「大間のマグロ」に「仏ヶ浦」。青森の美食、美景を堪能する一人旅～

2019/06/28 - 2019/06/30

こんばんは。梅雨真っ只中の6月最後の週末。「大間のマグロ」を食べに行くべく、青森方面に旅行してきました。ただ単純に八戸から入るのも面白くないので、青森から高速船で大間入りするルートを選択。さてどんな景色とグルメが待っているのでしょうか？

エリア 下北半島(青森)

★6/28 20:00
仕事終わりの後、羽田空港に直行し青森行きの飛行機で羽田を後に。
空港の夜景を眺め、空に吹っ飛べば青森まではあっという間。

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

しかしJAL便は離着陸時を除いてフリーWi-Fiが利用出来るので便利。
これならトンネル内で電波が入らない新幹線に圧勝ですね。

★22:00 「クラウンパレス青森」着
そして空港バスに乗り換えて青森の市街地へ移動。

今宵の宿「クラウンパレス青森」に引き揚げました。
部屋は綺麗でコンセントの数も多く、快適そのもの。

ホテルクラウンパレス青森（HMIホテルグループ） 宿・ホテル

ユニットバスも広めのもので、こちらも快適に利用出来ました。
この日は夜遅いのでシャワーを浴び、そのまま寝ました。

ホテルクラウンパレス青森（HMIホテルグループ） 宿・ホテル

★6/29 8:10
宿をチェックアウトし、歩くこと20分弱。

ホテルクラウンパレス青森（HMIホテルグループ） 宿・ホテル

「 のっけ丼」で有名な青森魚菜センターにやって来ました。

青森魚菜センター 本店 市場・商店街

さて「のっけ丼」とは何？という声が聞こえそうなので、以下に箇条書きで書きます。

1…受付で650円か1300円の券(それぞれ5枚と10枚綴りになっていて、1300円の方が色々刺身を盛れる)を買う。
2…ご飯や味噌汁を受け取る(並1枚、大盛2枚)。
3…店にのっけ丼用の具があり、先程のチケット1～3枚で切り身が1～2枚盛れます。
4…好きなだけ盛ったら、座席に座って食うべし！

青森魚菜センター 本店 市場・商店街

ちなみに650円で盛ったのっけ丼はこんな感じ。これでも朝ご飯としての量なら十分だと思いますが、店の方の勧めを断らなくてはならないデメリットもあるので、悩んだら1300円の方が良さそうです。尚肝心の味は「滅茶滅茶おいしかった」です！
青森駅からも歩けますし、かなりオススメの店です。

青森魚菜センター 本店 市場・商店街

そして魚菜センターから、港に向けて歩きます。

青函連絡船の脇を通り…

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

青森駅の留置線脇までやって来ました。
新幹線開業で今はすっかり寂しくなってしまい、かつてここで「ED79」が入れ替えしていた華やかな頃が懐かしいですね。

★9:40 「シィライン」で一路佐井へ！
そして佐井に向かう高速船が発着する青森港へ。青森駅からすぐの場所にあり、アクセス抜群。
定刻で出航した「ポーラスター」。しかしスピードを出すので揺れる揺れる…

高速旅客船 ポーラスター 乗り物

今日は天気も生憎で仏ヶ浦界隈に来るまで景色も殆ど楽しめず…
更にこのポーラスターには展望デッキもありません。
佐井まで2時間ほどかかることもあり、途中でソファー席に移動し横になって過ごしました。

