2019/11/19 - 2019/11/28
62位(同エリア390件中)
cokemomoさん
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今回のイタリア旅行、「大好きなモザイクをたくさん見ようではないか!」をテーマに出かけました。
もう一度見たいモザイク、見逃したモザイク、新しく存在を知ったモザイクなどなど、見るぞ~~。
そしてイタリアにおいてだけ自分に許している狼藉「1日1ジェラート」もやるぞ~。
ミラノ・マルペンサ空港からまずパヴィアに向かいました。一昨年に見逃してしまったモザイクの月暦図、今度こそ見なくては。
そしてーー写真の通り。
「なんのためにパヴィアに・・」と拳をぐっと握り込むおばちゃん、この旅行大丈夫なのか??
11月
19日(火)ミラノからパヴィアへ
20日(水)パヴィア
21日(木)ラヴェンナへ
22日(金)ラヴェンナ、クラッセ
23日(土)レッジョ・エミリア、モデナ
24日(日)モデナ
25日(月)フォルノーヴォ、パルマ
26日(火)パルマ、ミラノ
27日(水)ミラノからウィーン経由で
28日(木)帰国
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回の旅行で訪れたところです。
パヴィア、一昨年見逃してしまったモザイクの月暦図。
ラヴェンナ、もう一度訪れたかった街。
レッジョ・エミリア、中世の愉快なモザイク。
モデナ、パルマ、モザイクは期待できないがロマネスク教会の大物物件がある、この機会に見てこよう。
フォルノーヴォ(Fornovo)、気になっていた地獄図のレリーフ。
地図からもわかるようにポー川やそこに流れ込むたくさんの川の周囲に広がる平べったい地域を旅行します。 -
<成田空港>
パッキングエリアというものがあることを初めて知りました。預け入れ荷物の重さを事前に計ることができるのは便利そう。
試しに機内持ち込みのスーツケースを載せると7.2kg、帰りにはどうなっているかな~。重さのある液体などは手持ちのトートバッグに入れてます。 -
<デュッセルドルフ空港>
成田空港10:55ーーデュッセルドルフ空港15:05(全日空)
デュッセルドルフ空港16:15ーーミラノ・マルペンサ空港17:45(ユーロウィング)
初めての空港でしたが、飛行機を降りてセキュリティチェック、パスポートコントロールとスムーズに進み、そこから階段を降りるともうこの乗り継ぎのターミナル。
春に利用したフランクフルト空港と比べるとものすごーく楽、乗り継ぎの時間も十分でした。
カフェではラテ4.5ユーロ、500mlのお水が2.9ユーロ。むむむ・・・ -
<ミラノ・マルペンサ空港>
ほぼ定刻(ってどのタイミングが予定された到着時間を指すのかしらん)到着。18:13のマルペンサ・エキスプレスに乗れそうなので、ズンズン早足で空港駅に向かいます。
空港駅からパヴィアへは、ミラノ・中央駅乗換えとミラノ・ノルドボヴィサ駅乗換えと二通りある。後者の方が少し早く到着できるが乗換時間が7分しかない。これは危ない。中央駅乗換えなら25分あるし、次の電車を待つことになった場合有料トイレもバールもあって困らないのでこちらを選択。 -
<ミラノ・マルペンサT1駅>
おばちゃんは写真奥の有人カウンターで切符を購入(17ユーロ)したが、その時に「中央駅乗換だね」と念を押された。もしかしたらノルドボヴィサ駅乗換えの場合は写真手前trenordo社の券売機を利用するのかもしれない。
もう驚きはしないがマルペンサエキスプレスは10分弱遅れて出発、道中順調に遅れを重ね(エキスプレスって言わなきゃいいのに)、中央駅到着時には乗り継ぎ時間は5分を切っていた。
大きなミラノ中央駅の左端に突き出た1番ホームにエキスプレスは到着し、パヴィア行きの電車は右端に突き出た23番ホームから出る。無理かもしれないが「諦めたらそこで試合終了ですよね」と荷物を抱え華麗なステップ(脳内イメージ)で人を避けながら、ずんかずんかと進む。肩で息をしながら目的の電車に乗り込めた。やったー。
おばちゃんを乗せたらすぐ出発だった。
