2018GWオランダ・ベルギー美術ざんまいの旅（17）ゲント・神秘の子羊を訪ねて

2018/05/03 - 2018/05/03

２０１８年のＧＷはオランダ、ベルギーのベネルクス２か国を周遊しました。７日目はブリュッセルからゲントの街を日帰り観光してきました。部分的に修復中でしたがゲントの「神秘の子羊」は必見です。
～旅程～　
４月２７日（金）　成田→デュッセルドルフ→アムステルダム（アムステルダム泊）
４月２８日（土）　アムステルダム（アムステルダム泊）
４月２９日（日）　クレラーミュラー→ユトレヒト→アムステルダム（アムステルダム泊）
４月３０日（月）　アムステルダム→デルフト→ハーグ（ロッテルダム泊）
５月　１日（火）　キューケンホフ→ロッテルダム→キンデルダイク（ロッテルダム泊）
５月　２日（水）　ロッテルダム→アントワープ→ブリュッセル（ブリュッセル泊）
５月　３日（木）　ゲント→ブルージュ→ブリュッセル（ブリュッセル泊）
５月　４日（金）　ブリュッセル→ケルン（ケルン泊）
５月　５日（土）　ケルン→デュッセルドルフ→成田
５月　６日（日）　日本帰国

エリア ゲント(ベルギー)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: KLMオランダ航空 ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

本日も快晴。朝日に照らされた市庁舎が部屋から見えました。

ヒルトン ブリュッセル グランド プレイス ホテル

朝食はエグゼクティブ・ラウンジでいただきました。

ヒルトン ブリュッセル グランド プレイス ホテル

ラウンジの朝食も品数はけっこうありました

ヒルトン ブリュッセル グランド プレイス ホテル

本日は中央駅から鉄道でゲント、そしてブルージュへ日帰り観光です。ブルージュまで運賃は２等で往復２９．６ユーロでした。

ブリュッセル中央駅 駅

ゲントまでは約３０分の距離。近いです。

ブリュッセル中央駅 駅

８時１９分発ですので９時くらいにはゲント・聖バーフ聖堂へ到着しそうです。

ブリュッセル中央駅 駅

車両は２階建てでした。朝早かったせいか非常に空いてました。

ブリュッセル中央駅 駅

ブリュッセルを出ると緑が多いです

ゲント駅 駅

ゲント・セント・ピータース駅の表示が出ました。

ゲント駅 駅

まもなくして到着。高架の駅のようです。

ゲント駅 駅

１Ｆに降りると殺風景な感じです

ゲント駅 駅

駅前のターミナル。バスとトラムの発着場所です。

ゲント駅 駅

バスターミナルの奥にトラム乗り場があるらしいです

ゲント駅 駅

この小さい箱がオフィス

ゲント駅 駅

これがチケット販売機。でもオフィスで購入しました。

ゲント駅 駅

バーフ大聖堂に行く１番線に乗車。Evergem行きに乗ります。

ゲント駅 駅

結構乗車する人が多いです。

ゲント駅 駅

ゲントのトラムです。

ゲント駅 駅

約１０分ほどで到着しました

この先が旧市街です

聖ニコラス教会 寺院・教会

大きな教会です。ここを右へ曲がります。

聖ニコラス教会 寺院・教会

曲がって道なりに進みます

鐘楼と繊維ホール 建造物

左手に大きな鐘楼が見えました

鐘楼と繊維ホール 建造物

続いて聖バーフ広場と劇場です

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

この先に目的地の聖バーフ大聖堂がありました。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

８：３０から聖堂は空いてますが、神秘の子羊は９：３０からの公開です。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

創設は 10 世紀で11 世紀にロマネスク様式の木造教会で建設、その後12～16世紀の長い歳月をかけてゴシック様式の大聖堂に建て換えられました。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

聖堂内部は荘厳な雰囲気で豪華な装飾が施されています。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

神秘の子羊の展示は、この先の別室で展示、有料でした。（４ユーロ）

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

ベルギーの国宝「神秘の子羊」です。1432年にファン・エイク兄弟が描いた中世フランドル絵画の最高傑作です。ただし下側半分は修復中でした。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

この祭壇画は兄フーベルトが描き始め、その死後、弟のヤンが完成させたとされています。祭壇画は表裏合わせて24枚のパネルで構成されています。 両翼が閉じて表面を覆い隠すようになってます。縦3.75m、横5.7mと大きな絵ですが、ガラスケースに厳重に格納されてました。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

ガラスケース横の壁に解説が英語で貼ってありました。これは背面側。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

こちらは正面の解説です。オーディオガイドもありました。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

この祭壇画は第二次世界大戦中にヒトラーのナチスに接収されましたが、終戦時にに他の略奪絵画とともにオーストリアの岩塩坑から連合軍が助け出した絵です。ミケランジェロ・プロジェクトというハリウッド映画にも出てきた祭壇画です。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

中央上段の中央には「父なる神」、両側に聖母マリアと洗礼者ヨハネが描かれてます。祭壇画には数えきれないくらいの数の人物、像が描かれてますが、この「父なる神」のみが正面を向き、こちらに視線を注いでます。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

マリアの左隣のパネルには歌う天使たち、さらにその左隣のパネルにはアダムが描かれています。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

ヨハネの右隣のパネルには楽器を奏でる天使たち、さらにその右隣のパネルにはイヴが描かれています。あのドイツのデューラーも父なる神とアダムとイブの３枚を絶賛したそうです。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

