物価が高いと心配したヘルシンキは意外と暮らしやすかった（その４）

2019/09/06 - 2019/09/10

エストニアからヘルシンキに戻ってきて、ヘルシンキの後半部分になります。前半で回っていないメジャーな観光地を回りつつも、マイナーな場所をできる限り探して観光を続けました。マイナーな場所は施設の開館日や時間帯が限られているのでなかなか大変でした。併せて、無料開放の日を狙ったので余計にタイトなスケジュールになりましたが、非常に楽しかったです。９月のヘルシンキは暑くもなく寒くもない私達にはちょうど良い時期でした。お天気に恵まれたのもラッキーでした。

エリア ヘルシンキ(フィンランド)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

エストニアのタリンで数日間滞在した後、ヘルシンキに戻る時のフェリー「メガスター」の船内テラスの風景です。お天気が良いのが写真でもわかっていただけると思います。

船内で軽食を食べたヴィクトリーバーに設置されていたお馬さんです。何故ここにあるのか不明でしたが、面白い趣向でした。

今回はトラム６Ｔで市内中心部に戻ります。宿泊ホテルのクラウンプラザへの乗り継ぎの便利な６Ｔを利用しました。

宿泊したクラウンプラザヘテルです。ヘルシンキ中央駅から少し北に離れていますが、昔風のどっしりした作りの大きなホテルでした。室内の設備も特に問題なく快適に過ごせました。リンナンマキ遊園地などの北側にある観光地に徒歩２０分ほどで行けるのも良かったです。

まず向かったのは、ホテルから南に徒歩１０分のところにあったフィンランド国立博物館です。毎週金曜日の１６時から１８時は入場無料になっているので、しっかり利用させてもらいました。

フィンランド国立博物館のフロアマップです。外観から感じたよりも内部は意外と広く、制限時間の２時間ギリギリ（もちろん時間前に閉館アナウンスでしっかり焦らされましたが）までかかってしまいした。

フィンランド国立博物館から南に７分ほど歩くとフィンランド現代美術館（キアズマ現代美術館）があります。こちらは月の第一金曜日の１７時から２０時半までが無料開放なので、フィンランド国立博物館の閉館後にこちらに入場することができる時間帯が無料になっていました。

フィンランド現代美術館の最上階の展示でしたが、やはりコンテンポラリーなアートはわかりません。建物自体がユニークな作りになっているので、内部を歩く時も少し変な感じでした。それなりに楽しめたし、あまり広くなくてサクサクと回れたので、良かったです。

クラウンプラザホテルの西側の広場で小規模でのんびりと開いていたマーケットです。 Töölöntorinkatu通りとSandelsin通りの角の広場で開催してました。ほのぼのした感じのマーケットでした。

トラムと徒歩で２０分ほどかけて見学に行った「ヘルシンキ市民保護博物館」の入り口です。最初は入り口がわからなくて周りを探したのですが、ここしか考えられないので、鉄の扉を開けようとしたら、中から人が出てきたのが、博物館の係りの人でした。

この施設は「ヘルシンキ市民ディフェンス博物館」と紹介されていた施設で５月と９月の土曜日（１０時から１４時）のみオープンしており、無料で開放されていました。フィンランドがロシアから猛烈な爆撃を受けた時に市民が協力して防衛した様子を伝えている一種の戦争歴史博物館でした。博物館の係りの人が親切に内部をを案内してくれて、ソ連の爆撃を受けた時の様子のビデオ上映もしてくれました。一晩に３０００発以上の爆弾を落とされた日もあったみたいで、大変な状況だったそうです。

ヘルシンキ市民ディフェンス博物館から北に１０分ほど歩くとハカニエミマーケットホールに着きます。ヒルトンヘルシンキストランドを右手に見ながら北に進む感じです。

ハカニエミマーケットホールの内部です。立ち寄った日は土曜日だったのので１８時までオープンとなってましたが、日曜日はお休みですので訪問する場合は注意してください。

Tokoinranta公園から見た動物園湾です。Töölönlahti橋の西に行くとトーロ湾という名前になります。繋がっているけど、鉄橋を超えると名前が変わるみたいでした。立ち寄った時は、この湾の周囲または折り返しのコースを兵隊さんが障害物競争のような感じのトレーニングをしていました。そのそばで子供が無邪気に遊んでいると言う不思議な光景でした。

広場にあったミイナ・シランパー記念碑（グーグルマップで検索）です。オブジェの前で集団で飲んでいるようだったので離れて写真を撮っただけでした。

Ilolaパークにあったヘルシンキシティシアターです。ちょうどマーメイド（人魚姫）を上演しているようでした。たくさんの親子連れがいたので、子供向けの内容だったみたいです。

ヘルシンキシティシアターの前にあった彫刻です。最初は雲かと思ったのですが、タリアとペガソス（彫刻）となってました。そう言われてみれば、何か２～３体の組み合わせにも見えましたが、なんとも言えない不思議な彫刻でした。

