2019/07/28 - 2019/07/28
116位(同エリア1335件中)
sio爺さん
現存12天守を制覇したいと思っているが、なかなか進まない。現存天守12城(弘前城、松本城、丸岡城、犬山城、彦根城、姫路城、松江城、備中松山城、丸亀城、伊予松山城、宇和島城、高知城)で今まで訪問したのは、弘前城、松本城、犬山城、彦根城、姫路城、そしてこの時の松江城なので、まだ半分だ。現存天守以外では、熊本城、松山城、広島城、岡山城、掛川城、名古屋城、大垣城、首里城などでいずれも交通の便の良いところが中心だ。
松江城が国宝に指定されたのは平成27年で、その前から一度見てみたかったが、中国地方の日本海側は北海道からはあまりに遠く、今まで行けなかったが、昨年夏にようやく訪問が実現した。
旅行記については、今まで長州や姫路城など、維新の英雄たちについて中途半端なことは書けない、天下の名城をどう表現するか?「居ずまいを正して気合いを入れてじっくりと調べて書かねば・・・」と思っていたら、全く着手できずに数年が経過してしまった。そこで松江城については、肩肘張らずまだ記憶が残っているうちに仕上げたいと思った。
- 旅行の満足度
- 4.0
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松江神社と興雲閣を見学した後、松江城天守閣に向かう。
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この石段を昇っていく。
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これは一ノ門とつながっている櫓で、ここを左に進むと、
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一ノ門が見える。けっこう奥まっている。
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これが一ノ門だ。
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ここで入場券を買って
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振り向くと・・・・・ついに来た。
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これは一ノ門の天守閣側から見た画像。入場券売り場の向かい側ということになる。
説明板には松江城について、下記の記載があった。
「松江城は、松江開府の祖堀尾吉晴が、1607年から5年の歳月をかけ、1611年に完成させた。以来、堀尾氏、京極氏、松平氏の居城であった。松江城は居城というより、実用的な望楼型の砦の一つである。」 -
天守閣の前に出っ張ったように取り付けられているのが、附櫓(つけやぐら)だ。「国宝 松江城」パンフレットには「天守入口の防御を固めるための櫓で鉄延板貼りの大扉を持ち、中へ入ると二段構えの枡形の小広場が備えられています」と記載されている。
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早速、入城すると、まず地階に行くようになっていたと思う。入ってすぐ目についたのは井戸と塩蔵だ。天守閣の地階は、戦になって籠城した時に備えて、水と食料を確保する倉庫だった。
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この井戸は深さが24mもある。天守閣内部に井戸があるのは、現存12天守の中では松江城だけだそうだ。そういえば一昨年訪問した姫路城も井戸は天守外にあり、番長皿屋敷で有名なあの井戸だ。
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地階は塩蔵になっていた。
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塩蔵の説明板には下記の記載があった。
「地階は領内から納められた塩が蓄えられ、別名塩蔵と呼ばれていますが、昭和の解体修理工事の際にここから塩札が発見されました。生産地で塩俵にくくりつけられた荷札用と考えられるものが36枚、塩蔵での管理用と考えられるものが4枚の計40枚です。(中略)井戸とともに有事に備えたもので、実践を重視した松江城の特徴を示しています。」 -
「祈祷札」(説明板より)
2枚の祈祷札は、昭和12年(1937)に城戸久博士が天守内で確認されて以降、所在がわからなくなっていましたが、平成24年(2012)松江城地内の松江神社で再発見されました。天守落成の際に、天台、真言の二宗による祈祷が行われた可能性を示すもので、後の調査で祈祷札と柱に残る釘穴の位置が一致したことなどから、地階の2本の通し柱に打ち付けられていたことが明らかとなりました。 -
「祈祷札」(説明板より)
「慶長十六」や「正月吉祥日」の墨書文字からから天守完成が慶長十六年(1611)正月以前であることが確定したもので、国宝指定の要因のひとつとなりました。国宝松江城天守に附(つけたり)指定され、地階ではレプリカによる再現展示を行っています。 -
鎮物(しずめもの)出土地点
「昭和の解体修理工事」の説明板の内容を要約すると下記の通りだ。
「明治27年の大修理以降、松江城天守の根本修理は行われなかったが、昭和25年の文化財保護法による重要文化財指定にあわせ、全解体による修理工事が起工された。工事は創建当時の姿への復元を目指し、極力古材の再用に努めた。採用されなかった古材のうち資料性が高いものが地階に保存された。」 -
旧鯱鉾
1950年代の解体修理で取り換えられるまで、天守最上層にあった木製の鯱鉾だ。 -
古材
上記「昭和の解体修理工事」の説明板の内容を読むと、ここに保存していることの意味がわかる。 -
天守閣の石垣部分の内側で、石垣がむき出しになっている。
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石打棚
画像左上に見える棚に上がって、隠れながら鉄砲で狙い撃ちする場所らしい。二人が並んで撃てるスペースを確保しているようだ。 -
一階部分の説明
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天守最大柱
上記の「一階部分の説明板」には、次のように記載されている。
「地階~1階の東西2本の通し柱は包板を持たない松江城天守最大の柱で、祈祷札もこの柱の地階部分に打ち付けられていました。天守の軸組構造の中で最も大切な柱として重要視されていたことがわかります。」 -
