ふたりで歩く歩くシカゴ・ミルウォーキー　２日目　(記念すべき？100冊目)

2019/08/16 - 2019/08/22

遠い昔、トランジットで降り立っただけのシカゴ。行ってみようということになりました。「シカゴって何があるの？建築？あんまり興味ないんだけどなあ」からのスタート。
結果、夫が「感動の連続」とまで言う楽しい旅行になりました。日帰り旅行はアムトラックでミルウォーキーへ。

２日目。
　・シカゴ歴史博物館（リンカンが亡くなったときのベッド）
　・グリーンシティマーケット
　・昼食はAl'sでイタリアンビーフ
　・ミュージカル『ハミルトン』
　・夕食はPizzeria UNOでディープディッシュピザ
　・Nicholas Centenial Fountain
・ネイビーピアの花火

備忘録も兼ねているので、無駄に長いコメントがあるのをご了承ください…。

エリア シカゴ(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

旅行２日目。北側の窓からはシカゴ川にかかるミシガンアヴェニュー橋が見えます。6:30。土曜日なので車も人も多くない。

土・日の朝ご飯は7:00から。
ベーグル・マフィン・ドーナツ・クロワッサンの他、自分で作るパンケーキやワッフルの機械も。ホットフードはソーセージやハム・ベーコンなどの肉類から１種類、スクランブルエッグ・オムレツ・目玉焼きなどの卵料理が１種類。ヨーグルトあり。野菜なし。果物もあったけど、まるごとドーン、なので手が出ず。コーヒーはRegular、Bold、Decafの三種類。十分です。

でかけます。雨のやみ間。

窓掃除の方々。夫はacrophobia気味で、窓掃除の方々が気になって仕方がない。
「絶対無理無理」と何度も言う。

３日後に実際に事故があって、夜のニュースを見てびっくり。命綱の不備で作業員が宙づりに。幸い助け上げられて命は無事だったけど、近辺の道路は封鎖され、大変だったらしい。

１５１のバスは北へ走る。リンカン・パークのすぐ手前で降りて、ノース・アベニュー・ビーチでミシガン湖を眺め、リンカン像を見ながら歴史博物館に向かうという計画が…。

バスはずいぶん手前で左折してしまう。「へ？」
実はこの土日はシカゴの夏の風物詩Air and Water Showがミシガン湖畔で行われるのであった。そのせいでバスルートも変更になってるということか？

よくわからぬまま、適当に下車。下車したとたんにざーっと降ってきた。
やはり最近の天気予報はちゃんと当たる…。折りたたみ傘大活躍。店の軒先で雨宿りしながらミシガン湖の方向へ歩いていこう。
どこかはっきりしないが、ニューヨークのアッパーイーストのような雰囲気の通りではありませんか。

ミシガン湖に到着。9:00ちょっと前。警察官もあちこちに。途中、ただで配っていたうちわをもらった。日食めがねみたいなのがついている。Air Show見るのにまぶしいといけないからね。でも、空はどんよりと曇り。岸には場所取りの人々が。

オーク・ストリート・ビーチ。シカゴのビル群が美しく見える場所の一つ。

10:00からのショーに備えて、見張りの準備。

こんなふう。けっこう高いよ。

どうみても海でしょー。

カモメもいるし。

コンクリート・ビーチ。５人のきれいな女性警察官のグループに声をかけて、写真を撮ってるおっちゃんなんかもいたり。彼女たちもポーズを作って応えたりして。

こんな空模様だけど、何人か湖に入ってる人もいる。

入りはしないけど、私も湖に近づき触ってみる。やったー。ミシガン湖に触った！
「ミシガン湖に触る」ということを喜んでいる私に夫はあきれ顔。いいじゃないよー。

コンクリート・ビーチをずーっと歩いてもともとのバス下車予定だったあたりまで。

みなさんぞろぞろとミシガン湖岸を目指します。年に一度のエアショーということで、だれもがうれしそう。
そんな中で我々だけが「シカゴ歴史博物館」へ向かって逆方向へ。

「ほら、リンカン。どうする？お参りしていく？」と夫に言ってみる。
博物館に向かう途中にリンカン像があるのはわかっていた。
夫は「うーん」とか迷っていたが、「やっぱり行く。」ということになる。
はいはい、行くのね。

