2020/03/05 - 2020/03/05
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ねんきん老人さん
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新型コロナウイルスが猛威を振るう中でのバス遠足。 前々から決まっていたとはいえ、「自粛」「閉鎖」の文字が飛び交う中では、心も弾みません。
バスという密閉空間で、体を接して長時間を過ごすことのリスクは連日テレビで警告されています。 しかも参加者は、感染すると重篤化するリスクが高いと言われている高齢者ばかり。
思案にくれているうちに、キャンセルの申し出が一人、二人・・・三人、四人・・・。
結局当初の26人から15人に減っての実施となりました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- 団体旅行
PR
-
【 酒々井SA 】
早朝7時30分出発という殺人的なスケジュール。 それだけでコロナウイルスより体に悪いと思います。
むろん朝食はとっていませんから、コンビニでいつものように握り飯を買って、車内で食べます。
40分強で東関東自動車道酒々井SAに着きました。 駐車場も店内も閑散としています。
いつもだったら早速土産を買う人がいるのですが、今回は感染を防ぐため、不特定多数の人が集まる所で長居はしません。
「高齢で持病のある者はすぐ戻れよっ」
全員がトイレだけで戻ってきました。 -
【 休めない人たち 】
一方、大型車用の駐車区画は満車。 コロナだろうがSARSだろうが休むに休めない人たちのおかげで日本の経済は支えられているんですねえ。
バスの中で濃厚接触しながら馬鹿っ話に興じている我々の能天気さが、少々後ろめたくもあります。
-
【 予科練平和記念館 】
雨脚が強くなり、運転手さんの機転で屋内施設の見学を先にすることになりました。
圏央道を1時間ほど走り、霞ケ浦にほど近い予科練平和記念館へ。
予科練というのは、第二次世界大戦に先立って設けられた海軍飛行予科練習生制度で、私たちの年代の者にとっては「七つボタンの予科練の」という歌とともに我が事のように記憶に沁みついているものです。
でありながら、私はこれまでこの記念館の存在を知りませんでした。
平成22年に開館されたということですから、ちょうど10年ということになります。
-
【 展示案内 】
予めお願いしてあったので、館内の展示について詳しい解説をしていただけました。
所要時間はちょうど1時間でしたが、やや急ぎ足になってしまい、折角説明してくださった方に失礼だったと思います。 これから行かれる方は1時間半程度でお願いした方がいいでしょう。
なお、館内は写真撮影禁止ですので、写真は特別に許可をいただいて撮ったこの1枚だけです。 -
【 七つボタンの予科練生 】
予科練生は全国から志願し、厳しい試験で選抜された十代の少年たちです。初年度の志願者は 5,807名で、合格者はわずか79名だったそうですから、実に73倍という難関だったのですね。
それが戦局の悪化につれて増員となり、15年間で約24万人が入隊、うち約2万4千人が戦地に赴き、その約8割が戦死したということ。 その多くがあの特攻作戦での犠牲だと聞いて胸がつまります。
この写真は館内に展示されていますが、撮影禁止なので、ここでは入館時に貰うリーフレットからコピーさせてもらいました。 -
【 人間魚雷回天一型実物大模型 】
戦争末期に開発されたもので、魚雷に操縦席をつけ、敵艦に体当たりする特攻に使われました。
たった一人で直径1mの魚雷に乗り込み、最大で78kmもの距離を潜航して死に向かっていったということですから、どんなに心細かったでしょうか。
また、大空での戦いを志して入隊したのに魚雷への搭乗を命じられ、海面下80mもの暗い海を進まなければならなかった予科練生の無念はいかばかりだったでしょう。 -
【 零式艦上戦闘機二一型 】
本館の右隣りに零式艦上戦闘機、いわゆるゼロ戦の実物大模型が展示してありました。
ところで、私たちが記念館に着いてから離れるまで、他の入館者は一人も見かけませんでした。 そして翌日から、この記念館は新型コロナウイルス感染予防のため休館となりました。
もしかしたら、予約してあった私たちが済んだら休館と、前から決めていたのかも知れません。 申し訳ないことをしました。 -
【 昼食会場 】
私たちが見学している間に雨は止み、空は嘘のように晴れ上がりました。
