東京スペイン料理 L’estudi レストゥディ 最高のパンコントマーテ

2019/07/18 - 2019/07/18

日本テレビのアナザースカイで米倉涼子さんとdancyu編集長植野広生さんがパンコントマーテを絶賛していたスペイン料理、いや、カタルーニャ料理レストラン『レストゥディ』に、ひょんなことから連れていってもらえることになった！！
一日一組限定、おひとり3万円、6名以上から。
かなりハードルが高いお店にお邪魔することに。
果たして、いかに！？

エリア 銀座・有楽町・日比谷(東京)

うきうきと下調べ。評価は勿論高い。
こんないいお店初めてで緊張します。
お作法も知りませんが…とりあえず美味しく食べよう！

日比谷公園の向かい。
富国生命ビルの地下2階。
こんなオフィスビルに？まさか。
お店は地下の奥、存在感を消した外観。ドアもシャットアウトされていて一見なに屋さんか見当もつかない。
一枚ドアを隔てた向こうは、シンプル！
いきなりテーブルと椅子。
あとは厨房しかありません。

本日のメニュー。
料理長のバラオナさんは厨房から軽く会釈。
すべての料理は彼１人で手掛ける。
他に女性3人。アシスタント１人、2名のホール。
テキパキおもてなし。無駄がない。
着席しホストからご挨拶。きんちょーする！
辛めのシェリー酒で、乾杯！
ほどなく白ワインが運ばれる。

最初のお食事。
BIKINI ビキニ
バラオナさんがテーブルに登場し、ご挨拶と短く説明。温かいうちに食べてください。

トーストに挟んだ生ハムとメルトチーズ。
なにこれ？！幸せの味ってこれか！！
ハムチーズトーストじゃん、という先入観が食べた瞬間にもはや遠い歴史に感じるくらい。

ピンチョス8種、かわいい！
上から時計回り

イベリコ生ハムのクリームコロッケ
ジョルディ
色々な生ハムのミルフィーユ
茄子のスパニッシュオムレツ
ノルウェーサーモンのマリネ
赤ピーマンのマーマレードといわし
えびカニマヨネーズのクレープ包み
とうもろこしとモホベルテ

全部、うまい！
一個一個が手の込んだ作品。
それぞれに驚きがある。

フレッシュトマトのサルモレホ
別名でガスパチョともいう。
ガスパチョは他の野菜も入れるらしいが、バラオナさんのは酸っぱいトマト甘いトマトと塩とオリーブ油だけなんだそうな。それでこんな味ってでます？！
一口食べたら、夏の風が駆け抜けた。
ここで別の白ワイン、登場！

テーブル中央は遊びスペース。
ミニチュアの厨房道具がやまもり。
最初緊張していた6人もお酒と美味しい料理のパワーで饒舌に。
スペインと食の話に花が咲く。

ヤリイカとホタテとアスパラガスのグリーンソース
夏の避暑地みたいな見た目の一皿。
キレイすぎて食べたくない、いや、食べる！
ウマーーーッ！旨すぎて、お代わりください！と本気で言いたい。また新たな白ワインとパン。

みんな、おほほーって小さく食べるかと思いきや、やはり旨いものは旨いんだ、黙々どんどん食べる、飲む！

一息ついたら、バラオナさんが登場。
なんと私が食べてみたいな～とリクエストしたパンコントマーテをメニューにないのに作ってくれた！！感激！！
dancyu植野さんが死ぬまでに一度は食べた方がいい！と言ってたパンコントマーテが、ここに！

全身全霊でパンコントマーテに向き合ってじっくり食べた。一生毎日食べたいほど旨かった。
一緒に行った6人のうちの3人はスペインに住んでいたスペイン通だが、美味しいけれどこれはスペインでは普通の朝ごはんなんだそうな。
そうかそうか、要は卵かけご飯だ！だから一生食べれると感じるのか。

バラオナさんが特別にオリーブ油を見せてくれた。これはスペインの料理人には超人気だそう。
umami オリーブオイル。スペインで発売するとすぐ完売らしい。旨みは世界標準だ。

これはレストゥディで標準で使っているオリーブ油。
青リンゴの香りも穏やかでまろやか。

フィデワ登場！
フィデワとは、細いパスタを短く切りパエリアのようにしたもの。
普通はそのままのパスタを使うそうだが、バラオナさんはそれだとフニャけるので、一度パスタを揚げてから加工するという一手間をかけているそう。

そばめしの高級なやつ！
アーリオオーリオがしつこくなくて美味しい。
ここで芳醇な赤ワイン登場。

100%プルーマイベリカとシェリーワインソース
え！？イベリコ豚？
ブタ？牛でしょう、これ！
豚さんの肩と首の間らへんからしか取れない部位らしい。
こんな牛並みの豚は初めて。

クレマカタラナ　ベポ
キャラメリゼしたクリームと桃のコンポート
苦くて甘い。くそー、全部うまいー！
いつもデザート食べないのに、舐めるように食べてしまった。
締めはあまーいシェリー酒とにがーいエスプレッソ。

おやつ。
遊び心あるドライフルーツと共にバラオナさんもようやく仕事を終えてほっとした表情でホールへ。みんなでバラオナさんを囲んでいろんな話をした。故郷Lleidaの話、徹子の部屋に出たときの話、秘密の話、などなど。
とにかくスペインのLleidaには絶対、ぜーーったい行こうと思った。特に幻想的な霧とカタツムリ祭のときに！

バラオナさんと。
故郷の磨きあげたお料理と楽しい楽しいお話を堪能させて頂きました！

帰るときに、スペインで一番有名なデザートを持っていってね、と。
なんと、チュッパチャプス。
しかも、スペインではチュッパチュプスというのだそうな。
これでチュッパチュプスを見るたびに、パブロフの犬のようにレストゥディの味を思い出すのだ。
素敵な夜をありがとうございました。
いつかは私がみんなを連れて行けますように！