お待ちですよ。木々の向こうにちらりとエアショーの飛行機が見えた。

「お参り」ってのも変だけどね。たくさん写真を撮り、夫もリンカンと一緒に写真に収まる。

グラントパークにある座ってるバージョンのは今回は見に行けなかったけど、立ってるバージョンだけでも見られてよかったわ。

博物館のすぐ近くにあるThe Children's Fountain

9:50です。オープンは9:30で、同時に入場予定だったので、遅れ気味。

ここでの目的はリンカンが亡くなったベッドのオリジナルを見ること。
じっくり見ていたらいくらでも時間はかかるので、受付で「リンカンはどこ？」と聞いて、まずそこに向かう。

シカゴ歴史博物館 博物館・美術館・ギャラリー

案内された通りに２階へ。夫が「シカゴの語源だ」と言う。ああ、そうなんだ…。

まず、ベッド…、と思ったがキングの大きなパネルが目に入る。行ってみましょう。常設展示ではなく、2020年３月まで。

有名なシーンですよね。ワシントン大行進。

暗殺の前日に語ったまるで予知していたかのような言葉。
I may not get there with you.

葬列。多くの人々が見送る中。

暗殺の翌日のシカゴでの写真。

小さい男の子を連れたお母さんが、パネルを見ながらいろいろ教えていました。

シカゴ市旗の由来。
星は、シカゴの歴史を象徴。
1917 Two Star Flag 　1917年のシカゴ大火と1893年のworld fair を象徴。上下の水色のストライプはシカゴ川。
1933 Third Star Added　1933-34　the Century of Progress International Exposition
1999 Fourth Star Added　市旗のﾃﾞｻﾞｲﾅｰが亡くなって１週間。市は1812年のFort Dearbornの虐殺を追悼するために４つめの星を加えることを決定。

現時点では４つの星だけど、もう１個のスペースはありそうということで、いろいろ議論はあるとか。

さあ、いよいよリンカン。

リンカンのライフマスク。1865年２月11日にとったもの。（『地球の歩き方』には暗殺の５日前にとったとあるが？）

こちらが臨終のベッド。博物館の目玉。昨年行ったDCのピーターセンハウスにあるのはレプリカ。「シカゴに行って本物見なきゃね」が早くも１年後に念願かなう。「それにしてもなんで本物がシカゴに？」という疑問はずっとあった。答えが説明ボードに書かれていた。Mr Petersenがある市民に売り、その人がGuntherさんと言う金持ちのシカゴ市民に売り、Guntherさんからシカゴ歴史博物館が買い取ったという経緯らしい。それにしても…売ったのか、ピーターセンさん…。

ショップにも寄りました。買い物なんかしない夫が「寄る」というので。さがしているものがあるとのことです。『リンカンの首振り人形』。え？…あったら買うんだ…。結果、シカゴ滞在中に発見することはありませんでした。

これはキーホルダーだったか？シカゴドッグがモチーフ。もちろんケチャップはなしね！

もちろんエイブですね。我が国の総理大臣ではなく。

夫が気になったのが右端の。ライトのデザインがモチーフかと。買わなかったけど。

予定表に従って、Green City Marketに向かってみる。ランチにちょうどいいものがあったら買ってそこで食べようかとも思っていたけど、ピクニック向きじゃないこの天気。

赤い実があんなに！きれい。なんていう木？

リンカン・パークのそばだけに、ホテル・リンカン。なかなかの高評価のよう。

11:00。マーケットは13:00までのはずだけど、この天気のせいか、次々と片づけが始まって…。

せっかく来たけど、ほとんど何も見られなかったし、買えなかった。ダウンタウンに戻ってお昼にしましょうか。

While You were Sleepingに出てきた高架鉄道の駅と同じ木の床。
でもサンドラ・ブロックがいた駅(Randolph & Wabash)はもうない。新しい駅(Washington & Wabash)に統合されて取り壊された。2017年３月まではあったのにね…。おしい。