1時間ほど走って、筑波山のふもとにある昼食会場「神田屋」さんへ。
-
【 昼食・ガマの油売り口上実演 】
筑波山といえばガマの油売り。 その口上実演を観ながらの昼食です。
子供のころ、ときどき私たちの町にもやってきて路上で薬を売っていましたが、本場筑波山での実演は初めてです。
ちなみに出演料は食事とは別に1団体で5,000円でした。 -
【 師範!】
演じてくれたのはこの人、筑波和弘(つくばわこう)さんです。
筑波山ガマ口上保存会というのがあるらしく、この人はその会員で「ガマの油売り口上士」、しかも師範ということですから、昔私たちの町にやってきた「流し」とは格が違うようです。
ガマの油は切り傷、擦り傷、あかぎれ等々に広く効く薬だということなので、新型コロナウイルスには効くのかなあ、と訊いてみたところ、即座に
「効かない!」
と、一刀両断に切り捨てられました。 -
【 クイズの賞品 】
ガマの油売りは口上の合間に客を引き留めるための笑いを入れるのが常道ですが、その一つにクイズが出されます。
たとえば「学校に行くとかかる病気は何だ?」と訊いて、答えは「コウナイエン」という具合です。
何問か出し、一番正解の多かった人に賞品としてこの印籠をくれるということでした。
3~4問出たのですが、15人いてただの1問も答えられず、これには師範も呆れたようで、半ばやけくそのように運転手さんにそれをあげて終わりになりました。
これは私がその運転手さんから横取りしたもので、幹事の役得というにしては少々あさましいことでした。 むろん他の参加者には内緒です。 -
【 紫峰牛像 】
食事を終えて筑波山神社に向かいます。
鳥居の手前にこんな像が。 天神様でもないのになぜ?
またしても知らないことにぶつかった私は、同行者の誰かに質問されると困るので、そしらぬ顔で通り過ぎ、家に帰ってから調べました。
筑波山(別名紫峰)の麓で育てられる牛を紫峰牛というそうで、この像は紫峰牛生産組合が平成26年に奉納したものだそうです。 -
【 御神橋 】
鳥居の先には御神橋(ごしんきょう)があります。
3代将軍家光が寄進したものだそうで、参拝のために渡ったのでしょうが、今は御座替祭(おざがわりさい)・年越祭(としこしさい)の日だけ渡ることが許されているのだとか。
「渡らせねえ橋なんて、客をじらす女郎みてえなもんだな」
「おめえはどうしてそういうつなげ方をすんだよ!」 -
【 随身門 】
御神橋の先に随身門がありますが、そこに至る石段がこれ!
一段一段の段差が大きく、誰もが登る前に悲鳴をあげます。 登っている間は皆無言です。 とても喋りながら登れるものではありません。 -
【 随身 】
多くの神社に見られる随身は平安時代の武者姿をしていると思うのですが、ここの随身はヤマトタケルノミコトとトヨキイリヒコノミコトです。
ヤマトタケルは私の住む木更津の地名のもとになったというお馴染みの英雄ですが、私は好きではありません。
その理由を書き出すとこの旅行記が終わらなくなるのでやめておきますが、トヨキイリヒコノミコトについてはまったく知りませんでした。そもそもそういう武人がいたことも知りませんでしたし、解説板にフリガナがなかったら豊木入日子命という字も読めませんでした。 -
【 拝殿 】
随身門からまた難儀な石段を登って、拝殿前に出ます。
筑波山神社の祭神はイザナギノミコト、イザナミノミコトの二神だそうですが、このイザナギノミコトもまた好きではありません。
その理由は書いてもそう長くなりませんが、別稿の中に書きましたので、もしも(本当にもしもですが)お暇がありましたらちょっとお読みいただけたら幸いです。
https://4travel.jp/travelogue/11254885 -
【 参拝 】
写真に写っているのは二人とも同じバス遠足の仲間です。
15人の中で、参拝したのはこの二人だけ。 お賽銭を上げたのは、青い服を着た男性だけです。
コロナウイルス蔓延の最中に参加した命知らずの15人の中でも見上げた御仁と言えるでしょう。 -
【 大鈴 】
筑波山神社には昔々妻と二人で、のちに子供たちを連れて五人で来たことがあります。
寺社建築は似ているものが多いので、遠い記憶ではそれがどこの神社だったか定かでないこともあるのですが、筑波山神社は間違えようがありません。
それは、拝殿の正面に、ほかにはない大きな鈴がぶら下がっているからです。
縦の長さが1.3m、重さが138kg あるとのこと。
鈴緒がついていないので鳴らすことはできませんが、まあ、下手に鳴らして頭の上に落ちてきたりしたら大変ですから、へぇーっ! と見上げるだけでいいでしょう。 -
