2019/05/01 - 2019/05/05
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harihariさん
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平成から令和へ。
2019年5月。
元号が変わり、歴史が変わりました。
そして僕たちは。
毎年恒例のゴールデンウィーク旅行。
今回の行き先は岩手県盛岡。
前から行きたいと思いつつも遠くて実現できなかったのですが、ようやく念願が叶いました。
盛岡といえば石川啄木と宮沢賢治。
二人の生きた足跡をたどりながら、建物・歴史・お酒・老舗・名物料理・等々、盛岡のいいとこをまるっと堪能した5日間の記録です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
2日目の朝。
今日の天気はどうかな...
駅前のホテルルートインの7階からカーテンを開けて。 -
開運橋の上から。
北上川の向こうに見えるのは、残雪の岩手山。 -
早朝の櫻山神社。
旅の安全を祈願してお参りします。 -
青空の下、満開の桜。
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朝食は昭和28年創業の老舗喫茶店「ティーハウス・リーベ」。
古き良き純喫茶の雰囲気を残した、東北を代表する名喫茶の一つ。 -
7時半の開店と同時にお店に入らせていただきました。
開店の準備が終わるのをのんびり待つのも楽しい時間。 -
モーニングセットは厚切りの玉子トースト。
-
そして濃いめのホットコーヒー。
旅先の喫茶店モーニングは格別に美味しい。 -
朝食後は国史跡「盛岡城址」へ。
南部氏26代目の南部信直が、初代盛岡藩主として築城しました。 -
かつて本丸が築かれていた場所。
南部氏は江戸時代に七戸・八戸と分家をしながら、14代目最後の藩主南部利恭氏を経て現在まで続いています。 -
ここにはかつて、日露戦争で戦死した南部家第42代当主、南部利祥の騎馬像が飾られていましたが、昭和19年に金属供出で撤去され、それ以来台座だけが残されたままです。
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不来方(こずかた)の お城の草に 寝ころびて 空に吸はれし 十五の心
青春時代を盛岡で過ごした石川啄木が、繊細な感性で思春期の心を詠んだ歌。 -
「岩手県公会堂」
1927年(昭和2年)建築。
国登録有形文化財。 -
正面に大きく構える車寄せ。
当時皇太子だった昭和天皇のご成婚を祝福して建設されました。 -
デザインは、創建当時に流行していたアール・デコ様式。
建築は、スクラッチタイルの外壁に柱形のデザインで垂直性を強調しているネオゴシック様式です。 -
現在も公会堂として現役で、会議室などを市民県民に貸館しています。
-
階段も手すりも蛇紋岩。
この部分にも、アールデコのデザインがよく見て取れます。 -
「応接室(貴賓室)」
昭和3年には陸軍の特別大演習が行われ、この部屋に大本営が置かれました。 -
昭和39年に撮影された写真。
中央が僕たちのいる岩手県公会堂で、その右側の建設中の建物が現岩手県庁舎です。 -
玄関ホールとかつて外套室であった部屋の小窓。
部屋の中は改装されていますが、階段付近やこの辺りは90年前のままを残しています。 -
正面と反対側、南側の外壁。
四方からの外壁の鑑賞がとても楽しい建築物です。 -
公会堂を出てから、パラパラと雨が降り出してきたので、ちょっと雨宿りもかねて休憩を。
1782年(天明2年)建築の蔵を改装したカフェ「一茶寮」。 -
カフェは階段を上った2階にあります。
天井も窓も、「蔵」感がそのまま残っています。 -
僕はブラジル、奥さんはキリマンジャロ。
雨が上がるまで、ゆっくりのんびり。
このあと、30分ぐらいで雨が上がって、再び町あるき。 -
「盛岡正食普及会」
明治時代の建築。
盛岡市指定保存建造物。
現在休業中ですが、かつては自然食を販売していたお店でした。 -
「菊の司酒造」
1772年(安永元年)創業、岩手県最古の酒蔵です。 -
主な銘柄は「菊の司」「七福神」「平井六右衛門」。
最近は大阪のお店でも見かけるようになりましたが、主な出荷先が県内という地元に愛されるお酒です。 -
「盛岡市消防団 本部第5分団」(旧紺屋町番屋)
1913年(大正元年)建築。
かつては、六角の望楼に上がると盛岡の町並みを見渡せたのでしょうね。 -
「関口屋菓子舗」
1896年(明治28年)創業。
焼酎糖、味噌ぱん、生姜糖など、昔からある素朴な駄菓子を100年以上も売り続けている老舗菓子屋。 -
店内に飾られた歴史を感じる看板と暖簾。
自分たち用に何種類かお土産を買って。 -
「黄精飴本舗 長澤屋」
1853年(嘉永6年)創業。 -
「黄精飴」とは、漢方薬のアマドコロに砂糖、水あめ、餅粉を混ぜて練りあげた柔らかい飴菓子。
ここでもお土産に黄精飴を購入。 -
「たかみ屋」
1938年(昭和13年)創業。
今日のランチはここ。
11時半でしたが、すでにお店が満席だったので行列に並ぶことにします。 -
並んでいる時間は、何を食べようか悩んでいる時間。