ここは遅れていいところだよ・・ゼエゼエ・・・
そして定刻に出発した割にはパヴィア到着は10分遅れの20:10でした。 -
<ホテル:エクセルシオールパヴィア>
到着した夜は寒く雨が降っていたので、駅からすぐのこのホテルは本当に便利でした(写真は別日に撮ったもの)。駅舎を背に右斜め前にホテルです。
ダブルルームをシングルユース、キャンセル不可条件で2泊141.2ユーロ。
シンプルでこざっぱりした部屋。冷蔵庫有りポットなし。 -
ホテルにチェックインしたのが20:20前だったろうか。
雨降りだがお腹もすいているので、ちょっと出かけることに。
駅からまっすぐ歩くとミネルバ像のあるロータリー、そこを越えてカブール通りに入るとすぐ見つかったコンビニのようなお店。お水やスナックなど購入。
aperto (オープン)7/7とある割には月曜~土曜8:00~21:00、日曜9:00~21:00。 -
<ジェラテリア、ラ・ロマーナ>
上のコンビニと通りを挟んで向かい側にあります。ピスタチオとレモンで2.5ユーロ。
夜の9時にジェラートか?いやしかし、このお店は夜中12時まで営業しているので何の問題もないはず♪
ラ・ロマーナはリミニ発祥で近年イケイケで国内外に店舗を増やしているジェラテリア。リミニを訪れた時に食べ損なって以来機会を狙ってました。
レモンはシャリッとしたシャーベットタイプではなくねっとりとした舌触りが珍しいと思った。どちらも美味しかったです~。
これがこの日の夕食となりました。 -
おはようございます。
ホテルのすぐ近くに評判の良いパスティッチェリアがあるので、ホテルの朝食はパスして行ってみる。
Demetrio 営業時間は7:00~19:30。
パスティッチェリア・・ケーキや甘い菓子パン類を中心に作っているお店。パニーノなどもあったりバールを併設していたりもする。ま、便利なお店である) -
地元の人たちが切れ目なく訪れて、テイクアウトにしたりカウンターでサッと食べて行ったり。活気があって人気店だと感じだ。おばちゃんはテーブル席に移動してゆっくりいただきました。自分で運ぶけどカウンターと同じ料金でOK。
カプチーノとピスタチオクリームのコルネットで2.9ユーロ。
・・・濃厚で甘いピスタチオクリームが気前よく押し込まれた品、おばちゃんの血糖値が一気に上がってるとハッキリ感じられた。ピスタチオクリームは危険だ!選択ミス… -
いつ降り出してもおかしくないような天気、折りたたみ傘と共にモザイク観光を始めます。
-
<サン・ピエトロ・イン・チエルドーロ教会>
1132年の奉献と記録が残っている中世の教会で、正面ファサード部分や堂内の柱頭にはロマネスクらしい彫刻装飾があります。 -
<サン・ピエトロ・イン・チエルドーロ教会>
2年前に訪れた時は、ミサの間ずっと外でこんな柱頭を眺めていたなぁ。
そしていざミサが終わり中に入ると、「お昼だからもう閉めるよ~」と穏やかだが有無を言わせぬ雰囲気に負けてそそくさと退出したのだった。
後日堂内に小さいが床モザイクがあったと聞き、モザイク愛に燃えるおばちゃんは再びやって来ました。 -
<サン・ピエトロ・イン・チエルドーロ教会>
そうそう中はこんなだったなぁ。
床モザイクはどこだ?? -
<サン・ピエトロ・イン・チエルドーロ教会>
教会側としては祭壇に置かれたこちらが自慢であろう。
聖アゴスティーノの石棺、14世紀半ばのゴシック彫刻の傑作とも呼ばれる見事なものである(心がこもってない)。 -
<サン・ピエトロ・イン・チエルドーロ教会>
側廊の後陣、聖リタに捧げられた祭壇の前にありました、脱力系の可愛いモザイク♪
影が残念だが、灯がついてなければきれいに見えないだろう、仕方ない。 -
<サン・ピエトロ・イン・チエルドーロ教会>
恐らく聖ジョルジョがドラゴン(弱そうだ)に槍を突き刺しているところ。聖ジョルジョの顔は失われている。それにしてもドラゴンったら白目をむいて盛大に吐いている。可哀想だがなんか可笑しい。 -
<サン・ピエトロ・イン・チエルドーロ教会>
遠目で見た時は(二枚上の写真)ガニ股の脚かと思ったが、顔を見合わせる二頭の~~これは~犬?狼?誰だ?