高速旅客船 ポーラスター 乗り物

「牛滝港」を出ると、「仏ヶ浦」の荒々しい岩場が見えてきます。

高速旅客船 ポーラスター 乗り物

こちらは後で観光コースに参加する予定なので、後でゆっくり見ることにしましょう！

高速旅客船 ポーラスター 乗り物

★11:46 佐井港着
通過した港があったので定刻より早く佐井港に到着。

高速旅客船 ポーラスター 乗り物

これのお陰で時間に余裕が出来たので、港近くにあるアルサスの2階「まんじゅや」さんでランチを取ることに。

まんじゅや グルメ・レストラン

頼んだのは「ひらめ漬け丼」1500円。
ご飯の量よりも刺身が多い印象で、刺身そして味噌汁がとても美味しかったです。

まんじゅや グルメ・レストラン

佐井のフェリーターミナルからみた港。観光バスツアーが多く組み込まれているようで、港はとにかくバスだらけ。

食後、13時に仏ヶ浦へ向かう観光船が出発するのでそれに乗車。
◯急の観光ツアー客が45人位いて、かなり混んでいました。

こちらの船は先程乗船した「シィライン」と異なりオープンな席があるので眺めもまずまず。しかしエンジン音が爆音で物凄かったです…

佐井～仏ヶ浦遊覧船(仏ヶ浦海上観光(株)) 乗り物

暫くは最果て感漂う海沿いの集落の脇を通り…

佐井～仏ヶ浦遊覧船(仏ヶ浦海上観光(株)) 乗り物

やがて人家もなくなり、目に見えるものは海と緑だけに…

佐井～仏ヶ浦遊覧船(仏ヶ浦海上観光(株)) 乗り物

そして巨大な岩が見えてくると、間も無く仏ヶ浦です。

佐井～仏ヶ浦遊覧船(仏ヶ浦海上観光(株)) 乗り物

★13:25 仏ヶ浦に上陸！
約30分ほど、物凄い爆音に耐えやって来た仏ヶ浦。

佐井～仏ヶ浦遊覧船(仏ヶ浦海上観光(株)) 乗り物

海岸線に背の高いねずみ色の岩が並ぶ光景はまさに「仏様」のようですね。バスツアーでここ仏ヶ浦を巡るツアーが多数組まれているようで、訪れているのはご年配の方ばかり。若い私はやや浮いてしまいます…

仏ヶ浦 自然・景勝地

さて仏ヶ浦の滞在時間は約３０分ですが、そこまで広い場所ではないのでゆっくり見ても十分すぎるくらい。水洗トイレもありますが、ベンチは見当たらなかったのがちょっとマイナスです。

仏ヶ浦 自然・景勝地

こんな景色、普通に暮らしているとなかなか出会えるものではありません。

仏ヶ浦 自然・景勝地

人工物は一切なく、まさに「自然の芸術」ですね。

仏ヶ浦 自然・景勝地

海の水もこの透明度で、とっても綺麗でした。これもまた、「手つかずの自然」が残る仏ヶ浦ならではの光景です。

仏ヶ浦 自然・景勝地

ちょっと高い場所に登って、海を見下ろしてみました。急峻な場所ですがしっかりした木道が整備されているので普段の格好で問題なく行けます。

仏ヶ浦 自然・景勝地

尚、ここ仏ヶ浦は車でも駐車場から２～３０分ほど歩くことで訪れることができます。但し勾配かきついので、足腰に自信がない方は佐井や脇野沢に車を置いて船を利用するのが無難です。

仏ヶ浦 自然・景勝地

そして仏ヶ浦を見下ろす高台に神社があります。旅の成功を祈り、お参り致しました。

仏ヶ浦 自然・景勝地

巨大な岩を間近で眺めれば、ものすごい迫力ですね～

仏ヶ浦 自然・景勝地

こうして美しい自然が今もなお残る仏ヶ浦ですが…

仏ヶ浦 自然・景勝地

残念ながら、「ゴミが多数散らばっている場所」がありました。こういった「不法投棄」は、美しい自然が消えてしまうだけではなく、魚達が誤飲することで死んでしまい、生態系にも大きな影響を及ぼします。皆様、仏ヶ浦に限らず、大自然の中に訪問した際は必ず「ゴミは持ち帰りましょう」ね。

仏ヶ浦 自然・景勝地

ツアー客を別の港に送った後、集合時間の数分前に折り返しの船が戻って来ました。仏ヶ浦、とても良い場所でしたね。

佐井～仏ヶ浦遊覧船(仏ヶ浦海上観光(株)) 乗り物

復路もあの振動と爆音は嫌だったので、窓のある居室に乗船。こちらもそれなりに音はしますがエンジンから遠く、又クッションのある普通の座席（オープン席は木製ベンチに申し訳程度のクッションがある程度なので、直に振動を拾う）なので雲泥の差でした。

佐井～仏ヶ浦遊覧船(仏ヶ浦海上観光(株)) 乗り物

★14:30 船で佐井に戻り、バスで今宵の宿「葵」さんへ！
復路の船も順調な航海で、14時半頃に佐井港に戻って来ました。
余談ですが佐井港って「最高」とも書けてしまうんですよね。

佐井～仏ヶ浦遊覧船(仏ヶ浦海上観光(株)) 乗り物

さてちょっと寒くなってしまったかと思いますので、ここでコーヒーブレイク。
アルサス１階にある「よってっ亭」でコーヒーを頂きました。
味はそれなりでしたが、期間限定100円とのことでこれなら文句無しです。

