2019/07/21 - 2019/07/23
109位(同エリア504件中)
愛吉さん
鶴岡は芭蕉が奥の細道で3泊した処。(陽暦7月26日~29日)
その間宿泊先である庄内藩士宅で句会を開いて居ますが、現在何の痕跡もありません。
従い我々の旅は、少しでも芭蕉の心に近着こうとする心の旅なのです。
では城下町の面影と芭蕉の心を求めて歩くとしましょう。
表紙の写真は、宿泊した長山重行宅跡に建つ芭蕉句碑。
”珍しや 山をいで羽の 初なすび”
ここで催した句会での芭蕉の発句です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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鶴岡駅前のホテルを8時半に出発します。
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駅前通りを10分程歩くと山王日枝神社。
鶴岡地区では一番古い神社です。 -
拝殿の扁額。
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神社の前には絵蝋燭の店が。
享保年間に鶴岡で作られた手造り手書きの蝋燭、庄内藩主の将軍家への献上品として有名になります。
芭蕉主賓の句会でも、きっとこの蝋燭が灯された事でしょう。 -
店に入ると、大きい物や小さい物まで色々あります。
将軍家に献上したのは、矢張り一番大きなものでしょうね。
芭蕉の句会は多分中位の大きさでしょう。 -
横の長山小路に入ると、小さな囲いの中に芭蕉が滞在した長山重行宅跡の石碑があります。
長山重行は、江戸勤番の折、芭蕉に入門した150石取りの藩士です。 -
中央には、ここで開いた句会の折、芭蕉が詠んだ発句の句碑。
”珍しや 山をいで羽の 初なすび” -
内川に掛かる大泉橋、江戸時代ここに乗船場があり、芭蕉はここから船で酒田に向います。
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橋の横を通り丙申堂に到着。
ここは鶴岡一番の豪商風間家住宅、明治29年丙申の年に建てたので丙申堂と称します。
現在国指定の重要文化財です、ここは薬医門。 -
玄関、高張提灯が出ています。
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お店の前から奥を眺めた処。通りと称する石畳みの通路。
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台所兼食堂、左の奥に竈が見えます。
右の階段を上がると大工部屋、常時2名の大工が詰めていました。
又階段は階段箪笥になっています。 -
明治27年の酒田地震の直後に建てた為、珍しくトラスト工法が取られています。
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奥の客間部分。
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客間より庭を見た処。
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お店の2階(従業員の宿泊場所)より眺めた、庭に建つ聖徳太子光寿無量堂。
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道路を挟んで釈迦堂。
明治43年に風間家迎賓館として建築された、国の登録文化財。 -
上座敷に掛かる無量光の額。
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同じく床の間には釈迦石仏。
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座敷から眺めた庭園、四季折々の風情が楽しめる名園として誉れ高い。
以上によりこの建物の正式名称は無量光苑釈迦堂といいます。 -
釈迦堂を出て尖塔を目指して歩くと、鶴岡カトリック教会。
明治36年にフランス人神父の設計で建てられ、ロマネスク天主堂が美しい教会。
国の重文。 -
教会内部。
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黒い聖母。
教会完成時の明治36年にフランスから贈られた像。
このマリア像が黒いのは、旧約聖書によるとキリストを抱いて街を彷徨った為日に焼けて黒くなったそうです。 -
教会を出ると、道は自然に鶴岡公園に向います、昔の城址になります。
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堀端には桜が植わり往時の名残を留めます。
芭蕉も歩いたであろう堀端です。 -
本丸跡には歴代藩主を祀る庄内神社があります。
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拝殿内部。
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拝殿横の宝物殿にも入ります。
お宝が陳列されています。 -
神社の横には藤沢周平記念館。
藤沢周平は鶴岡生まれの鶴岡育ち、鶴岡城下を舞台に架空の海坂藩として下級武士の哀歓を描く時代小説を多く書いています。
ここには小説の舞台となった場所の解説、それに初版本を集めて展示しています。 -
堀端には、藤沢作品とゆかりの地が残されています。
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二の丸には郷土資料館となる大宝館があります。
元々は大正天皇即位を記念して建てられた物産館でした。 -
近くの堀端には地元出身作家、高山樗牛の胸像があります。
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市役所の隣は旧藩校致道館跡。
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表御門。
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講堂玄関。
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お入りの間、藩主聴講の間。
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孔子を祀る聖廟。
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最後に致道博物館を訪ねます。
入口には博物館の沿革と館内の見取り図が掲示されています。
この場所は江戸時代庄内城三の丸、藩主の隠居所が建っていた場所です。
明治以降は一時藩主酒井氏の住居となりましたが、昭和25年酒井氏より県に寄付され博物館に生まれ変わりました。
その後民族資料等を移築し現在に至っています。 -
旧鶴岡警察署庁舎、明治17年に建てられた重文です。
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入口を入ると人力車が置かれています。
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2階の展望所から旧西田川郡役所。
明治14年創建、明治天皇の東北巡行時、鶴岡での行在所となりました、こちらも重文。 -
旧渋谷家住宅、湯殿山の山麓に存在した兜つくりと呼ばれる養蚕用住宅。
こちらも重文。 -
旧藩主御隠殿、1864年11代藩主が隠居所として建てました。
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奥座敷です。
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奥座敷から見た庭。
酒井氏庭園として国の名勝に指定されています。 -
これで園内は一巡しました。
入口のロビーに座り、駅行きバスの時間待ちをします。 -
バス停はお堀の前。
駅前のホテルで預けた荷物を受取り、今度は空港行のバスに乗ります。 -
庄内空港です、羽田行は17時50分。
これで今回の奥の細道を巡る旅は終了です。
僅かながらも、芭蕉の気分を味わう事が出来ました。
お付合い下さり、有難うございました。
終
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