登録有形文化財に泊る秋田旅行・後半は十和田湖・奥入瀬渓流観光＆十和田ホテルに宿泊♪

2019/08/09 - 2019/08/11

色々あって(主に夫の仕事の都合だが）海外旅行が無理となった2019夏休み。
じゃあ国内どこ行く～？
行ったことない県に行く！
夫は帰宅後すぐまた仕事があるため、台風シーズンにLCCは使いたくないのでJALで行きましょーと検索開始。
うん、さすがにお盆シーズンなのでどこも高いですね(;^ω^)
7月の終わりと手配が遅いせいもあるんですが。
が、なぜか秋田県が他に比べて万単位で安い。
安いのならちょうどいい。
と言うわけで秋田県2泊3日が決定しました。

この時点で秋田県と言えばこれ！と言うのが特に思い浮かんでいなかったので（すみません）
泊るところから先に決めていきました。
まず十和田ホテル。
泊ってみたいと思っていた昭和の名建築です。
そして強首温泉の樅峰苑（しょうほうえん）。
こちらは大正6年に建てられた豪邸を旅館に改築したもの。
この有形文化財二つをメインにその近所で観光しようということになりました。

樅峰苑をチェックアウトした後、道の駅に寄りながら十和田湖へドライブ。
十和田湖畔を観光したのち昭和の名建築・十和田ホテルを堪能します♪

エリア 秋田

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: レンタカー JALグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

これぞ夏！な見事な積乱雲が行く手に見えています。
雰囲気は盛り上がるけど積乱雲なので、
ドライブ中何度かスコールに遭遇することに。

最初の寄り道は道の駅ふたつい。
出来てまだ１年の新しい施設は買い物、食事の他色々楽しめる造りになっています。

道の駅 ふたつい 道の駅

ここで秋田名物ババヘラを。
夫「バラヘラ？薔薇みたいに見えるから？」
私「ババヘラ。婆がヘラで盛り付けるからババヘラ」
懐かしい味のストロベリー＆バナナアイスでした。
なんか遠い昔、昭和のころ、こんなアイスを食べてたような。そんな味。

米代川がすぐ後ろを流れています。
ここでカヌー遊びもできるらしい。
充実した道の駅でした♪

約１０キロ先にある道の駅たかのす。
こちらはちょっと寂れた感が・・・
大太鼓の館も隣接してるけど、あんま活気を感じられませんでした。
何故か沖縄の食べ物フェアやってたし、観光客相手メインではないのかも？？
このまんじゅうは美味しかったけど・・・

道の駅 たかのす 道の駅

３か所目の道の駅はこさか七滝。
伊豆リピーターは「ななだる」と読みたくなるかもしれませんが(笑)「ななだき」です。
道の駅入る前から滝が見えてます。

日本の滝100選「七滝」 自然・景勝地

日本の滝百選にも選ばれているそうです。
かなり近くまで行けるので涼しくて癒される～

ここらへんから青森土産もちらほら見かけるように。
このヒバオイル、凄くいい香りで買っちゃいました。
今、自宅で大活躍しています。

道の駅　秋田こさか七滝 道の駅

十和田湖への峠では霧が発生！
雨の後のため道から霧がどんどん発生していく様子が見えました。

見えた～！！
残念ながら天気はどんより模様です。

十和田湖 (秋田側) 自然・景勝地

湖畔近くはこーんな緑のトンネルが続きます。
雨に洗われた樹々が美しすぎる！
こういうドライブは気持ちいいなあ～

と言うわけで初めまして十和田湖。
そして初・青森！ちょこっとだけど！
これで東日本全部制覇したぞ～！

※十和田湖は秋田県と青森の県境にあり、
遊覧船乗り場周辺はもう青森県です。
今まで走ってきた道や今日宿泊する十和田ホテルは秋田県です。

十和田湖 自然・景勝地

とりあえず遅めのランチ。
遅すぎて最初の候補だったとちのち茶屋はオーダーストップしてました。
のでまだやっていたオアシスにて、ブランド豚をいただきます♪
十和田高原ポーク「桃豚」の生姜焼き。
すんごい美味しい豚肉でございました♪

