2019/05/17 - 2019/05/17
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yoshieriさん
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1年のうちで一番好きな、新緑と花の季節。
鎌倉文学館では「三島由紀夫『豊饒の海』のススメ」展が開催されていることを知って、これはぜひ行って見なくては、と出かけました。しかもバラ園のバラがきれいに開花の時期。
鎌倉文学館から、長谷寺、高徳院の大仏は徒歩圏内です。長谷寺も見ごたえがありました。大仏様は青空の下、静かに鎮座していました。気持ちのよい日で満足な1日でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄
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鎌倉文学館で「三島由紀夫『豊饒の海』のススメ展」が開催されています。高校時代から三島由紀夫が好きな私としては、生原稿が見られること、庭園のバラも時期だということでやってきました。
湘南新宿ラインに乗って鎌倉まで行き、江ノ電に乗り換えて由比ヶ浜で降りました。由比ケ浜駅 駅
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由比ヶ浜は鎌倉から2駅、5分。改札口とも言えない小さな出口でした。文学館へ行くには線路を渡ります。ここから徒歩7分。
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交番のある通りに出ると、「鎌倉文学館」の案内の看板がありました。こちらの道ですね。
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住宅街を抜けて、ここから文学館に上がっていきます。
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木々がトンネルのようです。
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門がありましたが、ここは閉まっています。
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こちらが入り口のチケット売り場。入園料は500円。
鎌倉文学館 美術館・博物館
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進んでいくと、こんなトンネルが!招鶴洞というそうです。源頼朝が鶴を放ったという故事から名付けられたそうです。
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新緑が気持ちいい道です。
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文学館の洋館が見えてきました。この建物は旧前田侯爵の別邸です。三島由紀夫の「春の雪」はこの別邸をモデルに書かれたものです。
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入り口。靴を脱ぎます。
中は撮影禁止なので、写真はありません。
鎌倉に縁のある作家たちの初版本、原稿、写真などの展示があります。
「令和」の典拠となった万葉集の第5巻も展示されていました。大和ことばというよりも漢文ですね…
特別展の三島由紀夫は地下1階です。原稿は雑誌などで目にしたことはありましたが、初めて、直筆の取材ノート、生原稿を見て感激です。マス目いっぱいに大きくきちんとしたきれいな文字でした。豪放磊落のようでありながら、几帳面な性格だったのでしょうね。
どんなに精力を傾けて書いていたかうかがえました。
『豊饒の海 四部作』の第4巻「天人五衰」の原稿がありました。日付が1970年11月25日・完、となっていて。あの日の日付ですね。用意周到に準備して、人生も「完」のつもりだったのですね。
最近は三島文学を読んでいませんでしたが、傾倒していた若いころの私、事件の衝撃を思い出しました。事件は別として、文学者としても別格のレベルの人だったと改めて感じました。 -
居間のバルコニーに出られます。由比ヶ浜が眺望できます。いい場所にお屋敷を建てたものですね~
芝生の向こう側はバラ園になっています。 -
館内をを見終わって庭に出ました。昭和11年に完成した洋館。豊満女性像は誰の作品か確認しなかったのですが。
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ハーフティンバーを基調とする洋風と切妻屋根と深い軒出など、和風が混在するデザインだそうです。芝生の広い庭も素敵です。土日には、コンサートなどもあるそうです。
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この建物は昭和58年に第17代当主前田利建氏より、鎌倉市に寄贈され鎌倉文学館として整備されました。
鎌倉は「鎌倉文士」と呼ばれる多くの文士の別荘がありました。雑誌「文学界」の影響だそうですが、風光明媚で山あり海あり自然が豊か、歴史があって好まれるのでしょうね。 -
バラ園に行ってみましょう。庭園のつるバラ「アンジェラ」。真ん中の黄色いバラの名前は「鎌倉」。
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濃いピンクのアンジェラ。
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バラのアーチをくぐるのは乙女の憧れ(笑)。
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手前に「種蒔く人 行動と批判」と刻まれた碑があります。
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アーチのつるバラは「ペレニアルブラッシュ」。なかなかこのような密度で花がつきません。手前の黄バラは「荒城の月」。
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花つきのよい小ぶりなバラ。200種245株のバラがあります。
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整然と植えられたバラ。
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きれいな大輪。
バラまつりは5月10日から6月9日までです。 -
清楚な白。
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バラの向こうに青い屋根の文学館。空にぽっかり白い雲。気持ちがいい~
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きれいなピンク。
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ぼかしが美しいので撮った1枚。
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さて、文学館から長谷寺に歩いてきました。10分ほどで山門到着です。松と赤い提灯が目印。長谷観音とも言われている鎌倉の名刹。736年開創。坂東観音霊場 第4番札所。
長谷寺 (長谷観音) 寺・神社・教会
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境内図。観音山の山肌にそって建てられた長谷寺はかなり高低差もあります。
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長谷寺は放生池、清浄池、妙智池に植物を配したところが、とても素敵なスポットです。
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アヤメ、スイレンが咲いています。
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アヤメきれいですね、好きな花です。
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山門の建物と池
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金魚とウツギの花。こんな水辺もいい感じ。
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ふれ愛観音。
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良縁地蔵かわいい。夫婦と子どもかな。
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卍池。卍の形をしていますね。この先に千体地蔵があります。
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新しそうな地蔵も並んでいる。
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この世に生まれ出ることのできなかったこどもたちを祀ったものだそうです。
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阿弥陀堂。中に金色の厄除け阿弥陀如来座像があります。源頼朝が四十二歳の厄除けのために建てたものといわれています。
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観音堂。ご本尊の十一面観音像はとても大きくて見ごたえあります。3尺3寸(9.18m)です。中は撮影できません。外側だけですが、白壁と黒い柱が美しいです。
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観音堂。
長谷寺 (長谷観音) 寺・神社・教会
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観音堂の左にはミュージアムがあります。旧宝物館を改装したものですが、見ませんでした。
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仏足石。1mくらいありそうな大きさ。
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ニオイバンマツリの花。とても香りがいいのです。4月から6月が花期。白と紫の2色が珍しい。
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眺望散策路を上っていきます。
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階段の途中の緑に囲まれた仏像もいい感じ。
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上がった見晴台から相模湾、由比ヶ浜が見えました。これはいい眺望!
