2019/08/31 - 2019/09/01
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ノーーウォリーズさん
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9月上旬の約2週間、カナダのユーコン準州・アラスカ州東南部・カナディアンロッキーを旅してきました。最初のユーコン準州での旅の目的は、オーロラ・紅葉などの大自然、カナダ最北の北極海へのロードトリップ、世界で3番目に大きい(南極、グリーンランドに続く)クリアニ大氷河の絶景を眺める事です。ユーコン滞在は僅か7日間ですが、見どころ満載で寝る暇もない冒険旅行でした。
この最初の旅行記では、ユーコン到着初日(8月31日)と最終日(9月7日)のホワイトホース市内滞在と、2日目(9月1日)のドーソンシティまでのロードトリップ、ドーソンシティ市内滞在の様子を紹介します。夜に空を見上げるとオーロラを見られて、昼には鮮やかなゴールドの紅葉に囲まれ、昼夜どちらも楽しめるベストシーズンです。北極圏に近い辺境の地ですが、かつてゴールドラッシュで栄えた歴史があり、ここ訪れる多くの観光客がそのロマンを追い求めています。大自然をじっくりと満喫するにはカヌーがちょうど良いです。最高の絶景と栄光の歴史を求めて出発です。
後で知ったのですが、私の10日後に旅行作家の下川裕治氏が同じルートを旅しています。
https://www.asahi.com/and_travel/20191127/175259/
参考旅行記:
9月のアラスカでオーロラハント
https://4travel.jp/travelogue/10810900
冬のシベリアへの旅7 世界一寒い都市ヤクーツクを歩く(ベーリング海の対岸)
https://4travel.jp/travelogue/11529671
- 旅行の満足度
- 4.5
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これが今回のユーコン準州での全体の旅行程。レンタカーでホワイトホース Whitehorseを出発して、ドーソンシティ Dawson Cityを経由してひたすら北上して北極海に面するトゥクトヤクトゥク村 Tuktoyaktukまで走破。帰り道には少し西側のアラスカ州を経由してクルアニ国立公園 Kluane National Parkへ寄ってホワイトホースへ戻ります。6日間のドライブで走行距離は約3000Km、その中でオフロードの未舗装道路が半分以上のかなりハードな冒険旅行です。
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バンクーバーからホワイトホースへ移動中の飛行機にて、早くもオーロラが迎えてくれます。北極圏に近づいていることを実感します。カメラを固定できず良い写真は撮れませんが。これからの期待が高まります。
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ホワイトホースの小さな飛行場に着きます。ホテルのシャトルバスで予約したホテルに向かいます。
エリック ニールセン ホワイトホース国際空港 (YXY) 空港
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ホワイトホースの駅の跡。かつてアラスカの沿岸部からホワイトホースまで鉄道が通っており、ゴールドラッシュのブームを支えていました。ホワイトホースはユーコン準州の州都で、市中にも幾つかの見どころがあります。
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ユーコン ベリンジア博物館 Yukon Beringia Museumの小さな博物館。ここではかつて氷河期の終わりまでベーリング海(アラスカとロシア)が陸続きだったころの考古学的発見が紹介されています。ここユーコンでもマンモスが多数発掘されています。マンモスはユーラシア大陸からやってきました。
ユーコン ベリンジア博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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アメリカンライオンもかつて生息域でした(現在は絶滅)。北米やユーラシア大陸北部にはライオンが生息していた跡がこの辺りでも発掘されています。ライオンが寒い場所にも住んでいたとは新たな発見です。ただしアフリカのライオンとは遺伝的な繋がりはないそうです。
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マクブライド博物館 McBride Museum、ここはホワイトホースで一番の博物館、ユーコン準州の全てを短時間で見学できます。最近改装が終わり立派な建物になっています。まず入口にはカナダ先住民の展示があります。この先住民も約20000年前にユーラシア大陸から渡ってきました。トーテムポールなどシベリア先住民と共通点も見られます。
マクブライド博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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様々な動物の毛皮で作られた衣服(左からアザラシ、熊、熊、ミンク、ビーバー、バッファロー、マスクラット)。
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Kwanlin Dun先住民の工芸品。毛皮や刺繍のアクセサリーが多いです。だんだん詳しくなってくると内陸部と沿岸部の先住民とは随分と違いがあるのが分かります。
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これは1900年頃のゴールドラッシュの開拓の様子。ゴールドが発見され沢山の人が一攫千金で詰めかける中、急速に発展したホワイトホースの町の様子が展示されています。
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ユーコン準州に住む野生動物たちの剥製。
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ユーコン川では、カヌーを楽しめます。夏のユーコンでは一番人気のアクティビティです。一番短いコースTakhini River Bridgeへなら3時間$70で、予約もなしに気軽に始められます。
