2020/03/27 - 2020/03/29
128位(同エリア1275件中)
群青さん
この旅行記のスケジュール
2020/03/28
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東松島震災復興祈念公園
この旅行記スケジュールを元に
2日目の宿に入る前に、もう1箇所だけ見ておきたい場所があった。
仙石線の旧野蒜駅。
やはりあの9年前の東日本大震災の際に大きな被害を受けて、もう2度と電車が走ることのないその駅は、東松島震災復興祈念公園として整備された。
東松島市のエリアは過去の旅行でも通過しただけできちっと立ち寄ったことのない場所だった故、今回の旅の行程に組み込んで見に行くことにした。
そして、2日目の宿は松島に。
高台にあるそのホテルからは眼下に松島の絶景を見下ろすことのできる宿。
土曜日だったせいか?一時的に世の中の自粛ムードが緩んだタイミングと重なったのか?知らぬが、思ったよりも賑わっていたのが印象的。
過去の東北の被災地を巡る旅の変遷はこちら
*2013秋・東北の旅
https://4travel.jp/travelogue_group/26833
(仙台→雫石→盛岡→宮古→陸前高田→南三陸→石巻)
*2017夏・みちのくの旅
https://4travel.jp/travelogue_group/10868
(仙台→平泉→花巻→盛岡→宮古→岩泉→田野畑→三沢→八戸)
*2018GW宮城三陸旅行
https://4travel.jp/travelogue_group/10866
(南三陸→気仙沼→陸前高田→気仙沼→女川→石巻→松島→仙台)
*平成最後の東北旅
https://4travel.jp/travelogue_group/15622
(気仙沼→釜石→北上→大船渡→気仙沼→登米→福島)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
国道45号線を松島方面へ。
鳴瀬川の橋を渡り切った信号で左折し、川に沿うように海の方向へ車を走らせる。
案内標識に従う形で到着したのが、2日目の旅最後の目的地。 -
東松島震災復興祈念公園。
展示施設の閉館時間まで残り30分。 -
元は仙石線の野蒜駅。
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この地域は奥松島と呼ばれていて、宮戸島の嵯峨溪や松島四大観のひとつ「大高森」への最寄り駅。
そして、野蒜海岸は夏になると多くの海水浴客で賑わう行楽地だったようで・・・
観光の拠点駅でもあったのだとか。 -
1階のフロアでは東京オリンピック2020(ホントに開催できるのかね?)のポスター展示がされていて、そっちの方向にふらふらと入って行こうとする母を
「時間が限られているから見るのは2階の展示だけだよ」
と促す。 -
1階のスペースにはインフォメーションコーナーも。
かつて駅だった時代は、人々が電車を待つスペースだったのかな? -
階段を上がり2階へ。
目に飛び込んできたのは変形し錆びた券売機。
2011年3月11日のあの大震災による津波の襲来によって壊され変形してしまったままの状態で展示してある。 -
この時計は駅付近にかつて存在した旧野蒜小学校の屋内運動場に架けられていた時計だとか。
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展示スペースにはパネル展示と、震災アーカイブ映像が。
もう少しゆっくりと見たかったのだが、閉館まで残り時間を気にしつつ、できる限りの物を見ながらいろんな思いを胸に馳せる。 -
建物の外観、線路側からの様子。
今もなお、ここが駅だったことを留めるかのように「野蒜駅」の表示が。 -
日本全国のどこにでもありそうな駅のプラットホーム。
ただ一つ違うのは、もうここには2度と電車がやって来ないという現実。 -
この場所の津波到来の高さは3.7m。
案外低い?
