2019/02/21 - 2019/02/28
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タヌキを連れた布袋(ほてい)さん
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「1500万人とも2500万人ともいわれる南方華僑の中で,経済的,政治的中心勢力を占めるマレー,シンガポール華僑は,日華事変いらい,本国政府と呼応して抗日意識を高めた。政府にたいする資金源となるとともに,抗日義勇軍華僑連合会も誕生した。日本も,このような華僑の動向を知り,マレー進入にともなう華僑対策としては,華僑の利用よりも現地住民による反華僑勢力の育成を基本方針とした。謀略,政治工作の対象がマレー,インド人に集中したのも,その現われである。これにたいして華僑連合会は,消極的な抗日運動だけでなく,日本軍の全線にわたって積極的に後方攪乱,情報工作を行なった。第二十五軍情報参謀杉田一次中佐は,戦後極東軍事裁判で証言している。
『馬来作戦に於て華僑はその終始を通し……我が作戦を不利ならしめたること甚し。即ち……ひんぱんなる通敵行為により我作戦企図は敵に察知せられ……我部隊の密集地域に砲爆撃を蒙り……兵站線の襲撃,交通線,軍用通信線の破壊……を実施し軍需品特に弾薬の戦場到着を遅延せしめ,ために神速を要せし馬来作戦を妨害困難ならしめたること屡々なり』
このような華僑の態度をみて,すでに中国戦線で反中国人感情を身につけていた日本軍はますます反感を燃えあがらせた。イポー,クアラルンプールでは,抗日分子とみられる華僑は処断され,その首は街柱にかかげられた。日本軍の硬化は,さらに華僑を刺激する。シンガポールでは,抗日義勇軍華僑連合会のほかに,抗日女性労働者部隊,シンガポール華僑抗日委員会などの抵抗組織がうまれた。」
児島襄著「太平洋戦争(上)」(中公新書,1965)より
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 2.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
今回のイポーの宿は「MARI Hostel」。
ちょっと前まで,イポーにまともな安宿は一軒もなかったと思う。
人気の観光地となった現在,安宿事情はかなりよくなっているようだ。マリ ホステル ホテル
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宿で荷を解いたら,何はともあれ芽菜鶏(タウゲアヤム)を食べに行く。
今回はまず「老黄」。オフシーズンのため,余裕で入店することができた。老黄芽菜鶏沙河粉 地元の料理
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怡保芽菜鶏の美味しさの要は,この「もやし」にある。
ごく太くて短く,少し巻いていて,固くカリカリッとしている。この形状がイポーの芽菜鶏の味わいを決定しているといって過言ではあるまい。
日本で「イポーのもやし鶏」を作ってみても再現ができないのはこのためである。
店では茹で鶏も一応注文するものの,本音では「もやし」だけ何皿もお替わりして油飯(鶏飯)を食べたいところである。 -
宿に近いところにある「高温街芽菜雞沙河粉」。
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この店は「老黄」に較べて,たれが辛口(醤油辛い)。
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屋号から分かるとおり,「高温街」の芽菜鶏は沙河粉(クイティオ=米麺)と共に食べるのが定番なので,店のメニューに油飯や白飯はない。
個人的には,芽菜鶏のお供には河粉より油飯のほうが好きなのだが。 -
イポーのもやしは,鉄道駅の西側にあるBuntong(文東)村で生産されている。
中心部から徒歩圏内。こんなに近くで作っているのだ。
村内にも芽菜鶏の店があるようなので(「文冬口芽菜鶏(Restoran Ayam Tauke)」),次の機会にぜひ訪れてみたい。 -
イポーでは食べるべきものが多くて,とても忙しい。
次はカリーミー。スパイシーだが,これも華人の料理である。 -
「泉發茶餐室(Kedai Makanan Chuan Fatt)」では,席に着いて待っているとまず「飲物係」の店員が来るので,飲物を注文する。
店ではマレー語と華語しか通じないが,それ以外の言語をしゃべると露骨に嫌な顔をする若い女の店員がいるので,ブチ切れないように注意されたい。 -
飲物の注文を終えると,次に「食事係」の店員が注文を聞きに来る。
カリーミーの場合,湯(Soup:汁あり)か乾(Dry:汁なし)かを選択し,麺の種類とトッピングを指定するのが一般的。(ただし,この店では湯・乾の選択は聞かれずに「汁あり」が出てきた。)
麺もトッピングも「ミックス」が可能。特にトッピングはミックスで注文するのが便利。
<麺の種類>
・ミーフン(Bihon:ビーフン)
・クイティオ(米麺)
・イエローミー(Yellow Mee:焼きそば麺)
・コォローミー(Kolo Mee:中華麺)
<トッピング>
・炸雞(Ayam Goreng:鶏唐揚げ)
・叉焼(Char Siew:チャーシュー)
・焼肉(Siew Yok:タイでいうムーグローブ) など -
意思が通じなければ,調理台のところへ行って指を差せば大丈夫だろう。
飲物とカリーミーを合わせて7-8MYRだった(1MYR=約28円)。 -
別の店では乾(ドライ:汁なし)のカリーミーを注文。
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途方もなく濃厚なカレー汁(というか,ほぼカレー「油」)。
