2018/12/24 - 2018/12/31
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HOUKOUさん
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「首露王妃陵」から歩いて「大成洞古墳群」向かう。
見学後ハルホテルにチェックイン。
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もう一か所史跡見学することにした。
王妃墓から少し距離があるが,「大成洞古墳群」の方へ歩いて行く。
「大成洞古墳群」はおよそ2世紀から6世紀までの長い時代,いくつもの墳墓が築かれてきた。
金官伽耶の最盛期と思われる時期には,日本からもたらされた「巴型銅器」も含め,豊富な副葬品が納められていた。
しかし5世紀後半からは周辺の「大伽耶」や「安羅伽耶」の急成長にともない,国力が衰退したため副葬も行われなくなったという。 -
一部の墳墓が小展示館として公開されている。
古墳群全体が丘陵になっており,金官伽耶人は,亀旨峰とともにこの丘(「エクジ」)を神聖視していた。 -
殉葬も行われていたようだ。
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この古墳群からも,あの独特の木の枝みたいな装飾の冠が出土している。
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出土した馬具から再現された金官伽耶時代の馬装備。
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第88木郭墓。
右側に「巴型銅器」が見える。
日本では各地で出土している「巴型銅器」であるが,韓国ではこの墳墓群でしか出土していない。
倭国と金官伽耶国が特別な関係であったことが伺える。
金官伽耶のネクロポリスというべき「大成洞古墳群」は,想像以上に感銘深かった。
展示館には,国立博物館にはあまりなかった日本語解説もあり大変勉強になった。
中国や他の国の観光地でも日本語解説はよく見かけるのだが,全部と言っていいほど大なり小なり「崩れた」日本語である。
「崩れた日本語」にも2通りあって,「意味不明なもの」と「何となく意味はわかるもの」がある。
ところでこの古墳群の日本語解説は,海外でほとんど見たことがないが完璧であった。
あまりにも完璧なため,ここが外国ではないような気がしたほどだった。
古代からこれだけ交流があり,出土品にしても日本と共通するものも多数あり,この遺跡の研究にしても日本人もかかわっているはずである。
この地域の古代史研究は,同時に日本の古代史解明にダイレクトにつながるほど密接な関係なのだろう。
変な話だが,この完璧な日本語解説からこの地と日本の密接な関係を感じてしまった。 -
さてこの近くに「首露王陵」があるはずだが,それは明日の観光に取っておくことにした。
明日の福岡行飛行機の出発時間は16:30であり,午前中いっぱい観光する時間があるのだ。
「大成洞遺跡」から,スーツケースを預けている鳳凰駅隣接のバスターミナルは近い。
バスターミナルは新世界デパートとの複合施設になっており,その食堂で食事する。
注文したのは「チョンボクドルソドルビビンバップ」(アワビ石焼ビビンバ)9500ウォンである。
おいしかったのだが,今一つアワビの風味が感じられない。
ところでこの旅では食事の注文は,ほとんど口頭で行うことができた。
中国ではこうはいかない。
私は中国語検定3級,ハングル検定5級を合格しているのだが,むしろ中国語のほうが発音が通じにくい。
口頭だけで料理を注文した場合,中国の場合半分ぐらいは聞き返されてしまう。
だから中国の食堂では,メニューがあればそれを指差しながら注文するのだが,この旅ではこれまでのところほとんど韓国語の発音だけで注文が通っている。 -
鳳凰駅からホテル最寄りの府院駅まで電車で一駅。
予約しているホテルは「ハルホテル」である。
ホテルの位置は例によって何となくしか把握していなくて,少し道迷いをした末,地元の人に道を尋ねてやっとたどりついた。 -
ブッキングコムで予約したのだが,雰囲気は完全に日本でいうラブホテルである。
入口はマジックミラーの,その種の利用に配慮したものであり,一般のホテルと違いフロントは小窓である。
韓国では一般のホテルとその種のホテルがあいまいあるいは,使い分けしないという風習は昔からそうだった。
そうとはしらず,チェックインし部屋に入ったら,ド派手なオレンジ色の丸いベッドが据えられて驚愕したなどの体験もしてきた。 -
部屋に入ってびっくり。「乱れに乱れた」カオス状態の部屋だった。
「韓国のいいかげんさ」にあきれ,この部屋で「何が行われていたか」を漫然と想像しながら呆然と立ちすくんでいると,掃除のおばちゃんが入ってきて「隣の部屋よ」と教えてくれた。(笑)
それにしても,こんなに乱雑な状態でチェックアウトする人がいるとは。少し国民性の違いを感じた。 -
客室自体は機能的で,「なやましさ」みたいなものも感じない快適なホテルであった。
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ホテルを出て散歩。
北に向かって歩けば市場があるはずなので,歩いて行く。
ところで,この市場までの通りが実に異様なものだった。
この通りは完全に外国人街になっていたのだ。
それも特定の国ではなく,様々な言語の看板があり,道行く人の肌の色や容貌も様々だ。
日本でもこうした出稼ぎ労働者などによる外国人街が既にあることは知っているが,ほとんど福岡市から出ることがない私はその光景を目の当たりにしたことはない。
グローバル化,先進国の少子高齢化でどこの国でもこうした街が増えていくのだろう。
日本もつい最近外国人労働者受け入れに大きく舵を切ったばかりだ。
福岡でもこうした「国際的な」街が出現するのであろうか。
通りは危険な雰囲気を感じるというほどでもなかったが,何か一つ事件やトラブルが起これば,大きな騒動になりそうな不気味な予感を感じたりもする。 -
市場で都合よく豚煮のスライスのパックを見つけホテルに帰ってきて晩酌する。
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さて夕食を取りに外に出るが,なかなか入りやすそうな店が見つからない。
それにひどく寒い。明らかに巨済島より寒い。
使い捨てカイロを前後に2枚,厚手のジャンバーの下に更にウィンドブレーカーを着こみ,皮手袋の完全防備でやっとしのげるほどであった。 -
行動範囲もぐっと狭まり,結局ホテルからほど近くの24時間営業のクッパ屋にはいりデジクッパを食べる。
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