2019/11/05 - 2019/11/10
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ひごくまさん
【6北海道編】
これは【5東北編】の続編です。
2019年10月8日に九州最南端の佐多岬から二男と共に、電動アシスト自転車と普通のクロスバイクで出発し、なるべく北を目指しました。
現在は電動アシスト自転車で単独行しており、北海道を移動中です。
表紙は、秋田港を出港したフェリーから撮った、秋田市の夜明けです。
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【29日目】11月5日(火)
今日は4時30分に起きて、7km走行し、秋田港で6時30分発の北海道苫小牧〔とまこまい〕行きのフェリーに乗ります。11時間後の午後17時20分に苫小牧の東港へ到着します。その後、夜間に27km走行し苫小牧市のビジネスホテルに入る予定です。
朝、夜が明けない5時10分にホテルを出発します。 -
秋田港で朝日を受ける、新日本海フェリーの「らいらっく号」です。
鹿児島県の指宿、大分県の臼杵、香川県の高松とフェリーに乗り、4船目ですが一番大きいです。 -
私の船室の種類は、「ツーリストA」という中間クラスです。
船窓のすぐ横にカプセルホテルのようなスペースがあります。
船を降りたら、夜道をホテルへ27km、一目散に走らないといけません。ここでゆっくり寝たり、ブログを書いたりします。 -
30分程すると、逆方向へ進んでいる姉妹船「ゆうかり号」とすれ違いました。
大きな汽笛を鳴らし合い、挨拶を交わしました。 -
正午頃、右側に青森県の竜飛崎「たっぴざき」が見えました。熊本県出身の石川さゆりの唄で津軽海峡・冬景色にありますね。自然と思い浮かびます「ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと 見知らぬ人が指をさす・・・」
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遠くの函館に沈む夕日と、コンテナタンカーです。
この後、暗くなると自転車で走行する事に少し不安がありますが、今日のゴールにたどり着くよう頑張ります。 -
午後5時に苫小牧の東港に到着しました。
この後、真っ暗な平野の中の道を27km走ります。走り出して5分後に自転車の直前を、左から右へ10数頭の鹿の群れが凄い勢いで横切りました。
ビックリして、何という自然の大地だ!と思いました。
鹿がいるのならクマがいてもおかしくないと、その後は、行き来する車がないときはクマ笛を吹き続けました。 -
午後7時に苫小牧市のビジネスホテルに到着し、近くの回転寿司で美味しい寿司を食べました。行きにスマホをポケットから落としたことに店で気づき、探しながら帰っていると道に落ちていました。
今日はラッキーな一日でした。
本日38km走行。フェリー代7,500円。飲物食品500円。回転寿司900円。宿泊費朝食付5,400円。 -
【30日目】11月6日(水)
苫小牧のビジネスホテルの朝食バイキングです。
野菜サラダやフルーツとヨーグルト他をしっかりといただきました。
今朝は、宿泊先の岩見沢市までの走行距離が61kmの予定ということで、ゆっくりのペースで準備しました。出発前に地図ソフトに宿泊先ホテル名を入れると、なんと距離78kmとでました。いつかもやった間違いです。
慌てて、気合いを入れて出発しました。 -
平原の中をひたすら走ります。北海道でよくある、どこまであるか先がわからない直線道路です。
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北海道へ旅行する時の「空の玄関口」新千歳空港の脇を走ります。この後は、札幌に入らないで、東側にある岩見沢市を目指します。
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バス停の待合所で一休みです。
本日の午後は、登り坂はなかったですが、左からの西強風と、あられや冷たい雨に苦労しました。
この旅行は、電動アシスト自転車の好調と、自分の体調が良いことの条件がクリアできて、続けられるものでした。
