阪九フェリー新造船「せっつ」に乗った（だけ旅）

2020/03/13 - 2020/03/14

2020年3月10日、阪九フェリーの新造船「せっつ」がデビューしました。

コロナショックのために何かとデリケートな2020年春です。
でも、こんな時だからこそ自分にとって大切なもの、大好きなものが何か、浮き彫りになりませんか？

お出かけする人が減っている。
フェリーの利用者も当初の見込みに比べて減っているはず。
たくさんの人を乗せて航行しようと張り切ってた矢先だったはずなのに・・・こんな華々しい時になのに・・・。

どんな時でも私を幸せにしてくれる阪九フェリーです。
ピンチの時は、私が頑張らなければ！
阪九フェリーに、今こそ乗らなければ！


・・・というより、こういう時だから利用者も少ないし、悠々と船旅ができそうやな！
何せこのところ、どこへ行っても何に乗ってもギュウギュウで遠出する気も失せていたけど、今ならよゆーやろ！

そういう事で、仕事終わりの金曜日に乗ってきました。
といっても、翌日昼には自宅に戻りたかったので、本当の本当に乗った「だけ」旅。

ん？「せっつ」？
たしか数代前に「せっつ」の名の船があったような・・・？
今回は「ニューせっつ」という事になるのでしょうか。

エリア 小倉・北九州市中心部(福岡)

JR住吉駅からポートライナーに乗車。
フェリー乗り場行きのバスが出るアイランド北口駅に到着しました。

北口ってことは南口もあるの？と探して見たら無かった。
え、無いの！？

久しぶりの神戸発着所です。
乗船券を発券して乗り込みます。
フェリーは車で乗船する人も多く、待合室のお客が多いか少ないか・・わからない。

「せっつ」の船内。

おお？
なんかギラギラしている。

こ・・・これは！
このルナティックな色合いの照明は！

ディスコか？
ザ・ベストテンか？
未来都市か？
UFOか？
キャトル・ミューティレーションが始まるのか！？

中央のエレベーター。
わおー。
わお！
アメージング。
マーベラス。
ポップな色合いがたまらない。

※色は少しフィルターかけてます。

同型でも、高級ホテルや自宅リビングのごとく落ち着きはらった色合いの「いずみ/ひびき」とは雰囲気がかなり違います。

今読むと無駄に長ったらしい日記「阪九フェリー新造船「いずみ」に乗った（https://4travel.jp/travelogue/11150420）」に「いずみ/ひびき」の写真があります。

この昭和のギンギラ感、かなり昔に泉大津から乗った旧型の「せっつ/すおう」の船内の雰囲気に似てるような気もするなぁ～と昔の日記を探してみたけど、写真を載せてなかった。
でもこんな感じだったと思います。

レストラン周辺。
このあたりは落ち着いてますが、「いずみ」と比較するとジュータンがポップ。

最上階、デッキのビューシート。

最上階のお風呂周辺フロア。
他の船にこんなスペースあったかな？
なんか前より広くなった気がする。

デッキに出てみます。

以前２月頃に乗った時は、風が強かったせいか空調の都合か、屋外へのドアは施錠されていました。
今回も出られないかと予測していましたが、今年は暖かいので屋外でも平気です。

部屋へ。
室内の作りは「いずみ」と同じです。

荷物を置いて、ダルビッシュがパーフェクトゲームを逃した試合の番組を見ました。

はあ、野球が無いとつまらないですよ、私はね。

さてさて、とっくに出航していると思ったら大間違いだ！

船内を見て回って、部屋でくつろぎ飽きた頃に船がガタガタ揺れ始め、やっと出航となりました。

さて、最後に阪九フェリーに乗った約１年半前、船内で食べたローストビーフ丼がおいしかったので、今回も食べる気まんまんでレストランに乗り込んだpuricです。

しかし、無い！！！

いつもなら嫌でも目に付く鉄板焼きやステーキ、皿うどんなど、オーダー式のメニューもあったはずなのですが、今回はどーみても見当たらず。
カフェテリア式で用意されているメニューしかオーダーできない感じでした。

それとも聞いてみれば作ってくれたのかなあ・・・でもそれなりに混んでるから聞きづらく、事態を受け入れました。

頭がローストビーフ化していたpuricは頭の切り替えに大苦戦し、月見つくねと肉じゃがとキムチ（ローストビーフ丼に乗せるつもりだったのだ）、ごはんという珍メニューを選択。

いや、美味しいよ？美味しいけど、ローストビーフ丼が良かった・・・コロナめ！
この量でビール一杯は足りなかった。
二杯オーダーすべきだったと後悔しつつ、完食。

ビールが足りないので、売店で購入して部屋飲み。
あまり他人と接触しないほうがいいですしね…まあ普段から接触してないから、あまり危機感持ってないかも…。

アテに下関のちくわチーズを購入したのですが、えらく魚の風味が強いチクワで、本当に魚を骨ごとすり下ろしたものをチーズと一緒に食べたような味がした。

船ってほんとに遅い。
エンジンかけて動き始めてから、方向転換して港を出るだけで30分くらいかかります。

ごはん食べて、部屋に戻ってビールを飲んで、もう既に21時近いんですが、ふと今どの辺？と航路案内を見たらちょうどというか、まだ？というか、明石海峡大橋に差し掛かっていたので、外に出てぱちり。

