2019/08/28 - 2019/08/28
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walkingmanさん
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ブリがリアの至宝、リラの僧院。以前から行ってみたかった場所なので、じっくり2、3時間かけて見学しようとでかけたのですが、なんと、9時間も過ごすことになりました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
ブルガリアの至宝、リラの僧院に行ってきました。
リラの僧院は首都ソフィアから3時間の距離だけど、公共交通機関の便が悪い。そこでソフィアからツアーに参加するのが一般的なのだとか。
でも僕はできるだけツアーやタクシーは使わずに自力で動きたい派。公共バスで向かうことにしました。
『地球の歩き方』先生によれば、僧院行きのバスはソフィアから一日に1本、リラ村から3本、ドゥブニツァから2本。リラ村からの往復がよさそうだけど、そのリラ村までのバスも少ない。検討が必要です。
本数が少ないので往路復路それぞれどのバスに乗るかで、現地での滞在時間が大きく違ってくる。逆の言い方をすれば、何時間滞在したいかで乗るバスが決まってくる。僧院以外に見るところはないようだけどトレッキングコースがあるというので、僕は4時間程度滞在しようと考えました。でも、スケジュールに適したバスがない。熟考の結果、(天気が良ければ)朝8時に僧院着、15時のバスで帰ってくるスケジュールに決めました。7時間は長いけど、せっかくブルガリアまで来たので、時間をかける方針で。
リラ村には宿がないらしいので、ブラゴエフグラッドに前泊しました。ブラゴエフグラッドとリラ村のバスは本数があるのです。
ブラゴエフグラッドには小さいながらも繁華街もあって、泊まって食事するのに支障はない。観光するところはないけどね。 -
ブラゴエフグラッドを7時発。30分後、リラ村で乗り換え。二本目のバスでリラの僧院へ。意外にもほぼ満席。
バスといってもバンタイプの小型車なのです。グングン標高を上げていきます。周囲は緑。
僧院到着は8時10分。バスを降りたところに時刻表が貼ってありました。15時のバスでリラ村に戻る予定をたてていたけれど、時刻表は15時30分発に訂正されていました。 -
僧院の入口。工事中でがっかり。でも工事をしていたのはここだけでした。
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さっそく門の中へ。観光客も少なくていい感じ。周りの山には光があたっているのだが、僧院は谷に位置するのか、日陰になっています。
いざ、見学へ…。
といきたいところだが、いったん外に出る。理由は日向ぼっこしたかったから。リラの僧院は標高が高いせいか肌寒い。というか、寒い。鳥肌がたった。おまけに軽い頭痛。Tシャツ一枚で来たことを後悔。とにかく、体温をあげなければ。
とりあえず日光があたる場所を探す。飲食店がない場合を想定して持ってきていたパンを齧ります。 -
少し落ち着いてきたところで、再び僧院内へ。背後の山は陽がさして明るいけど、僧院内は肌寒いままです。
僧院は中心にドーム状の聖堂があり、その周囲を高さの揃った建物がぐるりと取り巻きます。均整のとれた建物でアーチ模様が美しい。修道士の居住スペースなどに使われているらしいけれど、観光客は入れません。 -
聖堂の外側の天井には美しいフレスコ画。新しく描かれたもののようで、色鮮やか。
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いよいよ聖堂の中へ。
内部は薄暗い。中のフレスコ画も外部同様色鮮やか。でも堂内が薄暗いのでそれほど華美な印象を受けない。
正面にはイコンを並べて壁のようにしたイコノスタシス。東方教会の典型的な仕様です。ここのは大きくて金箔が貼られた豪華なもの。彫刻もされていて、手の込んだイコノスタシスです。
聖堂内が撮影禁止なのは残念。建物の入口からスマートホンのカメラで撮るとこれが限界です。 -
聖堂を出て僧院内を散策。
フレリョの塔は聖堂の横に建つ塔で鐘楼の役目を果たしている。上にあがれるようだが、興味がわかないのでパス。 -
歴史博物館に入りました。聖書や僧衣などの展示品。まあ、ありがちな展示だけど、木製の十字架だけは凄かった。聖人や十字架など、小さく仕切られた枠内にそれぞれ聖書の場面が彫り込まれています。その細工のこまかいこと。表側裏側、どちらから見ても破綻していない計算された構図。この十字架だけは必見ですな。入場料払う価値あり。でも、ここも撮影不可(撮影不可なので文章とは関係ない写真をはさみました)。
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再び聖堂へ。今度はじっくり見学します。
11時、偶然にもミサがはじまりました。リラ以外でも正教のミサを拝見しましたが、カトリックと正教では式次第が異なるようです。
数人の男性が祈りの言葉を語るように歌うようように唱えます。よくとおる、いい声です。カトリックだと言葉と賛美歌が交互に唱えられ、また賛美歌にはオルガンの演奏がされますが、正教は声だけ。抑揚のついた節で朗々と祈りの言葉が捧げられます。これには引き込まれました。日本でお坊さんが読経するのにちょっと近いなと思いました。
その間、僧侶はこちら側とイコノスタシス奥側を行ったり来たり。イコノスタシスの奥には十字架その他の聖物が備えられており、なんだか儀式を行っているらしいけど、僕の位置からはあまり見えない。
参拝者側には基本的に椅子はなく、中央に置かれたテーブルを囲むように半円型に人が立ちます。僕はキリスト教徒ではないので、正面は遠慮して斜め奥から見物しました。
一連の儀式が終わったあと、参加者が正面に置かれたテーブル周辺に列を作ります。なんだろうかと覗いてみました。そこには大きなパン、クッキー、ムースのようなお菓子が置かれていました。世話係の人がパンをちぎって、並んだ人に順番に渡していきます。キリスト教のパンをわかちあう儀式です。