年齢とお里が知れるので書きたくないが、おばちゃんは「八丈島のきょん」を思い出してしまいました。
もっと広範囲にこのような床モザイクがあったんだろうなぁ、惜しいなぁ。 -
サン・ピエトロ・イン・チエルドーロ教会を出て大通りに出ると、ペトラルカ広場のあたりで市場が開かれていた。冷やかしながらぶらぶら歩く。
南瓜の季節です。写真中央キゥイフルーツの前にプンタレッラという野菜が積まれている。これおいしいよねぇ。 -
魚屋さん。手前の鯖はもう少し太ってくれないとな!
-
乾燥ポルチーニが等級ごとに分けられている。いい匂いが漂ってました。
買ってみたいが春にどっさり買ったものがまだ冷凍庫にあるので自重。
ちなみに乾燥ポルチーニ100gって嵩張ります。また密封できる袋を用意しないと匂いで荷物が大変なことになります。 -
チーズやハム・ソーセージ、乾物といった食品のお店に負けず、衣料品を商うお店も多かったです。下着類も売ってます。彩りを考えたディスプレイ、おじさんが並べたのかい?(おじさんは写っていません)。
-
<サンタ・マリア・デル・カルミネ教会>
歩いていると出くわした。
建設は14世紀後半。ピエモンテやロンバルディアの中世の教会はこのような赤いレンガの建築が多いと思う。 -
<サンタ・マリア・デル・カルミネ教会>
正面ファサードの上のあたり。テラコッタによる装飾だそうです。 -
<サンタ・マリア・デル・カルミネ教会>
内部はすっかり新しくなっている。教会の中に組まれた足場を見ていると、天井の高さがより感じられた。 -
ティチーノ川に出ました。屋根付きの橋はコペルト橋。
古い橋に見えるけど実際には1950年代に架けられたそうで、車も対面通行でOK。もちろん歩道もあります。 -
橋から川を眺めると・・・かなり増水しているとわかる。
川岸の木はすっかり水に浸かっているし、よく見るとベンチも。ずっと雨続きだったそうだ。そういえば、おばちゃんは昨日ミラノからアレッサンドリア行きの電車に乗ってパヴィアにやって来たのだが、そのアレッサンドリアでは川が溢れて浸水被害があったと数日後のテレビニュースで見た。 -
<サンタ・マリア・イン・ベトレム教会>
コペルト橋を渡って少し歩くと到着。パヴィアの教会は本当にこの色が多い。
正面ファサードの窓二つが目に見えて困る。なんとも情けない困り顔に見える。 -
<サンタ・マリア・イン・ベトレム教会>
レンガで象った交差アーチの間の窪みには、かつては高価とされた絵皿が貼り付けられていたのだろう。 -
<サンタ・マリア・イン・ベトレム教会>
獅子が山羊を襲う浮き彫り、正しい。 -
<サンタ・マリア・イン・ベトレム教会>
正面扉上の装飾(タンパン)を囲む装飾は砂岩を使っている。
砂岩はもろいのでかなり劣化しているが、何か怪しい愉快なものの形跡は残っている。教会の中にも愉快な柱頭や床モザイクが残っていると嬉しいな。 -
<サンタ・マリア・イン・ベトレム教会>
・・・なかった。簡素で落ち着いた雰囲気は好みだが、残念。 -
<サン・ミケーレ教会>
橋を渡ってチェントロ(中心地区)に戻り、こちらの教会へ。
かつてロンゴバルド王国の首都であったパヴィアに残る歴史ある教会で、11~12世紀には戴冠式も行われていたそうだ。ロマネスク好きには大変有名な教会です♪
正面のファサード全体が砂岩でできているので、装飾の劣化は大きく、溶けかけた怪しいやつらが風情を増しています。 -
<サン・ミケーレ教会>
正面扉上部には竜を退治した聖ミケーレ。ちょっとお爺さん色が強いお顔・・ミケーレ(ミカエル)にはもう少し若々しいイケメンであっていただきたい。 -
<サン・ミケーレ教会>
正面ファサードの装飾より。
2年前に訪れた時は、それこそ舐め回すように一つ一つを眺め、空き巣狙いのように丹念に教会を一周したものだが、今回はそこまでしない。
この教会の主祭壇にある中世のモザイクをもう一度見ようとやってきました。 -
<サン・ミケーレ教会>
とはいいつつも、クリプタ(教会の地下部分)でも写真を撮っちゃったりする。
首長怪獣に挟まれて硬直したおじさん。動くと大変なことになるよ~。 -
<サン・ミケーレ教会>
主祭壇に上がると、かわいい先客が。みんなで床モザイクを囲んでいます。
遠慮がちに混ぜてもらいます。 -
<サン・ミケーレ教会>
2年前に訪れた時の写真。かなりの部分が失われているが手前には同心円状の迷路、続いて「一年の神」を中心に月暦図(各月を象徴する絵柄が描かれる)のモザイク。
2月から7月までが残っている。
2月は農具の手入れ、3月は春風を吹かせる少年、4月は花を持つ人。 -
<サン・ミケーレ教会>
2年前には自由に祭壇に上がれなかったが、今は自由に上がりモザイクを見る事ができるようになったのかな?その代わりかモザイクを白いロープが囲んでいた。
ま、いいか。
左から一年の神、5月、6月なのだが、さて5月はどんな労働をしているのだろう?