次は神様にご挨拶！
十和田神社です。

十和田神社 寺・神社・教会

雨の後なので所々ぬかるんでいるのですが、ひどいところはすのこを置いてあったので靴へのダメージはほぼ無し。
ありがたや。
私、この日サンダルでして・・・(笑)

山の中にある本殿は大きくはないけどとても立派です。
神秘的な雰囲気に満ちている境内。
観光客は少なくはないけど静かです。

青森ヒバで掘られたという獅子。
この左側にチラッと見えてるもう一体、これ獏らしいです。
神社に獏って珍しいですよね。
帰ってきてから知りました。
あー現地で気が付けば！

その隣にあるのは熊野権現様。
階段が急なので登るのちょっと怖い。
向かいにある社務所でお守りを購入すると、
願い事に応じて何所の社にお祈りすればいいのか教えてもらえます。
私達はここだったのでよじ登りましたとも！
日本人も外国人もお守り買ったり絵馬書いたり、真剣に何かを願っていました。

香港人加油！

でも空港封鎖はやめてほしい（本音）
この旅行記を書いている今日、
キャセイのCEOが「デモに参加した社員リストを出せ」と言う中国からの要請を断り、
デモ参加者リストに自分の名前だけを書いて辞任したというニュースを聞きました。
かっけえ・・・けど大丈夫か？
気軽に気楽に旅行できる場所であってほしいなあ。いろんな意味で。
少なくとも2047年まではって約束でしたよねー？

閑話休題。

ん？階段がある？
かなり急だけど、通行できるの？って小学生が降りてきた！
一緒にいたお父さんに
「凄いですよ、行く価値ありますよ」と勧められ、登ることに。

これは見なかったことにする。

サンダルで登る道じゃないような。
基本階段あるけど所々岩だったり土だったり。

登った先には小さな社が二つ。そしてこれ。
ここからまたはしごで湖畔に降りたところが占場だそうです。
この看板では行けそうに見えますが、実際は進入禁止になってました。
まあかなり危なそうですしね、岩場のはしご。
ボートで近づくツアーもあるみたいです。
興味がある方はそちらの方がよくわかる(見える？）かも。

さて来た道を途中までもどり、そこから湖畔に出ます。
ちょうど人がいなくなったタイミングの乙女の像。
雰囲気的に乙女って感じしないな～と言うのが正直な感想の（かつて）乙女（だった）私。

乙女の像 名所・史跡

遊覧船乗り場からしばらくはこういう歩きやすい道がありますが、
乙女の像まで行くとぬかるんでいる場所もあります。
大雨の後なんかは浜を歩いた方が靴へのダメージ少ないかも。

15分ほどドライブして。
ちょっと暗くなってきちゃいましたが、この旅後半のメイン・十和田ホテル到着です！

十和田ホテル 宿・ホテル

まずはお部屋へ。
本館のレイクビュー。畳が新しくていい香り♪
ちょっと変わった造りですね。

正面左側、このスペースとか。
反対側にクローゼット、冷蔵庫があります。

上の画像の右側はこうなってます。
何故ここ分けたんだろう？この壁の意味はなんだろうか。

お部屋からの眺めはこんなです。
天気が良ければな～～～

お茶セット。
ティーバッグは緑茶とほうじ茶でした。

さてホテル内探検に出発！
部屋の前は階段です。
この階段もとても良い雰囲気♪
昭和初期のものです。

階段の写真を何枚も撮ってしまいます。

2階に降りるとこんな素敵な空間が。
これは何かと言いますと

図書ルームなのです。
基本的にあんまり人がいないスペースでした。

では十和田ホテルのもっとも有名なこの場所へ参りましょ～
今は普段使いされていない方の玄関です。
この木材の使い方と言ったもう芸術そのもの。

かつてはここからたくさんのゲストたちがやってきたのでしょう。
このまま目線を上げると

吹き抜け玄関になっております。
お城みたい！
これを見たくて十和田ホテルに来たんです～！！！

東京オリンピック2020まで１年を切りましたが、
かつて戦前にも東京オリンピックの計画があったんです。
それにあわせ国内外のVIP達をお出迎えするために造られたのがこの十和田ホテル。