今はそれに、走行が可能な天候がプラスされました。道路に雪が積もったり、凍結したら絶対に走れません。
何か綱渡りをするような、ヒヤヒヤしながら旅を続けています。
1日のゴールに到達できればホッとする。それを繰り返しています。 -
ビジネスホテルの近くまで来ましたので、午後食を食べます。カレーライスとハンバーグ+コロッケ+ステーキセット、コーンスープです。冷えた身体に有り難く、とても美味しかったです。
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岩見沢市のビジネスホテルです。部屋が広く、快適です。来る途中で「北海道グリーンランド」がありました。フロントの方に教えてもらいましたが、そこはこのホテルの子会社だそうです。そして、このホテルの親会社は、なんと熊本県の荒尾グリーンランドだそうです。荒尾グリーンランドには私も何度も行きました、とお話ししました。
明日の北海道は雪の予報ですが、43km北の滝川市を目指します。
本日78km走行。飲物食品700円。ハンバーグセット1,090円。宿泊費6,700円。 -
【31日目】11月7日(木)
本日は雪の天気予報の中、43km北の滝川〔たきかわ〕市へ向かいます。
やはり、このような直線が多いです。
雪に埋もれたときに、歩道の段差を示す矢印がずっと並んでいます。 -
このマークを見ると、北海道に来たのだな、と感じます。セイコーマートというコンビニエンスストアのマークで、北海道のどこにでもあります。
この後、みぞれ混じりの雨と、風が強くなり、寒さが厳しくなりました。
手袋の上から厚手ゴム手袋をして寒さをしのごうとしましたが、裏目にでました。指を圧迫してしまい、寒さと血行不良ですごく痛くなりました。
近くにホームセンターがあったので、防水防寒の手袋を購入しました。これで助かりました。
防寒の為には、中にふわっとした空間が必要なことがよくわかりました。 -
今夜の宿泊地の滝川市に入りました。
雪のため、明日以降は北に進めるか判らないという緊迫した状況ですが、地元の名所に寄りました。
滝川市美術自然史館に行きました。自然史館では、
滝川市の空知川〔そらちがわ〕河床から発見されたタキカワカイギュウ滝川海牛の骨格標本と復元模型が大きくて迫力がありました。 -
途中で見かけた「札幌体球キャベツ」と書かれたものですが、直径が40cmもあります。
初めて見て、食べてみたいなと思いましたが、処置に困りますので止めました。 -
今日の午後食は、北海道ということで、滝川市の焼き肉屋のジンギスカン+鶏肉です。充分な量があり、美味しくいただきました。
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ホテルの部屋です。駐輪場を聞いたら、部屋の中でもいいとのことでした。部屋は広くて快適です。
明日と明後日は雪の予報です。国道233号線が無事に通れれば、60kmの行程です。
何とか、明日のゴールにたどり着きたいです。
本日47km走行。防水防寒手袋1,100円。LED自転車ライト、メジャー等550円。飲物食品770円。宿泊費6,900円。 -
【32日目】11月8日(金)
本日も北海道西部の天気予報は雪、時々曇りです。
60km北の留萌〔るもい〕市へ向かいます。
雪がちらつく中、雪や雨の準備を整えホテルを出発します。 -
歩道を走れる状態ですが、橋の上とかは雪が積もっています。誰も歩いたり自転車に乗ったりしていませんので、自分が進んだ跡が残っていきます。
そういえば、新潟県以降は自転車旅行をする人を見ていません。
私は北海道の冬を甘く見ているとは思いませんが、雪道を進む事になりました。 -
昼前に、美葉牛〔びばうし〕峠に来ました。
道路はずっと路側帯まで雪が積もっていますので、仕方なく車道を走っています。自動車がうまく自分を追い越してくれるように祈っています。
また、服装は下着にワイシャツ、ズボン、それに透湿性雨合羽上下です。走っているとこれでちょうどいいです。
ただ自転車を止めると、厳しい寒さが襲ってきます。ですので、ちょっと水を飲むときに止まるだけで、走り続けます。
横風と雪に悩まされ、道路と積雪のギリギリの所を神経を使って進みます。 -
留萌市に到達し、レストランに入りました。
ここ数日ほど、暖房がありがたいと思ったことはありません。暖房のあるところに入るとホッとします。