何かを刈り取っているのか。 -
<サン・ミケーレ教会>
6月、7月。6月は収穫したものを手にしているのかな、だとしたら小麦?
7月もまた何かを刈り取っている~。これは牧草という説があるそうだ。
もし9月10月が残っていたら葡萄~ワインだっただろうなぁ。 -
<サン・ミケーレ教会>
迷路部分の四隅の一角。棍棒を手に鳥の首根っこを掴まえてやる気十分。
馬でもないのに馬乗りまでされた鳥は気の毒。 -
<サン・ミケーレ教会>
祭壇の隅の方にもモザイクの痕跡。古代ローマ時代からある伝統的な編み込み模様の縁モザイク、そして何かしている人の姿がわかる。どんなものだったんだろう。 -
<サン・テオドロ教会>
サン・ミケーレ教会の近くにあり、こちらも12世紀建造の古いロマネスク教会。正面のファサードはサンタ・マリア・イン・ベトレム教会と同じような赤レンガで作られてます。堂内には古いフレスコ画がたくさん残っています。 -
<サン・テオドロ教会>
こちらは16世紀初頭に描かれたらしく新しいし状態もいい。聖女アニエーゼと聖テオドロの物語が後陣の左右に分かれて描かれてます。風景や衣装など見てると楽しいですよ。 -
<サン・テオドロ教会>
今では教会の地下部分になっているが床モザイクが残っている。床に嵌められたガラス越しに見ることができます。縁の部分は細かく中の絵はザツに作ってある?
細かくとは言っても古代ローマ時代の幾何学模様に比べるといびつで歪んでいたりするのだが、それもまた良し! -
<サン・テオドロ教会>
おそらくケートスという怪獣。楽しそうな顔をしてるな。 -
<サン・テオドロ教会>
剣と盾を持つ戦士、盾には細かい模様があるのに戦士の姿は手抜き?裸なのかライン入りのジャージを着ているのか謎。おしゃれなベルトがユーモラス。
他にはもう残ってないのかなぁ、おばちゃんに有り余る富があれば・・と詮のないことを夢想する、いや妄想する。 -
<オステリア・アッレ・カルチェリ >
昼食はこのお店で。カヴール通りから路地を入ったところにあります。
前菜は仔牛のローストビーフにアンチョビソース、プリモは本日のリゾット(エビ)、お水で22ユーロ。仔牛は生ハムの類と違って塩辛くないので食べやすい。リゾットは擦り下ろしたレモンの皮が散らしてあるのが爽やか。ということで完食。
隣り合った常連客らしきご婦人も本日のリゾットを注文していたので「よしっ」という気持ち。美味しかったですよ。 -
昼食を済ませても、まだ市立博物館のオープン(14:30)まで時間があるので、ホテルに戻って休憩することに。宿泊付きの観光はこういう点が便利。
ホテルの隣にあるバール、客のおやじ濃度が非常に高いがマキアート(エスプレッソに泡立てたミルクを少し垂らしたもの)がやけに美味しかった。
夕方も行ってしまった。
しかしオヤジバールなのでコルネットや甘いお菓子はおススメしませんよ。 -
<パヴィア市立博物&美術館>
もとはヴィスコンティ家の城だった由緒ある重厚な館を贅沢に使った美術館。
開館時間は火曜~金曜:14:30~18:00、土日曜11:00~19:00でした。
(2019年冬期) -
<パヴィア市立博物&美術館>
チケット売り場はこちら。大人8ユーロ。
二年前ここで規模の大きいロンゴバルド展を開催していた。日曜午後に予約もせず訪れたら、一時間近く並んでも長蛇の列はまったく動かず、この切符売り場がなんと遠かったことか。結局面倒になって入館しなかったのだが、後日ここにはモザイク、なかでも中世の月歴図モザイクがあると知ったのだ。
なんたる不覚!! -
<パヴィア市立博物&美術館>
以来、いつかは見たいと機会を狙ってました。心ゆくまで眺め写真を撮るために本日の午後の予定はここだけ、そのためにパヴィアに泊まる行程を組んだほど。
