2019/01/05 - 2019/01/15
84位(同エリア475件中)
タヌキを連れた布袋(ほてい)さん
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「私たちは毎朝,市場付近をうろうろし,カプラジャンに挨拶し,竹納豆を探したが,気配もない。だが,逆にいえば,竹納豆以外なら,面白いことはたくさんあった。
カチン州の山岳部は外部の人間が訪れることの難しい『秘境』だが,州都ミッチーナは意外なほどに国際的な町である。カチン族の他,シャン族,ビルマ族,中国系(漢族),インド系,ムスリムなど実に多彩な人々が住んでいる。そして,彼らはみな,納豆を食べていた。それも糸引き納豆である。
市場では,立派な髭を生やし,彫りの深いインド人のおじさんが納豆の葉っぱを開け,糸引きの具合を熱心にチェックしている。話しかけると,『ノップー(納豆)大好きだよ。油で炒めてご飯と一緒に食べるととてもおいしい』とインド式の巻き舌英語で答えてくれた。
両替を行っている雑貨屋に行くと,主はターバンを巻いたインドのシーク教徒だった。『ノップー? もちろん食べるよ』彼は近くにいた若者を指さした。『うちの息子は特に好きで,毎朝,納豆チャーハンを食べてる』。父親より小さめのターバンを巻いた若者ははにかんで頷いた。
インドのシーク教徒が納豆チャーハン。それは何料理と呼べばいいのか,もう全然わからない。
カチン式の納豆料理を教えてくれたのも,純粋なカチン族ではなかった。最初は料理を見せてくれそうなカチン族を探したのだがなかなか見つからず,われわれが悪戦苦闘する様子を見かねたホテルのフロント係の女の子二人が『私たちが作りますよ』と申し出てくれたのだ。
一人はお父さんがイスラム教徒,お母さんがカチン族のハーフ。色が白く,目が薄い茶色で,栗色の髪はくるくるとカールしている。中東系なのかもしれないが,見た目はまるでロシア人のようだった。キャッキャットゥイという風変わりな名前だ。陽気な子で,名前のとおり,キャッキャッとはしゃぎながら,生の納豆にニンニク,生姜,唐辛子,タマネギ,そして油とパクチーをからめた和え物を作ってくれた。私はホテルのキッチンで写真撮影をしながら,ロシア娘に納豆料理を習っているような錯覚にとらえられた。」
高野秀行著「謎のアジア納豆 そして帰ってきた〈日本納豆〉」(新潮社)より
マンダレー=ミッチーナー夜行急行の旅
https://4travel.jp/travelogue/11547903
ミッチーナー逍遥~その1:中央市場周辺
https://4travel.jp/travelogue/11548599
ミッチーナー逍遥~その2:ミイトキーナの戦い「招魂之碑」
https://4travel.jp/travelogue/11548616
ミッチーナー逍遥~その3:ミッチーナーのマナウ祭
https://4travel.jp/travelogue/11548637
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 2.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- タイ・スマイル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ミッチーナーで初めて入ったカチン料理店は,マナウ公園のすぐ南側にある「マリク」レストラン。
(Googleマップ座標:25.401117,97.403586付近。マップ上では近くに「Mali Hku Traditional Restaurant」(座標:25.399596,97.406718)というのが登録されているが,もしかしたら移転前の店舗なのかも知れない。)
屋号に英語が併記されているので,外国人でも分かるメニューを置いている可能性がある。 -
店内はきれいにしてあって,地元の若者がそこそこ入っている。
-
はたしてメニューには英語が併記してあった。
写真はサラダ(和え物)メニュー。
冒頭は「Squid Salad(イカの和え物)」である。ミッチーナーまで来てイカは食べたくない。
目を惹く食材は,
Pork Colon Salad/豚ホルモン「シロコロ」
Pork Head Salad/豚ホルモン「カシラ」
Thousand Years Egg Salad/皮蛋
Centella Salad/ゴトゥコラ(ツボクサ)
といったところだが,カチンの名を冠した和え物は「Kachin Pork Salad」ひとつだけがある。
和え物メニュー以外も眺めてみるが,ビルマ料理,タイ料理,中華料理が多くを占めていて,ローカル色は薄いように感じる。
炒め物・揚げ物のところに「Fried Japanese Style Pork Slice」というのがあった。何だろう。トンカツ? -
で,「Kachin Style Chicken Curry」というのを食べてみた。
ビルマ料理でいうトサヤーやスープのような副菜や米飯は付属しないようで,米飯だけを単品で追加した。
出てきた「カチンのチキンカレー」は,みじん切りの野菜と鶏肉の煮込みにようなものだ。小さく切った激辛唐辛子が地雷のように野菜の中へ混じっているが,全体としては辛くもスパイシーでもない。つまり際立った特徴はない。
素朴な「山の味」という感じで,シャン・タイヤイの料理でも似たようなものがあると思う。
いまいち「カチンらしさ」を感じることができずに一軒目を終えた。
Kachin Style Chicken Curry 3000MMK
米飯 500MMK
(1000MMK=約75円) -
ミッチーナーの街中を歩いていて,そもそもカチン料理店自体をそんなに見かけなかった。
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今のところ,富裕層はこういう店に集まり,
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庶民はこういう店を喜んでいて,いまだ伝統的なカチン料理には目が向いていない段階なのかもしれない(写真は有名なタイ資本のフライドチキンチェーン)。