午後食は、手作り玉子ハンバーグセットです。プレートに熱々で乗っており、ハンバーグに歯ごたえもあり、大変美味しかったです。 -
留萌市のビジネスホテルです。広くて快適です。
明日も、天気予報は雪です。73km北の初山別〔しょさんべつ〕村が目的地ですが、道路が走れる状態である事を祈ります。
本日62km走行。防水スプレー+梱包テープ他420円。飲物食品700円。ハンバーグセット760円。宿泊費6,100円。 -
【33日目】11月9日(土)
留萌市のビジネスホテルの朝食です。
和食でしたが、おかずの種類が多く美味しかったです。本日も北海道西部の天気予報は曇り、時々雪です。
73km北の初山別村へ向かいます。 -
留萌川を渡り留萌市街から離れます。
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北海道は、西高東底の冬型の気圧配置ということで、冷たい西風が強く吹いています。
ひと休みするのも、風から逃れるため、バス停の待合所を使わせてもらいます。2時間に1本くらいですので、誰とも会いません。 -
寒さ対策で、ほとんど休まず走っていると、広さ30畳ほどの、トイレ、暖房、いす付きの建物がありました。誰でも入って良さそうなので、左奥の畳敷きで40分ほど持参のおやつを食べたりして休みました。その間、誰にも会いませんでした。
看板に、このバスターミナルは国鉄羽幌〔はぼろ〕線のバス転換事業として苫前〔とままえ〕町が建設した、とありました。
羽幌線は1987年に廃線され、今は沿岸バスが走っています。 -
初山別村の街並みが見えてきました。
今日の後半は、風速9mの西風との闘いでした。
強風で道路中央線に吹き飛ばされそうになる中、前屈みになり、自転車を風に対抗し傾けながら走りました。ずっとそれを続けて、体力的にも精神的にもかなり消耗しました。
宿泊施設は6km先で、雪が激しくなり、積もった雪の上でバランスを崩し、道路脇の草むらに倒れてしまいました。幸いに被害はありませんでした。この旅行で、これまで積雪の上を走る事がなかったのは幸運だったと思いました。 -
宿泊施設の夕食です。魚が新鮮で、美味しかったです。温泉にも入り、ゆっくりしました。
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宿泊施設の部屋です。広くて、ベッドも大きく快適です。
明日は晴れですが、西風の風速8mという天気予報です。38km北にある、天塩〔てしお〕町へ向かいます。広大な北海道ですが、順調に行けば、あと2~3日で、この旅行のゴールである、北の果てに行き着きそうです。
ま、本当のゴールは自宅でしょうが。
本日73km走行。宿泊費二食付8,600円。 -
【34日目】11月10日(日)
初山別温泉の宿泊施設の朝食です。
和食でしたが、鮭の焼き魚や里芋の煮物、卵かけご飯など美味しかったです。
窓の外の木々は雪対策で枝を縛り上げてあります。
本日の北海道北部の天気予報は晴れ、時々曇りです。冬型が緩み、最北部の雪が溶ければいいですが。西風が風速9mの予報です。
これから38km北の天塩温泉へ向かいます。 -
左に日本海を見ながら進みますが、このような登り坂と下り坂を何度も繰り返します。
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西風が強く、ハンドルではなく前のカゴを握りしめ前傾姿勢をとります。
透湿性雨合羽は防寒にも最適です。
また、白シルバーの色は昼も夜も目立ち、安全性の確保に役に立ってくれました。
ただ、滝川市や留萌市で雪野原の中を走った時は、かえって迷彩色となり目立たない状態でした。 -
よく判らないかもしれませんが、利尻島の利尻富士です。
走っていて、日本海に突然、大きな富士山のようなものが見えたときは、感激しました。 -
宿泊施設のそばの食堂でカツカレーを食べました。
カツが大きく、脂身も少なく美味しかったです。
この旅行では、たくさん食べて、よく眠ることを心がけました。これだけ食べても体重計で測ると、2kg減った58.5kgになっています。バイク・エクササイズを続けているということでしょうか? -
宿泊施設の部屋です。新しく部屋がきれいで、広く大変快適です。
