2019/06/12 - 2019/06/12
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kasakayu6149さん
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この旅行記スケジュールを元に
ダムカード
近年人気のダムについての情報が記載されているカードです。
ふとした事から2017年5月にダムカード収集巡りを始めて
今回でついに41回目です
第40回終了時点で、14都県の174施設を巡りました
関東一都六県には全部で102箇所のダムカード配布対象施設があり、数年かけて全施設を巡り、現在は主に岐阜・愛知方面を訪問中です
中京圏に進出中とはいえ静岡県に未訪問ダムが4施設残っています。今回残り4ダムをコンプリートすべく一泊二日で静岡県北部を訪問しました。
※初日である直近の第40回ダム巡りの様子はこちら
https://4travel.jp/travelogue/11532410
旅の2日目は「道の駅 川根温泉」から北上、未訪問の2ダムを訪問し無事静岡県のダムカード配布対象施設11箇所をコンプリートすると共にオクシズを満喫しました。
相変わらず、あちこち立ち寄りながらの旅なので、前編・中編・後編に分けてお届けします
中編は
ダムカード配布対象施設は
長島ダム(接岨湖)
を巡ります
長島ダムは新しいダムだけあり「地域に開かれたダム」となっており、非常に見ごたえあるダムでした。またダム建設の付け替えで「大井川鉄道井川線」は長島ダム周辺は日本唯一のアプト式鉄道となっています。
「静岡県」ダムカード収集の旅
対象ダム・・・・ 11
後編訪問数・・・ 1( 9.1%)
累計訪問数・・・ 10(90.9%)
未訪問数・・・・ 1(9.1%)
※つたない文章&写真ではありますが、是非最後までお付き合いください
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
PR
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前編にて
前日の大井川源流部の自転車行脚の疲れを「道の駅 川根温泉」併設の温泉で癒し、そのまま車中泊して旅の2日目をスタート。少し上流部にある大井川最長の吊橋「塩郷の吊橋」や「塩郷ダム」を巡りました。
「塩郷の吊橋」は幅も狭く、結構揺れるし迫力満点でした
※前編の様子はこちら
https://4travel.jp/travelogue/11539561
※写真は前編のハイライト「塩郷の吊橋」塩郷の吊り橋 名所・史跡
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「塩郷の吊橋」から「長島ダム」にやって来ました
「塩郷の吊橋」から「長島ダム」は25km程の道のり長島ダム 名所・史跡
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ダム右岸に駐車場があり、眼前に長島ダムが広がります
この長島ダム建設に伴い、大井川鉄道井川線の一部は湖底に沈む事になり線路の付け替えを余儀なくされました長島ダム 名所・史跡
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そして付け替えた新線に出来たのが「長島ダム駅」です
長島ダムと道路を挟んで直ぐ隣にあります
新線に出来た駅なので比較的新しい駅で、赤い屋根がお洒落です長島ダム駅 駅
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秘境であるオクシズを走る大井川鉄道井川線は勿論ローカル線
千頭と井川を結んでいますが、その本数は1日僅か5往復長島ダム駅 駅
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長島ダム下流部にある「アプトいちしろ駅」と「長島ダム」駅間は日本一の急勾配を誇ります。
その勾配は最大90パーミルもあります(パーミル=‰=千分の一)
つまり1,000mで90m登ります
通常のレールでは登れない(それよりもブレーキが効かず安全に下れない)ので、線路中央にラック付きのレールを敷き歯車で走るアプト式鉄道となっています
残念ながら駅の直前でアプト区間は終わるのでホームからラック付き線路は望めません長島ダム駅 駅
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道路を渡り、再び長島ダムに戻って来ました
長島ダムは「地域に開かれたダム」なので、ダム周辺は公園として整備されています長島ダム 名所・史跡
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中でも堤体の一部が突き出ていたり、付け替えで廃線となった井川線のトンネルを遊歩道にしたり興味深い施設がありました
長島ダム 名所・史跡
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長島ダム
2002年(平成14年)完成の重力式コンクリートダム
堤 高 109.0m
堤頂長 308.0m
ジェットフローゲート 3門
高圧ラジアルゲート 6門
不通ラジアルゲート 2門長島ダム 名所・史跡
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イチオシ
ダム右岸にあるダム管理所の1Fは資料室になっています
流石は開かれたダムの管理所です
館内の壁面に非常用洪水吐のクレストラジアルゲートの実物大がオブジェとなっていました。
改めて見るとゲートって大きいです長島ダム 名所・史跡
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ダム天端は道路として開放されています
先程のダム周辺の案内図によるとダム左岸側にも資料館があり、更に先には廃線跡のトンネルを利用した遊歩道、更に進めば「アプトいちしろ駅」まで徒歩で行くことが出来ます。
時刻は9:20
愛車がいるので乗車を諦めていたアプト区間
アプトいちしろ~長島ダムならば乗車が可能かもしれません