しかし2階のカフェが営業時間11時から14時までってどういうことでしょう…
カフェなんですから、せめて16時までは営業して欲しいところです。

こちらは何と「朝７時から夜１０時までのコンビニエンスストア」。初見の旅行者がパッと見ただけではこれがコンビニだとはなかなか分かりませんね。私も気づいたときにはすでに遅し。バスの時間が近かったので入店は泣く泣く諦めました…

そしてバスはアルサスの正面(港側と正反対の入口)を出てすぐ場所にあります。
さあ、後は宿に行くのみです！

★18:00「民宿 葵」さんで頂く大間まぐろのフルコース！
16時半頃にたどり着いた今宵の寝床「民宿 葵」さん。

「体験型民宿」とのことで様々な体験を堪能できるようですが1人での体験はちょっと味気ないので今回は泊まるだけ。部屋はシンプルですが綺麗です。

体験型民宿 葵 宿・ホテル

共用のトイレは2つあり、シャワートイレ付きで綺麗で快適に利用できます。

体験型民宿 葵 宿・ホテル

そして待ちに待った夕食は、「食事処」というより「居間」といったほうがしっくりくる、ご夫妻がいらっしゃる場所で頂きます。雰囲気が私の家の居間にとっても似ているので、家で普段通りのご飯を食べている時のような落ち着きがあります。

体験型民宿 葵 宿・ホテル

しかし料理は超豪華！大間のマグロをふんだんに使った料理は超絶品そのもの。
これを食べるだけでも、ここに来る価値があると思います。

体験型民宿 葵 宿・ホテル

宿にある内風呂もとても綺麗で、これまた私の家の風呂にそっくり。1人でリラックスして入っていると、なんだか自宅にいるかのような錯覚になってしまいました。尚、今回は時間が合わずに諦めましたが希望すれば「近くの日帰り温泉」まで無料で送迎してくれるそうです。（入浴料は実費）温泉に浸かりたい方はオススメです。

体験型民宿 葵 宿・ホテル

さて後は寝るだけ…の前に、喉が渇いてしまったのでりんごジュースを頂きました。
それではお休みzzz…

体験型民宿 葵 宿・ホテル

★大間から東京は、帰るだけでも8時間近く！？
そして翌朝。早速朝食を頂きます。イカの塩辛が滅茶滅茶美味しかったです。
流石漁師の街大間といったところ。

体験型民宿 葵 宿・ホテル

そして「昆布カス」を使って栽培したというブルーベリーを使ったヨーグルトが、朝食のデザートでした。宿のご夫妻の温かいおもてなしもあって、とっても落ち着く宿でした。またいつか、再訪できたらいいな～

体験型民宿 葵 宿・ホテル

★9:54 「朝日町バス停」から、長い帰宅の路が始まります。
宿近くのバス停から、10時前のバスで出発。ここからは東京にただ帰るだけなのに、果てしなく長い道のりが始まります。

路線バス (下北交通) 乗り物

このバスの終点、下北駅までは1時間40分の長旅。車窓に海を眺め…下北半島の中心むつ市内に至ります。

路線バス (下北交通) 乗り物

下北駅には11時半頃、定時で到着。ここから先はこの旅で初めて(往路飛行機乗車前は除く)、鉄道の旅です。近くのドラッグストアでジュースとお茶を購入し、列車の到着を待ちます。

下北駅 駅

★11:52 下北駅から「大湊線快速しもきた」に乗車。
12時前、やって来た大湊線の快速列車に乗車。キハ100形は座席がふかふかで快適で良いですね～ちなみに乗車率は結構高めで、2両編成で6～7割程度の座席が埋まっていました。地方のモータリゼーション化による鉄道離れが進む中、まずまずの利用率なのではないでしょうか。

JR大湊線 (はまなすベイライン大湊線) 乗り物

★12:40 野辺地で青い森鉄道701系に乗り換え～
陸奥湾の素晴らしい眺めを堪能すること約40分の乗車で野辺地に到着。

野辺地駅 駅

すぐにやって来る八戸行きの701系普通列車に乗り換えます。青い森701系にはオールロングとセミクロスの車があり、今回は運良く後者に当たり、勿論ボックス席に着席。

青い森鉄道 乗り物

★13:15 三沢駅到着。
この辺から東京に向かうメインルートは2つあり、
1つは「八戸から新幹線で東京に向かうルート」
2つ目は「三沢空港から飛行機で羽田空港に向かうルート」
で今回は航空パック利用の方が安かったので後者を選択。
三沢駅からもバスが出ているものの、まだバスの発車まで時間があるので昼食と散策そしてバス代をケチる為に、三沢の中心街まで歩いてみましょう。

