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 『甲斐の猿橋』を出て東京へスタートする。<br /> ここからがクライマックス。<br /> なにせ、いつも走る地方の道は、車線変更や複雑な交差点などはほとんどない。<br /> 車線が多く、右にも左にも車が走る都会の道路は、もうそれだけで冷静さを失わせに充分で、そんな都会に向かっている。

冬の富士五湖で車中泊を楽しみながら東京へ(6/8)東京到着、小金井公園と平林寺に案内されて

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2019/12/07 - 2019/12/08

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motogen

motogenさん

 『甲斐の猿橋』を出て東京へスタートする。
 ここからがクライマックス。
 なにせ、いつも走る地方の道は、車線変更や複雑な交差点などはほとんどない。
 車線が多く、右にも左にも車が走る都会の道路は、もうそれだけで冷静さを失わせに充分で、そんな都会に向かっている。

同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
自家用車
  •  道の駅を見逃していて、<br /> 「さて、どこで食べよう?」<br /> とキョロキョロしていると、コンビニを発見。

     道の駅を見逃していて、
     「さて、どこで食べよう?」
     とキョロキョロしていると、コンビニを発見。

  •  車の中での食事となる。<br /> 野菜たっぷりの食事を心がけ、健康管理に気をつかう私たちには、これも良し。

     車の中での食事となる。
     野菜たっぷりの食事を心がけ、健康管理に気をつかう私たちには、これも良し。

  •  東京に向かう国道20号線は、基本下り坂だ。<br /> 山梨県は標高が高いことを知る。<br /> 道路の幅は狭いが、今のところ無謀な運転をする車には出会わない。<br /> 地元の軽トラなどは、特に安全運転で走っている。<br /> ありがたいことだ。

     東京に向かう国道20号線は、基本下り坂だ。
     山梨県は標高が高いことを知る。
     道路の幅は狭いが、今のところ無謀な運転をする車には出会わない。
     地元の軽トラなどは、特に安全運転で走っている。
     ありがたいことだ。

  •  その坂道を自転車が猛スピードで駆け下りていく。<br /> これも、通行量が少なく、安全な道路だからだ。<br /> <br /> 

     その坂道を自転車が猛スピードで駆け下りていく。
     これも、通行量が少なく、安全な道路だからだ。
     
     

  •  相模湖を超え、高尾山を越えて八王子の街に入ると、見事に色付いた銀杏並木が続いていた。<br /> それも延々とだ。<br /> なんと美しくて、センスの良い街だこと!

     相模湖を超え、高尾山を越えて八王子の街に入ると、見事に色付いた銀杏並木が続いていた。
     それも延々とだ。
     なんと美しくて、センスの良い街だこと!

  •  都会は排気ガスと人混みと渋滞のイメージだったのに、それは認識不足だった。<br /> 道路も真っすぐに伸び、気持ちが良い。

     都会は排気ガスと人混みと渋滞のイメージだったのに、それは認識不足だった。
     道路も真っすぐに伸び、気持ちが良い。

  •  ビルが立ち並ぶようになったが、お洒落な雰囲気に変わりなし。<br /> 車の流れも順調で、信号待ちはあっても渋滞はない。<br /> なんだ!<br /> 恐れることはなかったか・・と胸をなでおろし、 

     ビルが立ち並ぶようになったが、お洒落な雰囲気に変わりなし。
     車の流れも順調で、信号待ちはあっても渋滞はない。
     なんだ!
     恐れることはなかったか・・と胸をなでおろし、 

  •  多摩川の支流の浅川を渡る。<br /> ここまで来れば、もうひと踏ん張りだ。<br /> 詳細は動画で紹介します。<br />https://youtu.be/Hc0FvKDtFaU

     多摩川の支流の浅川を渡る。
     ここまで来れば、もうひと踏ん張りだ。
     詳細は動画で紹介します。
    https://youtu.be/Hc0FvKDtFaU

  •  河口湖から5時間弱で、目的のご両親のお宅に到着した。<br /> 細い路地が入り組んでいて、良き時代の住宅街といった感じだった。<br /> ざっくばらんでありながら、温かいもてなしを受けて、小金井公園を案内された。

     河口湖から5時間弱で、目的のご両親のお宅に到着した。
     細い路地が入り組んでいて、良き時代の住宅街といった感じだった。
     ざっくばらんでありながら、温かいもてなしを受けて、小金井公園を案内された。

  •  東京にもこんなに広い公園があったのか、と驚くような、樹木と芝生の公園だった。

     東京にもこんなに広い公園があったのか、と驚くような、樹木と芝生の公園だった。

  •  「東京とは言っても50年前のこの付近は、まだまだ田畑や林があって・・」<br /> 「江戸時代には、ススキが茂る野原だったはず・・」 <br /> そんな話を聞きながら、夕暮れを楽しんだ。