20分ぐらい並んで、テーブルに通してもらいます。
注文は二人とも、シンプルに「ラーメン」。 -
あっさりとした醤油味のラーメン。
80年以上も地元で愛されてきたのも頷ける美味しさ。
盛岡は麺物が秀逸だなあ。 -
「もりおか啄木・賢治青春館」
1910年(明治43年)建築で国指定重要文化財。
旧第九十国立銀行本店。 -
明治19年生まれの石川啄木。
明治29年生まれの宮沢賢治。
二人が生きていた頃から今も残る近代建築の中で、盛岡中学校(現・盛岡第一高等学校)の先輩後輩でもある二人の足跡を詳しく展示しています。 -
啄木の26年間の人生。
賢治の37年間の人生。
年表を見ながら、二人の歩んだ人生に思いを馳せてみたり。 -
ブラックライトによる演出の部屋。
啄木の「ふるさと」と賢治の「イーハトーヴ」。
中心には北上川と岩手山。 -
天井には夏の星座と「銀河鉄道」、そして「よだかの星」。
ああ、この世界観は好きかも。
ロマンチックで、凄く切なくて。 -
この建物ができた明治43年から昭和初期ごろの、盛岡の様子を再現したジオラマ。
この旅で訪れた場所や、これから訪れる場所も。 -
「岩手銀行赤レンガ館」
1911年(明治44年)建築の国指定重要文化財。
旧盛岡銀行本店。 -
設計は辰野金吾と葛西萬司の師弟コンビ。
数年前までは岩手銀行中ノ橋支店として現役の銀行でしたが、今は見学施設として盛岡観光のメインシンボルになっています。 -
正面の八角塔の真下から見上げると、天井部分にはオクタグラム(八芳星)の幾何学模様がとても美しい。
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2階に回廊を配した、吹き抜けのエントランスホール。
床面は花崗岩、腰壁は蛇紋岩と白大理石の組み合わせ。 -
館内には3箇所の階段がありますが、木彫装飾のデザインも階段によって異なっている手の凝りよう。
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手すりはすべてケヤキの木で作られています。
写真に撮りたい場所がたくさんあり過ぎて、階段を上がったり下がったり。 -
厳しい東北の冬を乗り切るための暖炉。
館内には全部で4つありますが、一つ一つ違うバリエーションのデザインです。 -
銀行時代には決して入れなかった旧支配人室にも、今は自由に見学できます。
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旧支配人室の奥にあるのが金庫室。
重厚な鉄扉と内側の鉄格子。 -
大小多くの部屋がありますが、天井の意匠もそれぞれ違うもの。
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階段の天井にさえも装飾を凝らしています。
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2012年から3年をかけた改修で、明治の頃の面影をできるだけ再現しています。
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2階の回廊の手すり越しに1階のメインエントランスを見下ろして。
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2階の周囲をめぐる回廊の手すりは、戦時中の金属会秋冷によって供出したことで木製手すりになりましたが、改修時にもとの金属製に復元しています。
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建築当初は「総会室」、その後は「会議室」として会議等で利用されていた部屋。
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建設当時は、正面に現金係の営業台(窓口)がありました。
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銀行だった頃のいわゆる執務室。
かつて、ここで行員の皆さんが仕事をしていた場所です。 -
上げ下げ窓から午後の陽光が、床からカウンターへと射し込んでいます。
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1911年(明治44年)から2012年(平成24年)までの102年間、銀行として営業を続けていたこの建物に、今は多くの観光客がやってきます。
これからも盛岡の歴史の一部として、大切に残されてほしいです。 -
「盛岡信用金庫本店」
1927年(昭和2年)建築。
旧盛岡貯蓄銀行。
正面に配された6本の円柱が、重厚感を演出しています。 -
「釜定」
明治時代から続く南部鉄器の工房とお店。 -
「ござ九・森九商店」
江戸~明治時代建築。
荒物・日用品を扱っている雑貨屋。 -
「羅針盤」
老舗名喫茶「六分儀」が閉店した跡にできた小さな喫茶店。 -
中深煎りと深煎りのブレンド珈琲を、シャンソンのBGMで。
「六分儀」にも負けない名喫茶になりそう。 -
「小原写真館」
大正から昭和初期にかけての建築。
今は廃業していますが、人魚のレリーフをはじめ凝った意匠の建物だけは今も残されています。 -