以前、スペインのサンティアゴ巡礼をしたときに、司祭の免許を持つというドイツ人に「君はキリスト教徒でないから、パンは食べちゃいけないよ」と教わったので、遠巻きにその様子を見ていました。そしたら、世話係のおばちゃんがやってきて、ハイって僕の前にパンを差し出してきました。一瞬、どうしようか迷ったけど、断るのはもっと失礼だと思い、いただくことにしました。
大きく焼かれたパンをちぎったもので、フワフワ。ちぎったものでもロールパン程度の大きさがある。カトリックのミサで配られるパン?はコイン大のおせんべいのようなものだから、かなり違う。パンやお菓子は僧院で用意したもの。カトリック教会より気前がいいですね。
そういえばカトリックのミサでは途中に“寄付しておじさん”が金集めにまわってくるけど、正教のミサではそんなこと一度もなかった。お金に関しては、東方教会は清いように感じました。 -
ひと通り見学を終えたのは12時。帰りのバスまではまだ3時間半もある。
リラの僧院の周囲はトレッキングコースになっています。散策していればいい時間つぶしになる。僧院前の広場に、ちゃんと案内板もありました。 -
坂道を進むと木々が深くなり、山の様相を呈してきました。気持ちのいい空間。わかりやすい道で途中に標識もある。
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ただ、倒木が多い。伐採された木が片付けられることなく放置されている。トレッキングコースとしてどうなの?って思いつつ、丸太をまたいだり、斜めにかかった幹の下をくぐったりしながら先へ進んでみました。
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他に人はいないし、なかなかいい感じ。
さらに奥へ。帰りのバスまでの時間、トレッキングで楽しめそう。 -
でも、歩き始めて30分で想定外の事態に。
ある地点で道がぬかるんでいたのです。通行できるように木が横たえてあったけど、体重をのせたらズブズブって沈む。トレッキングシューズなら越えられたけど、今はジョギングシューズを履いている。靴の上面は通気性がいいようにメッシュでできているから、このままぬかるみに入ったら大変なことになる。泣く泣く引き返すことにしました。 -
時間がたんまりあるので、別のルートを歩いてみることにしました。
少し進むと標識がありました。まったく読めないけど、なにかありそうだと思い、その先を目指します。 -
小さな教会と墓地がありました。清流のそばにひっそりと。
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墓石に刻まれた写真の多くは僧侶の姿。リラの僧院で過ごした方がここに葬られているのかも。
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板壁には聖人の姿。風雨にさらされているものの、いい味でてます。リラの僧院は観光客でにぎわっているけれど、こちらは訪れる人などないおだやかな場所。永遠の眠りには相応しい地。
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その後ものんびりと散策して時間を過ごす。というか、帰りのバスを待っていました。さすがにリラの僧院だけで7時間半過ごすのは退屈。レストランでお茶したり、なんとか時間をつぶし、15時10分にバス停に戻りました。
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15時30分になってもバスがこない。それでも待っていたら、15分遅れてバスがきました。乗り込もうとするとドライバーが怪訝な顔をしている。「出発は17時だよ」って。
どういうこと?。僕は15時10分から待っているのに、15時30分のバスなんて来なかったじゃん。
で、よーく思い出してみると…。
バス停は僧院前の広場にあって、その前は駐車場になっており、車や大型バスがたくさん停まっていました。もしかしたら、大型バスの中の一台が路線バスだったのかもと思い返します。大型だからツアーの観光バスだと思い込んでいたけど、違ったのかも。
時刻表には15時30分という表記の下に、『ソフィア』と書いてある。ソフィア行きならニミバンではなく大型車だった可能性が高いなと考え直す。
しくじりました。でも、旅ではよくあることと気持ちを切り替えます。
まあ、事実はどうであれ、乗り損なったという事実にはかわりがない。まだ最終のバスが残っているので助かった。ただし、出発までまだ1時間もある。 -
することがない。再び聖堂に戻り、壁の修復の様子とか見学していたけれど、そう時間がつぶせるものでもない。
夕方になり、観光客もずいぶん減りました。
とうとうスマホでゲーム。 -
17時発のバスに乗ってリラ村へ、さらにはリラ村から18時発のバスでブラゴエフグラッドへ。いやいや、時間がかかりました。
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リラの僧院は予想通りいいところだったけど、さすがに滞在時間が長すぎた。
そこで、公共バスで行く、自分なりに思うベストな方法を書いておきます。
朝、ソフィアからブラゴエフグラッドに移動。そこから12時発のバスでリラ村乗換で僧院に13時過ぎ到着。15時30分のバスでソフィアに戻る。滞在時間2時間強というのは、ちょうどいいと思います。
ソフィアに戻らない場合は同バスでリラ村。その後ブラゴエフグラッドから次の目的地。
あるいは僧院付近に泊まるのもひとつの考え方。ホテルもありました。食事はホテル内のレストランですね。
僧院に宿泊できるとも聞いたのですが、僕は予約方法がわからなかったので断念しました。
バスのスケジュールは変更もあると思うので、必ず確認してください。
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