2019/12/07 - 2019/12/08
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motogenさん
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『甲斐の猿橋』を出て東京へスタートする。
ここからがクライマックス。
なにせ、いつも走る地方の道は、車線変更や複雑な交差点などはほとんどない。
車線が多く、右にも左にも車が走る都会の道路は、もうそれだけで冷静さを失わせに充分で、そんな都会に向かっている。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
-
道の駅を見逃していて、
「さて、どこで食べよう?」
とキョロキョロしていると、コンビニを発見。 -
車の中での食事となる。
野菜たっぷりの食事を心がけ、健康管理に気をつかう私たちには、これも良し。 -
東京に向かう国道20号線は、基本下り坂だ。
山梨県は標高が高いことを知る。
道路の幅は狭いが、今のところ無謀な運転をする車には出会わない。
地元の軽トラなどは、特に安全運転で走っている。
ありがたいことだ。 -
その坂道を自転車が猛スピードで駆け下りていく。
これも、通行量が少なく、安全な道路だからだ。
-
相模湖を超え、高尾山を越えて八王子の街に入ると、見事に色付いた銀杏並木が続いていた。
それも延々とだ。
なんと美しくて、センスの良い街だこと! -
都会は排気ガスと人混みと渋滞のイメージだったのに、それは認識不足だった。
道路も真っすぐに伸び、気持ちが良い。 -
ビルが立ち並ぶようになったが、お洒落な雰囲気に変わりなし。
車の流れも順調で、信号待ちはあっても渋滞はない。
なんだ!
恐れることはなかったか・・と胸をなでおろし、 -
多摩川の支流の浅川を渡る。
ここまで来れば、もうひと踏ん張りだ。
詳細は動画で紹介します。
https://youtu.be/Hc0FvKDtFaU -
河口湖から5時間弱で、目的のご両親のお宅に到着した。
細い路地が入り組んでいて、良き時代の住宅街といった感じだった。
ざっくばらんでありながら、温かいもてなしを受けて、小金井公園を案内された。 -
東京にもこんなに広い公園があったのか、と驚くような、樹木と芝生の公園だった。
-
「東京とは言っても50年前のこの付近は、まだまだ田畑や林があって・・」
「江戸時代には、ススキが茂る野原だったはず・・」
そんな話を聞きながら、夕暮れを楽しんだ。 -
公園の近くには玉川上水もあった。
水不足の江戸に、水を届けるために造られたものだ。
予想外に細く、よくこの水量で江戸100万人の水を補えたものだ、と頭をめぐらし続ける。
この辺り、今でも狸や虫などの野生動物が暮らしていて、自然保護団体が環境を守る活動を続けているという。
こんなところに狸?
理解しがたいことばかり。 -
多摩川上水を調べると、多摩の羽村から四谷まで、全長43kmもあるのに、高低差はたったの100m。
測量機器や土木用具の未発達な江戸時代に、よくぞこんな大規模かつ緻密な工事ができたものだ。
当時の人たちの知恵や技術には、驚嘆するしかない。
昔の人は(縄文人も)現代人よりも、知的能力が優れていたと説く学者がいる。
現代人は専門の知識はあるが、それはほんの一部門の知識のみで、千変万化する厳しい自然の中で生きるには、あらゆる知識と技術が必要だという。 -
娘夫婦のマンションや、そのご両親のお宅での出来事はカットして、場面は翌日にワープする。
娘夫婦たちに案内されて、平林寺を訪れた。
広大な雑木林に囲まれた寺院だった。
茅葺屋根の総門は素朴ながらも風格がある。
その前に入園開始前から人が集まってくる。平林寺 寺・神社・教会
-
かっての武蔵野を感じさせる雑木林は、今、紅葉が真っ盛りだという。
そのためか、開園の合図とともに次々に入園していく人たち。 -
総門をくぐり抜けると、境内は一面朱色と変わった。
その先に山門がある。
総門も山門も有形文化財だ。
パンフレットによれば、元々の平林寺は、北東に30km離れた岩槻にあったようだ。 -
寂れていた寺であったが、鷹狩で休憩した家康が、由緒ある寺だと知って、高僧を招いて再興に力添えをし、その後この地に移転されたという。
-
墓石が立っていた。
家康の重臣として、平林寺再興に取り組んだ大河内松平家の廟所だ。
3,000坪の墓域に、その一族170基余りの墓石が立っている。 -
その前で、手を合わせて頭を下げる女性たち。
-
奥には古墳にも似た丸い山が築かれていた。
「野火止塚」と書かれている。
家康以前のこの地は水利に乏しく、木も育たない原野だったようだ。
玉川上水ができ、そこから分水された野火止用水が作られると、やっとこの地域にも新田開発が進み、人々の暮らしを支える雑木林も形成されたという。 -
「この塚は、焼畑農業の、その火を見張るための台と考えられ・・」
「この高さで見張り台として機能したんだから、当時の武蔵野には高い木がなく、草っ原だったんだ・・」
などと解説されると、無限に空想が広がっていく。 -
「薪の産地なので、大きな木に育つ前に伐採されて・・」
「これよりも背の低い雑木林だったんじゃないのか・・」
そんな話も聞かせてもらう。 -
林の中を女の子が走っている。
なんと可愛らしいこと! -
まるで『隣のトトロ』のメイみたいだ。
この雑木林の雰囲気も、ジブリのアニメの世界に通じているような・・ -
若いお母さんも和服姿だった。
今日は何かのお祝い事なんだろう。
なんとも幸せそうなファミリーと、それを演出する紅葉。
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野火止用水とつながっている放生池(ほうじょういけ)には、たくさんの鯉が泳ぎ回っている。
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紅葉するもみじに、ひっそり佇むお堂のコントラストも、なかなか良い。
-
そんな境内を一巡りしていると、
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もみじの舞い散る下で、
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娘婿がじっとカメラを構えていた。
写真集やカレンダーまで作っている写真マニアだ。
その写真、無粋な私が見ても、「う~ん」とうなってしまう写真で、
いつかこんな写真を撮ってみたいと、撮影のコツを聞く。 -
ねらっているのは苔。
「もみじ林に来て、ねらいは苔なのか・・」と、
見よう見まねで同じものを、同じ角度から撮ってみる。
-
「赤くて綺麗なもみじだけでなく、それを引き立てる別のものを入れた方が・・」
とのアドバイスで、真上の紅葉のもみじもカシャりと撮るが、
カメラの値段に見合った画像だった。
下は動画です。
https://youtu.be/tQMgN5-7Mws -
お洒落なレストランに案内されて、
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普段食べることのないご馳走と雰囲気を、楽しませてくれた娘夫婦でした。
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