午前中うろうろしていた教会たちは本日に限っては前座。 -
<パヴィア市立博物&美術館>
交差式の天井、アーチをもつ細長い窓、優雅な空間が展示室になっています。
この博物館は一階の各部屋に考古学部門(古代ローマ含む)、中世、ルネッサンスのものが展示され、二階がルネサンス以降から近代までの絵画館となっていて、もちろんどちらも見学できます。 -
<パヴィア市立博物&美術館>
古代ローマ時代のガラス製品。
どんな加工を施したのかとてもきれいな水色のガラスの小瓶。おばちゃんの「くれるというなら貰いたい」品の栄誉に輝きました。 -
<パヴィア市立博物&美術館>
ロンゴバルド王国時代のレリーフ
普段ならこのレリーフだけでも満足できるものですが、今日に限ってはこれも前座だな。 -
<パヴィア市立博物&美術館>
ロンゴバルドのレリーフはこまやかで愛嬌がある。縁などに用いられる模様はビスケットの模様みたいでかわいい・・・と、かなりの高確率でロマネスク好きの人間は思う(はずだ)。 -
<パヴィア市立博物&美術館>
ロンゴバルドの次の部屋。時系列で考えるとここだな。
・・・おや~~?どういうことかしら? -
<パヴィア市立博物&美術館>
スタッフらしき人に「モザイクを探してるんだけど」と言ってみる。スタッフAの「ロンゴバルドはあっちだよ」の答えに自分でも驚くほど素早く滑らかに「それはもう見た。モザイクが見たい」と言えた。
スタッフBが「キウーゾ(閉まっている)」と。
おばちゃんはなぁ、キウーゾって言葉が大っ嫌いだ!! -
<パヴィア市立博物&美術館>
いったん部屋を出て一階部分の開いている部屋をチェック。やっぱりあの工事中の部屋にモザイクがあるようだ。あきらめの悪いおばちゃんはスマホに見たかったモザイクの画像を出し、またまたスタッフに「これが見たいんだよ」と念を押しに行く。
スタッフは日曜日にはモザイクを見る事ができると教えてくれたが、この日はまだ火曜。これから予定を変えるのも厳しいし日曜日に絶対絶対改修が終わっているなんて保証はないよねぇ。 -
<パヴィア市立博物&美術館>
こんなモザイクやあんなモザイクーー見たかった!! -
<パヴィア市立博物&美術館>
憮然悄然と二階の回廊を行く。
頭の中は「なんでだ、どーしてだ」「なぜこんな目に~~」「なんのためにパヴィアまで」と嘆き節がエンドレスでぐるぐる回る。 -
<パヴィア市立博物&美術館>
気分が沈み込んでいるので、素晴らしいのであろう絵画の数々を前にしてもなんの感慨もない。メッシーナの「男性の肖像画」はシチリアのチェファルーに貸し出中らしい。うんうん、こんな美術館にあるより故郷のシチリアにある方がいいよ。 -
<パヴィア市立博物&美術館>
絵画館をただ通り抜けて一階に戻ってくると、改修中のモザイクの部屋の前に柵が置かれていた。むぅ~~・・・「しつこい東洋のババァがまた来たら面倒だから柵持ってこい!」というスタッフの声が聞こえるような気がするぜ。
ふんっ! -
<パヴィア市立博物&美術館>
パヴィア最大のお楽しみだったモザイクに振られ、もうどうしていいか分からず迷走するおばちゃんは何を思ったか、同じ博物館&美術館で開催中の浮世絵を見ることにした。別料金で12ユーロ。強欲パヴィアめ。 -
<パヴィア市立博物&美術館>
北斎・広重・歌麻呂展
浮世絵(錦絵)を作っていく工程が展示されていて面白かった。版下絵、主版、色版、様々な彫刻刀や刷毛にばれん。細やかな仕事の積み重ねだ。
来場者はパラパラと訪れていたが、日本人はおばちゃんだけだった。 -
<パヴィア市立博物&美術館>
美術や歴史の教科書でも見るし有名すぎるほどの作品だが、本物を見るのは初めてだ。 -
<パヴィア市立博物&美術館>
