象潟・にかほ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也、で始まる芭蕉の奥の細道。<br /> 私は俳句はたしなまない、しかし現役時代から旅を栖とする生活を送っている。<br />特に若い頃には国内営業を担当して東京、大阪、北海道に勤務し全国各地を巡り歩いた、又退職後も旅を趣味とし、47全都道府県全てでの宿泊滞在を達成している。<br /> 処で奥の細道、紀行文としての愛読書、文章に惹かれて何度もみちのくを歩き、日光、那須、塩釜、松島、平泉、山寺、出羽三山等は二度三度と訪ねた。<br />そこで気になったのが、奥の細道最北の地 象潟。<br /> 象潟は芭蕉の時代は松島と並び称される景勝の地であった。<br />しかし文化元年の大地震により海底が隆起し海水が枯れてしまう、それ以降は名勝を離れ、唯名句が詠まれた場所として、文人墨客のみが訪ねる土地となってしまった。<br /> 私は文人でも墨客でもないが、一旅人ととしてまだ見ぬ象潟という名前に惹かれて今回旅をしました。<br /> ご容赦の上お付合い下さい。<br /> 旅行時期は芭蕉に合わせ、ねぶの花咲く7月末としました。<br />(芭蕉が象潟を訪ねたのは陽暦8月1日から3日迄の2泊3日)<br />  <br />  象潟や 雨に西施が ねぶの花    芭蕉<br /><br />   表紙の写真は蚶満寺の芭蕉像<br />    (像の右側、薄桃色の花がねぶの花)<br /> <br />

芭蕉「おくのほそ道」を辿る (象潟編)

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2019/07/21 - 2019/07/23

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愛吉

愛吉さん

 月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也、で始まる芭蕉の奥の細道。
 私は俳句はたしなまない、しかし現役時代から旅を栖とする生活を送っている。
特に若い頃には国内営業を担当して東京、大阪、北海道に勤務し全国各地を巡り歩いた、又退職後も旅を趣味とし、47全都道府県全てでの宿泊滞在を達成している。
 処で奥の細道、紀行文としての愛読書、文章に惹かれて何度もみちのくを歩き、日光、那須、塩釜、松島、平泉、山寺、出羽三山等は二度三度と訪ねた。
そこで気になったのが、奥の細道最北の地 象潟。
 象潟は芭蕉の時代は松島と並び称される景勝の地であった。
しかし文化元年の大地震により海底が隆起し海水が枯れてしまう、それ以降は名勝を離れ、唯名句が詠まれた場所として、文人墨客のみが訪ねる土地となってしまった。
 私は文人でも墨客でもないが、一旅人ととしてまだ見ぬ象潟という名前に惹かれて今回旅をしました。
 ご容赦の上お付合い下さい。
 旅行時期は芭蕉に合わせ、ねぶの花咲く7月末としました。
(芭蕉が象潟を訪ねたのは陽暦8月1日から3日迄の2泊3日)
  
  象潟や 雨に西施が ねぶの花    芭蕉

   表紙の写真は蚶満寺の芭蕉像
    (像の右側、薄桃色の花がねぶの花)
 

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
ANAグループ
旅行の手配内容
個別手配

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  • スタートは羽田空港。<br /> 令和元年7月21日、ANA393便 庄内行 6:55発

    スタートは羽田空港。
     令和元年7月21日、ANA393便 庄内行 6:55発

  •  搭乗する飛行機

     搭乗する飛行機

  •  庄内空港着7時55分、空港から酒田駅迄はバス。<br />駅前のホテルに荷物を預け、酒田駅発9時35分発に乗車。

     庄内空港着7時55分、空港から酒田駅迄はバス。
    駅前のホテルに荷物を預け、酒田駅発9時35分発に乗車。

  •  象潟駅到着は10時12分。<br />ホームでは”奥の細道最北の地象潟”と書かれた横断幕がお出迎え。

     象潟駅到着は10時12分。
    ホームでは”奥の細道最北の地象潟”と書かれた横断幕がお出迎え。

  •  象潟駅の正面。構内にはコインロッカーがあります。

     象潟駅の正面。構内にはコインロッカーがあります。

  •  駅前広場に建つ芭蕉の文学碑。

     駅前広場に建つ芭蕉の文学碑。

  •  文学碑の解説板。

     文学碑の解説板。

  •  少し離れて”奥の細道記念切手碑”

     少し離れて”奥の細道記念切手碑”

  •  持参した街歩きの地図を頼りに歩き始めます。<br />まず最初に出会うのは芭蕉が宿泊した向家跡、今は普通の民家が建っている。<br />説明板があるのみです。