シカゴの三大名物料理とやらは制覇してみましょう、ということで、その①はイタリアンビーフね。目指すはAl's Beef。本当かどうかは知らないが、発祥の地だと言うので。しかし見つからず、うろうろしているとまた雨が降ってきた。一緒に雨宿りしていたミス・シカゴアンに聞いてみるも、「あ～、聞いたことはあるけど、えーっとどこだったかしら」って感じだったので、Thanks, anyway. 雨がやんで、ちょっと歩いたら、あらあった。

床が油でつるつる～。
注文は「イタリアンビーフください」で済むわけはなく、ここはアメリカ、いろいろ聞かれます。
チーズの種類　Americanと、…今なんて？　『もーチーズはチーズでしょー、なんでもいいからさー。』と心で叫びつつ、適当に選ぶ。レシート見たら、もう一つの選択肢はProvoloneプロヴォローネチーズ？…初めて聞くよ、そんなもん。そりゃ、リスニングに支障を来すわな…。それからSweet PeppersかHot Peppersか、とか。そして問題は次！「で、ウチのおすすめはDipなんだけど、どうする？」来た！そこは予習済み。絶対譲らず「Dryでお願いします！！」→正解。
床のつるつるは困ったけど、B級グルメ、おいしくいただきました。
写真は、Hot peppers でAmerican Cheeseのレギュラー。

アルズビーフ アメリカ料理

店を出て、劇場に向かいます。見上げれば高架鉄道。ああ、ここはシカゴ。

早くもこの旅のハイライト、『ハミルトン』がかかっているCIBC Theatreに来ました！　まだ時間があるからと、向かいにあるPeet's Coffeeで一休み。２階のトイレはきれい。
まだ時間あるけど、あんなに並んでる。
旅行のたびに一つミュージカルを入れていて、今回は惜しいところでレミゼの全米ツアーが終わってしまっていた…。じゃあ、…ブルーマンにする？と、あまり気乗りせずに決めていたのだけど(いや、ブルーマンもおもしろいけど)、直前に『ハミルトン』？よく聞くけどどんな話？と、「一応」のつもりで見てみたら…。

いやー、知らないってこわい。てっきり「ハミルトンていう名前のラッパーかなんかの話」だと思っていたら（だって、全編ラップだって言うから…）、アメリカ建国時の話じゃないのよ。夫も興味をもつかもと思って持ちかけ、賛成を得て予約。価格高騰で有名らしいけど、ブロードウェイじゃないので、少し安価。
これは幕間にオーケストラピットを見に行ったときの写真。夫はバイオリンの女性(サンドラ・ブロック似の美女)と目があって手を振った。にっこり笑って振り替えしてくれたので、たいそう喜んでいた。

良かったです、『ハミルトン』。予約してから２か月、動画を見、『ミュージカル「ハミルトン」解体新書』なる上下巻の本をkindleで読み、Amazon Unlimitedでサウンドトラックを聞きまくった日々。
ここに誓う。来年はブロードウェイだ。お金を貯めてもっといい席で見る。１年かけて、もっと詳しく理解する！それまでショーが続いていますように…。

５時頃ショーが終わって、このあとの計画は…
①夕食にディープディッシュピザを食べる
②Nicholas Centenial Fountainを見る。
③２２時過ぎからのネイビーピアの花火。
いったんホテルに戻ることにする。途中で見かけた結婚式の一団。ブライズメイドのおそろいのドレスの色が素敵。花嫁はとっても綺麗でした。

こちらはShorelineという会社のリバークルーズ船。

いったん休憩した後、夕食へ。シカゴと言えばDeep Dish Pizza。
Deep Dish Pizzaというものを初めて知ったのは２００２年のサンフランシスコ。
EmbarcaderoにPizzeria UNOがあった(いまはもうない)。「アメリカの食事の量」に慣れず、頼み過ぎちゃってお持ち帰り。翌日レンジで温めて食べたなあ。夫はアンチョビ入りのDeep Dish Pizzaがすごく気に入って、よくその思い出を語るのだが、ほらついにまた来ることができたよ、UNOに！

