2019/10/15 - 2019/10/15
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ドクターキムルさん
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上野にある東京国立博物館(東博)平成館2Fでは御即位記念特別展「正倉院の世界-皇室がまもり伝えた美ー」が2019年10月14日(月・祝)から始まったが、Webでは昨日も特別展としてはこれまでになく空いていたと投稿が多く、今日(火曜日)の午後も本館の常設展程度の入りで、この四半世紀余り東博に通い続けて特別展を観て来たが、これまでに一番空いていた。それを見越してなのか、玄関前にはテントも設営されてはいない。梅雨時には雨を避けるために、あるいは夏場は日差しを遮るためにテントが設営されるのだが、秋場にはこれまでもテントは設営されてはいなかったか?台風一過の晴天だった開催前日は風があったのでテントが設営できなかったのか?いずれにしても列が全くできない状態でテントは不要だ。では、この不入りを見越してのことか?特に、今上陛下のご成婚を記念し、平成11年(1999年)に開館した平成館2Fの特別展示室になってからは最も入館者が少なく、初日は開場前に少し列ができた程度だという。余りの入場者の少なさに職員一同手持無沙汰にしている。初日は月曜日で博物館に行く習慣がなく、今日のように月曜日が祝日だった翌日も博物館は休館になるのでこれも博物館に行く習慣がない。では明日(水曜日)からは通常で、入館者が増えるのか?
今回はいわば、上野で開催される正倉院展である。それがこれほど空いているのはNHKがCMを流さないからか?前回の特別展「三国志」ではNHKでのCMが何と多く流れたことか。しかし、今回の主催者にも東博の他に読売新聞社、NHK、NHKプロモーションが入っている。それだというのに、未だNHKでCMは放送されていない。台風の接近とその後の台風被害のニュース報道でCMを入れる余裕がないのか?あるいは、奈良国立博物館での正倉院展(https://4travel.jp/travelogue/10504744)の混みようを良く知っているので、CMを流さないのか?いずれにせよ、東博が所蔵している国宝や重要文化財よりは数段素晴らしい正倉院の御物を観ないという選択肢はないだろう。
今日は小学生や白人の外国人も目に付いた。少なくてもこれまでは混雑していたために特別展を避けて常設展示を観ている白人の外国人が多かった。待ち時間がなければ、誰もが入り易いことは自明のことだ。
その小学生でも東大寺献物帳(国家珍宝帳)に3列に押された「天皇御璽(ぎょじ)」の多さや光明皇后願経には誤字脱字が赤字で訂正・書き加えられていることよりも、見て直ぐに分かるのは、この特別展では猪目、所謂ハート形が多く見られるということだ。
最初に直刀・水龍剣の刀装の金具である。図録では何も触れてはいないが、金で象(かたど)った2つの猪目(ハート形)が輝いている。おそらくは反対側も同じで、計4個の猪目(ハート形)で飾られているのだろう。しかし、残念、これは明治時代のデザインのようだ。こうした件は東博の酒井元樹氏自身に確認してもらいたい。
あるいは、羅夾纈円褥(らきょうけちえんじょく)の八弁花文も猪目(ハート形)に見える。
次に、琵琶。これも図録では何も触れてはいない。撮影できるレプリカがあったので確認してもらいたい。弦を撒く先のカーブする辺りの模様と裏の弦を撒く下の6弁の花弁がハート形に見える。本物の御物の傍にいた係員の若い女性はこのハート形のことを笑顔で話してくれた。今日は、本物、模造、撮影用レプリカと3つも展示している。しかし、本物、模造は裏面も見られるように展示しているのに、撮影用レプリカは表面しか見えないようにレイアウトされている。何故、撮影用レプリカの展示レイアウトが片側だけしか見えないようになってしまうのか?この数年、東博では特別展を革新して写真撮影スポットを設置して入場者の期待に応えてきた。今回だけは入場者の期待を裏切る展示レイアウトになったことには合点が行かない。また、正倉院の建物の模型を観たい訳ではない。これだけ広い撮影用のスペースを割いていても、これまででは最低の結果となっている。これでは元の木阿弥で、1からの出直しになってしまう。また、この写真撮影可能スペースには写真撮影禁止になっている展示品もあり、他の人のブログを見るとそれらの写真が掲載されている。写真撮影可能スペース内に写真撮影禁止区域を設ける意図は?東博の三田覚之氏はどう考えているのか?
