2019/06/28 - 2019/07/07
4482位(同エリア5898件中)
らぱぱ代さん
4日目は朝オパティヤを出発して午前中はずっとバス移動。午後トロギールとスプリットを観光しました。トロギールもスプリットも世界遺産に登録されている街です。
6月28日 成田出発、ブレッド泊。
6月29日 ブレッド湖、ポストイナ鍾乳洞、オパティヤ泊。
6月30日 イストラ半島(プーラ、ポレチュ、ロヴィニ)、オパティヤ連泊。
7月1日 トロギール、スプリット、スプリット泊。
7月2日 午後ドブロヴニク観光、チャフタット(ドブロヴニク近郊)泊。
7月3日 終日ドブロヴニクで自由行動、チャフタット連泊。
7月4日 モスタル、プリトヴィッツェ泊。
7月5日 プリトヴィッツェ国立公園、ザグレブ泊。
7月6日 午前ザグレブ自由行動、ザグレブ出発。
7月7日 成田到着。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 航空会社
- オーストリア航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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オパティヤからトロギールまでは約400㎞。バスの左手にはアドリア海とアドリア海に浮かぶ島々が続きます。石灰石でできた島? 白くてきれい。
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バスは、1席-2席のいわゆるデラックスバスで、座席は広いし、フットレストのほかカーフレスト(ふくらはぎ部分を乗せる)も」ついていたので、長時間移動も楽でした。
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スクラディンでいったん高速道路を下りて昼食です。
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スクラディンという町の名前は着いて初めて知ったので、帰国してから場所を確認しました。シベニクの近くです。
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海の入り江かと思っていましたが、湖。クルカ国立公園の入口の一つで遊覧船が出ているそうです。りっぱなクルーザーがたくさん係留されていました。
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レストランは、スクラディンの町のたぶん一番奥。
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クルーザーが眺められるテラス席もありましたが、我々はクーラーの効いた屋内で。
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前菜。トマトのブルスケッタ。
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メイン。マグロのグリル、タコと小イワシのフライ、ポテト。このお皿は4人前です。ボリュームたっぷり。塩加減がちょうど良くって、おいしくいただきました。揚げたてあつあつだし。冷房が効いた屋内でよかった。お飲み物。ビール大、35Kn。
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デザート。ドーナッツのチョコかけ。
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トロギールに到着です。
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トロギールの起源は、紀元前3世紀に古代ギリシア人が築いた植民都市に始まります。13~15世紀に経済的に発展し、防衛のため城壁を建造しました。旧市街は東西に500メートル、南北に300メートル、小さな島です。1997年世界遺産登録。
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かつては陸続きでしたが、本土との間は運河で隔てられ、1本だけある橋が結んでいます。
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橋を渡ると、ルネサンス時代に建てられた城壁の北門が迎えてくれます。
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旧市街は中世の面影をそのまま残しています。
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中庭を利用したレストランも素敵。
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路地を歩いて行くと、
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町の中心イヴァナパヴラ広場に出ました。ここには、市庁舎、時計塔、ロッジア、聖ロヴロ大聖堂が面していて、カフェのパラソルが並んでいます。
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15世紀ルネサンス様式で建てられた市庁舎。
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聖セバスチャンの時計塔。ただ今午後3時45分。正確です。
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ロッジア。ローマ風の柱廊で囲まれ屋根がついたバルコニー風の建物で、屋根つきのオープンスペースですね。アドリア海沿岸の町ではよく見かけるそうです。町の中心広場に建てられ、多目的の公共スペースとして利用されてきました。
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ロッジアのレリーフ、その1。中央に天秤を持った聖母が善悪を秤にかけています。裁判所として使われていたことに由来するそうです。
