特別展「人、神、自然」

2019/11/08 - 2019/11/08

　上野の東京国立博物館（東博）の東洋館で開催中の特別展「人、神、自然」（2019.11.6（水）－2020.2.9（日））は東洋館の2階の1室で開催されている特別展のようだ。1階に展示されている石仏は写真撮影ができるのだが、2階は撮影禁止である。会場入口にある直径1mを優に超える大きな器が撮影禁止になっているので警備の女性に聞いてみると、横にあるパソコンで乾漆なので軽いのだと知らされた。そして大倉集古館の持ち物なので撮影禁止になっているとも言われた。なるほど。「この先の展示室は撮影禁止になっているかどうかは分からないが、東博の持ち物でなければ撮影禁止ですね。」と言ったのだが、入口にある小さな撮影禁止のマークを見落として入室してしまい何点か写真撮影していると、先ほどの女性から撮影禁止を告げられた。確かに入口に小さな撮影禁止のマークがある。しかし、これほどの展示物を知っていてそれを借りてくる東博の担当した研究員もすごいと思った。余りに素晴らしい展示物ばかりで目を奪われたが撮影ができないので1階で図録を買うことにした。しかし、図録の写真では本物が持つ、あるいは本物が醸し出す宝物の雰囲気は伝わってはこない。
　この買った図録から、ザ・アール・サーニ・コレクション財団が、カタール国の王族であるシェイク・ハマド・ビン・アブドラ・アール・サーニ殿下のコレクションを管理し、その中から厳選された117件を紹介するものだとある。おそらくは、東洋館の研究員が凄いのではなく、カタール国王族の殿下のコレクションから厳選された今回の展示物が素晴らしいだけなのだろう。
　1階には3冊の図録が並べられており、隣に若い女性が「正倉院の世界」の図録をめくっているので話掛けてみた。まだ40分待ちなので、もう少し経ったら列に並ぶのだという。金曜日は一応午後9時までの開館時間に延長されている。折角、今日後期展示も見ると言うので、図録で猪目（ハート形）（https://4travel.jp/travelogue/11555081、https://4travel.jp/travelogue/11563333）を示してあげた。彼女はいたく喜んでいる。ついでにこの5階にある朝鮮関連の展示にはハート形をあしらった5～6世紀の六花形装具（https://4travel.jp/travelogue/11563862）が展示されていることを教えると、時間があるので見に行くという。きっと、彼女はワクワクしながら六花形装具と正倉院御物を見ることだろう。漠然とした関心よりも具体的な取っ掛かり（、ここではハート形）があればより一層関心が湧くものだ。
（表紙写真は東洋館入口）

エリア 上野・御徒町(東京)

正門横のポスター。

正門前。

東洋館。

東洋館入口。

東洋館1階のポスター。

東洋館1階のポスター。

東洋館1階のポスター。

東洋館1階のポスター。