2019/07/14 - 2019/07/18
315位(同エリア825件中)
菊花さん
北イタリアは南チロル地方のオルティセイに6泊してドロミテ山塊を眺め歩く旅。
5日目のこの日は、宿泊地であるオルティセイの直ぐ南側に広がるアルペ・ディ・シウジ(Alpe di Siusi/ドイツではSeier Alm)を突っ切って、サッソルンゴ(Sassolungo/ドイツ語ではLangkofel)に迫ってみたよ。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
★5日目
今日も7時頃起床。
どの天気アプリも数日前からこの日のオルティセイ(Ortisei/ドイツ語ではSt.Ulrich ザンクト・ウルライヒ)については「快晴」と伝えていた。
なので、天気の心配のないこの日に、自分的に一番ハードルの高いハイキング・ルートを歩こうと決意。
7時半頃から朝食をとり、ついでに山用の携帯食を拝借。
何しろ、アルペ・ディ・シウジ(Alpe di Siuse)からサッソルンゴ(Sassolungo)を目指す予定。
でも、自分の予定コースだと山小屋やケーブルカー駅の横のレストラン等で昼食をとるタイミングが微妙そう。
なので、軽食を2回のイメージで、ハムチーズサンドと林檎を準備。
勿論、リュックの中にはシウジ周辺の1/25,000地図、超軽量ウィンドブレーカー、超軽量ダウンのベストタイプ、更には万が一に備えて雨具も入れてます。 -
8時半すぎに宿(ホテル・ガルニ・スナルトナホフ)を出て、町の賑やかな通りを少し西へ。
-
目的は、Art52という大きなギャラリーの横にあるオルティセイ郵便局。
営業時間は、
月曜~金曜 08:20~13:45
土曜 08:20~12:45
・・・なので、山に向かう前に郵便局に行っておかないとダメなのであります。
既に文面も宛先も書いてあとは切手を貼るだけな状態の絵葉書を郵便局に持参して、切手を買ったらその場で貼って、郵便局の外にある青い国際郵便専用ポストに投函すれば作業完了。
青ポストにはご親切に Only International Mail と英語で書いてあった。
写真の左がArt52で、右の薄黄色の建物が郵便局。(この写真は別の日の夕方に撮影したもの。) -
9時前、オルティセイ(1265m)からアルペ・ディ・シウジ(2005m)へ登るロープウェーに乗ったよ。勿論このロープウェーもガルディナ・カードの対象。
なんと柴犬を連れたご夫婦と一緒になりました。
でも、同郷のはずの柴犬に自分は吠えられてしまった。。。 -
イチオシ
牧草地と針葉樹と岩山、そして青空に雲。
これが、アルペ・ディ・シウジか!なんて見事な風景。
ロープウェイを下りたところからの見晴らしだけで既に大感激。アルペ ディ シウジ 草原・平原
-
まずは9番ルートを進んで、サルトリア(Saltria)を目指すよ。
イメージとしては、アルペ・ディ・シウジを南下して、サッソルンゴ(厳密に言えばサッソピアット Sasso Piatto)の西側麓に行く感じ。 -
たらたらと道を下って、草原地帯に向かうよ。
-
広々とした牧草地帯とそれをぐるりと取り囲むドロミテ の山並み。
-
ロバ、いました。
-
(これは振り返って撮った写真だけど)こんな感じで左右に牧草が広がる道を
-
左右眺めまわしながら歩く。
これは進行方向右手、アルペ・ディ・シウジといえばコレ!な、逆√姿の山を見ている。 -
あれ?森林が一部で一直線に切り取られてる?