カヌー ピーポー 滝・河川・湖
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これがホワイトホース市内のユーコン川。思ったより川幅は狭く、かなり急流です。ユーコン川はここでは北へ向かった後、西のアラスカ州まで続く大河です。
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2人乗りのカヌーで出発。ガイドなしですが、簡単にカヌーの操作方法とコースの説明を受けて地図も借りれます。コースには特に分岐もないので、迷うこともないでしょう。
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出発して最初の1分が一番大変です。ここが流れが一番早く、カヌーにも慣れていないのでバランスがとれません。渦の巻く場所に横向きに入ってしまって転覆するぎりぎりでしたが、何とか乗り越えます。
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そこを越えると川幅は広がり緩やかな流れになります。ゆっくりと自然の眺めを楽しみながらカヌーを漕ぐ時間はのんびりと過ぎていきます。カヌーイスト憧れのユーコン川でのカヌーを半日だけでも楽しめます。
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ボールドイーグルなどが住む場所があり、イーグルが川の上を幾つか飛んでいるのが見られます。ホワイトホース市内から殆ど離れていませんが、一旦市外にでると野生動物が住んでいる事を実感します。
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途中1箇所分岐地点があります。タキニ川側へ西(左側)に曲がり100mほど上流に橋があって、ここがTakhini River Bridgeのゴールです。22kmを約3時間でたどり着きます。感覚的には最初以外は歩く程のスピードだったので、思ったより早いペースです。時間通りに迎えが来て、帰りは車で市内に戻ります。
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夕方のユーコン川にクロンダイク号 SS Klondikeの船を眺めます。ゴールドラッシュの頃はドーソンシティへは船でしか行けず、一攫千金を狙った乗客で溢れていたそう。今は道路が走っており、翌日はこの道路を走ってドーソンシティへ向かいます。
SS クロンダイク号 博物館・美術館・ギャラリー
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ディナーはKlondike Rib and Salmonのレストランで。州都ホワイトホースを離れるとまともな食事ができる場所は限られるので、ここで晩餐です。
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このレストランは地元の野生動物のジブリ料理で有名です。手前左は野生のバイソンのステーキ。しかし味はビーフとほぼ同じで、ただ固くて筋が多い質の悪いビーフという感じが残念でした。
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夏の終わりの9月からオーロラが観測できます。ホワイトホース市内から北へ5kmほど離れた名もない住宅開発で工事中の暗い場所で、オーロラ観測。街中は明るすぎてオーロラが見えない為、適当に真っ暗な場所を探したためです。暗さは十分で、夜の空は緑色をしていましたが、この日はオーロラの筋は見られず。。オーロラ予報ではこの日のレベルは高かったのですが。見える確率を上げたければツアーに参加した方が良いでしょう。
オーロラ予報:
https://www.swpc.noaa.gov/products/aurora-30-minute-forecast -
この日から6日間レンタカーを借りてユーコン準州を北上します。借りたのはホンダのCRV、せっかくなので大きなアメ車が良かったですが、信頼度では日本車の方が上でしょうか。
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本日はホワイトホースからドーソンシティまでクロンダイクハイウェイを約500km移動します。その先はオフロードの辺境地にも行くので、ホワイトホースのスーパーマーケットで食料や水などを買い溜めしておきます。本日はすべて舗装道路でドライブは快適です。
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8月下旬から9月上旬の夏の終わり(短い秋)がユーコンでの紅葉のベストシーズンです。紅葉と湖が見事です。湖も透き通っており美しいです。
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もしカヌーで移動したらこんな景色を見ながら進むのでしょうか。雄大な自然です。
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鮮やかなゴールドの紅葉です。場所にもよるのですが、ユーコンでは大体が黄色に変わる木の種類が多いようです。
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途中スチュアートクロッシング Stewart Crossingの町で休憩、先住民の家です。途中に小さい町が幾つかあり食事できるロードハウスはあります。しかし辺境地ではいつも食事できる場所が見つかるとは限らないので、ランチは毎日サンドウィッチを作ります。
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町の遠景、スチュアート川の川辺です。
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ドーソンシティの近郊にはゴールドラッシュの跡が残っておりその名もエルドラド El Dorado Creek。 巨大な金の採掘機を使って大量の土砂から金を選別します。
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ドーソンシティ Dawson Cityに到着。辺境地の為かゴールドラッシュ後に再開発されることもなく、現在も西部劇のセットの様な昔の町がそのまま残っています。道も舗装されていません。