と一瞬感じてしまったが、その理由はこの場所の地理にある。
駅前の道路に沿うように東西に運河が掘られている。
東名運河(とうなうんが)という名のそれは、北上運河とともに明治政府の時代に作られたもの。
旧北上川の河口に、野蒜築港(のびるちっこう)という、日本初の西洋式の港湾施設が開削され、一大貿易港の役割が構想されていた。
その野蒜築港を補完する意味で、旧北上川から鳴瀬川までの区間に北上運河、鳴瀬川から松島湾までの区間に東名運河を開削した名残りが今なお存在している。
津波到来の瞬間、この東名運河がクッションとなり、本来の高さ10mの津波が3.7mまで減弱されたものの、津波の猛威からは逃れようもなく・・・
この地域一帯は津波によって破壊し尽くされた。 -
駅名が掲げられた表示を見ると、現役バリバリの駅感が漂いますよね?
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支柱が折れ曲がってそのままの状態で残されていることや、線路に浮いた錆によって、この駅が最早現役ではないことに気づかされる。
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嵯峨溪の写真が用いられた駅名表示。
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駅の北側には整地された空間が存在。
そして、
震災復興慰霊碑。 -
不思議な形をしているね!
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このデザインに込められた意味合いが説明されていた。
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公園周辺に建つ家々は明らかにここ数年の間に建造されたもの。
やがてこの地域ももう少し宅地化される時が再びやって来るのだろうか? -
奥松島パークラインと命名された県道27号線を松島方面へと走り、松島の中心部を通り抜け辿り着いたのは2日目の宿。
ホテル松島大観荘。
国道45号線からやや高台に登った場所にあるホテル。ホテル松島大観荘 宿・ホテル
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駐車場に到着するやいなやスタッフの方が駆け寄り荷物を運んでくれた。
そのままチェックインを済ませる。
自粛ムードのはずなのに、思ったよりも人で賑わっている感じ。
フロント付近も既にチェックインを済ませ一風呂浴びた浴衣姿の客が何人も通り過ぎる。
今宵の部屋は5階の海側の部屋。
エレベーターホール付近はこんな様子。 -
部屋までの廊下の様子。
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和洋室タイプの部屋。
窓の外には松島湾の風景が飛び込んできて・・・ -
広々したスペースに眺めのいい部屋。
こりゃ、テンション上がりますわ!(笑) -
水回り関係。
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お着き菓子とお茶。
ごぼう茶は珍しかったので飲んでみた。
確かにごぼうの味だ!
案外キライではないかも(笑) -
夕食まで多少時間があったので一風呂浴びに行く。
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(画像は借り物)
判官の湯 大浴場。
このホテルは温泉ではないのだが、広々としていた浴槽には湯がふんだんに注がれている。
チェックインが早い人では食事時と重なったこともあり、さして混雑もしておらず快適。
ただ、スリッパは乱雑に脱ぎ散らかされているし、洗い場の風呂桶も散らかっていて目に余る感じ。
宿の責任というよりは、利用者のマナーの問題なのだが・・・ -
(画像は借り物)
露天風呂からはこんな風に松島の景観を見ながらの入浴。
悪くはないでしょ?
温泉でなくても十分。 -
夕食はバイキングスタイル。
僕らの食事の時間は19時からだったのだが、18時からの人たちが結構もう出来上がっている時間だったからか知らぬが、とてもけたたましくて閉口させられる。
おまけに音楽の生演奏の音響もバカみたいに大きくて、案内してくれたスタッフの声もロクに聞こえない程。
ちょっと、どうなの?