     持参した街歩きの地図を頼りに歩き始めます。
    まず最初に出会うのは芭蕉が宿泊した向家跡、今は普通の民家が建っている。
    説明板があるのみです。

  •  次は芭蕉が2日目に泊まった能登屋跡、現在は駐車場。

     次は芭蕉が2日目に泊まった能登屋跡、現在は駐車場。

  •  少し進むと、街角にこの様な解説板があります。<br />象潟滞在中の芭蕉の足跡、左から右に始まります。

     少し進むと、街角にこの様な解説板があります。
    象潟滞在中の芭蕉の足跡、左から右に始まります。

  •  道標に従いここを曲がります。<br />象潟のメインの通り、でも曲がり角は空き家。<br />奥の細道だけでは過疎が止められないようです。<br />

     道標に従いここを曲がります。
    象潟のメインの通り、でも曲がり角は空き家。
    奥の細道だけでは過疎が止められないようです。

  •  芭蕉の象潟滞在中世話をした又左衛門の家、当時村の庄屋を務めていた。<br />現在は普通の民家。

     芭蕉の象潟滞在中世話をした又左衛門の家、当時村の庄屋を務めていた。
    現在は普通の民家。

  •  熊野神社、芭蕉が訪ねた時、丁度この神社の祭礼で宿を変わる事になります。

     熊野神社、芭蕉が訪ねた時、丁度この神社の祭礼で宿を変わる事になります。

  •  拝殿

     拝殿

  •  欄干橋、かっての象潟橋。<br />芭蕉が鳥海山を眺めた場所。<br />でも今日は頂上に雲が掛かりよく見えません。

     欄干橋、かっての象潟橋。
    芭蕉が鳥海山を眺めた場所。
    でも今日は頂上に雲が掛かりよく見えません。

  •  橋の袂に船つなぎ石、芭蕉はここから乗船して島巡りをしました。

     橋の袂に船つなぎ石、芭蕉はここから乗船して島巡りをしました。

  •  蚶満寺に到着。

     蚶満寺に到着。

  •  参道

     参道

  •  芭蕉像があります。

     芭蕉像があります。

  • 西施像もあります。

    西施像もあります。

  •  芭蕉句碑<br />  象潟や 雨に西施が ねぶの花

     芭蕉句碑
      象潟や 雨に西施が ねぶの花

  •  境内の松林の中にひっそり佇む句碑。<br />達筆過ぎて詠めません。現在調査中です。

     境内の松林の中にひっそり佇む句碑。
    達筆過ぎて詠めません。現在調査中です。

  • 山門

    山門

  •  山門の彫刻、”雪中の筍”

     山門の彫刻、”雪中の筍”

  •  本堂

     本堂

  •  境内 観音像と水子地蔵。

     境内 観音像と水子地蔵。

  •  六地蔵

     六地蔵

  •  境内の外れに来ました。<br />象潟の風景は天然記念物に指定されています。

     境内の外れに来ました。
    象潟の風景は天然記念物に指定されています。

  •  蚶満寺から見た九十九島<br />”俤松島にかよひて、また異なり、松島は笑ふがごとく、象潟はうらむがごとし”<br />と芭蕉に評された風景です。<br /> 今は田圃に取り残された小山。<br />でもこの旅情あふれた文章により多くの人が象潟を目指しました、私もその一人です。

     蚶満寺から見た九十九島
    ”俤松島にかよひて、また異なり、松島は笑ふがごとく、象潟はうらむがごとし”
    と芭蕉に評された風景です。
     今は田圃に取り残された小山。
    でもこの旅情あふれた文章により多くの人が象潟を目指しました、私もその一人です。

  •  この小山も、芭蕉の頃は海に浮かんでいた筈です。

     この小山も、芭蕉の頃は海に浮かんでいた筈です。

  •  あぁ象潟や、象潟や  

     あぁ象潟や、象潟や  

  •  かっての九十九島を偲ぶ碑。

     かっての九十九島を偲ぶ碑。

  •  船着場と船つなぎ石

     船着場と船つなぎ石

  •  歩いて島巡りも出来ます。

     歩いて島巡りも出来ます。

  •  次は道の駅、ねむの木荘に来ました。<br />大きな道の駅で、1階には売店と食堂、足湯があります。<br />2階は温泉施設、屋上にはガラス張の展望室も備わります。<br /> これは展望室より海側を眺めた処。<br />昼食はここで取ります。

     次は道の駅、ねむの木荘に来ました。
    大きな道の駅で、1階には売店と食堂、足湯があります。
    2階は温泉施設、屋上にはガラス張の展望室も備わります。
     これは展望室より海側を眺めた処。
    昼食はここで取ります。

  •  展望室より見た九十九島と鳥海山。

     展望室より見た九十九島と鳥海山。

  •  こちらは九十九島。

     こちらは九十九島。

  •  ここで暫く休憩です。

     ここで暫く休憩です。

  •  庭には西施の像が

     庭には西施の像が

  •  芭蕉句碑もあります。<br />   ”腰長や 鶴脛ぬれて 海涼し”

     芭蕉句碑もあります。
       ”腰長や 鶴脛ぬれて 海涼し”

  •  石碑の解説

     石碑の解説

  •  駅への帰途、能因島に立寄ります。<br />奥の細道の一節<br /> ”象潟に船をうかぶ。先ず能因島に船を寄せて、三年幽居の跡をとふらい”<br />と記された島です。<br />

     駅への帰途、能因島に立寄ります。
    奥の細道の一節
     ”象潟に船をうかぶ。先ず能因島に船を寄せて、三年幽居の跡をとふらい”
    と記された島です。

  •  能因法師が3年間侘び住まいをし、それを偲んで芭蕉が立寄った島なのです。

     能因法師が3年間侘び住まいをし、それを偲んで芭蕉が立寄った島なのです。

  •  島には能因法師の歌碑があります。<br />  ”世の中は かくても経にけり <br />    きさかたの <br />      あまの苫屋を わが宿にして”

     島には能因法師の歌碑があります。
      ”世の中は かくても経にけり 
        きさかたの 
          あまの苫屋を わが宿にして”

  •  頂上から鳥海山を望みます。

     頂上から鳥海山を望みます。

  •  駅に戻って来ました。<br />16時29分発で酒田に戻ります、今夜は酒田泊。<br /> ホームから見た鳥海山。

     駅に戻って来ました。
    16時29分発で酒田に戻ります、今夜は酒田泊。
     ホームから見た鳥海山。

  •  象潟最後のページは地元に咲くねぶの花。<br /><br /> ご覧戴き有難うございました。<br />                 終

     象潟最後のページは地元に咲くねぶの花。

     ご覧戴き有難うございました。
                     終

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