-
運良く,YMCAの隣にある有名な「オリエント」食堂の,
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そのまた隣に「マナウ・パンスン(Manau Pantsun)」というカチン料理専門店があるのを見つけた。
-
ムスリム経営のカチン料理店だが,内装はカチン色を際立たせていて期待が膨らむ。
近くに「Pantsun Hotel」という屋号の中級ホテルがあったので,同じ経営なのかも知れない。
ただし,店番の娘は英語が通じず,メニューもビルマ語のみ(写真なし)。いささか厳しい。娘の忍耐力にすがりながら,何とかカチンの「スコー(ワイン)タミン」の注文を済ませる。
スコー(ザゴー)というのは竹ざるのことで,ざるにバナナの葉などを敷いて伝統料理と飯を盛りつけるスタイルの定食。
シーポーの伝統シャン料理の店でも食べた↓。
https://4travel.jp/travelogue/11494969 -
そして,出てきたのがこれ↑。
米飯に添えられた惣菜は右から,戻した干肉の花椒風味,骨ごと叩き切った鶏肉の炒り煮,川魚(小骨多し)の炒り煮,ゴトゥコラ(ツボクサ)の若葉の和え物(サラダ)である。サラダ以外の惣菜は唐辛子が利いていて辛い。
別碗のスープにはハヤトウリとなんきんが入っている。
右下のナームプリックのようなのは,生姜の一種と唐辛子をペースト状にしたもの。そんなに強烈なものではない。
なかなかバラエティ豊かにカチン料理を楽しむことができた。
値段のほうも一人前5000MMKとやや高めだが満足。(1000MMK=約75円) -
しかし,その後が続かなかった。
翌日,近所に別のカチン料理店を見つけて入ってみたが,ここも英語不可。
片言のビルマ語を繰り出しつつ前日のスコー・タミンの画像を示して尋ねてみたりしたが,困ったような笑顔で「ない」と言われてしまった。
(「AUNG NILAR Kachin Cusine」Google座標:25.383242,97.397098) -
仕方なく,前日の「マナウ・パンスン」に戻る。
店番の娘にカチンのカオスエ(麺類)があるかと訊くと,「もちろん!」という感じで頷いて厨房へ引っ込んだ。
やった,カチンの麺料理を食べられる。 -
しかし,登場したのは‥‥どう見てもシャン・カオスエだった。
-
まあ,旨かったので文句はないのだが,ちょっと残念。
一人前1000MMK。(1000MMK=約75円) -
ビールを出すような食堂にも入ってみたが,
-
カチン独特のものに出会うことはできなかった。
-
結局,ミッチーナーで食べた中で一番美味しかったのは,市場の近くの店で食べたシャンカオスエだった。
店の名前を聞くと「ユーマー」だと教えてくれたが,Googleマップ上では「Ngwe Sein」として登録されている食堂かその付近にある。
(Google座標:25.383454,97.399888) -
この店は,薬味だけで6~7種類のボウルを並べていた。
麺店でここまでやる店は珍しいと思う。 -
発酵タケノコの唐辛子漬けもいい味をしていた。
-
カチン名物の茶叶蛋も置いている。やや甘口の味つけが気に入って,何個もがっついてしまった。
-
ミッチーナーはカチン州の州都ではあるが,街を歩いていても,カチンの文化や個性を感じることは少ない。街の「色」があまりないのだ。
カチンらしさを求めて歩き回ったが,結局,街の空気からその匂いをうまくかぎ分けることができなかったような気がする。
街自体の歴史が浅いことや,カチンのネイティヴ以外にビルマ系・中国系・ベンガル系・ネパール系の住民がそれなりの勢力をもって棲み分けていることと関係があるのかも知れない。
今回,カチン料理に巡り合う機会が少なかったのも,ミッチーナーの街の無色さゆえなのだろうか。 -
☆マンダレーとミッチーナー間を結ぶ新型夜行急行は安価で快適。特等(Upper Class:18kMMK)ならVIPバスより優れていると思う。(1kMMK=約75円)
☆ミッチーナーに安宿はない。どの宿も,現実価値にプラス15USD(/泊)されていると考えておくとよい。最安値はYMCAさんの24USD(ダブル)だが,施設のレベルは一泊10USD未満の宿と同等であった(ただし,宿の人はとても親切で良い人たちだった)。ある程度の快適さを確保したい場合は,一泊30USD以上の宿に泊まることになろう。
☆市内交通は基本的に乗合のバスカー(トンベインカー)のみである。ただし,ミッチーナーの街なかにいるだけなら徒歩で何とかなる。
☆買物は中央市場周辺で事足りる。いくつか個人経営のスーパーがある。YMCAの裏口(西側)すぐのところにもあった。現代的なスーパーマーケットチェーンのような店は見当たらず。
☆現在は,ミッチーナーとマンダレー,ヤンゴン,ネピドーを結ぶ長距離バスが運行している(このコマの写真参照)。ミッチーナー駅北西側エリアにある「Morning Cafe」(Google座標:25.386232,97.393651)付近に旅行代理店があり,予約が可能。マンダレーまで一人25kMMK。
☆ミッチーナーのマナウ祭は,政情次第ではあるが,カチンの日(1月10日)の朝からマナウ公園において開催される。練り踊りは昼過ぎに終了する。
マンダレー=ミッチーナー夜行急行の旅
https://4travel.jp/travelogue/11547903
ミッチーナー逍遥~その1:中央市場周辺
https://4travel.jp/travelogue/11548599
ミッチーナー逍遥~その2:ミイトキーナの戦い「招魂之碑」
https://4travel.jp/travelogue/11548616
ミッチーナー逍遥~その3:ミッチーナーのマナウ祭
https://4travel.jp/travelogue/11548637
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