【 言葉もなく 】
拝殿からまた階段を登ってケーブルカーに向かいます。
昼食会場の神田屋さんで杖を借りてきた二人、ヨタヨタとベンチに座り込み、言葉を交わすこともありません。
「チケット売り場まで、あと44段登るぞ」
私がそう言うと、二人揃って
「うっそー!」。
私がいつ嘘をついたと言うのでしょう? -
【 ケーブルカー 】
その44段を登るとケーブルカーの麓駅です。神社(お宮)の脇にあるというところから宮脇駅という名前になっているそうで、なんとも「まんま」な駅名です。
乗客は15人。 つまり我々の仲間だけで、誰もがマスク、マスクの異様な車内。
定員は107名だそうですが、そんなに乗ったら全員が感染しちゃいますよねえ。 -
【 ケーブルカー軌道 】
いい歳をして、と笑われそうですが、ケーブルカーに乗るとやっぱり最前列の席を目指してしまいます。
このまっすぐな軌道をゴトゴトと登っていくのは、心が躍りますね。 -
【 トンネル内でもカーブ 】
ケーブルカーというのは始点から終点までまっすぐというのが多いと思いますが、ここではいくつかのカーブがあり、その一つはトンネル内でした。
そもそもトンネルというのも、ケーブルカーでは珍しいのではないのでしょうか。
調べてみると、線路の3分の1がカーブしており、この長峰トンネル自体も曲がっているということで、始点から終点までに90度曲がるということですから驚きます。
-
【 御幸ケ原 】
ケーブルカーの山頂駅を出ると、そこは御幸ケ原です。
着いたのは13時08分。 景色を眺めたあとは13時40分発の下りケーブルカーに乗るという予定でした。 それが、全員13:20発に乗ってしまい、滞在時間は12分でした。
というのは、天気こそ良かったものの、冷たい風がビュービュー吹いて、とても同じ場所に立ってはいられなかったのです。
写真に写っているのは全員同じ仲間。 だって、ほかに人がいないのですから。 -
【 コマ展望台 】
その御幸ケ原にはコマ展望台という建物があります。
コマというのは2階のレストランが昔流行った回転式になっているからですが、実は回っていません。 数年前から動いていないそうですが、機械の問題なのか経費の問題なのか、訊くのは野暮というものでしょう。
いずれにせよ、食事する気はないので螺旋階段を登って屋上に出てみました。
-
【 関東平野を一望 】
関東平野が一望できましたが、吹きさらしでとても立ってはいられず、たぶん1分もそこにはいなかったと思います。 -
【 暖かい麓へ 】
ほうほうの体でケーブルカーに乗り込み、筑波山神社まで戻ってきました。
山頂の寒さが嘘のように暖かく、時間があれば境内で日向ぼっこでもしたいような気分でした。
やっぱり年寄りとネコは暖かい所がいいですね。 -
【 御朱印は? 】
参集殿と拝殿の間に御朱印授与所があります。
御朱印コレクターのYさんがいそいそと足を向け、同行したEさんが私もとお願いしたところ、御朱印帳を持っていない人はダメだと断られたそうです。
「ったくー! ケチなんだから」
・・・別にケチということではないと思うんですが。 -
【 朝日稲荷神社 】
授与所の脇に朝日稲荷神社と書かれた木札が立てられていましたので行ってみました。
ガマを咥えたキツネの像でもあるのかと思ったのですが、ごく普通の小さな社で、信仰心のない私は正直なところ、「なんてこたあねえな」と思っただけでした。 -
【 万葉歌碑 】
稲荷神社の前から細い道が森の中に続いており、万葉の道と書かれています。
なんでも万葉集には筑波山を読んだ歌が25首も入っているそうで、この道にそれぞれの歌碑が建てられているとのこと。
25首も?・・・私の知っているのは1首だけで、
筑波嶺の峰より落つる男女川
恋ぞつもりて淵となりぬる
という陽成院の歌です。
百人一首に出てくるから知っているだけで、それも高校のときに陽成院は17歳で死んだと教わり、たまたま私と同じ歳だったので印象に残っていたというだけのことです。 -
【 大杉 】
随身門まで戻ってきました。 その傍にそびえ立っているのがこの大杉です。
幹回り 9.8m、 樹高 32m、 樹齢 約800年とのことですが、ご神木というわけではなく、天然記念物に指定されているわけでもありません。
まあ、筑波山全域が巨木の宝庫でもあるらしいので、この程度では「あーそう?」ということなのでしょうか。
そのすぐ近くにある土産物店「杉本屋」。 杉本さんが経営するお店でしょうか? それとも大杉にちなんでつけた屋号でしょうか?