ピッツェリア ウノ (シカゴ店) ピザ

７時少し前に到着。何組も待っている。何しろDeep Dishなので焼くのに時間がかかるから、受付で名前を言うときにいっしょにピザを注文する。名前は日本名だと聞き返されたりしてめんどくさいので、いつも使う英語名で。「中の席とテラスとどっちにする？」に「どっちでも」と答えたのが良かったのか、思いの外早く２０分くらいで席に通される。ショートメールで連絡が来るようになってたんだけど、気づく前に放送で呼び出された。で、テラス席。テラス席で正解。お手洗いを借りに店内に入ったら、みなさんの話し声やらで、すごい喧噪だったので…。
ピザ待ちの間にシーザーサラダとアイスティーを注文。１ブロック向こうに姉妹店のPizzeria DUEが見えます。「混んでるときは、あっちもあるよ」と言ったら、「いや、そっちじゃだめ。UNOじゃないと。」だそうです。同じなんじゃないの～？ま、来られてよかったね。シーザーサラダのクルトン？は豪快だけど、おいしい。

来ました～。Numero Unoという、たぶん最も一般的なピザ。ソーセージ・パペロニ・オニオン・トマトソース・チーズ…など。大きさは、individual。（お一人様用）。これを半分こ。この大きさで正解。おいしかった～。

隣の席の７，８人のグループは誰かが誕生日だったらしく、店員さんが来てデザートとハッピバースデイの歌のプレゼント。
店を出る。20:00。

少しずつ暗くなってくるころ。次は「噴水」ですよ。（私は滝や噴水好き。）

Wabash Ave.の向こうにトランプタワー。…まあ、目立つのでランドマークとして便利ではあったけどね…。

ネイビーピアに行く途中。シカゴ川沿いにあるNicholas Centenial Fountainへ。

あれは私ではありませんが…。

裏見の滝ふうになっております。
ここに来たのは…

これを見るため。毎正時、５分ほどの放水があるのです。これは21:00の回。
夜のウォーキングツアー？らしき一団も来てました。

行き交うクルーズ船も、放水中はさすがに下を通ったりはしません。

放水終了の瞬間～。

次は花火を見にNavy Pierに向かいます。
CTAバスを待っていたけど、気づくとNavy Pierのフリーシャトルが。

着きました、Navy Pier。
降りるときにはドライバーさんが「最終は１１時１５分だよ、それまでに戻っておいで～」と声をかけてくれました。方向が違うので乗りはしないけど、なんかうれしい。

ネイビー ピア テーマパーク・動物園・水族館・植物園

建物の向こうには観覧車など、いくつか乗り物がある。時々阿鼻叫喚が…。

観覧車の下の階段に人が座っているので我々も。このあとどんどん人が増えてほぼ満席？状態に。

ネイビー ピア テーマパーク・動物園・水族館・植物園

みんな、目の前で花火が打ちあがると信じていたのでしょうが（もちろん我々はそうです！）、残念、花火は９０度左側のピアの先の方から打ちあがったのでした。
あららー、と皆さん立ち上がる。

花火を撮影するのは難しい。ほぼ失敗作品。ま、見られたからいいか。

ピアそばのバスターミナルから、ばっちりのバスに乗れました。
ホテルの１階に備え付けのコーヒーをもらって部屋に帰る。
夫も歩き慣れてきたのか前日のように「もうだめ。無理、寝る。」とはなりませんでした。良かった良かった。
翌日はミルウォーキー行き。シカゴはシャワーにストーム？え～。

ニュースでは、今日のエアショーを報道してた。

こんなのも。

アメリカ色。
けっこうな時間なんだけど、ミルウォーキーのバス券を買うために格闘。
どうやらアプリをダウンロードして、そこに１日乗り放題パスを入れられるとわかり、悪戦苦闘。新しいストリートカーは開通したらしいけど、まだ１路線だけで範囲が狭い。バスに乗れないと動きが悪くなるので必死。
なんとかなって、寝る。２日目終了。おやすみなさい。