城 (ブダ王宮) 城・宮殿
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2泊したプライベートルームは普通のハンガリーの庶民のアパートという感じ。1泊2人で800フォリント(約1800円)は歩き方に載っていた相場の値段(1人1泊300フォリント)より若干高めだけど、ブダペストの中心部のアパートだったので問題なし
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翌11日、初の海外で前夜は夜行列車で移動したこともあってか、朝はゆっくりと8時に起床。ガツガツ観光ということもなく、ゆっくり近くの喫茶店で朝食を摂ってからメトロで英雄広場まで移動。このメトロ、英国・ロンドンの地下鉄に次いで世界で2番目に古いそうで、びっくりするほど浅いところを走っている。走っているのもレトロ感満載のかわいらしい列車だった
英雄広場 広場・公園
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英雄広場を挟んで向かい合う2つの美術館。今なら間違いなく、ラファエロやレンブラントらの作品が展示されている国立西洋美術館を優先するはずなんだけど、なぜかこの時はアートギャラリー(当時の歩き方にはそう書いてあった)を選択。この頃は現代美術ばかりではなく、地元の作家の作品も幅広く展示されていて面白かった
現代美術館 (ミューチャルノク) 博物館・美術館・ギャラリー
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英雄広場から隣接する市民公園へ。ここにはハンガリー建国1000年を期して建てられたヴァイダフニャド城(一部は農業博物館)もあるのだけれど
農業博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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目指したのは、この城ではありません
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公園の中を彷徨いながら歩きます
市民公園 広場・公園
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巨大な温泉プールで有名なセーチェニ温泉も、この時には関心がなくて外観の写真を撮っただけ
セーチェニ温泉 温泉
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で、どこに行きたかったのかというと遊園地。というのも、歩き方の番外編?の口コミにレトロなジェットコースターがあって、スリリングというようなことが書いてあったから。ところが、この日は肝心のジェットコースターが点検か何かで動いていない。せっかくここまで来て何もしないのも勿体ない。というわけで、まさかの男2人での観覧車。何やってんだかという感じですが、ついでに隣接の動物園にも寄ってみました。そうそう、ここでも子供たちの集団につかまり、人気者?に
遊園地 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
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一通り市民公園周辺を散策したら、もう一度ブダ地区へ足を伸ばします。観光客が集まるこの一角。マーチャーシュ教会の前では、主におばちゃんたちが、きれいな刺繍をお土産として売っていた。ちょっとした小物だし、お土産としては手頃。相場は今ひとつ分からないけど、そこは直感力?を頼りにして。4枚で20ドルは安かったのか、高かったのか
マーチャーシュ教会 寺院・教会
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土産を買ったら、明日の移動に備えて駅で時刻表を確認しよう。オーストリア国境近くのショプロンに向かう列車は南駅から。途中のモスクワ広場で在ハンガリーの母子と気軽に話をしたのは、ハンガリーを訪れる日本人が少なかったからだろうか
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12日、プライベートルームをチェックアウトしてブダペストからショプロンに向かいます。プライベートルームのオーナーのおじちゃん、英語は全く話せません。一応、英・ハンガリーのカードは持っているんですが、スムーズに意思疎通とはいきません。ただ、おじちゃん、ドイツ語はある程度分かるらしい。「Dusche」(シャワー)「Schlafen」(寝る)など、簡単なドイツ語を話してくれるので、何とかコミュケーションが取れました。えっ、ドイツ語ができるかって? いやあ、話せません。ただ、第二外国語はドイツ語、当時は大学2年ということで試験勉強などもしていたんで、最低限のことは分かったんです。でも、その後はドイツ語を利用する機会はないですね。基本ドイツもオーストリアも英語が話せる人が多いし、発音がはっきりしているので日本人にも分かりやすい英語を話してくれるので
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ブダペスト南駅からショプロンへ。移動にはユーレイルパスを利用したのですが、ハンガリーはこの年からユーレイルパスに加盟したばかり。バリデーションをしてもらおうと駅の窓口やIBUSZに行っても「オーストリアから使え」って感じで相手にされない。困ったなあと思っていたところ、駅員を見かけたので尋ねてみたら「international ticketに行ってごらん」とのこと。行ってみれば、あっさりバリデーションをしてもらえた。実際、西側に比べたら鉄道料金が格安でハンガリーでユーレイルを使い始めるメリットって、ほとんどなかったんですけどね。まあ、列車に乗ったら、その車両は途中のジュール止まりで慌てて前の車両に移動したりでドタバタでした。それでも13時過ぎにはショプロンに到着、駅近くのホテルにチェックインしてから街歩きを始めます
火の見塔 建造物
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ショプロンは紀元前2世紀からケルト人が住み、ローマ帝国支配下で発展した歴史の古い街。なんだけど、オフシーズンの日曜日、観光案内所は閉まっていた。当時の歩き方には地図が載っていないので、街の配置が把握できない。宿泊先のホテルに地図の類いがないか聞けばよかったんだけど、そういった知恵もない。とりあえず、火の見の塔から中央広場周辺を散策。曇り空から雨へと天気も変わり、観光客もほぼいないので寂しい。広場中央に位置するの三位一体像と山羊協会(ベネディクト教会)も、雨に濡れて何だかもの悲しげな雰囲気が漂っている
ベネディクト教会 (山羊教会) 寺院・教会
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天気が悪いせいか、地元の人もあまり出歩いていない中での街歩き。でも、人であふれている都会とは異なる地方の町の姿を静かに見るのも悪くないかも
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ホテルのベットでくつろぐ私が手にしているのは空港で買った少年ジャンプ。何でかさばるマンガ雑誌をハンガリーの地方都市まで持って行ったんだろう。この頃は無駄な荷物を持って動いてました