「アプトいちしろ」駅まで30分程かけて歩くことにしました長島ダム 名所・史跡
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「流石地域に開かれたダム」ダム天端には上流側・下流側共に展望台も有ります
長島ダム 名所・史跡
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ダム天端の展望台よりダム湖方面を望む
「長島ダム」によって形成されたダム湖は「接岨湖」と言います
曇り空でも見事なエメラルドグリーンの湖面
晴れていたらさぞかし綺麗な事でしょう接岨湖 自然・景勝地
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ダム天端の下流側は更に立派な展望台があります
長島ダム 名所・史跡
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特に中央には突き出して真下も見える箇所が
かつての名作になぞらえて「タイタニック」と呼ばれているそうです長島ダム 名所・史跡
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ダム天端の展望台よりダム下方を望む
突き出した「タイタニック」からの眺めは「圧巻」の一言
利水放流をしています
大井川は水量豊かな川なので利水放流も豪快です長島ダム 名所・史跡
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ダム天端の展望台よりダム下流方面を望む
正面に急勾配な大井川鉄道井川線が望めます
峡谷にダムを築いたので、狭い峡谷内でダム下流から上流まで高度を稼ぐ必要があります。それには「ループ」「スイッチバック」「トンネル」等様々な手法がありますが、大井川鉄道が選んだ手法は「アプト式鉄道」でした長島ダム 名所・史跡
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イチオシ
展望台から横を除けば
クレスト部にある非常用洪水吐のラジアルゲートが望めます
先程ダム管理所に実物大を飾ってありましたが、その本物です
非常時はこのラジアルゲートを開けて放流する訳です
やはりデカいです♪長島ダム 名所・史跡
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例によって天端を渡り切りました。
本日1ダム目の走破です
長島ダムの堤頂長は308.0m
天端を走破したダムとしては126ダム目で
堤頂長は合計で32,964.0m(≒32.9km)となりました長島ダム 名所・史跡
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長島ダムはダム右岸側に防災施設資料館があります
折角なので寄ってみました長島ダム 名所・史跡
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此処は此処で長島ダムについて学べ面白かったです
長島ダム 名所・史跡
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長島ダムの各ゲートについての解説等も有り分かり易いです
水量が多い大井川に造られたダムなので常用洪水吐が6門も有ります長島ダム 名所・史跡
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そして、こちらが付け替え前の井川線の廃線跡を利用した「ミステリートンネル」です。遊歩道となっていますが、中々の雰囲気
長島ダム 名所・史跡
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トンネル内は全く照明も無く
結構な迫力ですアプトいちしろキャンプ場 キャンプ場
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いや、結構な迫力と言うより、こりゃ怖いでしょ
まあ楽しいとも言えますが(笑)
これは確かにミステリーアプトいちしろキャンプ場 キャンプ場
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時刻は10:00
どうやらペース配分を間違えたようです
このまま歩いても(更には走っても)アプトいちしろ駅に着く頃には列車はとっくに発車してしまいます
残念ではありますが今回は乗車は断念する事としました。
まあ行き当たりばったりの旅なので、こういう事も有るでしょう
「乗り鉄」の夢は破れましたが、それならば「撮り鉄」の夢があります
と言う訳で「アプトいちしろキャンプ場」で列車がやって来るのを待ちますアプトいちしろキャンプ場 キャンプ場
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程なくして、アプト式機関車に後押しされて列車がやって来ました
流石日本一の急勾配、写真で見ても坂道の傾斜が一目瞭然ですアプトいちしろキャンプ場 キャンプ場
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井川線のアプト式区間はアプトいちしろ駅から長島ダム駅まで
強力なアプト式機関車を駆動させるため井川線で唯一電化区間でもあります。アプト式の電気機関車に後押しされて、みるみる登っていきます
電気機関車は原理的には先頭に繋いでも引っ張れるのでしょうが、万一連結部が外れたら大事故に繋がるので必ず下側に連結され、登る時は引っ張るのではなく後押し、下る時は先頭となり、つっかえ棒となります
つまり井川方面に坂を上る時は最後尾に連結され、千頭方面に坂を下る際はブレーキ役となるため先頭部に連結されますアプトいちしろキャンプ場 キャンプ場
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「アプトいちしろキャンプ場」は、かつての井川線の旧線跡に造られたキャンプ場で「アプトいちしろ駅」方面にも「長島ダム駅」方面にも件のミステリートンネルがあり、更に大井川の対岸には現井川線のアプト区間があるという、「鉄っちゃん」には夢の様なキャンプ場です。