歌川国芳「暑中の夕立」
国芳は動物や怪物をモチーフにした愉快なものばかりを集めた展覧会に行ったから知っているぞ。激しい雨を表現する無数の直線が潔くてかっこいい。漫画のフラッシュ線と呼ばれたりする効果表現も連想する。これ、彫り師にはとても大変なのだとか。 -
<パヴィア市立博物&美術館>
喜多川歌麿
他の見学客が時折チラチラとおばちゃんを見ているのに気づいた。「日本人キターー!」って感じなのか。日本人が日本のウキヨエをどのように観賞しているか、観賞には何か手順があったりするのか、この展示されている版画は本当に日本でも評価されている傑作なのか・・おばちゃんの様子を伺っているようだ。
期待に応えねばと「本物見るの初めてだ」のくせに、絵の前で肯いてみたり、絵の隅っこを注目してみたり、字を読んだりして、ついつい通みたいなテイを装ってしまった。ごめん。 -
<パヴィア市立博物&美術館>
歌川国貞。
打掛の色といい模様といい、精緻の極み(自信はないぞ)。それぞれ色版を彫っていくのも、色をのせて摺っていくのも大変な作業だっただろう。 -
<パヴィア市立博物&美術館>
歌川広重「東海道五十三次、京師(京都)三条大橋」
ここで東海道を西へ進む旅も終わり。流れるのは賀茂川、山は東山だそうだ。
橋の上を行き交う人々の様子も細かく描かれていた。
しかし広重の東海道五十三次というと、永谷園のお茶漬けだよねー。 -
<ジェラテリア、ラッテ・マスケローニ>
チェントロ(中心地区、旧市街)のマスケローニ通りにある。
たくさんの浮世絵を見て楽しかったし時間も潰せたが、それにしても悔しく情けなく恨みがましい気持ちが残ることよ。そんな時はおいしいジェラートですね。
事前チェックで評判の良かったこのお店、チョコレートとオレンジで3ユーロ(店内で食べる場合はこの可愛いバケツに入れてくれる)。
どちらも美味しかったし、オレンジは果肉だけでなく皮やわたの食感とほのかな苦味もあって良かった。感じのいいお店の奥さんのおすすめは洋梨だったんだがー。
いつかもう一度モザイクを見にいく時は、またここでジェラートを食べる。 -
<ア・ヴッチリア>
パレルモに同じ名前の市場がある。名前から分かるようにシチリアのお惣菜やカンノーロなどお菓子を売っている。アランチーノを買って夕食にしようかと思ったが、お昼がリゾットだったのでやめておく。次回かな。 -
本屋さんを冷やかしていると、日本の漫画やアニメを集めたコーナーがあった。
聖闘士星矢。車田正美(作者)の絵は「リングにかけろ」の頃から変わらないなぁ、ブレないね!? -
夕飯は買ってきたフォカッチャ(とお店がいうのだ。ピッツァとの違いを聞かないでいただきたい)1.74ユーロ。
パヴィア再訪の目的が果たせず、なんだか幸先悪いなぁ、、、。
明日はモザイクの街ラヴェンナへ移動します。2013年に訪れて以来2度目になる。
もう一度見たいモザイクがたくさんある。「キウーゾ(閉まっている)じゃありませんように!」
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この旅行記へのコメント (12)
-
- mistralさん 2019/12/14 18:07:26
- 今後の展開は?!
- こんにちは。
旅行記のアップ、お待ちしてました。
幸先の良いスタートを切り、ミラノ駅構内を風のように走り去る
(mistralの季節風の如き) cokemomoさんのお姿を想像、
もしかしたら悠々と乗り継がれたのでは、とも思いました。
勝手を知っている駅だからこそ出来た離れわざでしょうね。
旅された一帯は私は未踏の地、でもロマネスクの宝庫みたいですね。
それにしても、恋い焦がれるほどハードルは高まり、それが一層
再訪の原動力となる!