どうでもいいことではありますが、一応訊いてみようと思い・・・、残念! コロナウイルスのせいで商売にならないのか、閉まっていました。 -
【 牛久浄苑 】
さて、この日最後の訪問地は牛久浄苑。 東京の浅草にある東本願寺の別院です。
風もなく、空はますます晴れ上がり、園内散策はここがまさに浄苑であることを感じさせてくれました。
まずは阿弥陀大仏を背に記念写真を。 カメラマンの私は写っていません。
「あなたも入らなくちゃ。 誰か代わって」
「いいっちゃ」
「なんで?」
「俺は今入院してることになってんだよ」 -
【 なんとおいたわしや 】
これはまた!
阿弥陀様が顔出しパネルになって客寄せに使われておいでとは・・・。 -
【 発遣門 】
いよいよ霊域に入るという所に発遣門という門があります。
上階に釈迦三尊像が大仏様に向かって鎮座しておられ、その上階のガラスに大仏様(阿弥陀様)が映っているので、この角度からだと釈迦・阿弥陀の二尊が同時に拝めるという趣向のようです。 -
【 牛久大仏全身 】
阿弥陀像は俗に牛久大仏と呼ばれていますが、その高さは台座を含めて120m。 胎内にギネス記録認定証が飾られています。
-
【 日本一の大香炉 】
これまた大きい。
日本一の大香炉と書いてあります。 胴回りが2.5mあるそうですから、立派なメタボといえるでしょう。 -
【 横超の橋 】
大仏様の手前に小さな川が流れていて、そこに架かる小橋は横超(おうちょう)の橋だそうです。
横超という言葉を知らなかったので調べてみると、弥陀の本願によって迷いの世界を飛び越えて浄土に往生することだとか。
なるほどここは浄土真宗の墓苑ですから、他力本願の教えに沿っているのですね。 -
【 な・む・あ・み・だぶ・つ 】
「南無阿弥陀仏と六歩で渡らせて頂きましょう」と書かれています。
足型を踏みながら「な・む・あ・み・だぶ・つ」と唱えます。
でも、なぜ5歩目が「だぶ」なんでしょう? 5歩目を「だ」にして6歩目を「ぶつ」にする方が自然だと思うのですが。
それをkさんに言ったところ、「あんたは、いちいちうるせえなあ。 渡ればいいんだよ」と言われてしまいました。 -
【 観世水? 】
大仏様の台座を囲む植栽は写真のようにきれいに刈り込まれています。
これ、いったい何の形だろう?
