鎌倉妙本寺のすみれ

2020/03/22 - 2020/03/22

　妙本寺まで戻って来ると祖師堂前の海棠の開花状況が気になる。さりとて、上って自分で確認してくるのではなく、下山してくる人に聞いてみて、開花が進んでいるようであれば祖師堂まで行くことにした。山門前で待っていると、母娘の親子がやって来た。「海棠は満開ですか？」、20代の娘は、「まだまだ。写真を撮っている人は大勢いますけれど。」これを聞いて祖師堂までは行かないことにした。
　「本覚寺の枝垂れ桜は散り始めですけど、安国論寺の枝垂れ桜は満開ですよ。」と伝えると、親子は安国論寺に向かった。鎌倉に来ても桜もろくに開花
していないのでは春の鎌倉は満喫できない。それが、満開の安国論寺の枝垂れ桜（https://4travel.jp/travelogue/11611357）や散り始めながら本覚寺の枝垂れ桜（https://4travel.jp/travelogue/11611350）を見たのなら、「鎌倉で枝垂れ桜を見てきた。」と満足できるはずだ。ただし、今日、満開の安国論寺の枝垂れ桜を見た人は数えるほど少なかったはずだ。安国論寺の門前で散り始めた枝垂れ桜を水彩画に描いていたおばさんでさえ、本堂横の満開の枝垂れ桜は見なかっただろう。この満開の枝垂れ桜を見たのは、墓参りに来ていた家族連れが一番多かったのかも知れない。
　山門から参道を少し本覚寺に戻ると「南無妙法蓮華経」の大きなお題目塔の元にすみれが咲いている。青紫の色の花がいかにもすみれらしいのだが、最近見たすみれは色がもっと薄かった。本来のすみれの色のすみれの花を見られて、何か少し心がほっとした。
（表紙写真はすみれの花）

エリア 鎌倉(神奈川)

すみれの花。

すみれの花。