シルクロード(絹の道)は、中国と地中海世界の間の歴史的な交易路を指す呼称である。第一会場の出口付近にシルクロードの大きな地図があったが、トルコが終点である。ヨーロッパ・地中海は要らないのか?
あるいは、螺鈿の銅鏡(平螺鈿背円鏡)には正方形に5弁、6弁、7弁の花があしらわれている。私が知る植物ではこれに相当するのは苺(http://dr-kimur.at.webry.info/201503/article_45.html、http://dr-kimur.at.webry.info/201504/article_39.html、http://dr-kimur.at.webry.info/201601/article_5.html、http://dr-kimur.at.webry.info/201602/article_3.html)であるが、鎌倉時代に盗難にあって大破した銅鏡を明治時代に修理し復元したとある。この花の螺鈿が奈良時代からのものであるとしたら、それは何の花をモチーフにしているのか?あるいは明治時代には苺は日本に入っていたのか?苺は明治時代には日本に入って来ていた。これも図録では触れていない。宮内庁正倉院事務所の片岡唯華子氏に再考して頂きたい。
このように図録での展示品の説明は大雑把過ぎて図録の用をなさない。図録の編集は主催者とある。しかし、各展示物の執筆者名は記載されているが、その執筆者の所属は別にまとめて記載されている。これほどまで役立たずな図録となってしまったのはどうしてなのだろうか?それはひとえに執筆者である東博の研究員と宮内庁正倉院事務所の職員のレベルの問題だろう。
また、絹織物の展示は単に光を当てて展示しているのであるが、「白橡綾錦几褥 (しろつるばみあやにしきのきじょく)」は光が当たっている場合には何も見えないが、頭を出して影になると文様が浮かび出て、椰子の木とライオンと獅子使いの男性が確認でき、感動した。今回の展示担当者にはこうしたことを知る絹織物の専門家は参加していないか、助言を受けていないのではないか?宮内庁正倉院事務所の片岡唯華子氏に反省を促したい。
展示室を出て本館に向かう渡り廊下にはポスターが並んでいる。今回のポスターも勿論あるのだが、赤い「予告」のシールが貼られている。
万事がこんな状態であり、空いているのもさもありなんという思いが湧いてしまう。
1.写真撮影用スペースの企画とレプリカのレイアウト問題
2.図録の不備
3.絹織物の展示方法
4.館内のポスター
ここ数年来で初めて経験する低レベルな特別展に「御即位記念」と冠していることは、陛下に対して不敬な気もする。
(表紙写真は写真撮影用レプリカの柄の曲がりに猪目(ハート形))
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上野公園に「正倉院の世界」ポスター。
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東博前。
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東博正門横のポスター。
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東博正門横の別のポスター。
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東博本館。
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東博本館前のユリノキ。
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東博本館前のユリノキ。
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表慶館横の木々。
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表慶館。
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平成館。
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平成館玄関横のポスター。
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平成館館内。
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「螺鈿紫檀五弦琵琶」の写真撮影用レプリカ。
本物についても東博の研究員の三田覚之氏が、「明治時代にバラバラであったのを元の形に修復したのですが、足りないパーツは当時の技で補っています。糸鋸で切ったり、すごく細かい作業が施されています。」(https://intojapanwaraku.com/culture/48276/)と話しているので、この1面の表裏に施されたハート形の意匠は奈良時代からのものなのか、あるいは明治時代になって修復されてハート形になってしまったのかは再確認する必要がある。
図録69では「各部材がばらばらの状態であったが、明治時代の修理によって、往時の姿を取り戻した。(片山)」とある。 -
中央アジア原産のフタコブラクダ。
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背面。柄の曲がりと下側に6弁の花のような模様があしらわれているが、その花弁が猪目(ハート形)に見える。この写真の上の6弁の花のような模様は猪目(ハート形)に見えるだろう。しかし、下側は写真撮影が無理なので図録で確認するしかない。
しかし、このフロアを写真撮影可能スペースに設定しておきながら、この「模造 螺鈿紫檀五弦琵琶」の螺鈿がちりばめられた美しい背面が写真撮影ができないようにレイアウトしているのはどうした意図があってのことか?