「鈴木盛久工房」
当代で15代目という、400年以上続く南部鉄器の工房。 -
「東北総業事務所」
1912年(大正元年)建築
旧工藤勝四郎家所有煉瓦蔵建物。 -
「盛岡十一屋」
「十一屋」は400年以上続く老舗の商家でしたが、今は日本酒を専門に取り扱うお店として、最近オープンしたようです。 -
取り揃えている日本酒は、有料でテイスティングもできます。
せっかくなので地元盛岡の桜顔酒造「桜顔」純米吟醸を購入。 -
「南昌荘」
1885年(明治18年)に完成された和風建築の邸宅。 -
盛岡出身の実業家で、みちのくの鉱山王ともいわれた瀬川安五郎が数年かけて構えた住居です。
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その後、明治・大正・昭和・平成、そして令和と時代を経る中で幾人かの手に渡りながら、現在はいわて生活協同組合が、見学及び活用スペースとして保存しています。
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かつて、原敬夫妻が1ヶ月滞在したり、伊藤博文が園遊会を開催したこともある由緒ある邸宅。
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古い手漉きガラスの向こうには、盛岡市保護庭園でもある庭園。
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廊下のところどころに、庭を眺める椅子が置かれていたり。
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庭園に降りて、池の周囲をゆっくりと散策することもできます。
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邸宅から着座で庭園を鑑賞。
池泉を周遊しながら庭園を鑑賞。 -
「新渡戸稲造生誕の地」
少し前まで5千円紙幣に描かれていた新渡戸稲造は、1862年(文久2年)に南部藩士の三男としてこの地に生まれています。 -
著書「武士道」は、アメリカ大統領セオドア・ルーズベルトやジョン・F・ケネディにも読まれており、海外でも有名な哲学書として知られています。
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盛岡城跡を彩るハナモモの花。
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一旦ホテルで休憩してから、この日の夕食のお店へ。
お洒落なイタリア料理店「chaton(シャトン)」。 -
お店の名前の「chaton(シャトン)」とは、フランス語で「仔猫」。
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カトラリーも可愛い猫のナイフレスト。
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まずは白ワインで乾杯。
初めてのお店に来たワクワク感がたまらない。 -
前菜は、ゴルゴンゾーラチーズと豆腐の白和えの苺添え。
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甘えびのカルパッチョ プロヴァンス風。
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新じゃがのポタージュ ホタルイカ。
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自家製のクロワッサン。
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八幡平産のマッシュルーム、ホワイトアスパラ、生ハム。
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鴨のローストと葱 チョコレートソースとオリーブオイルパウダーで。
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春キャベツ、鱒、イクラのパスタ。
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オマール海老のグリル。
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牛肉のステーキ。
蕪、えんどう、ルッコラ。 -
デザートは蜂蜜のムース。
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フランスのフレーバーティー「マルコ・ポーロ」
もうお腹いっぱい。
どの料理も美味しくて、お店の雰囲気、食事の内容、全てに大満足のお店です。 -
お店を出たのは21時半を少しまわったぐらい。
5月上旬の東北の夜は、想像以上に肌寒くて。
ホテルまでやや距離もあったので、ちょっとだけ贅沢にタクシーでホテルまで戻ります。
あとは、酔いに任せて2日目が終了。
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