2019/11/08 - 2019/11/08
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ドクターキムルさん
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上野の東京国立博物館(東博)平成館2Fで開催されている御即位記念特別展「正倉院の世界-皇室がまもり伝えた美ー」(~11月24日(日))ではハート形の意匠が多く見られ、桓武天皇が弾いたとされる3面の琵琶にも、近代の修復でハート形に変更されたのでなければ、1、16、28個ものハート形があしらわれている(https://4travel.jp/travelogue/11555081、https://4travel.jp/travelogue/11563333)。1,300年前の奈良時代に猪目(ハート形)の意匠が流行っていたことは間違いないことであろう。少なくても天皇の持ち物には何気なくハート形があしらわれていたことは確かなことのようだ。
では、それ以前にはハート形は見当たらないのか?
そこはさすがに東博。足を棒にして展示物を見て回るとあった。東洋館の「朝鮮半島」室には5~6世紀のハート形の六花形(ろっかがた)装具が展示されている。
展示されている六花形装具には「伝朝鮮平壌市出土」、「三国時代(高句麗)・5~6世紀」と記載されており、北朝鮮・平壌市では奈良時代よりも数100年ほど遡るハート形の六花形装具が作られていた。では猪目(ハート形)は大陸から伝来したものなのか?
日本では古墳時代から猪目(ハート形)が倒卵形鍔にもみられる。しかし、それ以前には縄文時代後期(前2,000~前1,000年)の土偶(群馬県吾妻郡東吾妻町郷原出土(重要文化財))にもみられ、「ハート形土偶」と呼ばれている。
日本国内においては、ハート形の意匠は実に古くから見られるのである。
(表紙写真はハート形の六花形装具)
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東洋館5Fにある「10 朝鮮半島」。
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ハート形の六花形装具。
「ハート模様は室町時代、南蛮貿易の際、日本に持ち込まれたトランプのハートの札が原型とされています。明治期の図案集にも描かれているハートの形は心臓をデフォルメしたもので、感情を表すもの、また愛情表現のシンボルとして用いられています。」(http://www.hishizen.net/patterns-2.html)。 -
ハート形の六花形装具。
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「六花形装具 伝朝鮮平壌市出土 三国時代(高句麗)・5~6世紀 小倉コレクション保存会寄贈」。
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ハート形土偶(「国宝土偶展」図録より)。縄文時代後期・前2,000~前1,000年。
個人蔵であるが、東博に寄託され、現在は群馬県立歴史博物館で開催中の第100回企画展「ハート形土偶 大集合!!-縄文のかたち・美、そして岡本太郎-」(2019年9月28日(土)~12月1日(日))で展示中である。
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