原品や模造で螺鈿にハート形があることを確認しても、それを写真に残すことができないようにレイアウトされた写真撮影用レプリカでは用をなさないことは言うまでもない。 -
写真撮影用レプリカの柄の曲がりに猪目(ハート形)。
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写真撮影用レプリカの柄の曲がりに猪目(ハート形)。
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写真撮影用レプリカの「模造 螺鈿紫檀阮咸(げんかん)」琵琶(背面)。
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背面に鸚鵡(おうむ)。
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背面に鸚鵡(おうむ)。
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表面。こちらは表面の写真撮影は無理だ。
図録115には「捍撥に描かれている人物について、原品では男女であるのに対して、本品では女性ばかりとなっているのは、模造の際に図様が判明し難かったために誤ったものとされている。(猪熊)」と記載されている。
間違えたとされる捍撥の部分は写真撮影ができないようにレイアウトされていることには悪意(何かおぞましい意図)さえ感じる。そのために、隣の「模造 螺鈿紫檀五弦琵琶」も背面の螺鈿模様を見ることができない。ハート形があるのに撮影できないのでは何のための写真撮影用のレプリカなのか?
重要なことは模造であれ、修復であれ、近代になって手を加えられた御物には誤ってデザインや意匠が変えられてしまうことがあるということだ。 -
螺鈿。
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螺鈿。猪目(ハート形)に見えないか?
「模造 螺鈿紫檀五弦琵琶」も「模造 螺鈿紫檀阮咸」も東博所蔵品であり、表裏ともに写真撮影ができるように、再度、本館展示室にでも展示して、こうしたハート形を確認し、写真撮影ができる場を設けるべきであると考える。 -
扉と錠。
この左横に写真撮影禁止区域を設けて正倉院御物の「塵芥(じんかい)」(図録114)を展示しているが、このフロアを写真撮影可能スペースに設定しておきながら、その中に写真撮影禁止の正倉院御物を展示している意図が理解できない。
当然誤解する人は出て来るもので、正倉院御物の「塵芥」を写真撮影して掲載しているブログを見掛けた。 -
錠。
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正倉院の模型。実物大か。それにしても不人気だ。特別展で入館者を入れないで写真撮影できることなど極々稀なことだ。
この正倉院の模型は不要だったということだ。東洋館でVR作品「正倉院 時を超える想い」(https://4travel.jp/travelogue/11563285)の4Kの映像を見れば、この正倉院の模型を見るよりは遥かに多くのことを知り、正倉院について学ぶことができたからだ。
扉と錠だけで十分だったということだ。 -
正倉院の模型。
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正倉院の模型。
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正倉院の模型。
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正倉院の模型。
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今回の特別展のポスターに「予告」シール。
「予告」シールの下には赤い螺鈿のハート形がある。 -
予告ポスター。
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「文化財よ 永遠に」ポスター。
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「第71回 正倉院展」ポスター。本家本元のポスターだ。
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直刀・水龍剣の刀装の金具(図録19)。「梨地水龍瑞雲文宝剣」の名を冠している。図録の解説にこの2つ見える「猪目(ハート形)」の記載が何もないのはこの筆者(酒井)(東博:酒井元樹)の目は節穴なのか?
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羅夾纈円褥(らきょうけちえんじょく)(図録36)。
「八弁花文」がハート形であることに気が付かない三田(東博:三田覚之)の目も節穴だ。
図録では三田覚之名で東博側の最初の文「はじめに」を載せているので、この特別展では東博側の責任者なのであろう。しかし、お粗末だ。 -
羅夾纈円褥(らきょうけちえんじょく)(図録37)。
「八弁花文」がハート形であることに気が付かない三田(東博:三田覚之)の目も節穴だ。 -
琵琶(図録69)。
琵琶関係の執筆者は片岡(宮内庁正倉院事務所:片岡唯華子)であるが、「六弁花文」や赤い螺鈿がハート形であることに気が付かないのでは節穴だ。 -
琵琶(図録70)。
琵琶関係の執筆者は片岡(宮内庁正倉院事務所:片岡唯華子)であるが、「六弁花文」や赤い螺鈿がハート形であることに気が付かないのでは節穴だ。 -
螺鈿の銅鏡(平螺鈿背円鏡)(図録9)。
外周にあしらってある8個の赤い螺鈿と中の4個の赤い螺鈿は大部分か数個はハート形に見えなくもない。しかし、ポスターを飾る平螺鈿背八角鏡ではハート形に見えるものは一つもない。明治時代の修理の際にハート形に変わった可能性がある。
執筆者の細川(宮内庁正倉院事務所:細川晋太郎)が確かめるべき疑義である。
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