ってことは、あそこがサルトリア(Saltria)からウィリアムズ山小屋(Williamshütte)へのリフトかな?・・・ってのが見えて来たのが10時過ぎ。 -
これ、知ってるよ。アザミ。
-
どうやらアルペ・ディ・シウジは現在、建築ブームっぽい。
新しそうなホテルだなぁというのを、これまでのルートの中でも何件か見たし。
森林の手入れを兼ねた木材の切り出しでもあるんだろうけどね。 -
10時半頃、サルトリアのリフト乗り場に到着。
このリフトはガルディナ・カードが使えないので、ほぼ全員がチケットを買うために並びます。 -
リフトの切符を買って、4人乗りリフトを一人で独占。
「片側に乗るとリフトが傾くから中央に座れ」的なことを係のお兄さんに指示された。
代金は片道11.50ユーロ。クレジットカードも使えたよ。 -
カウベルの音がすると思ったら、眼下に牛が。
-
ぐんぐん登って
-
サッソルンゴ(というかサッソピアット)の西端2100m地点に到達。
-
椅子やら遊具やらあって、くつろいでいる方もたくさん。
なので自分もここで休憩タイムにして、持参のサンドイッチを食べたよ。
いつの間にか11時だ。 -
11:15頃、活動再開。
アルペ・ディ・シウジの草原を左手に見ながら、サッソルンゴ(Sassolungo)というドロミテ な岩山を目指すよ。
登山初心者なうえに一人ハイキングなので、無理しないで、でも頑張る! -
531番ルートでサッソルンゴ山小屋まで目安1時間40分だってさ。
-
お花の写真も撮りながら
-
目指せ、岩山
-
橋がなくても渡るのだ。
さっきまでの牧草地のハイキングルートとは明らかにレベルが違って来た。
大丈夫かな、自分。 -
自分の前後を歩いている見知らぬ方々と
-
岩に描かれた赤白マークが心の頼り。
ハイキングルートのルート番号は消えてしまっているけど、ここがハイキングルートであることは分かる。 -
石や岩がゴロゴロしている所謂ガレ場ってやつを、ヤジロベエのように両腕でバランスをとりながら歩いていく。
ローカットだけど登山靴で、山専門店の店員さんに調整してもらった靴の中敷入れて、脚には登山用のサポートタイツを履いているおかげで、初心者だけどなんとかなってる。
頑張ってる甲斐あって、この風景。
控え目に言って、絶景。 -
11:50頃、なんだか広場的な所に着いたっぽい。
2101m地点であるPiz da Uridlの近くだと思う、多分。 -
イチオシ
馬だ。
ってゆ~か、おじさん、リュックを馬に狙われてるし。 -
正面奥に見えているのはセチェーダ(Seceda)とガイスラー山群(Geislergruppe)かな??
(写真は望遠で撮ってます。) -
この風景を見ながら食べる林檎は最高だよ。
但し、馬には注意な!! -
12:15頃、活動再開。
527番ルートを道なりに行くよ。 -
ドロミテ 山塊を右手から正面に見ながら歩いていくと
-
そのうち足元は岩や石がジャリジャリして来て、ちょっと風景に気を取られて足元が疎かになると滑りそうになる。
集中!集中! -
足元の岩ゴロゴロが激しさを増すと、写真を撮る余裕があまり無くなってくる。
-
でも、見渡せばこの景色なわけで、そりゃあ「うっとり」なのですよ。
-
岩、石、砂利だらけだよおおおおお。
-
頑張れ、アタシ。マジ、頑張れ。
転ばないように、慎重に歩け。
バランス、大切。 -
ここ、越えるの?
右下にある白い塊は、雪だよね? -
13:10頃、サッソルンゴの谷間的な所に到着。
ここから525番ルートを右手に進んで谷間を抜けてパッソ・ゼッラ(Passo Sella)に行くか、526番ルートで更にサッソルンゴを右手に歩くかが多分主要ルートなのだろうけれど、これ以上ガレ場を歩く勇気がなかったので -
525番ルートを左に進んで下山し、30番ルートに合流してモンテ・パナ(Monte pana)のリフト乗り場に行くことを選択。
だって、登山初心者だし。無理は禁物。 -
林の中の、何度も折り返すちょっとだけ荒れた道を20分ほどかけて下ると
-
ちょっと広めの道に出た。
これでなんとなく平地に戻ったのかな。 -
振り返るとこんな景色で
-
目の前はこんな風景。
本当に素敵に晴れいて、歩いていて気持ち良い。 -
奇景であり絶景。
この景色にハマって、何度も訪れる人がいるのも納得。 -
穏やかな525番ルートを牛に見つめられながら
-
更に進むと
-
マウンテンバイクも走る30番ルートに合流して
-
同じルートを歩く人が急に増えた。
-
14:45頃、林を抜けたよ。
-
右手にリフトが動いてた。これはサッソルンゴの北から降りてくるガルディナ・カードが使えるリフト。
で、現在の気温は25度という表示に「ほぅ」となって、それから山に目を向けたら -
パラグライダーが飛んでいる、というか、浮いていた。
-
そこからもう少しだけ進むとキノコのベンチ(?)があって
-
14:50頃、モンテ・パナ(Monte Pana)からセント・クリスティーナ(St.Christina)の町へ降りるリフトに乗ったよ。
このリフトはガルディナ・カードが使える。 -
イチオシ
言葉にならない。
素人がただデジカメを向けただけで、フォトショ加工とかしなくても、この絵葉書のような写真が撮れる。
勿論、目にもしっかり焼き付ける。 -
