2019/04/21 - 2019/04/21
51位(同エリア1088件中)
かっちんさん
北信州山ノ内町には、樹齢数百年にもなる名木・古木の「宇木の古代桜」があります。
高井富士とよばれる高社山(こうしゃさん)の裾野に宇木(うき)地区があり、りんごやぶどうを栽培する果樹畑が広がり、古代桜が点在しています。
古代桜は5本あり、本堂の傍らに佇む「隆谷寺のしだれ桜」、高台で見守る「大久保のしだれ桜」、長野県一・二のエドヒガンの巨木「宇木の千歳桜」、美しい枝ぶりの「大日庵の源平しだれ桜」、「区民会館前しだれ桜」等が、春になると見事に咲き誇ります。
今日は湯田中から長野電鉄に乗り、最寄り駅の夜間瀬(よませ)で降り「古代桜を歩いて巡るコース」(1周約65分、約4.2km)を訪れます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・宇木古代桜ふるさと事業実行委員会「北信州山ノ内町 宇木の古代桜」
・たびネット信州「宇木の古代桜」
・現地古木の説明版
・駅からマンホール「信州北回廊・山ノ内、桜めぐり ~ 長野県山ノ内町」
・家紋ドットネット「三つ星に一つ引き」
・丸山製作所「ステレオスプレヤー」
・HETIMA.NET「火の見櫓図鑑」
・信州なかの産業観光公社「真弓川沿いの桜並木」
・いけいけすざか「村山権現さんの桜」
・ウィキペディア「長野電鉄」「帝都高速度交通営団」「夜間瀬駅」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
長野電鉄湯田中駅
湯田中駅から朝の信州中野行きに乗り、夜間瀬(よませ)駅へ向かいます。
この電車は前面の丸みのあるデザインから「マッコウクジラ」の愛称がある3500系で、東京の地下鉄日比谷線を走っていた3000系を改造したものです。 -
長野電鉄の社紋
車両の側面に社紋が取り付けられています。
大正15年(1926)の河東鉄道・長野電気鉄道の合併以来使用されている社紋で、中央の星は長野電気鉄道の「長」の字の草書体が基になっています。
この星形を旧河東鉄道の社紋から引き継いだ「千曲川を表す3本線」で囲み、以て河東鉄道・長野電気鉄道の合併で長野地域と河東地域が結ばれたことを意味しています。 -
車内天井の送風機
営団地下鉄時代の面影がないか探してみたところ、送風機にシンボルマーク(団章)の「Sマーク」を見つけました。
「Sマーク」は地下鉄を意味する英語「Subway」の「S」のほかに、4つのSのつく英単語(4S)を意味しています。
4Sとは、Safety(安全)、Security(正確)、Speed(迅速)、Service(サービス)です。 -
長野電鉄の停車駅ご案内
夜間瀬は湯田中から2つ目の駅です。 -
湯田中を出発(前面車窓)
電車は長野電鉄最高地点にある湯田中駅から勾配を徐々に下り始めます。 -
高社山の広い裾野(車窓)
高社山(こうしゃさん)の広大な裾野には、果樹畑が広がり、桜の古木が点在しています。 -
まもなく夜間瀬駅
特急は通過してしまうローカルな「夜間瀬駅」に到着します。 -
電車のお見送り(夜間瀬駅)
乗ってきた電車は下り坂を軽やかに走り去ります。 -
垣根に埋もれる駅名標(夜間瀬駅)
ここは長野県下高井郡山ノ内町夜間瀬。
駅名でもあり地名になっている「よませ」は、感じのいい独特の響きがあります。 -
ホームをのんびり散歩するニャンコ(夜間瀬駅)
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急坂を登ってくる特急「スノーモンキー」(夜間瀬駅)
しばらくすると特急が来ます。
もともと成田エクスプレスだった車両です。 -
「宇木の古代桜」案内板
山ノ内町夜間瀬宇木(うき)地区には、樹齢数百年にもなる桜の名木・古木があり、山の斜面に咲き誇ります。
夜間瀬駅から歩いて10分(1.1km)のところに「隆谷寺のしだれ桜」があります。
ここが5つの桜を巡るコースのスタート地点で、全コース歩いて約65分(約4.1km)かかります。
では、夜間瀬駅から「隆谷寺のしだれ桜」へ向かいます。 -
デザインマンホール(夜間瀬)
山ノ内町西部地区農業集落排水の蓋です。
デザインは、西部地区(宇木地区)からよく見える「高社山(高井富士)」と、そのまわりに特産品の「リンゴ」・「ブドウ」・「エノキダケ」、そして山ノ内町の町章が配されています。 -
校庭の桜が満開(隆谷寺までの途中)
ここは山ノ内町立「西小学校」。
桜の花が新学期を迎えてくれているようです。 -
地面から顔を出すツクシ(隆谷寺までの途中)
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レンギョウが見頃(隆谷寺)
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隆谷寺に到着
本堂の傍らに佇む「隆谷寺のしだれ桜」が絵になります。
ここが一つ目の桜です。 -
イチオシ
毎年春を迎えるしだれ桜(隆谷寺)
推定樹齢は400年。 -
花数の多いしだれ桜(隆谷寺)
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遠くに見えるのは「大久保のしだれ桜」
隆谷寺から約1200m離れた高台に咲く「大久保のしだれ桜」です。
次に訪れるところです。 -
北信五岳の眺望
隆谷寺を後にし、農道を歩いていると、西の方角に北信五岳(斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯縄山)が見えるスポットがあります。
今日は山全体が霞んでおり、手前にある斑尾山だけ見えます。
北信五岳と呼ばれる山の名前の覚え方は、各々の頭文字から「まみくとい」。 -
無名の桜
りんご畑の中に濃いピンクに染まる桜を見つけたので、コースから外れ、来ています。 -