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ロッジアのレリーフ、その2。トロギール出身のベリスラヴィッチ総督(祖国を守るためオスマン帝国と戦って1520年戦死)の騎馬像。
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そして、聖ロヴロ大聖堂。初期キリスト教時代のバシリカを13~15世紀にかけて建て替えて現在の形になりました。工期が長期間にわたったため、とくに高さ47メートルの鐘楼は階層ごとに様式が異なっています。教会部分はロマネスク様式で、鐘楼はベネチアが支配する15~16世紀に建てられたため、1階部分はゴシック様式、2階部分はベネチアゴシック様式、3階部分は後期ルネサンス様式。窓が各層で違うのが楽しいですね。
内部の見学はのちほど。 -
広場を抜けて南へ歩いていきます。道の上に建物を建てたのか、建物の1階を通路にしてしまったのか。。。
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一応、町のメインストリート。ほそ~いですが。
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城壁の南門に出ます。
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海岸に面して椰子の木が植えられ、広々としたプロムナードになっています。カフェのパラソルが並んで、南国ムードたっぷり。
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ドミニコ会修道院。
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先に見えるのは、島の西端にあるカメルレンゴの要塞です。
この辺りでフリータイムになりました。集合はバス乗り場です。 -
まず、カメルレンゴの要塞を目指します。この上に上って、トロギールの町を眺めるのが目的。
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15世紀のベネチア時代に見張り用の塔を改修して建てられた重厚な要塞です。
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砦の上から、砦の中を見下ろす図。聖ロヴロ大聖堂の鐘楼も見えますね。
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鐘楼アップ。
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島の南岸のプロムナード。
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砦を下りて、次は、トロギールの南にあるチョヴォ島から、トロギールを眺めて見ることに。チョヴォ島へは、南門の近くから橋が架かっています。
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チョヴォ島へ渡る橋の途中から。
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チョヴォ島へ渡って、対岸のトロギールを眺めてみましたが、超広角で撮らないと島の全容は映らないみたいです(泣)。
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カメルレンゴの要塞も見えます。
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では、旧市街に戻って、聖ロヴロ大聖堂の見学へ。有料です。
正面入口の門に施された彫刻は、1240年にダルマチア出身のラドヴァンによるロマネスク様式のもの。ラドヴァンは、ベネチアのサンマルコ寺院の玄関のレリーフ製作にも携わった当時トップクラスの彫刻家でした。 -
門は、上部と下部の2つの部分に分けられ、上部の半円形のレリーフにはキリストの誕生や東方三博士の礼拝など、キリストの生涯が表現されています。
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下部には、ベネチアのシンボルである獅子の上にアダムの彫刻や、諸聖人、季節の移り変わりを表現したレリーフ、一番下はアラブ人やユダヤ人の異教徒の彫刻が施されています。
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門の左側の獅子の上はイブの彫刻ですね。
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聖堂内部の見学です。
身廊の突き当たりにある13世紀に造られた石造りの主祭壇。4本の柱で支えられた台の上に8角形の天蓋が置かれています。天蓋手前の2体の彫像は受胎告知のシーンです。 -
身廊の中程に置かれた石の説教壇。13世紀に制作されたもの。8本の柱に支えられた八角形の柱頭には繊細な彫刻が刻まれています。
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15世紀中頃の細かい装飾が施された主祭壇手前の聖歌隊席。
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最も有名なものが、北の身廊にある初期ルネサンス様式の聖イヴァン礼拝堂(クロアチア語の「イヴァン」は「ヨハネ」のこと)。礼拝堂正面には初代トロギール司教だった町の守護聖人イヴァン・ウルスィニの石棺が置かれています。15世紀に作られ、両側のくぼみには使徒の彫刻、天井に近いアーチ部分には聖母マリアの戴冠場面のレリーフがあります。
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礼拝堂の天井には、逆さまの聖人が。ユニーク。
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まだ時間があったので、鐘楼にも上ってみました。
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上る途中から、広場を見下ろします。
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見下ろした時計塔とロッジア。