パヴィアの美術館、クローズされていた部門の前を恨めしげに
通り過ぎるcokemomoさんのお姿が、目に浮かぶようです。
海外で浮世絵に出会った折の鑑賞法、なるほどなるほど
そうなるんですね~
無知をさらけ出すのも嫌だし、一応は鑑賞についての心得を披露
せねば! 大変勉強になりました。
次のラヴェンナ、楽しみです。
mistral
- cokemomoさん からの返信 2019/12/14 22:58:22
- Re: 今後の展開は?!
- mistralさん、
コメントをありがとうございます~。
いやいや、本当にギリギリで乗り込みました。猪突猛進する鬼婆の如き我が姿は思い浮かべるのも恥ずかしい。次の電車にしてのんびりジェラートでも食べているのが年齢相応の振る舞いだったのですが・・次の電車はICという種類で切符代が倍は必要だったんです、えへへ。
パヴィアの美術館、あの私のために設けられた柵がさらに悔しい、、なぜ「そこまで見たいならーー内緒だよ(ウィンク)」という粋な対応にならないのかしら!?
浮世絵展はとても楽しめました。ロートレックの版画がまず何点かあってそれも素敵でしたが、浮世絵の繊細さや技術の高さ、描き表すものの取捨選択の大胆さと斬新さ。日本のものであることが誇らしい気持ちにもなりました。
そう感じて、そして現地の人の視線に気付くと・・・何かこう・・・妙な見栄を張ってしまったりして。
mistralさんは私と違って教養や感性が深く高いので、普段通りにしてらして大丈夫です!
-
- しにあの旅人さん 2019/12/14 16:30:46
- 同じコースだ
- 来年3月−4月に私たちが行くコースとほぼ同じです。ボローニャを基地にしてレンタカーでこのあたりを駆け巡ります。予習させていただきます。
- cokemomoさん からの返信 2019/12/14 22:43:48
- Re: 同じコースだ
- シニアの旅人さん、
いつもありがとうございます、
春にいかれるんですね、しかもレンタカー!これまたうらやましいです。予習になるような代物ではないですが、少しでもお役に立てたら嬉しいです。
私は近所しか運転しない、しかもマニュアル限定免許持ちなのでよく分からないですが、この辺りは本当に平地続きで運転しやすいかも。
ずっと続く平野を車窓から見ていると、この地域が豊かで栄えたのも当然だという気持ちになりました。耕作にも工場を作るにも楽だし水運にも恵まれているのですもの。
シニアの旅人さんが車で旅されて、どのような感想をお持ちになるのかーー今から楽しみです。
-
- PuellaApuliaeさん 2019/12/14 02:59:28
- いやんなりますよねー
- 旅行記お待ちしていました。
キウーゾ・・とっても良くあることで、次回繰り越しばかり増えていきます。一度行ったのですが、私もそのモザイク見ていません。
パヴィアはこの三か月で20回ぐらい素通りしています。ミラノ・ジェノヴァ間にあるからちょっとおりればいいのですが、電車の本数が少ないしICに予約が必要になったので面倒くさくて。しかもこの辺りは寒いし霧が多いのでつい降りる気が失せてしまうのでした。
- cokemomoさん からの返信 2019/12/14 22:30:19
- Re: いやんなりますよねー
- Fiorenzaさん、
いつもありがとうございます。
よくあるキウーゾの中でも今回のはイタかったです。いつかミラノから日帰りでまた訪れてみようと思いすが、その時はチケットを買う前に「このモザイクの部屋開いてますよね」と確認するんだ~~。Fiorenzaさんもご覧になってないんですか、、でも気候が良くなればいつでも立ち寄れますものね、うらやましすぎです。
次の旅行記で書くのですが、パヴィアでミラノ・ロゴレード駅までの切符がトレニタリアの自販機・有人窓口で買えず、トレノルドで買うよう言われました。トレニタリアの時刻表検索で出てくる電車なのに。
交通系ICカード1枚で各社の電車に乗れる日本って便利ですね。
- PuellaApuliaeさん からの返信 2019/12/15 06:32:19
- 更に付け足しで・・
- そうそう、そうなんです。
近郊切符というかトレノルドのシマとでもいうんでしょうか。トレニタリアでは買えないんです。マルペンサエクスプレスなら買えるのに。