色鮮やかな花びら(無名の桜)
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眼下を走る特急「ゆけむり」
遠くから電車のモーター音が聞こえてきたので、立ち止まっていると、特急「ゆけむり」がゴトゴトと登ってきました。
まるでジオラマのような風景です。 -
民家のしだれ桜(大久保)
庭先にある濃いピンクのしだれ桜です。 -
大久保地区の延命地蔵
りんごの収穫小屋の中に延命地蔵が安置されています。
雪や雨に当たらず、幸せなお地蔵様ですね。 -
「大久保のしだれ桜」に到着
高台に見事な枝ぶりの花を咲かせています。
二つ目の桜です。 -
推定樹齢150年のしだれ桜(大久保地区)
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イチオシ
山里を見守ってきたしだれ桜(大久保地区)
善光寺平が見渡せる景色のいい場所です。 -
現代アートのような堰堤
鋼の枠組みの中に玉石等を中詰めした堰堤です。
次の「宇木の千歳桜」は約1300m先。果樹畑と集落を結ぶ農道を歩いています。 -
屋号を飾る民家の屋根(集落)
「三つ星に一つ引き」という家紋です。 -
民家の土蔵(集落)
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美しい彩りのお庭(集落)
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背の低いミニカー??(集落)
スピードスプレーヤという薬剤散布車です。
低木の果樹園を走れるように車高を低くし、後ろの噴霧装置から薬剤を散布します。
昭和50年代にメーカーの丸山製作所が自走式のスピードスプレーヤを初めて世に送り出しました。 -
鎮守様(集落)
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イチオシ
「宇木の千歳桜」に到着(赤禿地区)
県内の古木はほとんどがエドヒガン(別名 アズマヒガン)です。この千歳桜はその中でも一・二を争う巨木。
古くから月見桜とも見返り桜とも言い伝えられていましたが、昭和3年昭和天皇御大典を記念して「宇木の千歳桜」と名付けられました。
ここは三つ目の桜です。 -
樹齢約850年の千歳桜(赤禿地区)
長野県の天然記念物に指定されています。 -
青空を隠す満天の千歳桜(赤禿地区)
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斜面に広がる果樹園
次は近くの「大日庵の源平しだれ桜」へ向かいます。
薬剤の散布中ですね。 -
「大日庵の源平しだれ桜」に到着
このエドヒガンは、かつてこの地にあった大日庵という寺に植栽された枝垂形のものであり、紅白二本あったことから「源平しだれ桜」といわれています、
紅花(平家)の桜は枯死し、現在は白花(源氏)の桜のみが残っています。
ここは四つ目の桜です。 -
純白の源平しだれ桜(大日庵)
推定樹齢は約300年。 -
イチオシ
山里に佇む源平しだれ桜(大日庵)
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善光寺平の眺望
目線を低くして眺める家内と娘。
ここで北信五岳や北アルプス、善光寺平を縦断する千曲川が一望できます。
次は800m先の「区民会館前しだれ桜」です。 -
火の見櫓(区民会館近く)
火の見櫓はいろいろな形があるので、じっくり拝見します。
八角に反りを入れた屋根に半鐘がぶら下がり、屋根飾りは矢尻と矢羽をデザインした風向計。
見張台は八角型で柵が装飾されています。 -
「区民会館前しだれ桜」に到着
推定樹齢は350年。お墓を覆うように咲いています。
ここはコース最後の桜です。 -
暑さを凌ぐお地蔵様(区民会館前)
しだれ桜の下は涼しそうですね。 -
美しい白い稜線
高社山の稜線に積もる残雪です。
五つの桜の花見を終え、夜間瀬駅へ戻ります。 -
イチオシ
りんご畑を走る長野電鉄(夜間瀬駅から)
遠くの斜面に先ほど訪れた「宇木の千歳桜」が見えます。 -
夜間瀬川を渡ります(車窓)
夜間瀬駅から長野方面の電車に乗りました。 -
レトロな長電変電所の建物(信州中野駅付近の車窓)
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信州中野駅構内(車窓)
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菜の花と桜(桜沢付近の車窓)
信州中野駅を過ぎると平野の広がる信濃平を走ります。 -
りんごの花が旬(桜沢付近の車窓)
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イチオシ
高社山と色付く桜並木(桜沢付近の車窓)
真弓川(しんびきがわ)沿いのソメイヨシノの桜並木は約2km続きます。 -
転轍機の展示(須坂駅)
須坂駅ホームに線路の進路を切り替える転轍機が無造作に展示されています。
廃止された木島線(信州中野~木島)、屋代線(屋代~須坂)に設置されていた鉄道施設だと思います。 -
村山権現さんのソメイヨシノ(村山付近の車窓)
千曲川のほとりにある桜並木。
今の時期、長電の車窓から春の花を楽しめます。 -
小布施堂のモンブラン(長野)
長野駅に到着。長野駅ビル内の小布施堂に来ています。
モンブランは栗あんをぎゅっとしぼられ、濃厚な栗の風味が楽しめます。 -
野菜天ざる蕎麦(長野)
遅めの昼食は、同ビル内の「信州蕎麦の草笛」。
蕎麦の量が多めの草笛で、蕎麦の風味を楽しみながら、美味しくいただきました。
宇木の古代桜は、各地区の人たちが大切に育ててきた宝物です。
山里を歩き、素晴らしいお花見ができました。
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