三沢駅 駅

駅前から坂道を登り、歩くこと暫し…

何と「十鉄駅そば」なる店を発見！この店は長らく「十和田観光電鉄三沢駅」にあり、電鉄の廃止後も駅舎で営業を続け、昭和レトロな雰囲気で人気の店でした。なんでも駅前の再開発で一時閉店し、こちらの居抜き物件に仮店舗として移転して来たそう。折角なので入って行くことにしましょう！

三沢駅食堂 グルメ・レストラン

店内が駅そばらしくない、ゆったりした作りなのは居抜き物件ならでは。
このゆとりは恐らく今だけでしょうね。
ちなみに私が訪れた１３時半ごろでも、結構お客さんが訪れており、人気がある証拠で良かったです。

三沢駅食堂 グルメ・レストラン

さてどれにしようかな…

三沢駅食堂 グルメ・レストラン

選んだのは「スペシャルうどん」470円と「おにぎり」(梅)100円。
「スペシャルうどん」はトッピングで山菜、たぬきそして「卵」が入るというまさに「スペシャル」なメニューで、一番人気のメニューだそう。

三沢駅食堂 グルメ・レストラン

そしてうどんの麺が細いのがこの店の特徴。うどん、おにぎり共にとっても美味しく頂けました。

三沢駅食堂 グルメ・レストラン

その後、市街地に向け歩き出すと雨風が…まだちょっと時間があるので「ココス」でデザートタイム。注文したチョコとダブルベリーのクレープ、300円ちょっとでしたがかなり美味しく大満足。

しかし駅前の寂れっぷりに対し、ココスの辺りに広がる市街地はこの通り。都市部以外の交通手段は鉄道よりもクルマ。そんな社会になりつつあることを無言で語ってくれるかのようです。

★15:02 空港行きのバスに乗車！
ココスから10分ほど歩いた場所にある「市役所前バス停」に移動。
定刻より10分遅れで空港行きのバスがやって来ました。
ここから空港ならバス運賃は200円。三沢駅からだと350円かかるので150円も安くなるんです！

★15:10 三沢空港は昭和ムードが漂うレトロな空港でした。
10分ほどで三沢空港に到着。
三沢空港の建物は、何だか地方の中枢にある鉄道の駅みたいな感じですね。

三沢空港 空港

そして私が最も驚いたのはこれ。私が今まで訪れてきた空港のトイレは新しく綺麗なことが殆どでした。
しかし三沢空港は「モザイクタイル+タンク式小便器」という超昭和仕様のトイレ。

清掃が行き届いていてこの様なトイレにありがちな臭いや汚れは一切無く、ウォシュレットもあるので不快感は感じない辺りは、空港トイレらしい点です。
その他レストランや出発ロビーの雰囲気や、フリーWi-Fiがない。と言った点も昭和らしいところで、ちょっとしたカルチャーショックでした。
ってそんなことはどうでもよく、今日は羽田発の飛行機が霧の影響で着陸できずに引き返す可能性があり、欠航の可能性もあり！？
「3月の悪夢」(四国に行った時の帰り、最終の飛行機欠航で帰れなくなってしまった)
が頭をよぎり、嫌～な予感がします。さてどうなる！？

三沢空港 空港

★16:05 遅れながらも羽田からの飛行機が三沢空港に無事着陸。30分遅れで三沢を後に～
ロビーからでもはっきり霧がかっていることがわかる三沢空港でしたが、約30分遅れで無事羽田からの飛行機が着陸。これで一安心です。周りからも安堵の声が聞こえて来ました。

しかし離陸後すぐに、こんなにホワイトアウトになる状況で離着陸できるパイロットさんの技術の高さには敬服するばかりですね。

三沢空港 空港

さて今回はパックの都合上ワンランク上の座席「クラスJ」を利用した方が安かったので初めて乗車。広い座席のみならず、レッグレスト、コンセント(普通席にもありますが)もあって超快適！しかも今回搭乗した飛行機は小型なので1人掛け座席となり、気兼ねなく旅をすることが出来ました。
尚この「パックの都合上クラスJの方が安い」についての詳細は「ヤフーパック ゾロ目の日」というヒントだけ教えますので、あとはご自身で調べてみてくださいね。

雲の上に出てしまえば、遠くに青空も望める絶景が、旅のフィナーレを美しく彩ってくれます。

雲上でのコーヒーブレイクを楽しんでいれば、もう着陸準備開始です。飛んでしまえば飛行機の旅はあっという間ですね。

★17:30羽田着陸！
羽田空港には約30分遅れて到着。大間から8時間弱に及んだ長い長い帰宅の路は無事、幕を閉じましたとさ。

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港