仲間に訊かれ、答えられなかった私。 実は前回も同行者と同じやりとりがあったのに、そのままにしていました。
面倒くさいことを後回しにする私の欠点を指摘された思いで、今回は帰宅後、牛久大仏管理事務所にメールで問い合わせました。
「サンスクリット語や仏様のお足元をイメージしたもの」とのお返事をいただきました。
サンスクリット語も仏様のお足元もどんなものか知らない私ですから、理解できたわけではありませんが、質問した仲間には伝えました。 -
【 蓮の花弁に貼られた金箔 】
台座は蓮座、つまり蓮の花の形をしています。
その蓮の花弁に貼り付けられた金箔。 1枚300円で買い、自分で貼り付けることができます。
なんだか東南アジアのお寺で見たような、と思ったら、それもその筈、東南アジアからの観光客が持参の金箔を貼るのを見て始めたということですから、カネになると思えば早速取り入れるというその商魂には恐れ入ります。 -
【 そびえ立つ大仏様 】
ギネスブックには、青銅製の立像としては世界最大と認定されているそうで、誰もが比較するのは奈良東大寺や鎌倉高徳院の大仏様だと思います。
どちらも鋳物であり、巨大な鋳型に大量の銅を流し込んで作られていますね。しかし、この大仏様は鋳物ではありません。
簡単に言うと、ビルの周りに銅板を貼り付けて仏様の形にしてあるもので、その銅板の厚さは6ミリだそうです。
120mの巨大仏像が6ミリの銅板で作られているとは! 最中の皮みたいなものですかね? -
【 大仏建立工事の記録 】
胎内に入って2階に上がると、そこには大仏建立工事を記録したパネルが展示されています。
銅板がクレーンで吊り上げられ、次々と接着されていく様子は、まあ大したものですが、この展示を見ない方が仏様の神秘性が感じられたような気がします。 -
【 知恩報徳の世界 】
同じ2階には「知恩報徳の世界」と名付けられた空間があります。
77人分の写経台があり、有料ですが希望すれば壁に向かって正座して写経をすることができます。
その壁には仏様の教えでしょうか、人生訓のようなものが書かれています。
「幸せになる秘訣 欲張らない 腹を立てない 愚痴をいわない 威張らない」
「幸せは自分の心が決める」
「一向一心 本気になれば 花開く」
「人生は進歩である 最上のものは 過去ではなく 明日にある」 -
【 願生文 】
浄土真宗では仏様に現世での願い事をすることはないそうで、よくある「○○大学に合格しますように」などというご利益をせがむ絵馬はなく、代わりに阿弥陀如来へのメッセージを書く願生文というものがあるそうです。
で、ここにぶら下がっている願生文をざっと見ると、よくもまあと言いたくなるようなムシのいい願い事が沢山書かれています。 -
【 蓮華蔵世界 】
3階は蓮華蔵世界ということです。
金色の胎内仏が3400体ほど並び、それぞれに奉納者の名がついています。
大と小があり、大は永代供養料として100万円、小は30万円だとか。 う~ん・・・。
なんとも言えませんが、私の子供たちが奉納しないことは確かです。
ちなみに、3階と書きましたが、それでもここはまだ大仏像の台座部分、蓮の花に当たる高さです。 -
【 100万円の胎内仏 】
これは大きい方です。 つまり・・・・。 -
【 展望台??? 】
大仏様の胸の辺り、地上85mの所に展望台があるのですが、この日は新型コロナウイルスの感染を防ぐためエレベーターが止まっており、登ることはできませんでした。
写真は前回撮ったものですが、これが展望台?と言われそうです。 大仏様の全身を撮った写真で胸に3本のスリットが開いているのが見えたと思いますが、そのスリットがこれです。
1mほど手前にガラスがあるため顔を隙間にくっつけて外を見るということもできず、眺望はこんな具合。 これを展望台と呼ぶのは無理ですね。 -
【 トイレのゴミ箱 】
大仏像から外に出て、トイレに入りました。
そこにあったゴミ箱。 ご丁寧に牛久大仏と書かれていますが、持ち帰り防止?
仏様の下でこれを盗んで、さてどうやって持ち出すのか?
そんなことを考えながら小用を足していた私も、考えてみたら「ショウもない男」でしょうか? -
【 道の駅・発酵の里こうざき 】
というわけで3か所を回ったバス遠足も、あとは帰るだけです。
でも・・・、往路窓外に見えた「道の駅・発酵の里こうざき」。 発酵食品や酒が人気の駅だという運転手さんの話に、それなら寄ろうということになりました。
この運転手さん、三久交通の土橋和久さんですが、私がお世話になるのは2回目。 細かい所に気を配り、臨機応変にコースや時間を調整してくれて、頼りになるプロです。
ここに寄ったのは大正解で、参加者の多くは男女を問わず両手にレジ袋をぶら下げてバスに戻りました。
いつものように何も買わない私は牧羊犬のように彼らを急き立て、バスに追い戻します。
「発酵食品食うのか? 屁が出るぞ!」
-
【 なんじゃもん 】
この道の駅は千葉県香取郡神崎町にありますが、神崎町には「なんじゃもん」というご当地キャラがいます。
なんでも神崎神社にある「なんじゃもんじゃの木」の分身なのだそうで、酒好きのオヤジキャラということです。
そのなんじゃもんに見送られて出発です。 さあ、もう木更津まではどこにも寄りません。
新型コロナウイルスの影におびえながらの一日でしたが、終わってみればすべてよし。 年寄りにとって一番悪いのは、ウイルスでもなければ風邪でもない、家に閉じこもっていることではないでしょうか?