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見下ろした市庁舎。
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鐘楼の鐘。
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南。
海をはさんでチョヴォ島が見えます。 -
西。
カメルレンゴの要塞が小さく。 -
北。
運河と本土。 -
東。
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暑かったので、広場の一角にあったお店でオレンジを絞ってもらって休憩。
よくがんばったね。 -
トロギールからスプリットまでは約25㎞。あっという間にスプリット到着です。
スプリットは人口20万のクロアチア第2の都市。旧市街は、1700年前のローマ遺跡のなかで現代の生活が営まれているユニークな街です。
スプリットの歴史は、ローマ皇帝ディオクレティアヌスが退位後の余生を過ごす宮殿を、生まれ故郷のサロナにほど近いここスプリットの穏やかな入り江に建てたことに始まりました。ディオクレティアヌスは305年から没するまで6年間をこの宮殿で過ごしましたが、その後ローマ帝国は衰退の一途をたどり、宮殿は廃墟と化しました。7世紀になると、宮殿の廃墟は、スラブ系民族に襲撃されサロナなどから脱した人々の避難場所になります。彼らは廃墟の建材を利用して家を建て宮殿跡を街として再生させました。
また、キリスト教徒を弾圧したことで知られるディオクレティアヌスの霊廟は皮肉にもキリスト教の大聖堂として利用されています。
その特殊な成り立ちと、遺跡の歴史的価値から2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。 -
宮殿南東のバスターミナルでバスを降りると、トロギールと同じように椰子の並木の木陰にオープンカフェが並ぶプロムナードになっています。しかしこのプロムナードに沿った建物をよく見てみると、細長い建物群で、1階には店舗やカフェが入っていますが、どの家も2階古い石壁が穴のあいた遺跡の壁とつながっていて、その先に中世の塔が見えます。古代ローマ帝国時代の宮殿の壁と、中世から近代にかけて建てられた民家とが渾然一体となっているのがよくわかります。
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ディオクレティアヌス帝時代の宮殿の復元図。南は直接海に面していて船で訪れることができました。南東、南西部分は、皇帝の住居、北東、北西部分は従者の住まいや兵舎だったそうです。
宮殿には東西南北に門があって、それぞれ「金の門」「銀の門」「銅の門」「鉄の門」と呼ばれていました。
私たちは南の「銅の門」から宮殿内部に入ります。 -
これが現在の「銅の門」。お店に挟まれて、人通りが無ければ宮殿入口とわからないような感じです。
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では、入ってみましょう。
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階段を下ると、ペリスティル(中庭)へ抜けられる地下道になっていて、両脇には、絵や工芸品、土産物を売る店が並んでいます。
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地下遺構の見取り図。
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だいたいどの部屋もこんな感じです。
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現地ガイドさんの案内に従って進みましたが、一人で歩いていたら方向感覚が無くなって迷いそう。
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スプリットはここで、遠くから水道橋で水を引いていました、の図。ローマの水道橋技術は地中海沿岸どこでも発揮されていましたからね。
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宮殿の中心に位置して列柱に囲まれた美しい中庭であるペリスティルに出ました。東西に12本のコリント式の列柱が並びます。西側にはカフェが、東側には大聖堂への階段があります。
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西側のカフェ。列柱がもはや壁の一部になっているのが面白い。
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東側にそびえる大聖堂の鐘楼。
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広場にはスフィンクスもいます。ディオクレティアヌス帝がエジプト遠征の際に持ち帰ったもの。
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ペリスティルを振り返ると宮殿の玄関部分。少し高くなっています。ディオクレティアヌスが登場した際に威圧感を与える仕掛けでしょうか。
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ペリスティルから石段を数段上がると天井にぽっかりと丸い穴の開いた空間に出ます。この広間は前庭でディオクレティアヌスの住居の玄関にあたります。天井はかつてモザイク装飾が施された天蓋で覆われていたそうです。
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またペリスティルを抜けて北へ進みます。細い道。(どこも細い。。。)
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宮殿の北門「金の門」に出ました。
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金の門を出たところには、イヴァン・メシュトロヴィッチが制作したニンのグルグール司教の銅像があります。横に座っている人と比べるとかなり大きな銅像であることがわかります。グルグール司教は、10世紀のスプリットでの宗教会議で、クロアチア内で教会でのスラブ語の使用禁止を決めたことに対し、その撤回を求めた人物です。
