2019/09/02 - 2019/09/04
10位(同エリア66件中)
ノーーウォリーズさん
- ノーーウォリーズさんTOP
- 旅行記230冊
- クチコミ16件
- Q&A回答114件
- 581,718アクセス
- フォロワー89人
9月上旬の約2週間、カナダのユーコン準州・アラスカ州東南部・カナディアンロッキーを旅してきました。最初のユーコン準州(一部NWT準州)での旅の目的は、オーロラ・紅葉などの大自然、カナダ最北の北極海へのロードトリップ、極地(南極、グリーンランド)を除くと世界最大のクルアニ大氷河の絶景を眺める事です。ユーコン滞在は僅か7日間ですが、見どころ満載で寝る暇もない冒険旅行でした。ユーコンというとオーロラだけのイメージが強いですが、他にも沢山の魅力を見つけました。
この2番目の旅行記は、カナダ唯一の北極圏を縦断するデンプスターハイウェイを走破して、陸路で行けるカナダ最北の村トゥクトヤクトゥクへ向かいます。ドーソンシティから往復約1800km、ほぼ100%がオフロードの未舗装道路です。2017年に北極海への道が開通して、カナダの4WDアドベンチャーロードトリップとして最近注目されています。観光する場所は特にないですが、冒険好きにとってはここまで辿り着く事に大きな意義があります。
後で知ったのですが、私の旅の10日後に旅行作家の下川裕治氏が全く同じルートを旅したそうです。下川氏といえば、日本でバックパッカーの先駆けとなった人物で、私も昔は彼の旅のスタイルに憧れていました。今はこうして彼と同じレベルの旅ができるようになった事は思わぬ発見でした。旅行作家の下川裕治氏とプロの写真家の旅は下からご覧になれます。訪れた場所が驚くほど同じで、まるで一緒に旅したかの様に感じました。
https://www.asahi.com/and_travel/20191218/186404/
参考旅行記:
初めての4WDでオーストラリアの砂漠を冒険の旅1 ウードナダッタトラック
https://4travel.jp/travelogue/11369876
冬のシベリアへの旅8 伝説の悪路を縦断しエヴェンキ族の祭へ
https://4travel.jp/travelogue/11547630
- 旅行の満足度
- 5.0
-
これがカナダ最北の道デンプスター ハイウェイ Dempster Hwyの地図。この旅行記ではレンタカーで1日目にドーソンシティ Dawson Cityから北上して、デンプスターハイウェイを一気に北極圏のイヌビック Inuvik まで1日で750km、所要12-15時間走ります。2日目にイヌビックから北極海のトゥクトヤクトゥク Toktuyakutukまでを往復300km。3日目にドーソンシティまで同じ道を引き返します。
似たような北極海へのロードトリップにアラスカ州のダルトンハイウェイ Dalton Hwyがあり、私もどちらにするか悩みました。ダルトンハイウェイの方が距離は短い(片道660km)ですが、今はカナダドルが安いので経費は同じ位です。そうであれば、旅の内容を比較します。ダルトンハイウェイの終着地はプルドーベイという油田の工業地帯で、北極海はそこから眺めます。こんな地球の果てまで来てそれではガッカリすると思い、ユーコン準州に決めます。ちなみに北極海まで陸続きで通じる道は世界に4つあり、一番北がロシアのアナバル川のアイスロードで北緯72度、2番目がノルウェー71度、3番目がアラスカ州70度、4番目がユーコン準州69度です。どこを選んでも冒険の達成感はあると思います。 -
デンプスターハイウェイは一応ハイウェイで年中通行できますが(冬の初めと終りの約1カ月間を除く)、全長924kmほぼ全てが未舗装オフロードでとてもハードな道です。途中には集落が4か所しかなく、最大で約400kmも全く何もありません。よってガソリンや食料は計画的に補給して、パンクなど万一のトラブルにも備える必要があります。また遠隔地の性質上、何か事故や災害が起きると道はクローズされてしまいます。9月上旬では、雪、山火事、洪水とあらゆる災害が発生する恐れがあります。道路状況はウェブサイトで公開されていますので、随時チェックします。ご覧の様に8月の時点でも既に雪で峠が1日クローズされました。実際この旅でも、危機一髪でした。
道路状況は以下のウェブサイトで確認できます。