15:05頃リフトを降りて、目の前の道をまっすぐ。
この地域なりに交通量がある道にぶつかるので、そこを左に折れるとバス停があって -
何人かバスを待っている人がいたので時刻表を確認しようとしたら、バスが来た。
何番のバスだったかは覚えてないけれど、バスの前面と側面にオルティセイ行きの表示があったのは覚えてる。 -
15:25頃にオルティセイに戻って来て、その足で文房具屋(?)で地図を探してから、15:50頃には宿(ホテル・ガルニ・スナルトナホフ)に戻ったよ。
写真は自分が地図を買った文房具屋。 -
ドロミテ西側でハイキングをするにあたり、自分は事前にネットでKOMPA**社の1/25,000地形図をいくつか買って、地名、地形、ハイキングルートを勉強してた。
最初に買った地図はSeiser Alm(地図番号067番)だったのだけれど、これはラショッツ(Raschötz)からブログレス山小屋(Brogleshütte)に行くルートが範囲外なので、追加でVal di Funes(地図番号627番)も買うことに。
で、そうやってもパッソ・ゼッラ(Passo Sella)からサッソルンゴ(Sassolungo)に行くルート及びオルティセイからそこまでのバス道が分からなくて、どうにかならんものか?と思ってたんだよね。
で、店頭に地図を並べていた文房具屋(2軒あった)で実際に地図を広げて見てみたらば、写真のKOM**SS社のGröden, Seiser Alm(地図番号076)という1/25,000地形図が、今回の旅行で自分がオルティセイ滞在時に訪問しようと思っているルートが完全網羅されていたので、もう旅も後半だけど購入したわけです。11.99ユーロだったと思う。
写真の鳥瞰図は、ガルディナ・カードの案内パンフも兼ねてるやつ。
宿でくれたけど、勿論のことカードを買う時に売り場で貰うこともできる。
鳥瞰図だと山の形などがパッと見て分かりやすいので便利だけど、ハイキングルートはどうしても表現がいびつになるので、これだけだと距離感が掴みにくいのが難点。
なので、自分は地形図と鳥瞰図の2種類を見て、事前に地形・地名・ルートを覚えるようにしてた。
何しろこっちは山初心者で一人旅のハイキングなので、事前入手できる情報はなるべく多く頭に入れてハイキングしたいんだよね。 -
宿(ホテル・ガルニ・スナルトナホフ)でシャワーを浴びて少しゆっくりして、19時半過ぎ、ホテルに併設(?)のレストランで夕食。
ビール、美味い!Hotel Garni Snaltnerhof ホテル
-
メインは無難にトマトのパスタ。
イタリアに来てから野菜を食べる機会が少なくて、なんだか不安になる。
朝食会場ではキーウィ、スモモ、ミニトマトなど、なるべく果物や野菜を摂るようにしてるし、昼食や夕食を食べるときも極力「野菜の~」と書かれた料理を食べようとしている。
でも、そもそもメニュー全体的にハム、ソーセージを含む肉のアピール感が強くて、野菜主体の料理がメニューにないっぽい。(少なくとも自分の英語力とドイツ語力では見つけきれない。)
周囲のお客さんを見ても野菜たっぷり料理を食べているのを見かけないし。
日本だったらこの時期なら「夏野菜のパスタ」と称してズッキーニと茄子のパスタがあるだろうけど、パスタの本場イタリアとしては「定番以外はパスタじゃねぇ」ってスタンスなのかも。
まぁ、トマトパスタ美味しかったからいいけどさ。 -
調子に乗って食後に林檎パイと紅茶も注文したら、流石に量が多くて最後は疲れたけど、なんとか完食。
26.90ユーロだったよ。勿論のことクレジットカード使えた。 -
20時半過ぎに夕食を終え、ちょっとだけ夜の散歩をしてから(と言っても、ようやく日没という時間帯)、宿に戻って明日の予習をしたのでした。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- azuki-sanさん 2024/02/04 22:27:18
- 貴重なドロミテの情報ありがとうございます
- 個人手配でこの9月にドロミテに行こうと思って、情報収集し出しました。
レンタカーでなく、ツアーバスでもない方が、このように美しくフォトとともに詳しく書いてくれるととっても助かります。
オルティセイに2~3泊と、菊花さんほど色々なコースは無理かもしれませんが、地図の情報やカルディナカード、バスのことなどとっても参考になります。このシリーズ読み倒します!
素敵な旅行記楽しみにしてます。
- 菊花さん からの返信 2024/02/05 17:19:22
- Re: 貴重なドロミテの情報ありがとうございます
- azuki-sanさま
コメントありがとうございます。
2019年の旅行記なので既に5年前ですし、コロナ禍を経て現在は状況が変わっている点もあるかとは思いますが、この旅行記が旅の準備のお手伝いになっているようで嬉しいです。
美しい風景は裏切らず旅行者を迎えてくれますよ!
楽しみですね。良い旅を!
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
菊花さんの関連旅行記
この旅行で行ったホテル
この旅行で行ったスポット
イタリア の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
65