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グルグール司教の左足の親指をさわると幸せになれるという言い伝えがあります。もちろん触ってきましたが、結果はいかに。。。
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この後フリータイムになりました。集合は「銅の門」。まだ内部を見学していない大聖堂へ向かいました。鐘楼と大聖堂内部は別チケット。鐘楼には行列ができていたので、大聖堂から見学することにしました。
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大聖堂の外観はのっぺりとした八角形の建物です。もともとはディオクレティアヌスの霊廟として造られましたが、8世紀に住民たちによってキリスト教の大聖堂として改築されました。皇帝により弾圧され殉教したスプリットの守護聖人ドムニウスが祀られています。キリスト教を迫害したため教徒から憎まれていたディオクレティアヌスの肖像や遺品はことごとく破壊され霊廟内に安置されていた石棺の行方もいまだに不明です。
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入口の右の扉。1214年に作られたもの。両側合わせて28枚のパネルにはキリストの生涯が刻まれていて、ロマネスク様式の彫刻として名高いものです。
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左の扉。(大聖堂の見学順路からいくと、出口になります)
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外形が八角形ですから、内部も八角形。キリスト教の聖堂としては珍しい形です。内部は荘厳な雰囲気に満ちています。
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バロック様式の聖ドムニウスの祭壇。18世紀前半の制作。
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13~14世紀に作られたロマネスク様式の説教壇。柱頭には精密な彫刻が施されています。
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大聖堂の内部を見学したあと鐘楼に上ろうと、並んだのですが、たぶん下りてくる人数しか入場させないようで、集合時間に間に合わないと判断し、鐘楼に上ることは断念しました。高い所好きを自認する私としては残念無念。
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残る時間は、Nadalinaでお土産のチョコレートを買ったり、気ままに路地を歩いたりして、旧市街を満喫しました。建物をお互いにアーチで支えています。
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道が先か建物が先か。
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中庭のカフェ。
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生活感を感じさせる洗濯物たち。
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窓がベネチア風。
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西の「鉄の門」。
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名残惜しいですが、見納めです。
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今日のお泊まりはスプリットで。スプリットの旧市街からバスで20分くらいのホテルHS。工場・倉庫街のビジネスホテルという感じです。3階建て、エレベーター無し。もちろん、スーツケースはポーターさんが運んでくれますから、自分の体だけ階段で上げれば大丈夫。
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間取り図。台形のちょっと面白いお部屋でした。
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必要最小限の設備はあり、泊まるだけなら十分ですが、ご夫婦などお二人で1室利用の方は、スーツケースを2つ広げると歩く場所がないと嘆いていらっしゃいました。
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水回りは改装直後なのかピカピカで清潔。気に入りましたよ。
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ホテルでの夕食まで少し時間があったので、希望者を添乗員さんが近くのスーパーへ連れて行って下さいました。クロアチアのどこでもみかけるKONZUM。ドブロヴニクでもザグレブでもお世話になりましたが、行ったなかではここが一番大きかった。調味料とかの棚を見ているだけで楽しい。
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ホテルで夕食。
前菜。小さいパスタが入ったビーフスープ。 -
メイン。カツレツ。このくらいの量がちょうどいい。お飲み物はビール大18Kn、小15Knでしたが、ワイン1本80Knを3人でシェアしていただきました。そのあとジントニック27Knで盛り上がり。
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翌朝のビュッフェ。残念ながらお野菜無し。恒例の朝食前のお散歩はもちろん出かけましたが、倉庫・工場・マンション街ですからただ歩いただけでした。
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