また、施設内に大きい温泉があります。温泉の湯はうっすらオレンジ色で、アンモニアのような臭いがあり、少し塩味がして、初めて体験するものでした。ゆっくり疲れをとりました。
ネットで検索すると、初山別村と稚内〔わっかない〕市の間の宿泊施設はここだけでした。ただ現地に来てみると、安そうなビジネスホテルもありそうです。次の機会があれば、考えます。
明日は、最後の宿泊予定地である67km先の、日本最北端の都市、稚内市を目指します。
本日40km走行。飲物100円。宿泊費朝食付16,280円!!。 -
【35日目】11月11日(月)
天塩温泉の宿泊施設の朝食バイキングです。
いつものように、野菜サラダやフルーツヨーグルト等をしっかりいただきます。
今日は曇り時々雨、南西の風が風速9mの予報です。
日本最北端の都市、稚内市へ、67kmの走行予定で向かいます。 -
風力発電設備が並んでいます。
今日の道路も直線が多いですが、ここは「萌える天北 オロロンルート」と名付けられています。
また風力発電施設は「オトンルイ風力発電所」で、アイヌ語で「浜のある道」だそうです。 -
遠くから見ると、あのアーチは何だろうと思っていました。トンネル上部に「浜里パーキングシェルター」と書いてあります。
吹雪などの際、この中に停車していいと表示してありました。このような施設は初めて見ました。 -
稚内市まで後25kmの地点で、なんと、また後輪がパンクしました。
柏崎市のパンクの対応が大変だったことを、今まで何度も思い返していました。そして、今度パンクしたら後輪は外さない、と思ってきました。
今回は、後輪をつけたまま、パンク修理します。
パンクの穴を特定するために、家では洗面器を使います。ここにはないので、テレビのサバイバル番組を思い出し、海岸の砂浜を歩き、水をためるのに適当なものを探します。砂浜には色々なものが打ち上げられるのです。 -
プラスチック容器の下半分が落ちていましたので、閉鎖中の無人のドライブインから水道水を少しいただき中に溜めます。空気を入れたチューブを入れると、空気の泡が吹き出ます。そこがパンクの穴なので、100円ショップでかっておいた修理セットのゴム片を張り、40分ほどで修理完了しました。
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稚内市へ入り、午後食のチーズハンバーグセットを食べました。熱々で溶けたチーズとハンバーグが美味しかったです。
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稚内市のホテルの部屋です。広くて、豪華、9回なので景色もいいです。
明日は午前3時半に起きて、いよいよ31km北の宗谷岬を目指します。
本日67km走行。飲物食品800円。リュックサック+梱包用品1,530円。ホテル2泊宿泊費11,800円。 -
【36日目】11月12日(火)
今日はスケジュールが多いため、午前3時に起床し、昨夜買っておいたコンビニ弁当を食べました。
午前4時に、回りが暗いなか稚内市のホテル玄関を出発します。
目的地は日本最北の宗谷岬で、走行予定は片道31km、往復62kmです。
暗い道ですので、ずっとクマ笛を吹き、クマベルを前カゴに下げて走ります。
途中の集落で、道路の左側に黒い固まりが2つ動きました。クマと思い、止まって後ずさりしたら、大きな角が見えました。大きな鹿でした。笛を吹きながら進むと、ピョンピョンと逃げて行きました。
住宅地の中ですので、驚きました。 -
2時間走って、宗谷岬に到着しました。
後ろの碑に「日本最北端の地」とあります。
北を目指して旅しましたが、おかげさまで、一応目標クリア、一応ゴールしました。
応援いただき、ありがとうございます。
さてその後は、強風の中を稚内市に引き返し、自転車を少し分解し、運送会社に預け、熊本へ発送しました。バッテリーを送れるのは佐川急便だけですので、自転車以外はそこから送りました。
自分は明日以降、バスと航空機で熊本へ帰ります。
いつも旅行記を見ていただきまして、ありがとうございました。
本日62km走行。食品6,200円。自転車運送20,400円。バッテリー他宅配3,000円。航空券15,900円
【完】
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