新緑の東鎌倉の古刹「杉本寺」「報国寺」「浄明寺」＆「旧華頂宮邸」を巡る

2017/05/14 - 2017/05/14

西鎌倉の江の島・大仏、北鎌倉の円覚寺・建長寺のように、東鎌倉にも「杉本寺」「報国寺」「旧華頂宮邸」「浄明寺」など見所ある名刹が集中している一角があります。
鶴岡八幡宮などの中心部からは少し離れているのですが、何度目かの鎌倉なら行く価値ありですね。

エリア 鎌倉(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

鎌倉駅からまず鶴岡八幡宮寄りの一番手前の「杉本寺」向かいます。
バスなら10分ほどですが、今回は歩いて行きます。

鎌倉駅 駅

今まで何度も来ている「鶴岡八幡宮」の前は取り敢えずやり過ごし、

鶴岡八幡宮 寺・神社・教会

30分ほどで「杉本寺」に到着。
車で鎌倉に来た場合は朝比奈ＩＣを下りて、何度もこの前を通りました。
仁王門前にはためく「十一面杉本観音」と書かれた幾本もの白い幟旗が目を惹きます。
でも、今まで気になっていながら専用駐車場も無いし立ち寄ることはありませんでした。

杉本寺 寺・神社・教会

門内の仁王像は運慶作ともいわれています。
右側の吽形像

左側の阿形像

門をくぐると右脇にある境内社の「大蔵弁財天」は赤い幟がアクセント。
銭洗い式ではなく、ここにお参りすると大きな蔵が建つほど富に恵まれるという言い伝えがあるそうです。
関係ないけどそういえば、財務省の前は大蔵省だった・・

その先の正面の苔むした石段は今では保存のため上ることはできず、

脇に実用向きの階段が出来ています

苔の石段は上から見おろすとこんな感じ

本堂と仁王門は茅葺屋根です。
本堂には行基菩薩、慈覚大師円仁、恵心僧都源信が作った三体の十一面観音が御本尊として祀られています。

鐘楼

五輪塔群

地蔵尊

天台宗「大藏山杉本寺」は鎌倉幕府が成立する500年も前の天平6年（734年）、光明皇后の御願により、行基によって建立された鎌倉最古の霊場だそうです。

その後、10分弱歩いて、

”竹の寺” といわれる「報国寺」に向かいます。
正式には「報國建忠禪寺」というんですね。

報国寺(竹寺) 寺・神社・教会

三門をくぐり、

右側の石段を上ると、

南北朝時代建立の本堂があります。
本尊は釈迦如来坐像。
この寺は、1334年（建武元年）天岸慧広の開山により創建されたと伝えられています。

本堂の左手にある茅葺屋根の鐘楼に映える新緑が綺麗です

頭が切られた大木

足元の花

鎌倉攻防の戦死者の塚。
向こうにお目当ての竹林が見えます。

花の名前には疎くて・・

竹林の間を縫う遊歩道の脇の石仏

灯篭の上もいい感じで苔むしています。
竹林の拝観料は300円。

奥まった所に｢茶店 休耕庵」が在ります。
報国寺開山の仏乗禅師は建武元年（1334年）ここに「休耕庵」を建てて修業し生涯を過ごしたそうです。

休耕庵 竹の庭の茶席 グルメ・レストラン

それに因んでお休み処の名前になっています。
料金は300円で希望する場合は拝観券と一緒に抹茶券を購入します。

この日は私は喫茶はしなかったのですが、孟宗竹のこんな景色を見ながら寛げます

竹林は京都の洛西の筍畑のようによく整備がされています

「足利氏のやぐら」の中には多数の五輪塔が置かれています

竹を見上げてばかりでなく、足元を見ると綺麗な苔が生えていました

臨済宗建長寺派「功臣山報国寺」は足利氏・上杉氏の菩提寺として栄えました

出口近くには人力車も待機しています。

報国寺を後にして、数百メートル奥に行くと、

「旧華頂宮邸」の洋館があります。
報国寺は混み混みだったのに、こちらは殆ど訪れる人はいません。

旧華頂宮邸 名所・史跡

開園時間は 4月～9月は10：00～16：00
　　　　　10月～3月は10：00～15：00
休園日は　月曜日・火曜日

入場は無料ですが協力金という形になっています。
門番さんは居ないので本当に善意に任されています。

フランス式の洋風庭園はバラがもうすぐ見頃を迎えます

黄色いバラが綺麗に咲いていました

邸の敷地南側に位置する茶室「無為庵」

洋風のバルコニー

お花は色を添えますね

館内は見学できないのですが、春秋に二日ずつ特別公開が行われます

「旧華頂宮邸」は昭和4年の春に華頂博信侯爵邸として建てられました。
平成8年5月に鎌倉市が取得し、
平成18年4月には市の景観重要建築物、
同年10月に国の登録有形文化財に指定されています。

この後、報国寺のすぐ真向いの

「浄明寺」に向かいます。
この寺は鎌倉幕府の重臣：足利義兼によって文治4年(1188年)に建てられました。
室町時代には23の塔頭を持つ大寺院でしたが、今は僅かに開山堂 ・宝篋印塔などが残っています。

山門を入ると、

正面に本堂があります

足利貞氏公の墓所や

足利直義公の墓と伝えられている場所もあります

「喜泉庵」では

喜泉庵 グルメ・レストラン

枯山水庭園を見ながらお抹茶を頂けます。
喜泉庵と庭園は平成3年に復原されたものです。

籠も展示されていました

「花塚」が有るほどなので

寺内には珍しいお花が色々咲いています

やはり旅行は花の咲く温かくなってからの方が彩り豊かでいいですね

臨済宗建長寺派
稲荷山（とうかざん）浄明寺は鎌倉五山の第五位のお寺です。

初めは真言宗の「極楽寺」といいましたが、足利義氏の時代に臨済宗に改められ、後に寺名も「浄妙寺」となったと伝えられています。

ランチを頂いた「石窯ガーデンテラス」は浄明寺の裏手の結構きつい坂を上った所にある洋館レストランです

石窯ガーデンテラス グルメ・レストラン

お寺の境内にあるのに精進料理やお抹茶ではなく石窯焼きのピザやパンがウリのお店

※ 投稿済みのクチコミからのコピーなので写真が小さくて済みません。　

5月の半ばなので風も爽やか。
店内席もありますがテラス席に座りました。

メインはローストビーフ。
セロリアックピューレ入りヨークシャープディング？添えでグレービーソースなんだそうです。

他に、サラダorスープ、パンとコーヒーで税抜￥3,200。
お寺の拝観料も払わないと来られないお店なのにお値段かなり強気の設定

食後はガーデンテラスというくらいなのでイギリス式庭園に降りられます

余談ですが、この直ぐ近くに2018年11月に行った、
享保2年創業 江戸料理の老舗 鎌倉「割烹屋八百善」もあります。

食後は時間が余ったので八幡宮近くの拘りのビールとソーセージのお店「インビス鎌倉」に立ち寄ったり、

インビス鎌倉 グルメ・レストラン

小町通りを散策して、

鎌倉駅を後にしました。

ＧＷが終わって梅雨に入る前の５月の末は暑くも寒くもないし日も長くて旅行には本当にいい季節です。
鎌倉なら日帰りもOKなのでお天気のいい日を選んで気軽に出掛けられます。

鎌倉駅 駅