http://www.511yukon.ca/
https://www.dot.gov.nt.ca/Highways/Highway-Conditions -
カナダ極北地域に行くにはタフな車が必要です。これが今回の旅のパートナーのHonda CRV LX AWD、ホワイトホースのDrivingForceという会社で6日間借ります。殆どのレンタカー会社はデンプスターハイウェイの通行を規約では許可していませんが、ここではMid-SUV以上のクラスで許可しています。本格4WDのLarge-SUVクラスは値段が2倍近くするので、悩んだ末Mid-SUVのクラス(Honda CRV LX AWD)にします。店の人曰く4WDでなくAWD車でも通常の天候ならデンプスターハイウェイを走行できるそうです。4WDのローギアやデフロックは必要ないという意味です。値段は6日間で約CAD$1200(保険込み、距離無制限)。万一の時のリスクが高い旅なので、特に保険は何度もDrivingForceとメールで確認します。対応は良いです。ちなみに下川氏はFord EcoSportという恐らく前輪駆動のSUVで同じ区間を5日間で走破したそう、とても真似できません。。
-
前日、ドーソンシティにあるNWT準州の観光局で直前の情報を集めます(写真はドーソンシティの観光局で、道の向かいにあります)。ほぼネットで調べられる情報と同じでしたが、丁度帰ってきた旅行者からも話を聞けて参考になります。多くの経験者からのアドバイスでは、一番重要なのはスペアタイヤ。タイヤの空気圧は通常通りで良いそうです。CRVのタイヤはHankook Kinergyでオフロード用ではなく、スペアはドーナツ型緊急タイヤしかありません。ドーナツ型の緊急用ではなく通常サイズのスペアタイヤを1本、できれば2本欲しいとの事です。簡易タイヤ修理ツールと簡易エアコンプレッサーは持参しましたが、やはりこれでは不安です。ロンリ―プラネットではこの道をMichelin Hwyと呼んでいます(パンクすることで悪名高い道の為)。観光局ではこんな会話をします。
「何日間で走破するの?」>「朝から晩まで走り1日でイヌビックを目指します」
「スペアタイヤは持った?」>「ドーナツ型タイヤだけです」
「... Good luck」>「(無謀ですか?)」 -
翌朝5時(レンタカー2日目 9/2)にドーソンシティを出発後40kmドライブして、5時半頃にデンプスターハイウェイの入口(Km0: 起点)に到着。本日の走行距離約800kmを予想所要時間12-15時間なので、できるだけ朝早くに出発です。前夜はオーロラを見たので4時間程しか寝ていません。ここからオフロード未舗装の道が延々と続きます。いよいよアドベンチャードライブの始まりです。
ドーソンシティ空港 (YDA) 空港
-
タイガの森の上にうっすらと朝日が昇ってくる中、デンプスターハイウェイを走り始めます。未知の冒険に向かっている気がして興奮します。最初からオフロードの未舗装道路でコルゲーションがひどく、車は揺れます。
-
道は高度を上げて山の中に入ります。この辺りはトゥームストーン国立公園内 Tombstone Territorial Parkといって墓石の様な尖った山が特徴です。その雄大な山々は、道からは遠くにしか見えませんが。
-
峠の最高点(Km72 標高1289m)辺りは黄と赤色の美しい紅葉が。低地では黄色が目立ちますが、高所や高緯度では背の低い木が増えて、赤い紅葉が増えてきます。
-
峠を越えると道は下ります。道の状態は良好です。コルゲーションがひどいのは最初だけです。制限速度は時速90kmですが、パンク対策で大体時速70km程でゆっくり運転します。地元の4WDピックアップは時速100Km位で走っており抜かれますが、タフなタイヤなど車の装備が明らかに違うのでマイペースを通します。大体1時間に数台の対向車が見られます。4箇所の集落の外では携帯電話も通じません。
-
自然はダイナミック、天気はすぐ変わります。ここでは一気に雲の中に突入です。
-
自転車で旅しているハードコアな冒険者も。荷物は少ないのでサポートカーと一緒でしょうか。
-
低地に降りてくると、また緑の高い木と黄色の紅葉に囲まれます。どこまでも続く一面の大地。
-