ぱちり。

神戸の港を出航してから1時間経っても、まだ明石？？
とても翌朝九州につく気がしない！

と毎回毎回思うのですが、優秀なことにこのフェリー旅、どんな繁忙期であろうと一度も遅れた記憶がありません。
ちゃんと翌朝9時には新門司に着くのです。

デッキ部分
豪華客船のプールサイドか？
カリブ海の金持ちの家のテラスか？

いくら船が新しくなっても、阪九フェリーといえばこのボオ～と煙を吐くこの部分、ここを見るたびにほっとします。

さて、もう船内でやることは無くなったので、「トイ・ストーリー」を見て、お風呂に入ってから眠りにつきました。

よく眠れたとは言い難い朝です。

朝風呂。
もの凄い突風にあおられつつ、お湯に飛び込む快感。

朝風呂

なかなか布団から出られなかった事と、このところ早朝に放送している「おしん」を見逃せなかったため、今回船内での朝食はとりませんでした。
小倉は雨が近づいている雰囲気。

着いてしまった・・・帰りは新幹線なので、またしばらくお別れです。
次に乗れるのはいつかわからないけど、必ずまた乗るからね。
がんばれ阪九フェリー！
乗って応援だ！

※コロナで阪九フェリーの利用者が減っているかどうかについては、何か根拠があるわけではなく、あくまで私の脳内ストーリーですので誤解なきようお願いいたします。

さて、愛と妄想の旅も終わり、送迎バスで門司駅にやってきました。

今回は小倉で朝ごはんを食べたら、新幹線でとんぼ返りの予定です。
送迎バスは小倉駅行ですが、あえて門司で降りたのには理由がある。
電車に乗って、小倉へ向かいます。

小倉駅の構内には「かしわうどん」を食べられる立ち食いうどん屋がいくつかあるのです。
それを朝ごはんにしようと、あえて門司から改札を入って、やってきたのでした。

駅そば・うどんを食べ歩いている人のブログで見つけたここ、７・８番ホームにある立ち食いの「かしわうどん」です。
食券を買っておばちゃんに渡すと、手際よくうどんをザルに取って茹ではじめ、そのお湯にどんぶりをざっとくぐらせる。
その間に茹で上がったうどんを丼に入れ、だしをなみなみとかけ、かしわとネギをどん！

まずはお出汁を・・・と言いたいところですが、お腹が空いているのですぐに麺から。
うどんをずるずるとほお張り、歯を入れたとたん・・・

ほやあ～(*´∀｀)
全く歯ごたえのない、めちゃくちゃ柔らかいうどんです。
柔らかいといえば伊勢うどんですけど、太くてぶよんぶよんの伊勢うどんの歯ごたえとは全く違う柔らかさでした。
本気で茹ですぎているというか、もとから柔らかいというか、うどんの表現に相応しくないけれど、ふわふわな歯ごたえ。

かしわは甘辛く柔らかく炊かれていて、これが出汁にしみてじんわ～りとうまい。
ネギとあわせたらさらにパーフェクト。

もう間違いなく、二日酔いの後に食べるやつですこれは！
あー惜しいなあ、昨日もっとベロベロになるまで飲めばよかったよー。

さて、もうすることが無い！

はぁ、せっかく九州に来たのだから、普段ならここから福岡に足を伸ばし、ソフトバンク対広島を観戦し、ふたたびフェリーで帰るなんて事もできたのですが！
残念です。
コロナめ！

さて、少し駆け足すぎて時間が余ったので、いつも小倉駅から空を飛ぶように出てくるのがやたらとカッコいい、北九州モノレールに乗ってみることにしました。

アテも無いので、有名な旦過市場を思い出して「旦過」駅で降りてみることにします。

神嶽川に沿って続く市場。
海が近いので、潮のにおいがぷうんと漂います。
運河として利用され、市場で売る魚などを荷揚げしていたのだろうなと、栄えた光景を想像できます。

ただ雨が降ると浸水の被害などもあるようで、再開発も検討されているとかいないとか。

旦過市場の中です。
今は朝の９時過ぎですが、すでにお店はほとんど開いていて、地元のお馴染みさんが買い物に来ているといった雰囲気だった。
ここはなかなか楽しいかもしれない。

若いころは食べ歩きにたいして興味が無く、あまりこういう商店街は興味がありませんでしたが、おばさんになると、美味しいものこそ旅の蝶。
ここなら何度来ても楽しめそうです。

さて、もう旅は終了なのです。
時間が無いので、旦過市場はさーっと中を通っただけ。
そのあとはまた、小倉駅までとんぼ返りです。

さっき食べた「かしわうどん」をぜひ持ち帰りたかったが、お土産売り場に無く諦めました。
通販できるようですが・・通販じゃないのよ。
あそこで食べるから美味しいんじゃないのよ。

帰りの新幹線です。
あっという間でした。
乗って応援！になっていたでしょうか？

コロナは日本に病人だけでなく、色んな部分に爪痕を残していく事になるでしょう。
今はやるべきことをやりましょう。
そして、収束したらすぐ立ち上がれる力を蓄えておきましょう。

がんばりましょう。

次の遠出は東京ドーム