     「東京とは言っても50年前のこの付近は、まだまだ田畑や林があって・・」
     「江戸時代には、ススキが茂る野原だったはず・・」 
     そんな話を聞きながら、夕暮れを楽しんだ。

  •  公園の近くには玉川上水もあった。<br /> 水不足の江戸に、水を届けるために造られたものだ。<br /> 予想外に細く、よくこの水量で江戸100万人の水を補えたものだ、と頭をめぐらし続ける。<br /> この辺り、今でも狸や虫などの野生動物が暮らしていて、自然保護団体が環境を守る活動を続けているという。<br /> こんなところに狸?<br /> 理解しがたいことばかり。

     公園の近くには玉川上水もあった。
     水不足の江戸に、水を届けるために造られたものだ。
     予想外に細く、よくこの水量で江戸100万人の水を補えたものだ、と頭をめぐらし続ける。
     この辺り、今でも狸や虫などの野生動物が暮らしていて、自然保護団体が環境を守る活動を続けているという。
     こんなところに狸?
     理解しがたいことばかり。

  •  多摩川上水を調べると、多摩の羽村から四谷まで、全長43kmもあるのに、高低差はたったの100m。<br /> 測量機器や土木用具の未発達な江戸時代に、よくぞこんな大規模かつ緻密な工事ができたものだ。<br /> 当時の人たちの知恵や技術には、驚嘆するしかない。<br /> 昔の人は(縄文人も)現代人よりも、知的能力が優れていたと説く学者がいる。<br /> 現代人は専門の知識はあるが、それはほんの一部門の知識のみで、千変万化する厳しい自然の中で生きるには、あらゆる知識と技術が必要だという。

     多摩川上水を調べると、多摩の羽村から四谷まで、全長43kmもあるのに、高低差はたったの100m。
     測量機器や土木用具の未発達な江戸時代に、よくぞこんな大規模かつ緻密な工事ができたものだ。
     当時の人たちの知恵や技術には、驚嘆するしかない。
     昔の人は(縄文人も)現代人よりも、知的能力が優れていたと説く学者がいる。
     現代人は専門の知識はあるが、それはほんの一部門の知識のみで、千変万化する厳しい自然の中で生きるには、あらゆる知識と技術が必要だという。

  •  娘夫婦のマンションや、そのご両親のお宅での出来事はカットして、場面は翌日にワープする。<br /> 娘夫婦たちに案内されて、平林寺を訪れた。<br /> 広大な雑木林に囲まれた寺院だった。<br /> 茅葺屋根の総門は素朴ながらも風格がある。<br /> その前に入園開始前から人が集まってくる。

     娘夫婦のマンションや、そのご両親のお宅での出来事はカットして、場面は翌日にワープする。
     娘夫婦たちに案内されて、平林寺を訪れた。
     広大な雑木林に囲まれた寺院だった。
     茅葺屋根の総門は素朴ながらも風格がある。
     その前に入園開始前から人が集まってくる。

    平林寺 寺・神社・教会

  •  かっての武蔵野を感じさせる雑木林は、今、紅葉が真っ盛りだという。<br /> そのためか、開園の合図とともに次々に入園していく人たち。

     かっての武蔵野を感じさせる雑木林は、今、紅葉が真っ盛りだという。
     そのためか、開園の合図とともに次々に入園していく人たち。

  •  総門をくぐり抜けると、境内は一面朱色と変わった。<br /> その先に山門がある。<br /> 総門も山門も有形文化財だ。<br /> パンフレットによれば、元々の平林寺は、北東に30km離れた岩槻にあったようだ。

     総門をくぐり抜けると、境内は一面朱色と変わった。
     その先に山門がある。
     総門も山門も有形文化財だ。
     パンフレットによれば、元々の平林寺は、北東に30km離れた岩槻にあったようだ。

  •  寂れていた寺であったが、鷹狩で休憩した家康が、由緒ある寺だと知って、高僧を招いて再興に力添えをし、その後この地に移転されたという。

     寂れていた寺であったが、鷹狩で休憩した家康が、由緒ある寺だと知って、高僧を招いて再興に力添えをし、その後この地に移転されたという。

  •  墓石が立っていた。<br /> 家康の重臣として、平林寺再興に取り組んだ大河内松平家の廟所だ。<br /> 3,000坪の墓域に、その一族170基余りの墓石が立っている。

     墓石が立っていた。
     家康の重臣として、平林寺再興に取り組んだ大河内松平家の廟所だ。
     3,000坪の墓域に、その一族170基余りの墓石が立っている。