12時過ぎに中間地点のイーグルプレーンズ Eagle Plains(Km369)に到着。約400kmぶりの集落です。ここでガソリン補給と、サンドウィッチを作っての簡単なランチ。時間節約の為で20分位で食べてすぐに出発します。ちなみに当時のガソリン代(1L)は、カルガリー$1.00、バンクーバー・ホワイトホース$1.50、ユコン遠隔地$1.75と、遠隔地でもそれほど値上がりしません。州によっての税金の違いの方が大きいです。
-
その先1時間ほどで、北極圏に入った事を示す標識(Km405)が。この辺りはリチャードソン山脈に入り標高が高く道も悪くなります。カナダ極北地域は木も生えておらず、赤い紅葉のツンドラの大地に囲まれます。
-
2つ目の峠のほぼ頂上で、ユコン準州からNWT準州に入った標識(Km465)が。シロクマがシンボルです。この2つ以外に人工物は何もなく、ひたすら赤い紅葉の絨毯が続きます。好きな人には絶景ですが、そうでなければ単調な景色かもしれません。
-
峠を下って再び平地に降りる頃、ピール川が見えてきます。その向こうには北極圏のツンドラの大地が広がります。今まで山の中は曇りでしたが、平野部では雲はなく晴れています。これは期待できそうです。
-
ピール川 Peel River(Km541)には橋はなく、夏の間はカーフェリーで越えます。昨年の今頃は、川の水位が高くてフェリーが運休になっていたそうですが、今年は大丈夫です。無料なのがありがたい(例えばオーストラリアのフレーザー島では、数百メートルのカーフェリーに往復$100かかります)。列の先頭で待っていましたが30分程で渡れます。
-
そして2番目のマッケンジー川 Mackenzie River(Km609)、巨大な川です。右側の教会はTsiigehtchicの村。
-
とても美しい場所で、地球の果てを感じます。
-
ここでも30分ほど待ってフェリーに乗り込みます。汚れていて見えにくいですが、NWT州の車のライセンスプレートはシロクマの形をしています。冬の間は川が凍りアイスロードとして車で横断できます。
-
天気が回復するということは、道が乾燥しているという意味です。この辺りでは車はすごい砂煙をあげて走ります。対向車とすれ違う時は、飛び石対策で速度を落とします。
-
本日の目的地まであと100km程の場所で、タイヤの空気が低いと車の警告灯が光ります。車を止めてパンクしたかを確認するためタイヤを押してみますが、空気が抜けた感じはなく問題はなさそうです。この辺りの道は小石が多く、シェールロック(平たく尖った石)に注意とアドバイスを受けていたので、もしかして踏んでタイヤに小さな穴があいたかも。この先が不安です。
-
ゆっくり慎重に走って、無事イヌビック Inuvik(Km736)に到着。時刻は19時半(NWT州の現地時間は時差があるので20時半、便宜上以降もユーコン州の時間を使います)、ドーソンシティからの所要時間は14時間半です。
町の入り口にあるイヌビック空港ではシロクマが迎えてくれます。そう、このあたりの北極圏はシロクマの生息地。この時期シロクマは殆ど出現しないけど、過去に目撃情報はあるそうです。もし見られれば非常にラッキー(もし目の前に出たらアンラッキー)。そういえば、この旅で野生動物はまだ見かけません。イヌイビック マイク ズブコ空港 (YEV) 空港
-
イヌビックには日暮れ前に着いて、20時過ぎにマッケンジー川でサンセットを眺めます。この川は冬季には凍ってアイスロードになります。この夜もオーロラのチャンスでしたが、疲れが溜まっており寝てしまいイヌビックではオーロラ観賞はかないません。
-
ホテルはArctic Chalet(一泊一室CAD$140)です。ホテルの写真はないのですが、ロッジ風の建物。ここでは冬には犬ぞりのアクティビティが楽しめます。夏でも犬たちは毎日訓練をしていて、御覧の様に数十匹の大群で散歩に行きます。希望すれば夏には馬車ならぬ犬車に乗る事ができます。
-
翌朝(レンタカー3日目 9/3)、これがイヌビックの中心街の様子。人口約3000人でNWT州では3番目に大きな町。はるばる遠くまで来ましたが、この町には特に見所はありません。手前から、酒場、スーパー、教会です。
-
これが町一番の観光名所、Our Lady of Victoryの教会。先住民族の冬のテントであるイグルーの形をしています。残念ながら扉は閉まっており中には入れません。
-