1~2階は松江城に関する各種資料が展示されており、それぞれの展示には貴重な説明が記載されていた。
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「国宝指定の要因」(説明板より)
松江城天守は、平成27年(2015)7月に天守建築として63年ぶりに5件目の国宝に指定されました。その要因のひとつは平成24年(2012)に「慶長16年」と記された2枚の祈祷札が再発見され、その後、地階の柱に打ち付けられていたことが確認されて天守の完成時期が明確になったこと、もうひとつは平成22年(2010)に松江市が設置した松江城調査研究委員会(委員長:西和夫博士)を中心に取り組まれた学術調査によって、二階分の通し柱を用いながら上階の加重を分散させて下階へ伝えるという松江城の特徴的な構造が明らかになったことなどです。こうした多面的な調査・研究の成果によって松江城天守の価値が再評価され国宝指定へと繋がりました。 -
刻印をもつ松江城天守の古材
昭和の解体修理において、新材に取り替えられ不要となった古材の中に分銅文と「富」の字の刻印を持つ部材があったそうだ。 -
分銅文は、松江城を築城した堀尾氏の代表的な家紋で、「富」の字は堀尾氏が出雲の国に入部した際に居城とした富田城を意味するのではないかという考えがあるらしい。
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矢狭間(やざま)
天守閣内には、石落としや矢狭間がたくさんあった。 -
狭間から狙い打った鉄砲と、訓練で放った様々な鉄砲弾
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後藤又兵衛所用と伝わる甲冑と槍
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後藤又兵衛は、黒田長政の後に豊臣秀頼に仕えた武将で、大坂の陣で奮闘し戦死した。この甲冑と槍は後に、後藤家の親戚で松江藩士の土岐円大夫家に伝来した。
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出雲国拝領の喜びを知らせる松平直政書状
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三代将軍家光から、出雲国の支配と隠岐国を預かるよう面前で言い渡された喜びを家臣たちに伝え、数日中に江戸を立ち、入国することを伝えたという内容。
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北惣門橋復元模型
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大坂の陣で初陣を飾る松平直政像
背後に見える2本の柱の古めかしさがいい。 -
真田信繁(幸村)が守る真田丸を攻める14歳の松平直政の初陣姿で、信繁はその勇ましい姿に軍扇を投げ与えたという。真偽のほどは不明だが、こういう話は良いねえ。
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ここの階段も急だなあ、と思ったらそれだけではなかった。
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この階段は桐でできており、桐(キリ)は軽く、熱伝導が小さくて燃えにくく、湿気を通しにくく腐りにくい。いざという時には階段を引き上げて敵が昇ってこれないようにするということだ。天守閣内は戦闘機能満載だ。
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「通し柱」についての説明
実に貴重なことが書いてあったので、次にお知らせしたい。 -
「通し柱」の説明板より
望楼型に区分される松江城天守は、二階分を貫く通し柱を各階に交互に配置することで、長大な部材を用いずに四重五階地下一階の大規模天守の建築を可能にしました。「互入式(ごにゅうしき)通し柱」と呼ばれるこの方式と4階の四隅の梁から立ち上がる柱に見られるように、上階の荷重を下階の柱が直接受けず、横方向にずらしながら下に伝える方式のふたつの構法を駆使したもので、後の丸亀城や宇和島城などの天守に受け継がれて層塔型(そうとうがた)天守へと進展しました。古式な外観や意匠とは反対に先駆的な技法が駆使されており、城郭建築史における天守構造や工法の発展過程を知る上でもその価値は極めて大きいと考えられています。 -
「通し柱が二階分を通る様子を見ることができる唯一のポイント」
せっかく画像まで示してくれているのに、実物を撮影していなかった。 -
「二階分を通る通し柱」の画像を探したが、見当たらなかった。残念!
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全国にある天守閣の写真展示
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四階・五階部分の説明
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望楼に出て、松江市街地を眺める
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奥に見えるのは宍道湖だ。
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最上階の5階は、壁のない360度の展望が広がる望楼だ。
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国宝指定書
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天守閣を出て、天守正面から見ると、附櫓は天守中央部に位置していた。
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3階の南北の張出部中央にある寺院様式の花頭窓。
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最後に松江城の雄姿をもう一度。
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次は塩見縄手の方を目指す。
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