  •  その前で、手を合わせて頭を下げる女性たち。 

     その前で、手を合わせて頭を下げる女性たち。 

  •  奥には古墳にも似た丸い山が築かれていた。<br /> 「野火止塚」と書かれている。<br /> 家康以前のこの地は水利に乏しく、木も育たない原野だったようだ。<br /> 玉川上水ができ、そこから分水された野火止用水が作られると、やっとこの地域にも新田開発が進み、人々の暮らしを支える雑木林も形成されたという。

     奥には古墳にも似た丸い山が築かれていた。
     「野火止塚」と書かれている。
     家康以前のこの地は水利に乏しく、木も育たない原野だったようだ。
     玉川上水ができ、そこから分水された野火止用水が作られると、やっとこの地域にも新田開発が進み、人々の暮らしを支える雑木林も形成されたという。

  •  「この塚は、焼畑農業の、その火を見張るための台と考えられ・・」<br /> 「この高さで見張り台として機能したんだから、当時の武蔵野には高い木がなく、草っ原だったんだ・・」<br /> などと解説されると、無限に空想が広がっていく。

     「この塚は、焼畑農業の、その火を見張るための台と考えられ・・」
     「この高さで見張り台として機能したんだから、当時の武蔵野には高い木がなく、草っ原だったんだ・・」
     などと解説されると、無限に空想が広がっていく。

  •  「薪の産地なので、大きな木に育つ前に伐採されて・・」<br /> 「これよりも背の低い雑木林だったんじゃないのか・・」<br /> そんな話も聞かせてもらう。

     「薪の産地なので、大きな木に育つ前に伐採されて・・」
     「これよりも背の低い雑木林だったんじゃないのか・・」
     そんな話も聞かせてもらう。

  •  林の中を女の子が走っている。<br /> なんと可愛らしいこと!

     林の中を女の子が走っている。
     なんと可愛らしいこと!

  •  まるで『隣のトトロ』のメイみたいだ。<br /> この雑木林の雰囲気も、ジブリのアニメの世界に通じているような・・

     まるで『隣のトトロ』のメイみたいだ。
     この雑木林の雰囲気も、ジブリのアニメの世界に通じているような・・

  •  若いお母さんも和服姿だった。<br /> 今日は何かのお祝い事なんだろう。<br /> なんとも幸せそうなファミリーと、それを演出する紅葉。<br /> 

     若いお母さんも和服姿だった。
     今日は何かのお祝い事なんだろう。
     なんとも幸せそうなファミリーと、それを演出する紅葉。
     

  •  野火止用水とつながっている放生池(ほうじょういけ)には、たくさんの鯉が泳ぎ回っている。

     野火止用水とつながっている放生池(ほうじょういけ)には、たくさんの鯉が泳ぎ回っている。

  •  紅葉するもみじに、ひっそり佇むお堂のコントラストも、なかなか良い。

     紅葉するもみじに、ひっそり佇むお堂のコントラストも、なかなか良い。

  •  そんな境内を一巡りしていると、

     そんな境内を一巡りしていると、

  •  もみじの舞い散る下で、

     もみじの舞い散る下で、

  •  娘婿がじっとカメラを構えていた。<br /> 写真集やカレンダーまで作っている写真マニアだ。<br /> その写真、無粋な私が見ても、「う~ん」とうなってしまう写真で、<br /> いつかこんな写真を撮ってみたいと、撮影のコツを聞く。

     娘婿がじっとカメラを構えていた。
     写真集やカレンダーまで作っている写真マニアだ。
     その写真、無粋な私が見ても、「う~ん」とうなってしまう写真で、
     いつかこんな写真を撮ってみたいと、撮影のコツを聞く。

  •  ねらっているのは苔。<br /> 「もみじ林に来て、ねらいは苔なのか・・」と、<br /> 見よう見まねで同じものを、同じ角度から撮ってみる。<br /> 

     ねらっているのは苔。
     「もみじ林に来て、ねらいは苔なのか・・」と、
     見よう見まねで同じものを、同じ角度から撮ってみる。
     

  •  「赤くて綺麗なもみじだけでなく、それを引き立てる別のものを入れた方が・・」<br /> とのアドバイスで、真上の紅葉のもみじもカシャりと撮るが、<br /> カメラの値段に見合った画像だった。<br /> 下は動画です。<br />https://youtu.be/tQMgN5-7Mws

     「赤くて綺麗なもみじだけでなく、それを引き立てる別のものを入れた方が・・」
     とのアドバイスで、真上の紅葉のもみじもカシャりと撮るが、
     カメラの値段に見合った画像だった。
     下は動画です。
    https://youtu.be/tQMgN5-7Mws

  •  お洒落なレストランに案内されて、

     お洒落なレストランに案内されて、

  •  普段食べることのないご馳走と雰囲気を、楽しませてくれた娘夫婦でした。

     普段食べることのないご馳走と雰囲気を、楽しませてくれた娘夫婦でした。

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