スーパーマーケット内にはKFCがあり、壁に写真で町の歴史が展示しています。物資は一通り揃っていますが、物価は高め。食材はホワイトホースで買いだめして正解です。
-
イヌビックの先住民族の碑イヌクシュク。先住民が道標として建てていました。本来はカナダ極北地域のシンボルですが、バンクーバーなどカナダ各地にもあり、カナダのシンボルとなりつつあります。
-
小さいですがイヌビックにも観光局があり、地元の先住民族や野生動物の展示があります。先住民族のクジラ漁のビデオを見ましたが、あまりにもグロデスクで見た事を後悔します。映画ザ・コーブと同じ感じです。ありのままを記録したのでしょうが。
-
もっと小さいですが、一軒だけ土産物屋もあります。ご覧の様な工芸品の刺繍や、Inuvikと書かれたTシャツも売っています。ここでしか買えないレアアイテムでしょうが、どれだけの人がInuvikの存在を知っているか。。以前はアザラシの毛皮などを海外に輸出していましたが、動物愛護団体の抗議で今はやっていないそう。その様子は以前TVのドキュメンタリーで見ました。クジラ漁も地元の消費に限って許可されている様です。他に産業もないので、今後は観光業に力を入れるのでしょうか。
-
次に向かったのが自動車修理工場、イヌビックに数件あります(観光案内にも載っているので、車のトラブルは多いのでしょう)。メカニックに警告灯がついていると説明すると、4つのタイヤの空気圧を測りますが、どれも正常範囲内です。彼曰く、こういうことは良くあるから気にするなと。日本車のホンダでもそうなのでしょうか。ここでも推奨は標準のタイヤ空気圧、オーストラリアの砂漠の様に空気圧を下げる必要は無い様です。環境が違えば常識も違います。
-
最終目的地である北極海トゥクトヤクトゥク村 Toktuyakutukを目指します。木が生えないツンドラの大地が広がります。この区間は2017年にオープンしたばかりです。それまでは夏はイヌビックまでしか行けませんでした(冬のみアイスロードを通過して到達可能)が、今は北極海まで車で行けます。この区間は永久凍土の上を走るので、盛り土をして道が沈まない様に特殊技術で建設されています。
-
広大な青い空の下、世界の秘境の景色が続きます。青い海と赤い紅葉が不思議なコントラスト。普通は海沿いで赤い紅葉は見えませんが、高緯度ならではの現象です。こういった青い海(湖)はあちこちで見られます。湿地帯を縫うようにして作られた道なのです。
-
ピンゴと呼ばれる膨らんだ丘。これも永久凍土のこの地特有の地形で、凍った地面が圧力変化で上に押し出されて丘になったそう。この辺りでJTBツアーの日本人団体とすれ違います。こんな僻地にも大手のツアーが来ているとは驚きです。ツアーの参加料金は100万円で、ここまで飛行機で飛んで来る快適なツアーの様です。半額以下の予算の私にはとても手の出るものではないですが。
-
約150kmを3時間程のドライブで遠くに人工物が見えてきました。そこがアドベンチャードライブの目的地である北極海の村トゥクトヤクトゥク Toktuyakutuk。陸路で行けるカナダ最北の地(世界では4番目)です。真っ青な空で最高の天気です。しかし写真の画角では、残念ながらこの大きな空をうまく撮ることができません。
-
トゥクトヤクトゥク村の中は舗装されておらず、工事用車両が目立ちます。北極海沿岸の最北の秘境から想像する美しい村ではありません。しかし秘境旅行家にはここまでたどり着く過程が重要なのです。今までご覧の様に十分その過程を楽しみました。
-
この村には観光客向けの施設は、現時点で宿泊用に素朴で高額なゲストハウスが数件と、食事にこのGrandma's Kitchenのみです。ここは鯨Muktuk Bitesなど、珍しい地元の食べ物が食べられます。
-
右から時計回りに白鯨ベルーガの表皮、ベルーガの赤身、白魚の燻製、です。いずれも地元で採れた食材を使っています。各CAD$10と高いですが、ここでしか食べられないでしょう。味は、、何とも言えない素朴な味です。この店でもアメリカ在住の日本人と会い日本人密度は意外と高いです。彼らはこの後、北極海を泳いでいました(この日の最高気温14度)。
-
これが北極海到達の証!文字通り「Arctic Ocean」の看板です。ここが陸路で行けるカナダ最北地点です。村の名前ではなく北極海としたのは、写真を見た人誰でも分かる様にする為の配慮でしょうか。北極海は広いので「アジア」という看板と同じで場所が全く特定できないですが。