ヘルシンキシティシアターの西側にあるバードソングブリッジから鉄道線路を眺めた写真です。この橋は人道橋で、ちょうど鉄道線路を上から見るのに最適な場所でした。

バードソングブリッジから北東に１０分ほど歩くと、高い塔のある建物が見えてきました。カリオ教会でした。教会の中に入りたかったのですが、結婚式の後みたいで、参加者がたくさん残っていたのでちょっと入る勇気はありませんでした。

カリオ教会から北方向に歩いて１０分弱で文化の家に着きました。労働者住宅博物館に行くつもりだったのですが、地図を読み間違えて立ち寄った感じです。文化の家はカルチャーセンターと書いてありましたが、掲示してある写真を見ると大きなステージが目玉になってました。文化の家の隣（東）にあったのが写真の彫刻で「ビルダーズハンド」でした。

文化の家から北に２分ほど歩いたところにある本来の目的場所である労働者住宅博物館に着きました。Kirstinkuja通りを少し入ったところにあるのでちょっと迷いました。レーニン公園の東側にあたる場所です。写真中央下の扉が入り口です。

敷地に入ってすぐ右側にある建物の扉を入っていくと係りの人が見学方法を説明してくれました。まず、写真の部屋で歴史をザクっとパネルで見た後、見学スタートになりました。

この施設は係りの人の案内に従って見学するタイプ（ガイドツアー方式）でしたが、私たち２人だけに一人がついてくれて丁寧にわかりやすい英語で説明してくれました。過去のヘルシンキの技術者（当時としては高給取り）の住宅でした。年代別に保存してある住宅を案内していただきました。無料ですが、開館時間が限られています。２０１９年は５月から９月末までの水曜日から日曜日（月曜日、火曜日は休み）の１１時から１７時までです。

労働者住宅博物館から西に徒歩５分でリンナンマキ遊園地につきます。土曜日だったこともあって子供たちでそこそこ混んでました。人口が少ないですから、混んでいると言っても、日本とは全然違ってましたが。

リンナンマキ遊園地の敷地内にあったピーコック劇場前のモニュメントです。３人の男性がなぜか裸でアイスのようなものを手に持って眺めていたり、舐めていたりする不思議な像でした。他にも熊の親子が遊んでいるような像もあり面白かったです。

リンナンマキ遊園地からヘルシンキ・オリンピックスタジアムまで１５分くらい歩きましたが、スタジアムは改修工事中で残念な結果でした。アイスアリーナやサッカーグランドなどは見ることが出来ました。散策中にPohjoinen Stadiontie通りで見つけたのが写真の像です。1918年の内戦の犠牲者の記念碑と書かれていました。

この旅行記へのコメント （2）

• tya−tyaさん 2022/02/26 19:28:05

  ロシアからの攻撃

  sirokuma123さん、こんばんは。
  フィンランドって、ムーミンの印象で平和な国って勝手に思っていたのですが、ロシアから攻撃された過去があったのですね。歴史を知らなかったです。でも、国境を接していれば当たり前ですね。今はウクライナ問題ですが、フィンランドも考えれば危ないですよね。
  コロナといい、ロシアの攻撃といい、早く平和な世界になるといいのですが。
  tyatya

  sirokuma123さん からの返信 2022/02/27 13:46:23

  Re: ロシアからの攻撃

  こんにちは　tyatyaさん
  
  旅行記にコメントをいただきありがとうございます。
  当時のヘルシンキは毎日毎日の空爆で本当に大変だったみたいでした。
  悲しい話ですが、キエフはこれから軍事侵攻が激化されるのでヘルシンキの空爆とは別の意味で困難が拡大することが予想されます。
  
  私は勉強の意味で少しだけ下手な投資をしているので今回のプーチンのウクライナに対する軍事侵攻は政権崩壊まで追い込むスタイルの戦略に見えてしまいます。
  また、今回の軍事侵攻は根が深く、8年前のクリミヤ併合時のプーチンの後悔から始まっているのは、その後のプーチンの外貨準備増大や軍備増強の実績を見れば歴然とすると思います。
  個人的に気がかりなのは、日本も含めた西側諸国の対抗手段が2つ（エネルギー制裁と経済制裁）しかなく、どちらを選んでもブーメラン効果でかなりの被害を受けてしまうことです。
  それでなくても公共料金を中心とした物価の上昇に歯止めが掛からない昨今なのに、更なるエネルギー価格の高騰と経済の不安定化で我々の生活にも影響が及ぶし、旅行をのんびりできにくくなってはしまうのではと心配です。
  
  早く平和が戻りコロナも落ち着いて、のんびりと旅行を楽しめる明日が来ること祈るばかりです。
  
  少しずつですが旅行記や口コミを投稿していこうと思ってますので、今後ともよろしくお願いいたします。
  
  sirokuma123