勿論、鉄っちゃんだけでなく、シャワー室など施設も綺麗でだし。ミステリートンネルは老若男女問わず興味深いスポットなので。楽しく過ごせるキャンプ場だと思いますアプトいちしろキャンプ場 キャンプ場
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残念ながら井川線のアプト区間に乗車するという目論見は叶いませんでしたが、その分ミステリートンネルを堪能しながら再び長島ダムに戻って来ました
長島ダム 名所・史跡
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再びダム巡りを続けます
ダム堤体下にも行けるので向かってみます
ダム堤体の中央部分に突き出しているのが「タイタニック」と呼ばれる突端です長島ダム 名所・史跡
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同じ場所からズームアップ
最近(と言っても大分古くなりつつありますが)のコンデジは本当良く出来ていて、広角の上の写真と望遠のこの写真が光学ズームで取れるので本当に便利
デジイチも持ってはいますが、カメラはポケットに入る方が機動力が上がるので、もっぱらキャノンSX600HSと言うコンデジを愛用しています長島ダム 名所・史跡
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ダム堤体付近はフェンスで囲まれていて一見立入禁止の様に見えますが、殆どの箇所は進入可能です。
立入禁止なのは鹿さんの様です
※勿論、人も立入禁止のエリアもあります長島ダム 名所・史跡
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ダム堤体直下にある「しぶき橋」
上から吊ってはいませんが橋脚自体にワイヤーを通すタイプなだけで分類上は吊橋です。
同じ吊橋でも、しっかりと出来ているので前編で渡った「塩郷の吊橋」より全然怖くありません長島ダム 名所・史跡
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でも「怖くない」のと「つまらない」のは全然別問題
「しぶき橋」の名は伊達ではなく河川維持放流のしぶきが掛かってきて「楽しい♪」です
いつのまにやら両サイドから放流していて中々の水しぶきです長島ダム 名所・史跡
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イチオシ
新しいダムは無機質な「裸コンクリート打ちっぱなし」では無く、韋昭も中々拘っています。敢えて言えば長島ダムは西洋の要塞風?
※拘ったデザインも好きですが、従来のダムのデザインも勿論好きです
結局ダムならば何でも好きな様です(笑)長島ダム 名所・史跡
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先程乗り損ねた列車は、実は井川方面への一番列車
井川線は勿論単線なので上下線は何処かですれ違う必要があります。基本この後のすれ違いはアプト式線路区間の山上である長島ダム駅で行うので、次にアプト区間を走る列車も井川方面の列車になります。
なので先程「長島ダム駅」に列車を後押しした列車はアプト区間を下り「アプトいちしろ駅」へ回送されます長島ダム 名所・史跡
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長島ダム正面の急勾配を歯車に引掛けながら慎重に下っていきます
改めて見ると結構な斜度です長島ダム 名所・史跡
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アプト機関車を見送った後、長島ダム堤体直下まで来てみました
長島ダム 名所・史跡
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長島ダムはダム右岸・左岸とも階段で堤体の上下を移動することが出来ます。当たり前ですが先程のアプト式鉄道なんて比較にならない急勾配です
長島ダム 名所・史跡
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それでも、其処に階段がある限り登らない訳には行きません(我ながら馬鹿)途中休み休みではありますが天端目指して頑張ります♪
天端まで登ったら長島ダム周辺の散策もフィナーレです長島ダム 名所・史跡
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「静岡県」ダムカード収集の旅
全11ダム中第10号(本日の第1号)
・長島ダム
右上の目的記号は「FNAWI」
■ F:洪水調節
■ N:流水の正常な機能の維持
■ A:かんがい用水
■ W:水道用水
■ I:工業用水
□ P:発電
右下のダム形式は「G」
■ G :重力式コンクリートダム
□ HG:中空重力式コンクリートダム
□ A :アーチ式コンクリートダム
□ GA:重力式アーチダム
□ E :アースダム
□ R :ロックフィルダム
□ MB:可動堰
なので
長島ダムは「洪水調節・流水の正常な機能の維持・かんがい用水・水道用水・工業用水」目的の
「重力式コンクリートダム」という事になります
大井川沿いのダムは殆どが発電目的のダムなのですが、唯一「長島ダム」は様々な用途を持たせた多目的ダムとなっています
これで静岡県内のダムカード配布対象施設は残す所あと1箇所「井川ダム」だけとなりました
さて、この後は残すところ1施設だけとなったダムカードをコンプリート術く、井川ダムを目指しますが、その前に大井川鉄道井川線と言えば有名な接岨湖に架かる「奥大井湖上駅」を目指します。
とは言え長くなってきたので、後は「後編」に続きます
※つたない文章&写真に最後までお付き合い頂きましてありがとうございました
引き続き「後編」もご覧頂くと幸いです長島ダム 名所・史跡
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旅行記グループ 2019年6月:第41回ダムカード収集 静岡オクシズ編2日目
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