先日モンツァに行ったとき、ミラノまでの帰りの切符がトレニタリアの販売機で買えなくて困りました。トレノルドの販売機は大行列・・もう電車来るよおー、で、もういいわいとばかりにミラノまでただ乗りしてしまいました。
モンツァは行かれました?大聖堂の礼拝堂と博物館良かったです。
今日はミラノに来ていまして、エキナカ出店にシチリアのパネットーネがたくさんあって目移りしてしまいました。ゆっくり考えてから明日買います。フィアスコナーロではありません。
- cokemomoさん からの返信 2019/12/15 19:33:37
- Re: いやんなりますよねー
- Fiorenzaさん、
クリスマス前のミラノ、駅も華やかでしょうね~。パネットーネのお店が出てるんですか、その場にいたら興奮しちゃうだろうなぁ。
シチリアのだとイータリーでカターニアのお店のものを買ったことがあります。そうそう、Baladinのパネットーネはイータリーにありましたよ。
ミラノならプリンチとか美味しいものがあると思うんですが、はるばる抱えて帰って好みじゃなかったらと思うと冒険できないんですよー。あとパンドーロはパネットーネよりさらに嵩張るので買ったことがありません。
Fiorenzaさんはどちらがお好きですか?
モンツァ、まだです。前回スイスに遠足した時通ったんですけど、いつでも寄れそうな気がして後回しになってます。いずれぜひ!
- PuellaApuliaeさん からの返信 2019/12/16 07:10:54
- Re: いやんなりますよねー
- シチリア物の出店です。買っちゃいました。よく知らないのですが、Panbaccoというカターニアのお店のです。ピスタッキオとノッチョーラのを買いました。しかし今はジェノヴァのバールでつい目が合って買ってしまった三種類セットを開けたところなので、しばらくお預けです。
ガリバルディのイータリーには昨日よったのですが、Baladinのは今年は見かけませんでした。残念ー。
実は私はパンドーロも大好物で、必ず買います。こっちの方が朝食向きです。
- cokemomoさん からの返信 2019/12/18 22:17:07
- Panbacco、よさそうです。
- Fiorenzaさん、またまたこんにちは。
食べ物については非常に異常に研究熱心な私、早速Panbaccoをチェックしました。ピスタッキオもノチョーラもクリームは別で塗っていただくタイプなんですね。クリームに自信があると見ました!
そしてさらにサイトを見ていくと見覚えのある商品が。
baccoのピスタチオの粉をバーリのスーパーで買ったことがありました。これがとても良かったんですよ~。
カターニアなんですね。
しっかりPCのシチリアの箱に入れました。
パンドーロはホテルの朝食にカットしてあったのを一切れ食べ「甘くてパサついてる」と思った事があるだけ、経験値が低すぎるのかも。やはり一度は大きいのを買ってみたほうが・・・
なんて、あれこれ考えたところで来年のイタリア旅行はどうなるかも分からない~~。
楽しいクリスマスをお過ごしくださいね!
-
- tapiocaさん 2019/12/13 23:55:38
- 安西先生?
- パヴィア市立博物館のモザイクは残念でしたね。きっと「またパヴィアに来てね」というメッセージなのでは(ポジティブ!)
私は国芳好きなので、イタリアで見る国芳とか超うらやましいですが。
ミラノ駅内を流川楓ばりの華麗なステップで駆け抜けるお姿が目に浮かびます。ぷぷッ。
- cokemomoさん からの返信 2019/12/14 22:15:53
- Re: 安西先生?
- tapiocaさん、
市立博物館のモザイクはホンットーーにがっくり、今もなお無念が心の中で燻っております。我ながらしつこいな。
tapiocaさんはご覧になってるんですよね。羨ましいです。
そのうちまたトライします。諦めたら~です。
国芳の浮世絵も多くありました。でも正統派?のものばかりで、「ちゃんとしたのもデキルんだね」と失礼な感想が。怪しくも愛らしい猫などの動物や怪物はなかったのが少し残念でした。
華麗なステップ(ほほほ)に磨きをかけるために、日々の節制を心に誓ったミラノ中央駅でした、ゼエゼエ・・・
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