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翌13日も遅めのスタート。途中乗り換えの鈍行で西側のウィーンに入ります。さて、日本人は誰もいないと思っていたショプロン。何とホテルの隣の部屋にO女子大の4年生が宿泊していた。駅では今着いたばかりの男子学生にも会うし、誰もいないって思っていたのは私だけ? さてウィーン到着は15時といい時間、なので観光はシュテファン大聖堂だけ。でかすぎて、フレームに収まりません。ここでは教会内部の写真も撮ったけれど、フラッシュなしだとフィルム写真には露光不足で厳しすぎる。そう考えると、今のデジカメって本当に便利
シュテファン大聖堂 寺院・教会
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ウィーンといえば音楽の都。次に訪れたときはオペラ座でオペラも観賞したいと思ったんだけど、未だオペラ座でのオペラ観賞は実現していません
ウィーン国立歌劇場 劇場・ホール・ショー
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14日、この日は朝からウィーンの街歩き。ブルク庭園のモーツァルト像に挨拶し
モーツァルト記念像 建造物
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ハプスブルク帝国の女帝マリア・テレジアの威厳のあるお姿を拝見したら
マリア テレジア広場 広場・公園
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美術史美術館で世界の名画を3時間ほどかけてじっくり鑑賞
美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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そしてハプスブルク家の栄華を今に伝えるホーフブルク宮殿へ
ホーフブルク宮殿 (王宮) 城・宮殿
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華麗なハプスブルク家の歴史を垣間見ます
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宮殿の前に観光客を待つ馬車たち。当時の東側の国とは桁違いの観光客を受け入れていたウィーンの街。博物館など学生は無料のところも多かった東側と違い、お金はかかるけれどいろいろなものが揃っていると改めて実感
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ホーフブルクから市庁舎公園へ。道路の向かいに見えるのは市庁舎は外観だけ
ウィーン市庁舎 現代・近代建築
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公園を抜け
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ベートーベンの交響曲第1番の初演が行われたブルク劇場へ
ブルク劇場 劇場・ホール・ショー
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さてウィーンでの最大の目的は本場のクラシックを鑑賞すること。ネットでのチケット購入など夢物語の時代。代理店に高い手数料を払えば、日本でも手配可能だけれども学生なんで、そんなことに余計なお金は使えない。当日でのチケットは入手可能という話だったので、16時に楽友協会ホールの当日券売り場へ。問題なく、120シリング(1200円)で1階席最後方のチケットを買うことができた
ウィーン楽友協会 劇場・ホール・ショー
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チケットを手に入れたら、カールス教会によってから一度宿へ。クラシックコンサートにはジーパンなどのラフな服装はNGと聞いていたので着替えます。何しろBP旅行なのにこのためにジャケットを持参していましたから。コンサート会場は大ホールではなく、小ホールのBrahms-saal。会場は学生らしき団体を含め、かなりの数の日本人で驚いた。演奏されたのはモーツァルト、ベートーベンにハイドンとオーソドックスな曲。人生初のクラシックコンサート、楽しみました
カールス教会 寺院・教会
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ウィーン最終日の15日は宮殿巡り
ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿
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まずはショプロンで会ったO女子大の女の子がおすすめベルベデーレ宮へ
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上・下宮とも美術館となっているバロック様式の宮殿。クリムトをはじめ、展示されている作品も素晴らしかったけれど、落ち着いた雰囲気の庭園も印象的でした
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次はトラムに乗ってシェーンブルン宮殿へ
シェーンブルン宮殿と庭園群 城・宮殿
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今ではウィーンでも有数の観光地ですが、当時の歩き方には3行ほどの紹介記事のみ
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いやあ、当時の歩き方を観ると投稿記事が多く、中には法的にグレーゾーン(闇両替とか)の情報が載ってたり。ある意味面白いんだけど、今と比べても「迷い方」的な微妙な情報も多かったですね。逆に観光スポットに関する情報って、それほど多くなかった。荒削り、どこか素人っぽさが残ったなあ、って今は思います
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2つの宮殿を宮殿を訪れた後はプラーターへ。映画「第3の男」の舞台で大観覧車に乗る。とっても安易な発想です。で、第3の男を観たことあるかって、いえ、まだ観てません
プラーター大観覧車 エンターテイメント
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観覧車に乗った後はゆっくり、街を散策しよう。と思っていたところ、友人から「ウィーンの森に行かないか」との提案。えっ、でも今は15時過ぎ。着いた時には夕暮れ時では?
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それでも、せっかくウィーンにいるのだから。ということで、トラムとバスを乗り継ぎ1時間半ほどかけてウィーンの森、カーレンベルクへ。さすがに夕暮れ時、人がいなくて寂しかったけれど、静かな森を歩くのもいいものかも?
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ウィーンで泊まったのは歩き方に載っていたウィーン南駅近くのsudbahnでツイン1泊540シリング(5400円)。シンプルな宿だったけど、寝るだけなら十分でした
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旅行記グループ 初海外はソ連・東欧からロマンティック街道を通ってロンドンへ
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