サンマリノ共和国は、世界で5番目に小さな共和国です。イタリアに囲まれた人口3万2千人ほどの小国です。<br /><br />

再びのイタリア④ サンマリノへ

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2019/12/09 - 2019/12/10

5位(同エリア241件中)

エリア

サンマリノ(サンマリノ)

朝目覚めたら、さっさとホテルをチェックアウトして、ボローニャ中央駅へ行きました。たしかに駅前。ロータリーのすぐ前。便利です。
駅の中にはなにやら随分と人がいます。
さて、さて、リミニ行きは？9：32ですが、どうも様子が変。
たまたま話しかけた女性がアメリカ、ダラスから来た方で、小さい子供2人を夫が面倒見てくれるというのでボローニャの親戚の結婚式に参列する為に週末含む4日間でやって来た、と。まるでアメリカ映画のようです。この後、トリノの親戚のところへ行って、明日ミラノから帰国する予定。全てがギリギリの中で、電車の遅延なので焦っていました。

一方リミニ行きは始発だし、各駅停車だし、影響はないのですが、プラットホームが判明するのが出発の10～15分前なので、なんだか落ち着かない。
どうやらナポリ付近で事故があり、ナポリへの直行便がキャンセルになったようです。事故の影響でどんどんローマ方面行きだけでなく、ミラノ、トリノ行きにも遅れが出ているようです。

後で月曜日の電車はいずれにしても遅れがちなのだと聞きました。
定刻通りに電車が入ってきました。

2階建ての各駅停車の電車でした。お洒落なブルーとイエローの車両。
始発だし空いています。

リミニまで1時間50分。あとで調べると急行もあったみたいなのですが、全然思いつきもしませんでした。途中、以前ラヴェンナからこの路線に入った時に乗り換えたCastel B. 駅もありましたし、乗降客が結構あり、なかなか楽しい旅でした。
電源もある。
窓から見ると畑。

私的には地の果てへ行く、ま、日本から見れば、ローマからも遠いのでそんな風に感じたのですが、実際には、例えば十字軍はアドリア海を渡って行ってますし、地中海沿岸でも良港があればかなり繁栄している町があります。リミニもローマ帝国の皇帝に愛されて繁栄し遺跡が残されています。
フォルリ。やっと。
思っていたより大きな町でした。そしてやはり落書きの多い、どこかうらびれた町でした。良い職場はなさそうな。
リミニ１つ手前で前に座っていた女性が挨拶しながら降りて行きました。

やたら停車すると駅名を写メるへんなアジア人だったよね、私。
フォルリ出身の女性と知り合いになっていたので、駅の写真を彼女にメールしたかったからなのです。
リミニ駅到着。

あら、線路は続いていたわ。
さて駅前はこんな風。右側の高めの建物です。その隣からは工事中です。道路を渡って来たところで駅を写しました。もう来ることもないと思って。
バスのチケットは駅前のタバッキで往復10ユーロを購入しました。
平日はサンマリノまで10本のバスがあります。

写りが悪いのですが、誰かの役にたつかもしれないのでタバッキでもらった時刻表を写しておきます。

実は事前に調べた時なぜこんなにバス停（イタリア語ではフェルマータ）あるのかわからなかったのですが、途中のホテルに宿泊する人には必要です。

サンマリノについてもどんなところかいつものように大雑把にしか調べていないので、よくわかっていません。
バスの運転手さんにスーツケースを入れたいというと、開いてるよ、と言われましたけど、自分でドアをどう開けるのかわからなかったです。日本とは逆に下に押して上に開ける、みたいな感じでした。
バスの窓から見てると、ローマ帝国時代のアウグストゥスの凱旋門の遺跡があり、町歩きしても楽しそうなリミニです。人口15万人です。アドリア海に面しているので夏は海水浴客で溢れかえるそうで、ホテルが沢山あります。
さて、50分ほどで最古の共和国、サンマリノに到着。
バスが着いたのはこんなところ。ええー！何もない！サンマリノの街はどこ？

この写真に載っているあの両手に荷物を持った女性にホテル名を言うと、ついてらっしゃい、と言います。
良かった、英語ができるわ、この人。
観光客が行く方へ向かって2人とも歩きます。

もしや、あのジグザグの階段を登るのか！
大丈夫。エレベーターがありました。
それからこんなところを通ります。ここの塔の中は階段でした。階段を上ったところの道で、あなたはこっち。まっすぐ行って門を出て左手と。

実は3日ほど前にトリップドットコムから、予約していたホテルがキャンセルになった。（はっ？お金も全額支払ってるのに？）サンマリノの旧市街内ではないが、そこから200メートルくらいのホテルはどうか？というメールが来ていたのです。こういうのは、ちょっと焦ります。
無事ホテル到着。チェックインの時間前ですが、シーズンオフですし、部屋に早く入ることが出来ました。
快適に整えられたバスルーム。

