再びのイタリア⑥ 絶景かな、サンタンジェロ城

2019/12/11 - 2019/12/11

久しぶりのローマ。今日はまずはバスに乗ってナヴォーナ広場を目指します。ゆっくり朝食でもしてベネチア広場へ戻り、ヴィットリアーノからローマを一望するのが目的です。が、なんと間違えてテヴェレ川に出てしまいました。


写真はサンタンジェロ城のカフェから見たサン・ピエトロ大聖堂のクーポラ。

エリア ローマ(イタリア)

テルミニ駅からこのバス40番に乗りました。朝なので混んでいました。テルミニ駅から地下鉄A線の共和国広場駅前へ行き、そのままナツィオナーレ通りをベネチア広場へ行きます。この時は出来れば後でヴィットリアーノ・エマヌエーレ2世記念堂（ヴィットリアーノ）に上りたいと思っていました。

バスを降りると、目的地はナヴォーナ広場なのですが人がたくさん行く方になんだかすてきな通りがあり、でついそちらの方へ。

こんな道に水が出ている。

あれ、ここにも。

ローマは水の都。古代ローマ帝国時代には11本の地下水路があったそうです。今でも使われているのは一本ですが、古代の水路はコンクリート製です。

などと歩いているうちに川に着いてしまいました。

テヴェレ川。

橋があるからわたってみよう。

なんだかすごい彫刻のようなものがある橋。多分マッツィーニ橋かな。

さあて、どっちへ行ってみようか。左へ行けばトラステヴェレ地区へ。右へ行けばサンタンジェロ城。

川辺へ降りて行きました。

ちょうど散歩していたおじいさんに声をかけたら、あっちが良いよとサンタンジェロ城を指さします。

ではこちらへ行きましょうか。
おじいさんとぼちぼち話しながら歩きました。これから病院へ行くからとバイバイ。近くに神の子病院というのがありました。まさか、ここへ行った？

テヴェレ川は、イタリアで3番目に長い川。エミリア・ロマーニャ州のアペニン山脈からトスカーナ州、ウンブリア州を経由し、ラツィオ州でティレニア海に注いでいる。流域面積は17,374.996km²でイタリアで2番目である。 ローマ市内を流れていることで有名な河川。バイwiki

やっとエマヌエーレ2世橋が見えてきました。

エマヌエーレ2世橋を過ぎるとサンタンジェロ城とサンタンジェロ橋が見えてきました。

サンタンジェロ橋は城と同じ頃、西暦136年に架けられた石の橋です。両脇に10体の天使像が並んでいます。

さて、なんでしょ、ここだけ粘土質の土に覆われていて川沿いの道は歩くのも大変です。

うわ！こんな観光地にワイルド！
しかしこの時期、この時間のテヴェレ川沿いは散歩する人も少なく、時々ジョギングする人がいるくらいです。

サンタンジェロ橋をローマの方へ渡ります。

お城は後ろです。

振り向いてサンタンジェロ城。

ベルニーニの彫刻。発注者は法王クレメンス9世。天使はそれぞれにキリストの受難の印、十字架や釘などを持っています。

ルネッサンス時代までこの橋はローマとバチカンを結ぶ唯一の橋で、多くの巡礼者がこの橋を渡ってバチカンへ向かったことでしょう。

ちょうど正面にサンタンジェロ城の入り口が目に入りました。

入り口の女性ガードマンにきくと、かつては教皇様が住んでいたお城だと言いますので入ってみることにしました。

この左手がチケット売り場。

15か10ユーロだったような。

この荒々しさ。この城はかつては要塞や、監獄でもあったのです。

中は城壁と城の間はまるで細い谷のよう。

階段を上って行きます。

元々は西暦135年にハドリアヌス帝が自分の廟として建てたものだそうです。その後ローマ帝国歴代の皇帝のお墓となりました。

ドーンとした城です。

中世以降は、要塞、法王の居室、牢獄など様々に利用されました。

所々に（多分四隅に当たるところに）かつての砲台などが展示してありました。

城を回るように上って行きます。

この辺りは整備されていますが、オリジナルの部分もよく残っています。

サンタンジェロ橋がみえて、良い景色です。

あー、ここをさらに上って行くのね。何があるのかな？ワクワク。

内部は武具などが展示されている国立博物館ですがパス。

お城の頂上付近の回廊には、トイレとカフェがありました。

そしてバチカン市国のクーポラが見えます！おおお！

まさか、これは。

バチカン市国全景が見えます！
なるほど～絶景！！

外のテーブルも空いていましたが、寒いので中へ。

カフェがありましたので入りました。あら、美味しそう！

コーヒータイム！

うわ！熱々！ここでも！熱々で提供することに命かけてますね！実際、すごく美味しかった！

写真は撮らないで、と言われたのでないのですが、カフェの中は所狭しとテーブルと椅子で埋め尽くされていました。繁忙期にはこれでも足りないでしょうね。しかし今朝は私独り占め。

ゆっくりして降りてくると先程通ったお城の上の方にある中庭（コートヤード）です。

先程は気づかなかったのですが

今は使われていない井戸がありました。
こんな高い中庭に、井戸。かなり深いでしょうね。

最後にお城の地下まで来て、階段を上って出口へと進みます。

先程の入り口へ戻ってきました。
出口は入り口の隣でした。

お城を出て振り向くと大天使ミカエルの像が。

サンタンジェロ、サンは聖、アンジェロは天使。（タはサンの最後の音が次のアとリエゾンしてます。）

天使城と言われるようになった由縁は、6世紀、ローマにペストが大流行。法王グレゴリウスが、「大天使ミカエルが剣を抜いてペストを退治したのを見た」、という逸話から置かれるようになりました。5代目のミカエル像です。

剣を振りかざしている姿はこちらの方がわかります。

ここから真っ直ぐ600メートルでバチカン市国、サン・ピエトロ大聖堂です。