政府の要請で着工し、東北三県から80人もの宮大工が集められ腕を競わせたと言われています。
しかし昭和13年に完成、昭和14年にオープンするも、昭和15年に予定されていた東京オリンピックは国際情勢の悪化のため中止に・・・

色調変えてもう一枚。

戦後も米軍に接収されたり秋田県に買い戻されたり。
そんな歴史を持つ十和田ホテルですが、建てられてから80年を過ぎた今もたくさんの人を魅了し続けています。

このポスターいいねえ。
残念ながらこの子はここにはいませんけど(笑)

続きましてはラウンジへ。
宿泊客ならだれでも利用できます。
クラシカルでいい雰囲気♪

コーヒー類や牛蒡茶などがセルフサービスで飲み放題♪
紅茶でもなく緑茶でもなく牛蒡茶ってのが珍しいですね～
ただこのラウンジ薄暗いので、読書などには向きません。
またこのドリンクサービスも21時までです。

照明もレトロ♪

ラウンジが面しているのは中庭。
ここは昭和な部分とモダンな部分、両方を味わえる場所です。
あ、そろそろディナ―の時間だ。

と言うわけで頂きまーす♪

料理長より
鰊と冬瓜の炊き合わせ

前菜
比内地鶏の塩麹蒸し
ベビーホタテと彩野菜
みずとりんごの白和え
白神生ハムとクリームチーズ
嶽きみのプリン仕立て

美味～♪

海の幸
三種盛り

醤油皿が秋田犬ですね(*´з`)

地元の恵み
十和田湖ひめます塩焼き

私には川魚を日常的に食べる習慣は有りませんが、こういう所で食べると凄く美味しい。

台の物
穴子の柳川風

これはあんまり・・・

峠の一休み
だまっこのばっけ味噌掛け

昨日鴨鍋で食べただまこ、だまっこと訛ることもあるようです。

肉料理
秋田錦牛のグリエ
おろし生姜ソース

秋田錦牛、めっちゃウマ～～～(*'▽'*)
これ食べたくてこのコース選んだんです。正解だった！

食事
豆御飯
香の物
味噌汁

口福
山ぶどう羊羹
桃のババロア
タンポポパウンドケーキ

お腹いっぱいです♪

夜のラウンジ。
くらーい(笑)
牛蒡茶テイクアウトしてお部屋に帰りました。

遅い時間に大浴場へ。
人が少なく、しばらくしたら貸し切りになっちゃのでパチリ。
露天風呂からは湖面が見えるはずですがこの時間は対岸の灯りが多少見える程度です。
サウナもあったのでガッツリ汗流しました。
ふぃー　

おはよございます。
朝のお散歩。
この１階がレストラン、２階が露天風呂になっています。

さて朝ごはんです。
洋食・和食の２択で、和食を選びました。

んー・・・なんかイマイチ・・・
あれ？
期待が大きすぎたんでしょうか。

チェックアウト前に朝風呂。
またしても誰もいない。
ラッキー☆彡
レストランはそれなりに混んでいたので満室に近いと思うんですけど、
入浴時間が他の人とかなりズレてるみたいです。

そろそろチェックアウトの時間。

最後にもう一回写真を撮って、チェックアウト。
良いホテルでしたが、食事はいいものとん？なものがあったな～
でも木造建築好きな人は泊まって損はない！

駐車場近くでクワガタ発見。
私も夫も「なんだこれ？クワガタなのはわかるけど知ってるクワガタと違う」
後から調べたらミヤマクワガタでした。
名前だけは知ってたけど初めて見たわ。
大きいのなら高値で取引されているとか・・・
そうかお前さん金目のものだったのか。
まあこのサイズなら１０００円くらい（らしい）ですけど。
大きいと一万円超えるらしいですよ！ひょー！