妻を亡くしてから、「閉じこもるな」「旅行しろ」と私を励ましてくださった4トラ会員の皆さん、ありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (12)
-
- さつまおごじょさん 2020/08/19 10:36:12
- よろしくお願いします
- 年金老人さんの面白い旅行記を、他の誰よりいち早くキャッチするためにフォーローさせていただきました。
旅行記を投稿されるのを、楽しみにしています。
- ねんきん老人さん からの返信 2020/08/19 12:17:29
- フォロー、ありがとうございました。
- さつまおごじょさん、私の旅行記をフォローしてくださり、ありがとうございました。
いつも投稿してから後悔してばかりいるので、フォローしていただくということは大変なプレッシャーです。
とはいえ、お目に止まる機会が増えるわけですから、書く張り合いが増すことも確かで、頑張ろうという気になります。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
ねんきん老人
-
- nimameさん 2020/05/17 12:15:15
- ガマの油売り口上士
- ねんきん老人さん・お久しぶりです。
久しぶりにねんきん老人さんの面白い語り口読ませて頂きました(^^)
筑波山の御幸ヶ原・昔行ったのでこんな景色だったわ~と懐かしく・
でも牛久浄苑は知りませんでした。
詳しく書かれているので、感心して読ませて貰いました。
コロナのせいで遠くには旅出来ませんね~
淋しい思いですが・ねんきん老人さんの語り口に笑わせて頂きましたよ(^^♪
nimame
- ねんきん老人さん からの返信 2020/05/17 19:20:53
- 筑波山の思い出を共有できて、嬉しい限りです。
- nimame さん、いつも書き込みをありがとうございます。
筑波山に行かれたことがあるとのことで、イメージを共有していただけたと喜んでいます。
仰るとおり、コロナ、コロナで夕飯のおかずを買いに行くのも気がひけてしまう毎日で、少々疲れてしまいます。
まあ、外出をはばかるくらいは、収入が激減して生活もままならない方々のことを考えれば苦労のうちに入りませんが、それでも漠然と考えていた「初夏の旅行」がすべてできずにいるのは無念なことで、近くでもいいからどこかに行きたいと思わずにはいられません。
nimame さんも、くれぐれも気をつけて、この騒ぎが収まるのをお待ちになってください。
その後の旅行記を拝読するのを楽しみにしております。
ありがとうございました。
ねんきん老人
-
- しにあの旅人さん 2020/04/14 05:43:34
- おはようございます
- 昨夜ここにコメントを書こうとしたらねんきん老人様から足柄山までコメントいただきました。
日付をみたら、3月5日、大丈夫かなと思いましたが、14日後もご無事なようで、何よりです。でもほとんど人がいなかったようですね。
牛久大仏は遠く高速道路から拝んだことはあります。やたらに大きいと思いましたが、写真でみるとそうでもない。比較するものがないからですか。
鉄板を貼り付けたものとは知らなかった。高層建築のカーテンウオール工法というやつでしょうか。霞ヶ関ビルと同じですかね。
作ったのは、高層建築に自信のある建築家と建築会社なのでしょうが、これを作ってくれと言われた担当者が、最初「えっ」と言った顔が目に浮かびます。霞ヶ関ビルを作った「超高層のあけぼの」という映画がありますが、「超高層の仏像」とかいう映画はありませんかね。
コロナ騒ぎでひたすら亀の子作戦です。
ねんきん老人様もご自愛ください。
- ねんきん老人さん からの返信 2020/04/14 16:30:07
- がっかりさせてしまったでしょうか?