この日の北極海は穏やかで風もなく、荒れた高波や冬の凍結した北極海の寒々しいイメージとは随分と違います。天気が良いからか本日は訪問者は多く、この看板の前で車と一緒に記念撮影する人が絶えません。 -
北極海とトゥクトヤクトゥク村の様子。漁港でも軍港でもない何もない素朴な村です。それも将来変わるかもしれません。デンプスターハイウェイは元々油田開発の為に1979年にイヌビックまで建設され、2年前の2017年に北極海まで延長されました。これにより将来不凍海となった北極海の中継地の港として生まれ変わる可能性があります。
-
左側は伝統的な冷凍庫、この山の地下は永久凍土で魚を冷凍保存する為に使われていました。右側は魚を燻製にするための小屋。訪れた時は空でした。こういった先住民族の伝統も消滅寸前です。この村にも小さな観光局があり、そこで高校生位の若者に色々質問したのですが、残念ながら彼は伝統的な事は何も知りません。
-
高台のピンゴから村のを一望した風景と、遠くに他のピンゴも見えます。高緯度ならではの風景でしょう。
-
旅のパートナーCRV、ここまでお疲れ様でした。奇跡的に殆ど車体は汚れていません。往路のデンプスターハイウェイの道中は曇っていましたが、雨は降らず悪路ではありませんでした。パンクすることもなく、ここまでは運が良かったです。
-
イヌビックへの帰りです。日が傾く中で北極圏のツンドラの大地で真っ赤な紅葉が現れます。世界の果てにはまだ見ぬ絶景が残っています。
-
翌朝(レンタカー4日目 9/4)、デンプスターハイウェイを来た道に戻りドーソンシティへ向かうため早朝6時に出発。この日は天気が悪く平野部でも雨が降っています。昨日までは車体は汚れていませんでしたが、今朝の2時間の走行でご覧の様に泥だらけに。。マッケンジー川を渡るカーフェリーでは、行きは最高に綺麗でしたが帰りは荒んだ雰囲気です。
-
天気は全く予想できず頻繁に変わります。2時間後のピール川を渡る頃には晴間が見えます。
-
曇りの中で一瞬光が差し込んで輝く瞬間。美しさに息が止まりそうです。
-
しかし長くは続きません。峠を登るとご覧のとおり視界はほぼゼロに。道の上を迷わず走っているのか不安になることも。雪は積もっておらず最悪な状況は避けられます。
-
ご覧の様なひどい道を走っています。それでも深い泥沼はなく道は締まっています。Honda CRVにはAWD制御の手動スイッチはありませんが、自動トラクション制御は良く効いています。悪路ではアクセルを踏んでも全く加速しませんし、一瞬だけ滑る感覚があっても、すぐにコンピュータ制御に切り替わります。制御不能になりスピンするかなり前から、自動トラクション制御されてスピンを防いでいるのが実感できます。
-
車の性能を試すかのような悪路での激しいアップダウン。CRVは難なく越えて行きます。私はCRVは街乗りSUVと思っていたのですが、想像以上にタフな道も越える事が出来て見直しました。
-
CRV (AWD)は時速60Kmほどのスピードを維持できますが、2WDの車は時速30kmほどでゆっくり走っているのを抜かします。 途中で話したセダンを運転する観光客も、怖くて運転できないと言っていました。ちなみに、パンクしたのかタイヤがひとつ外された状態で放置された車を2回見かけました。恐らく運転手はヒッチハイクして最寄りの集落でタイヤを直して戻ってくるのでしょう。私の車のタイヤ空気圧警告はあれから消えていません。何も起きないことを祈ります。
-
12時半、ようやくたどり着いた中間地点イーグルプレーンズのロードハウス。ここで沢山のトラックが停車中であることに気がつきます。何かがおかしいです。
-
建物に入ると、神妙な顔をしたトラックのドライバーが集まっています。イーグルプレーンズのオーナーがあちこちに連絡した後に一言発します「デンプスターハイウェイはクローズ」。周りがざわめきます。これは指示を受けた右後の店員が道を物理的に通れないようにバーを降ろしに行く所です。もしかして最悪な事態が起きている事を覚悟しましたが、幸いなことにクローズになったのは、今まで通ってきた区間(北側)でした。南側へ向かう私はそのまま進む事ができました。あと15分到着が遅かったらどうなっていた事か分かりません。正に間一髪でした。
-