ウエストマーク イン ドーソン ホテル ホテル
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1900年頃に建てられた古い建物の中にはかなり傾いた建物も。人も少なく町の中心を出るとゴーストタウンの雰囲気があります。最盛期には40000人を越える人口がありましたが、現在は1000人あまりの小さな町です。それでもユーコン州では3番目に大きいのですが。
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ドーソンシティの観光局。これは巨大なムースの角。隣にはNWT準州の観光局もあり、明日から向かうデンプスターハイウェイの情報をここで収集します。
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これが1895年頃のゴールドラッシュの最盛期の様子。船の上には一攫千金を目指す男達で溢れています。実際に金を採って金持ちになったのは、その中でも極一部だった様ですが。
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1895年頃の最盛期からその5年後のブーム崩壊の様子が記録されています。成功者が建てた豪華な建物は、今ではギャラリーになっています。バブルはいつの時代も世界どこでも繰り返し、人間の性を写し出します。
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これが一攫千金を目指し沢山の男達がやって来た理由であるゴールドです。ブームは去りましたが、今でも少しは採れる様で、店で売られています。
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土産屋ではマンモスの牙がそのままの形で売られています。下の大きい塊でも$300ほどで小さい欠片なら$5から、思ったより高くはありません。象牙取引が世界的に禁止されたら次はマンモスブームが来るかもしれません。ロシアのシベリアではそんな雰囲気があります。
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カナダ極北地域の先住民イヌイットの工芸品。イヌクシュクなどの石の置物か刺繍された靴が定番です。
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ドーソンシティは静かで小さな町ですが、夜でも見どころは沢山あります。まずはダイアモンド・トゥース・ギャーティーズ Diamond Tooth Gertie's Gambling Hallでのキャバレーショー。ゴールドラッシュで集まる男達向けの娯楽やカジノが現在も再現されています。
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キャバレーショーはフランスで行われている様な豪華さです。4人のキャンキャンガールズがダンスで魅せてくれます。ここが北極圏に近いカナダの辺境地であることを忘れそうです。
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夏の間は一晩に3回ショーが行われています。$15のチケットはシーズン終了まで有効です。昼間のドーソンシティではあまり人を見かけませんでしたが、ここは大勢の人がいて盛り上がっています。
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カジノもあります。正に金持ちのための娯楽が再現されています。当時成功者になったのは、ゴールドラッシュで一発当てた人より、彼ら向けのビジネスに成功した人の方が多いとも言われています。特に辺境地ではビジネスを独占したもの勝ちです。その為にギャングの闘争も多かった様です。
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まだまだ夜は終わりません。日が完全に暮れた夜11時ごろから、オーロラ観測に向かいます。ドーソンシティは北極圏に近くオーロラベルトのほぼ真ん中、オーロラ観測では世界有数のベストスポットです。交通の便が悪いので有名ではないですが。町外れのミッドナイトドーム Midnight Domeという展望台からは360度の展望が望めます。すぐ下には町明かりがありますが、町は小さいのでオーロラ観測には影響は少ないです。
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キャバレーの賑やかさと正反対で、ここでは静かに観測です。9月上旬は夏の終わりで寒くもありません。この日も空に雲はなく、今まで見たオーロラの中でも最高です。オーロラはずっと同じ形状ではなく、数分ごとに形が変わります。
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ずっと見ていたいですが、翌日は朝5時に出発する長い一日が待っています。まだまだオーロラのチャンスはあるので、本日は早めに引き上げます。次回はいよいよデンプスターハイウェイを走破して、陸路で行けるカナダ最北の北極海を目指します。
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この旅行記へのコメント (3)
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- East of Edenさん 2019/12/18 03:34:16
- オーロラきれいですね
- ノーーウォーリーズさん
こんにちは。相変わらずすごいところに行かれていますね。
行ってみたいです
- ノーーウォリーズさん からの返信 2019/12/18 22:01:14
- RE: オーロラきれいですね
- East of Edenさん、いつもありがとうございます。
カナダ・ユーコンの旅、まだ始まったばかりです。次からもご期待ください。
East of Edenさんのアンダマン諸島や冬のラダックの様な秘境レポートを楽しみにしています。
- East of Edenさん からの返信 2019/12/21 02:30:13
- RE: RE: オーロラきれいですね
- ノーーウォリーズさん
まだ続くんですね。楽しみにしています。
5月に東チベットを予定していますが、政情でどうなることか。
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