- しにあの旅人様
ご懸念のとおり3月5日にバス遠足というのは、ちょっと顰蹙ものでした。
26人で中型バスを仕立てての遠足でしたが、半数近くの11人がキャンセルして15人で強行したもので、行く先々どこも人がいないという、不思議な観光旅行でした。
そのバス会社は、我々が3月でただ一組の客だったそうです。
牛久大仏は、できた当初からその大きすぎる姿に商業主義を感じていましたが、構造を調べてみて、なおさら有難みが薄れてしまいました。
黙って見ていれば奈良や鎌倉の大仏のように鋳造に見えますので、旅行記に余計なことを書いてしまったかなと、少しばかり後悔しています。
まあ、ふんどし姿の男たちが溶かした銅をひしゃくで型に流し込んでいる作業風景を想像していたわけではありませんが、せめてクレーンの先につけたバケットからどろどろと注ぎ込むくらいの工法であってほしかったと思います。
5月7日からカンボジアに行く予定でしたが、コロナ騒ぎでむずかしくなり、未練がましく3月末まで迷ったあげくキャンセルしました。
当分出かけることもないと思いますので、旅行記も書けません。 この機会に古い旅行のことでも思い出しながら書いてみようかなとも思いますが、どうも気が乗りません。
もしそんな気になったときには、どうぞよろしくお願いいたします。
亀の子作戦が功を奏し、またご夫婦でお出かけになることを期待しております。
ねんきん老人
-
- 風 魔さん 2020/03/30 20:52:34
- 特攻隊の歴史を想う!
- ねんきん老人さん
いつも旅行記への訪問&投票を、ありがとうございます。
旅行記の「予科練平和記念館」を拝見しましたが、かって太平洋戦争
の末期の1944年・9月に、当地の三保海岸に開校した海軍甲種予科練
の飛行場があり、卒業生千数百名を数え多くの若者がきびしい訓練飛行
に明け暮れていました。
その後戦争の激化により、特攻隊として散華した訓練生もおります。
現在駿河湾に面した跡地の小飛行場は、日赤海難救助隊の拠点と民間の
軽飛行機の発着訓練に利用されて、富士山をバックに予科練生の記念像
が建っています。
自分も歴史を想い、各地を旅することが好きですので他のトラベラーの
旅行記を拝見して、当時の気持ちにタイムスリップすることができます。
またの訪問と情報交換を!
風 魔
- ねんきん老人さん からの返信 2020/03/31 11:51:11
- もう一度三保に行きたくなりました。
- 風魔さん、書き込みをありがとうございました。
私も三保海岸にはたぶん4~5回行っていると思いますし、そのうち一度は海岸で車中泊もしていますが、いつもただ羽衣伝説の場所として観光していただけでした。
飛行場があることも知っていましたが、そこで予科練の訓練が行われていたということは、風魔さんに教えていただくまで全く知りませんでした。
そういう場所の近くで自分がチャラチャラと観光だけしていたことに忸怩たる思いを強くし、なんとかもう一度行って、今度はその地の歴史を見つめ直したいと思いました。そのときには予科練生の記念像も見落とさないよう、きちんと見て回りたいと思います。
貴重な情報を、ありがとうございました。
ねんきん老人
-
- ふわっくまさん 2020/03/30 12:25:55
- いちいちって・・・
- ねんきん老人さん、こんにちは。
かなり新型ウイルスの影響が深刻になってきていますが、3月中旬くらいまで国内ツアーは催行されたようですね。
ケーブルカーの前列の席は心がウキウキするって、私も同感です。
初めのうちは生憎のお天気でしたが、途中から青空がキレイで・・
牛久大仏は私も珍しいもの見たさで訪れたことがありますが、そんな商魂が見え隠れするとは再発見させていただきました。
そして「いちいち」って、そんなことはない!と思いました。
いつもご職業柄の洞察力、同じ場所を訪れても大変参考にさせていただいております。
また安心して出かけられる日を・・と、切に思いますね。
ふわっくま
- ねんきん老人さん からの返信 2020/03/30 21:05:38
- 雑多な感想を共有していただき、ありがとうございます。
- ふわっくまさん、私が旅先で抱いてしまう年甲斐もない感想や疑問を共有してくださって、ありがとうございます。
どうでもいい些細なことに疑問を感じて、それを口に出したり、文に書いたりするので面倒がられるのだということは分かっているのですが、そういうことをすべてスルーしてしまうのも勿体ないと思っているのも事実です。
ケーブルカーの席などは、さすがに口には出しませんでしたが、ふわっくまさんに「同感」と言っていただいて、安心すると同時に笑ってしまいました。
牛久大仏にはどうしても商業主義を感じてしまいますが、それは阿弥陀様の問題ではありませんので、私の崇仏心を曇らせることはありません。
仏教の知識がある訳ではありませんが、これからも旅の途中で自社に立ち寄る楽しみを大切にしていきたいと思っています。
ふわっくまさんに受け入れていただいたことで、いちいち細かいことに目を止めてもいいんだと、勝手に思ってしまいました。
本当にありがとうございました。
ねんきん老人
-
- pedaruさん 2020/03/29 07:32:34
- あー 面白かった
- ねんきん老人さん おはようございます。
ねんきん老人さんをフォローしてよかった、と思える瞬間です。
この読み物には何度も笑わせられました。
予科練の話は面白いだけの話ではありませんね。特攻隊などの作戦自体が、人の道に外れるもので、思慮の浅い若者をおだてて戦地に赴かせた罪は消えません。
> 「効かない!」
と、一刀両断に切り捨てられました。
さすが真剣を振りかざす先生だけあって、明快な答えでした、お見事!!
