２０１８．１２　韓国巨済島・金海の旅（３）～玉浦から長承浦へ移動し，「シンシンケジャン」で食事

2018/12/27 - 2018/12/31

日本人の入植地であった長承浦に行き，待望のケジャンをいただく。

エリア 巨済島(韓国)

【２０１８／１２／２８　旅行２日目】

朝焼け

朝の散歩

朝食は近くの食堂で「テンチャンチゲ」を食べる。
テンチャンチゲは最もありふれた韓国家庭料理の一つだ。
中に入っている具は定まっていないようである。今回のはワタリガニが入っていた。

さて今日は玉浦から南に位置する「長承浦」見学に行く予定だ。

ところで，巨済島内のバス路線がさっぱりわからない。

市街地にも，ところどころバス停はあるものの「長承浦」行きのバス路線が見当たらない。

バス停探しがてら，「巨済博物館」を見に行くことにした。

「巨済博物館」は，空港からのバスを降りたバス停付近にある。
また急坂を登らなければいけない。

展示品のほとんどが韓国語のみの解説だったので，意味不明なものが多かった。

これは巨済島の伝統的な民家であるらしい。

「巨済石」という特徴的な形をした石。
子宝祈願の対象として祀られていたという。

この地方の墓であろうか。

三国時代の精巧な壺。
韓国における三国時代とは，高句麗，百済，新羅の時代のことである。

巨済島の古地図。
現在の巨済島の中心地はバスターミナルや市役所がある「古県」であるが，この地図では島の中心は今の「巨済面」であったことが伺える。

ホテルに戻り，散歩で得たバス停の状況とＫＯＮＥＳＴの情報からだんだんバス路線が分かってきた。
どうやら幹線道路沿いのロッテマート前からバスに乗ればいいようだ。

韓国全土でＴマネーカードというものが普及しているということを，今回の旅の情報収集で初めて知った。
韓国でバスに乗るにはＴマネーカードを利用するのが圧倒的に便利なようだ。
コンビニにも売っているそうなので，通りがかりのＧＳ２５で購入。同時に２０，０００Ｗチャージしてもらった。
長承浦行きのバス停に乗りこむ。Ｔマネーカードも問題なく作動する。

バスは長承浦の街並みの入り口付近で停車。
降りてみると，今日の昼食場所に予定している「シンシンケジャン」の派手な看板も見える。

「シンシンケジャン」は，バスでわざわざこの小さな港町に来た目的の一つではあったのだが，もう一つの目的は，この小さな町が昔日本人町として栄えていたという，その名残みたいなものを偲びたかったことである。
この港町は実は日本人入植者が切り開いたという歴史がある。
その開拓者の名前をとって「入佐村」と呼ばれていた。
日本人向けの学校，商店，病院や神社が立ち並んでいた日本人村だったという。

その名残みたいなものを探して，スーツケースを引きづって街のメーンストリートを歩いたのだが，日本風の家屋，建物などは見つけることができなかった。

港の風景をしばらく楽しんだ後，「シンシンケジャン」に入る。

ケジャン（ワタリガニの漬物）は，私は日本で見たことがない。
初めて食べたのは今から３０年ぐらい前のことだろうか，ソウルの「珍古堂」というレストランだったと思う。
そのヌメリのある食感が大いに気に入り，機会があればまた食べたいと思っていたが，なかなか出会うことができなかったものである。（済州島で食べた）

そのケジャンの有名店があると聞いて，これは行かないわけにはいかないと思ったのだ。

心配な点は，一人でも利用できるかということだった。
ただネット上のメニュー画像では，「２インブンイサン（二人前から）」という表示が見当たらなかったので大丈夫ではないか。
混雑するピーク時間帯は嫌がられるとも思い，１２時前に店に入った。

すいていたこともあり，一人前でも全く嫌な顔をされることもなく「ケジャンジョンシク（蟹醤定食）」１４，０００Ｗを注文することができた。

バンチャンも含め，このボリューム。
「メシ泥棒」といわれるケジャンでなくとも，これではご飯が何杯あっても足りない。
ご飯は一善だけお替わりした。
バンチャンでは，カレイの焼き物が特に美味しかった。

大満足できる食事であった。