次の目的地は奥入瀬渓流！
ホテルでこれのコピーをいただき、適当なところまでドライブします。
帰りのフライトの時間があるため、奥までは行けません。
ので、よさげな所ちょこっとだけ見ようかと。

今日も緑のトンネルが綺麗～♪
十和田ホテルから奥入瀬渓流までは十和田湖を半周する形になるので、そこそこ距離あります。

あ、見えた！

奥入瀬渓流 自然・景勝地

滝も！

・・・と、このようにドライブしてるだけでも雰囲気は結構味わえたり。
４トラの口コミで「国道102号と並行してるから車窓でも楽しめる」とありましたが、まさにそれ。

けどやっぱりちょっとくらい歩いてみたい。
なので駐車スペースがあった石ヶ戸から少しだけ行ってみます。
降りてびっくり、とても涼しい。
多分20度前後？半袖じゃちょっと寒いくらいです。

このあたりで七月にぷーさん目撃されたらしい。
あー日付入りってリアル。
この情報はリアルだよぉ～(((( ；ﾟДﾟ)))

石ヶ戸 自然・景勝地

これですね、石ヶ戸（いしけど）。
ケドはアイヌ語で小屋。
自然にできた岩屋で、女盗賊の住処だったという伝説もあるらしい。

綺麗な流れ。
「奥入瀬渓流」のイメージそのものです。

雨の後だけどぬかるんでいるところは少なく、またこうした遊歩道もあるので歩きやすいです。
この画像はたまたま人が途切れた時で、
結構歩いている人いました。外国人もちらほら。

本格的なトレッキングファッションの方もちらほら、
けど大半の観光客は普通の格好で散策を楽しんでいました。
本格派の方々は全行程予定なのかな？
私達は４０分ほどうろうろし、車に戻ることに。

石ヶ戸休憩所。
小さいけどトイレは綺麗。
お土産も売ってますし食事もできます。席は少な目。
「猫にエサを与えないで！食べ残しに熊が寄ってきます！」の張り紙もありました・・・
やっぱ熊身近なんですね・・・
本州だからヒグマじゃなくてツキノワグマだろうけど、やっぱ怖いわ。

雲井の滝に寄り道。

雲井の滝 自然・景勝地

この辺には滝がたくさんあります。
雲井の滝は県道からすぐなので見学しやすいです。
大きいなあ。

十和田湖から秋田空港方面へ戻ります。
昨日と同じ場所でまた濃霧。
前に車がいればテイルランプ目印にできるのに、この時は他に車いなくてちょっと怖かった(T_T)

ランチはこちらの洋館で。
小坂鉱山事務所です。
明治から昭和初期、鉱山の町として栄えた小坂にはこんな素敵な建物がちらほらと。
ここまで来るとまた気温が30度超えに。

国重要文化財「小坂鉱山事務所」 美術館・博物館

館内見学はもちろんできます！が、フライトまでの時間が無いので今日はレストラン利用のみで・・・
受付でレストラン利用のみと申告すると入場料無しでOKでした。
エレベーターで昇ればすぐレストラン。
次回はこの素敵な螺旋階段を上り下りしたいもんです。

あかしあ亭にて鉱山煮込みハンバーグを。
鉱山要素はよくわかりませんでしたが美味しかったです。

あかしあ亭 グルメ・レストラン

この素敵な建物は明治43年に建てられた芝居小屋の康楽館。
こっちも素敵すぎる～
予約すればお弁当食べながら芝居見物できるらしいです。
次回は絶対中入りたい！！

国重要文化財「明治の芝居小屋 康楽館」 名所・史跡

時間切れです。
レンタカー返して、チェックインして、お土産買って、搭乗します。
秋田空港の土産売り場では大量の秋田犬が売られていました。
よき飼い主に買われますように。

秋田空港 空港

さらば秋田県～
下に見えてるの、鳥海山かな？

雲海から頭を出すその姿、なかなか立派です。

羽田に帰還。
秋田県、思った以上に良い雰囲気のところでした。
特に角館と十和田湖と小坂はまた行きたいです。

夏休みの旅行はこれで終わり。
お付き合いいただきありがとうございました。