暇があるので拝見しました(笑)。既読ですが読みなおしました、奥様のこと言葉もありません、コメントもしてませんでした。
イザナギノミコトを嫌う理由が分かりました。複雑な問題ですね。
牛久の大仏は突っ込みどころ満載の仏様ですね。どうも信心よりも商魂が見え隠れする大仏のように感じられました。そもそも大きければありがたいのか?と言う疑問がわいてきます。浅草の観音様なんかあんなにちっちゃいのに崇められていますよね。
男は大きいばかりが自慢にはなりません、こ、これは身長のことですよ!!
> 足型を踏みながら「な・む・あ・み・だぶ・つ」と唱えます。
な・む・あ・み・だ・ぶ・つ、これがいいんじゃないですか?ぶつは一文字でしょう、失礼しました、な・み・あ・み・だ・ぶつ、これが正しいに決まってます。
今まで疑問に思った人はいなかったのでしょうか?
真剣に物事に取り組む人が少ないということですね。嘆かわしい。
大仏は鋳造かと思っておりました、たいへん勉強になりました。
100万円の体内佛、供養料? はたして100万円を出す価値があるのでしょうか?
金で何とかしてくれるなんて、信用できません。100万円なら豪華に海外旅行できます。
問題発言になりそうですが、歳に免じてお許しください。
pedaru
- ねんきん老人さん からの返信 2020/03/29 14:31:35
- 当意即妙のコメント、ありがとうございました。
- pedaru さん、細かなところまで読み込んでのコメント、ありがとうございました。
当方が意識的にねらって書いた部分を見落とさず、しかも書き手の意図するところを受け止めてくださったことは嬉しい限りです。
予科練・特攻隊について、「思慮の浅い若者をおだてて戦地に赴かせた」とのご指摘、まさしくそのとおりですね。 私の漠然とした疑問、なぜ志願?という問いにずばり答えていただきました。 そういえば、あの七つボタンの制服も若者たちの自尊心をくすぐる狙いがあったという説明を受けました。
「一刀両断に」という表現は、口上士が刀の切れ味をさんざん語ったあとでのすっぱりした答えの面白さを意識して使ったのですが、そのとおり「真剣を振りかざす先生」「明快な答え」「お見事!」と返していただき、言葉の面白さを味わいました。
牛久大仏は、できたときからその大きさに胡散臭い商業主義を感じていましたが、pedaru さんのように「大きければありがたいのか?」と疑問を呈する方には出会ったことがありません。
今回の仲間たちも、ただただその大きさを喜ぶばかりで、キンキラキンの内部と合わせてはしゃいでいるだけのようでした。
私の仲間に、酒席のたびに大きいことを自慢する男がいますが、私はあるときそいつに言いました。
「耳かき1本で目をつぶらせることができのに、小回りの利かねえ丸太ん棒で何をするってんだよ?」
「なむあみだぶつ」も、漢字の南無阿弥陀仏6文字にむりやり合わせて6歩としたようですが、字余りの処理が間違っているように思います。まあ、目くじらを立てるほどのことではないのですが、ちょっとからかってみたのです。
「あんたは、いちいちうるせえなあ」と言った仲間より、私の方がちょっとだけ遊びの世界が広いんじゃないか、と変な優越感を抱いています。
100万円あるなら、仰るとおり豪華に海外旅行をした方が極楽に近づけると思いますね。
イザナギノミコトへの偏見について、わざわざ私の別稿を再読してくださり、恐縮しております。 これまた「いちいちうるせえ」年寄りのたわごとと笑い飛ばしていただけたら幸いです。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
ねんきん老人
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