ボローニャからリミニまで各駅停車で1時間50分。リミニからサンマリノまでバスで50分。朝からずっと移動してきたので、ちょっとお昼寝。
古いホテル。部屋は広くはないですが、設備が新しくて快適です。このホテルも少しずつ部屋のリフォームをやってるようで、時々ドリルの音や人の声が聞こえます。
少し休んだ後で、サンマリノの入国のパスポート印をもらいにいきました。
ここが当初宿泊予定だったホテルティターノ。
ちょっと有名なレストラン、ティターノがあります。

小さな観光地の場合、お店が早く閉まってしまうこともあるので、良いレストランが付帯なら便利、と思って予約したのですが、なんとなく、なんとなく、このホテルでなくて良かったという気がしました。なんでしょう？？
この公園の前のオフィスでパスポートの印をもらえます。
入っていくと、「あら、あなたじゃない！」と声をかけられ、見ると、最初に道を教えてくれた方でした。
ツーリストビザは5ユーロです。
無事、サンマリノ入国スタンプをいただきました。
少し旧市街を歩きます。あ！海の方から雲が迫って来ました！！
賑やかな声がしたので下をみると！アイスリンクが戸外にあって子供も大人も楽しんでいます。
さて、少し頼まれごとがあり、探しながら歩いて行きますと、雲がだんだん近くまで来ているのがわかりました。
急激に霧が濃くなって来て、こんな寂しげな道を下るのは嫌だなあ。
霧はどんどん深くなり、前方もよくわからない。
しかも、誰も登って来ません。

道を降りて、自動車道にぶつかり、さらに、駐車場などの標識があるところあたりでやっと犬の散歩をする女性がいました。

ので、いろいろ聞くと彼女が案内してくれるといいます。カタコトのフランス語、英語、イタリア語混じりでなんとかコミュニケーション。

かなり登って、登って、途中彼女の友人のところで確認して。
なかなか霧の中を抜けるまで上に上に歩きました。
坂を登る時はつま先で登るのよ、とモニカが教えてくれました。
やっと見慣れたエレベーターに戻ってきてホッとしました。

結局目的は達成しなかったけれど、モニカありがとう！！
ここで交通整理をしているお巡りさんに尋ねると6番のバスに乗れ、と言います。
6番バスは今日はもうない。しかも私のグーグルマップは違うと言ってるし。
こういう観光客相手の店では聞くだけ無駄。
あーこんな風にエーゲ海から湿った雲がやってきてサンマリノのティターノ山を覆うんですね。
すっかり夕方になってきたので、とりあえず、観光しようとお城の方へむかって登ります。

こんな暗くなって？と思うでしょうがまだ4時半です。
第1の塔。ロッカグアイタです。
道なりに登ったり降りたり。
道はライトがついていて歩くのに怖いということはありません。
あ、あのライトアップされているところが次の塔です。
とても幻想的です。霧の中にライトが見えます。
それにしても絶壁！

チェスタの塔です。
途中下を見ると下の町。これはサンマリノの下の町です。
第三の塔へ向かっていきます。
第三の塔、ロッカモンターレです。
月が幻想的です。
ライトアップされたて美しい要塞。しかし、観光客ほとんど居なくなりました。
降りてくると駐車場がありレストランが爛々と輝いていました。

シーズンオフとは言え、クリスマスホリデーも間近なので、平常時よりますますライトアップされていますし、地元の人が麓から来ることもあるのでしょうね。どことなく観光客は非常に少ないけれど小さな街全体が華やいでいます。
ここはリベルタ広場。正面がサンマリノの国会議事堂のようなところらしいです。普段は中を見学できますが、今日は選挙があり、その開票をしているので入れませんと言われました。

確か日中、衛兵交代式をやっているところです。
ほほー、それにしてもここが国会議事堂なんですか。なんとも可愛らしい。その上このライトアップ。
そして至る所にクリスマスデコレーション。
帰る途中で見つけたリカーショップ。お店の中に山の様に商品がありました。全てを仕切っているのはオーナーお爺さん。もう何十年やってるのか、とてもお酒に詳しくて、お客さんとの話が長い。キャッシャーはこの右手奥です。奥に行くほどに高いお酒が置いてあります。
ビール1本と飲み物2本をゲット。リカーショップなので食べ物はお土産のチョコレートの類か、ちょっとした乾物しか置いていません。
今夜の宿、グランドホテルも夜はライトアップしていました。今年のテーマカラーはブルーなのかなぁ？

旧市街の門にはパトカーが止まっていて、安全な町だなぁと感じました。
お部屋の冷蔵庫には飲み物が結構入ってました。オレンジジュースが美味しかった！コンプリメンタリーと書いてないし、料金表もないし、不明だったので一本だけ飲んでみました。

翌朝チェックアウトの時、冷蔵庫の中の飲み物は飲みましたか？と聞かれ、はい、オレンジジュースを1本。と言ったけれど料金などは取られませんでした。ほんとは何だったのかな？ま、いいか。
サンマリノの地図とモニカ他2人からもらった紙。（字が判読できない！）

明日のタクシーの予約もしたし、少し心配だけれど。まー、なんとかなるんじゃない、と大雑把な性格に磨きがかかってきました。