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こんなのを朝からもりもり食べてしまう華人,恐るべし。
ドライにすると,ココナッツミルクたっぷりのスープが付いてくる。
濃厚な油を洗い流したくて口に含むが,これまた辛い。
「怡發茶室」の超濃厚カリーミー(ドライ),7MYR。(1MYR=約28円) -
しばらく物は食べられそうにないので,腹ごなしにイポー空港へ行ってみよう。
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イポー空港へは,鉄道駅の南(徒歩6~7分)にあるメダンキッドのバスターミナルからT37のバスが出ている。
メダンキッドを出て,鉄道駅,スルタン・イドリス・シャー通り,ル・メトロテルのバス停(ラジャ・ムサ・アジズ通り)を経由していく。運賃は1.5MYR。 -
マレーシアの公共バスの常だが,ダイヤは薄い。1時間に一本程度である。
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イポーの空港は,新しいがとても小さな地方空港であった。
イポー空港 (IPH) 空港
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滑走路が見える場所へ出てみる。
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練習機や警察の小型機が時折離陸したり,着陸したりする。
ひたすらのんびりした空気が流れている。 -
イポーとシンガポールやジョホールバルを結ぶ定期便が,一日数便だけあるようだ。
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空港のターミナルビルの前からT37のバスに乗る。
空港は終着ではないので,メダンキッドから来たバスもメダンキッドへ戻るバスもここに停車する。どちらへ向かうバスかは運転手に尋ねてみないと判らない。
この日はこれにて活動終了。 -
最終日の朝食は,旧市街の「福隆白珈琲茶室」というところへ入ってみる。
イポーでの食べ歩きは,今回もほとんどが華人の店になってしまった。
最後の昼食は,華人系以外の店にしてみよう。福隆白咖啡茶室 地元の料理
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そして訪れたのが,この店。
一見「永泉茶室旅店(Yong Suan)」という華人のゲストハウス&カフェのようだが,実は「Nasi Kandar Ayam Merah」というママック(インド系マレー食堂)だ。
「永泉茶室旅店」の跡地に居抜きで入って,どういう事情か屋号をそのまま放置してあるようなのだ。 -
この店の看板メニューは「ナシ・ガンジャ」。ガンジャとは,もちろん大麻のことである。
人気店で,特にブンコス(持ち帰り)に長い列ができるようだ。Nasi Ganja Kedai Kopi Yong Suan インド料理
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飲物係の給仕に飲物を注文し,食事係にはナシ・ガンジャに載せる惣菜を告げる。
惣菜は,あらかじめ調理台を見ておいて好みのものを注文すればよいが,魚なんかはマレー語以前に魚の種類すら分からないものがあるので,やや困る。
まあ「アヤム(鶏肉),トゥロー(塩玉子),イカン」と言っておけば,魚は適当に持ってきてくれると思う。とにかく肉や魚のひと切れが大きくて豪快。一皿10リンギ前後。
ママックなので基本は手食だが,カトラリーを使っている客もいたので用意はあるはず。店の奥に手洗場あり。 -
塩玉子の陰に隠れているが,スリランカのポルサンボーラのようなチャトニ?が添えられ,いいアクセントになっていた。これの正体も突き止めなければならない。
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食事を終え,慌てて鉄道駅へ向かい,KLセントラル行きの急行列車に飛び乗った。
イポーとKL間の急行列車の座席は混む。マレーシア国鉄(KTM)のHPから予約(事前購入)をするのは必須だが,平日でも3日前に満席になっていたりするので注意が必要。
今回のイポー滞在は積み残しの課題がいくつか残った。近いうち,また来ることになるだろう。イポー鉄道駅 現代・近代建築
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☆イポーは「食い倒れ」の街である。間違いなく,食べてばかりの滞在となる。
☆観るべきものはほとんどない。「壁アート」や「イポー美人」に期待は禁物。ただし,錫鉱山の閉鎖以降に寂れてしまった市街の光景は,この街の歴史を物語ってくれる。
☆少し前まで,イポーは夜に出歩くのは少し怖いような街だった。路上生活者も結構いる。現在は人気の観光地だが,一応念頭に。
☆名物の芽菜鶏(タウゲアヤム),カリーミー,豆腐花,ポメロを始め,茶餐庁の板麺,マレー食堂のナシカンダール,広東系の点心・タルトやパイ・キャラメルカスタード,今や全国で楽しめるようになった白珈琲など,ひととおり回るだけで(普通の胃袋なら)二泊三日は必要か。ハイシーズンを避けて訪れたい。
☆名物のソルトチキン(鹽焗雞)は,キッチンのあるような場所で,副菜を盛りつけるなり簡単な調理をして食べるものだと思う。旅行者が宿のベッドの上で,紙箱から取り出したソルトチキンを手でむしって食べている図はかなり侘しい(または怖い)し,そんな食べかたをしても美味しくない。お土産専用で。
☆「イポーは水がきれい」「だから鶏ともやしが美味しい」という惹句をよく目にするが,イポーの水道水は飲用不可である。念のため。
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