正確なクローズの理由は誰も説明できない状況ですが、南側はオープンされているので、計画どおり進みます。これはトゥームストーン国立公園の近く。黄色の紅葉地帯に出迎えられます。まだ旅は終えていませんが、何か祝福された気分です。
-
トゥームストーン国立公園で曇りの中で一瞬光が差し込んで輝く瞬間。絶景です。これでグリズリーなど野生動物が見られれば最高だったのですが。
-
いつかまた戻ってきてトゥームストーン国立公園をトレッキングしたいです。
-
ついにデンプスターハイウェイを走破して、ゴールにたどり着きます。復路は泥にまみれたオフロードの悪路で、車も泥だらけです。今は19時、帰りはほぼ休憩なしで所要13時間です。
-
ノースウェストNWT準州へ到達の証明書と、スタンプラリーの参加書。途中8箇所のチェックポイントでスタンプを押してもらい、すべて揃ったら応募することができます。スタンプラリーは日本では良く見かけますが、海外では初めてです。しかもこんな辺境の地で。観光には力を入れている様です。残念ながらすべては集まらず、6箇所に留まります。途中のキャンプ場は既にシーズンオフ、トゥームストーンのビジターセンターは往復ともにオープン時間外だった為。
-
デンプスターハイウェイがクローズになった理由はネットのニュースで知ることになります。LNGガスを積んだトラックが横転事故を起こし、ガス漏れの危険性などから道が9/4 13:15に道がクローズとなりました。危険物除去という特殊作業の為、道が再オープンされるまでに結果的に3日間もかかりました。もしこの地点を通るのに数時間遅くて道がクローズとなっていたら、これから先の予定をすべてキャンセルする事態でした。危機一髪で回避できました。今回レンタカー6日間の内1日はトラブルを想定した予備日でしたが、3日の遅れでは想定外です。やはりこんな遠隔地では十分な時間のゆとりがある計画にした方が良いでしょう。
https://www.cbc.ca/news/canada/north/dempster-closed-crash-cleanup-1.5274004
パンクなどトラブルもなく、予定通りデンプスターハイウェイを走破しできたのは大きな達成感です。これといった観光名所はありませんが、北極海沿岸の赤い紅葉に覆われたツンドラ地帯は、今までに見た事がない絶景でした。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2019 北米北西部の北極圏に近い秘境を廻る旅
-
前の旅行記
夏のユーコンを満喫 オーロラ・紅葉・カヌー・ゴールドラッシュ跡 (Fascinating wildness,...
2019/08/31~
ホワイトホース
-
次の旅行記
世界最大の氷原とカナダ最高峰ローガン山 (World largest icefield & Canada's...
2019/09/05~
ユーコン準州
-
夏のユーコンを満喫 オーロラ・紅葉・カヌー・ゴールドラッシュ跡 (Fascinating wildness,...
2019/08/31~
ホワイトホース
-
デンプスターハイウェイを縦断してカナダ最北の北極海へ (Dempster Hwy to Canada's A...
2019/09/02~
ノースウェスト準州
-
世界最大の氷原とカナダ最高峰ローガン山 (World largest icefield & Canada's...
2019/09/05~
ユーコン準州
-
個人旅行で行く快晴のアラスカ インサイドパッセージ (Beautiful days in Alaskan I...
2019/09/08~
ジュノー
-
カナディアンロッキーで消滅危機の氷河を歩く (Icewalk on retreating Athabasca...
2019/09/11~
カナディアンロッキー
-
雨と熊を避けながらバンフ約3000m峰マウントランドルを登頂 (Scrambling Mt Rundle)
2019/09/13~
バンフ
-
ローマ教皇が謝罪、カナダ先住民の残された文化を探しにカナダ縦断 (Search Indigenous cul...
2019/09/15~
バンクーバー
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2019 北米北西部の北極圏に近い秘境を廻る旅
0
60