と思っていたら、スタッフの方が気を利かせてくれて、マジで超ノイジーな集団の席から離れた場所へ再度席を変えてくれた。
有難かった。
さりげなくも痒いところに手が届くような接客って、きっとこういうことだと思う。
料理は、このご時世の中、バイキングスタイルを守り抜いている姿勢には頭の下がる思いがした。
とはいえ、料理は大皿での提供ではなく最初から小皿に盛られている。
刺身一式の小皿はラップがかけられていて正直、食欲がそそられなかったので取らず仕舞い。
中華料理も味はしつこくなく美味しい部類だと感じたのだが、如何せん、小皿での提供なので料理によってはやや乾きが始まっていたりしたのが残念。
やはり中華料理は熱々の料理が大皿で盛られていて、食べたいだけ取って来られるスタイルの方が断然美味しく感じる。
今は仕方あるまい。
贅沢は申せず。 -
生ビールはアサヒのスーパードライ。
松島だと仙台の近くだからキリンかと思ったが、意外だなぁ・・・ -
肝心な料理を1枚、写真に収め忘れた(汗)
焼き立ての牛タン。
2杯目の食事のお供はハイボール。
ニッカウヰスキー。
仙台蒸留所、行きたかったなぁ~!! -
まだ食べられそうだったのでミニラーメン。
醤油味。
2口程度で食べられる量なのでちょっと物足りないかも・・・
料理面のクチコミ評価が高いホテルだったので楽しみにしていた分、普段通りのもてなし提供ができない昨今、それをホテル側に臨むのは酷かもしれない。
でもやはり、全体的に物足りない感が強く印象に残った食事だった。 -
食事を終えて土産物を見に。
宮城県内の有名どころのものも含めて品揃え的にはバッチリ!
この日も結局、早々と就寝。
つくづく我が年齢と身体の衰えをひしひしと感じる昨今。 -
翌朝。
雨に濡れた松島。 -
全体的にけぶるような空模様。
TVを点けて天気予報をチェックすると、既に関東から福島あたりまで雪が降りだしていると伝えている。
うわ、マジか!?
気を取り直し、とりあえず朝風呂に入りに行き・・・ -
空腹を覚えたので朝食を頂きに。
朝食もバイキングスタイル。
前日の宿と較べて炊き立てのご飯が美味しく、それだけで食が進む。
どちらかというとシンプルなおかずを中心にバランスよくセレクトしたつもりなのだが、美味しく感じた。 -
母が食べていたクロワッサンが美味そうだったので、パンとデザートも取りに行き食す。
やや食い過ぎか?(汗)
部屋と接客が特に素晴らしいホテルだった。
高評価なのがうなづける程。
本当にお世話になりました。
3日目の天気の急変も気に掛けながら、若干の行程を端折ることを相談したうえでホテルをチェックアウト。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ふわっくまさん 2020/04/14 08:20:52
- 松島・・
- 群青(ホライズン)さん、おはようございます。
松島へは東日本大震災の前に、行った思い出があります。
その時は立ち寄っただけだったのですが、ホテル松島大観荘では絶景が眺められるのですね。
お食事はラップがかかったお刺身は少し残念でしたが、牛タンがいただけたとか・・
入浴後のスーパードライやハイボールが、また格段に美味しそうでした。
接客も良かったそうで、またいつか訪れてみたいと思います。
震災後のつらいニュースや昨今のウイルス騒ぎで苦難もありますが、それを乗り越えられる日を待ちたいですね。
ふわっくま
- 群青さん からの返信 2020/04/15 20:39:18
- RE: 松島・・
- ふわっくまさん
こんばんは。
メッセージありがとうございます。
松島大観荘、人気の宿のようでこの時期なのに賑わっていたのはそういうことだったようですね(笑)
景色良し、接客良し、料理もコロナの影響を受けずに普段通りの提供ができればもっと充実したものになっていたと思います。
味付けは美味しく感じましたので。
機会があればオススメしたいです。
なかなか今の状況がすぐに改善されるとは思えませんが、逆にこんな時だから、次に行きたい場所をあれこれ頭の中で思いめぐらせながら、フォートラベルに掲載されているいろんな人の旅行記を読ませてもらいながら思いをを馳せている昨今です。
普通のことが何とかけがえない事なのだろう!
と気づかせてもらえただけでも、もしかしたらコロナ蔓延にも意味があるのかも?!
なんて捉えながら、楽観主義で行きましょう!
ではまた。
群青(ホライズン)
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