中央下段のパネルには祭壇に立つ子羊と崇拝している天使、聖人、預言者、聖職者たち。子羊は赤い血を流していますが、これは十字架に架けられたキリストを象徴しているそうです。手前の湧き出している泉は永遠の命を象徴しているそうです。キリストの贖罪によって人類の罪が許され、永遠の生命が与えられるというキリスト教の教義を示しているそうです。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

左舷のパネルには神秘の子羊の礼拝に向かうキリストの騎士。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

右舷のパネルは神秘の子羊の礼拝に向かう巡礼者です。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

背後にまわると閉じたときの祭壇画が見れます。 こちらは右舷の扉。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

こちらは左舷になります平日はこの閉じたときの祭壇画になり、日曜祝日のみ前面が開帳されたそうです。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

中段左のキリストの受胎を伝える大天使ガブリエル。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

中段右の聖母マリア。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

下段の左側の洗礼者聖ヨハネと、この祭壇画の制作依頼主で教会に寄進したヨドクス・フィエト。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

下段右側の福音者聖ヨハネと寄進したヨドクス・フィエトの妻エリザベト・ボルルート。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

素晴らしい祭壇画でした。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

続いて地下室へ。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

この地下室は聖ヨハネをまつっていた建設初期のロマネスク様式の教会から残っている聖バーフ大聖堂で最も古い部分です。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

大聖堂の地下室には、タペストリー、彫塑、絵画、宗教的価値の高いアンティークが所蔵されています。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

地下といいつつも、採光がきちんと採られてます。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

中央に輝く展示物が見えました。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

１６１６年のシルバー製「聖マカリオスの救済」。聖マカリウスの生涯の彫刻で装飾された聖遺物箱です。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

法衣です。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

地下にも祭壇がありました

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

宗教儀式の道具のようです

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

地下室は歴史が詰まってるかのように見えます

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

以上　地下室でした。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

上に上がりました。主祭壇の聖バーフの賛美です。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

素晴らしいステンドグラスが輝きを放っていました。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

ここは聖歌隊席。豪華です。マホガニー製でしょうか。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

祭壇画：神秘の子羊がここにもありました。半開きの状態です。構造がよくわかります。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

華やかさはないですが、随所に歴史を感じる内部でした。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

外に出てみると観光客が大幅に増えてました。朝いちばんに来てよかったです。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

聖堂と対面する鐘楼はベルギーとフランスの鐘楼群として１９９９年にユネスコの世界遺産に登録されてます。５６の鐘楼のうちのひとつです。

鐘楼と繊維ホール 建造物

これはゲント市立劇場です。1897年から1899年に建てられ、古典と現代の演劇やエンターテイメントを楽しむことができます。

市庁舎 建造物

フランドル独立運動の父：ヤン・フランス・ウィレムスの記念碑

聖ニコラス教会は11世紀の中頃に建設されましたが、12世紀に火災に遭い、13世紀に再建されました。
　

聖ニコラス教会 寺院・教会

この教会はゲントで最も大きなゴシック様式の教会です。聖ニコラスは海運の守護聖人であることから、漁業や海運などに携わる人々のために建てられた教会です。

聖ニコラス教会 寺院・教会

コーレンマルクト広場へ向かいます

コーレンマルクト広場 広場・公園

旧郵便局の建物だったポスト・ぷラザです。お店や1898 ザ・ポスト・ホテルが入っているそうです。

1898 ザ ポスト ホテル

コーレンマルクト広場には美しいギルドハウスが並んでいます。コーレンマルクトは小麦市場のことです。ここは中世以来、ゲント経済の中心地でした。

コーレンマルクト広場 広場・公園

美しいギルドハウスです

コーレンマルクト広場 広場・公園

ヨーロッパらしい風景

コーレンマルクト広場 広場・公園

個性的な建物です

コーレンマルクト広場 広場・公園

聖ミヒエル橋です。１９００年代初頭に完成した石造りのアーチ橋です。

聖ミヒエル橋 建造物

橋の左手には聖ミヒエル教会が見えます

聖ミカエル教会 寺院・教会

橋の中央へ来ました

聖ミヒエル橋 建造物

レイエ川に沿って造られた美しい町並みです。左手がコーンレイ、右手がグラスレイです。グラスレイが「香草の埠頭」、コーレンレイが「小麦の埠頭」の意味でです。

聖ミヒエル橋 建造物

並んでいる建物は計量所や倉庫として利用されていた建物です。かつては海からやってきた貨物船からの積荷を降ろした港だったそうです。

コーレンレイ 建造物

レイエ川に沿って壮麗なギルドハウスが建ち並び美しい景観を見ることができます。

聖ミヒエル橋 建造物

次の目的地に向かうためここで折り返します

聖ミヒエル橋 建造物

ゲントもゆっくりまわると観光スポットが多そうな街でした

コーレンマルクト広場 広場・公園

再び教会前のトラム乗り場へ戻ります

鐘楼と繊維ホール 建造物

頻繁にトラムが来るので便利です

この時間帯は人が少ないです

あっという間にゲント・セント・ピータス駅に到着

ゲント駅 駅

セント・ピータース駅です。到着したとき気が付きませんでしたが、この駅にも塔があるのですね。可愛い駅でした。

ゲント駅 駅