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弓のように弧を描く砂浜。
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白いあやめに尺取り虫が隠れてました。ふふふ、こういうの見つけるの好き。
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眺望見晴らし台を降りてきて、こちらは転輪蔵。一切経を収める経蔵、中央に八角形の回転式書架があります。
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この経蔵には一切経が収められ、毎月18日に回すことができるそうです。この日は17日でした。回せるのは明日ですね。寺院にとって経文はご本尊と同じく大切なもの。
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壁にマニ車が18基あり、これは回せます。回しながら進みました。こういうのは、チベット仏教の映像で見たことがあるような。カラカラと軽いです。
マニ車は側面にマントラが刻まれ、中に経文が収められています。回すと、経文を唱えただけの功徳があるそうですが・・・ -
弁天窟。弘法大師参籠の地だそうです。暗くて不思議な空間。中はなぜか外人さんばかり、そして暗がりで写真撮影に夢中。珍しくて神秘的に感じるのでしょうね。
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暗闇のなかの仏様。弁財天と十六童子像があります。民間信仰の宇賀神(人頭蛇身)も祀られています。弁財天は芸事の神様。
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出口から見たところ。
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新緑の木々がほんとうにきれい。
もう少ししたら紫陽花もきれいなことでしょう。その頃にまた来てもいいなあ。庭園の美しい長谷寺でした。 -
次は高徳院の大仏です。こちらも有名ですね。以前にも来たことがあります。長谷寺から歩ける距離。拝観料は200円。
高徳院(鎌倉大仏) 寺・神社・教会
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大仏を見るのは2度目ですが、青空を背景に鎮座している大仏はいいですね。
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横から見て。
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反対側からも。
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後ろからも。背中に窓が開いています。
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大仏の中に入ってみます。20円払って入ります。
中は空洞なんですね。見上げると、あのあたりが頭かな、螺髪がわかります。こんなふうに銅板をつなぎ合わせているのですね。 -
境内に与謝野晶子の歌碑がありました。
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かまくらや みほとけなれど 釈迦牟尼は 美男におはす 夏木立かな
釈迦牟尼仏を美男というところが、なんとも情熱的な晶子らしい。
大仏のお顔をよく見ると、案外おちょぼ口で若そうなお顔です。 -
さあ、帰ります。
このあたりは生シラス丼が有名で、朝とれシラスを提供するお店もたくさんありますが、今回はパスします。
江ノ電の長谷駅から鎌倉に戻ります。昼の時間帯はそれほど混んでいません。
由比ヶ浜に到着してから3時間の鎌倉散策を楽しみました。歴史を感じさせつつも、しゃれたカフェや雑貨店もあり、新しさと古さが共存している街でした。なんといっても山や木立の新緑が目にまぶしかった、自然たっぷりの古都。
長谷駅 駅
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この旅行記へのコメント (2)
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- yoshieriさん 2019/05/21 13:38:36
- バラのきれいなうちに
- yamayuri2001さん こんにちは。
書き込みありがとうございます。
新緑の鎌倉、きれいでした~
この三島由紀夫展は『豊饒の海 四部作』なので、それ以前の作品についての展示はありませんが、いくつかの直筆の原稿、取材ノートなどを見て、精力を傾けて最後の作品を仕上げた一端を伺い知ることができたように思います。
三島由紀夫を見て、その頃の自分を振り返る、という感じでした。
バラまつりは6月9日までなので、バラがきれいなうちにいらしてください。長谷寺の紫陽花はまだ蕾でしたが、こちらも見どころですよね。もう少ししたら両方見られることと思います。
yoshieri
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- yamayuri2001さん 2019/05/21 10:32:25
- yoshieriさん、こんにちは。
- 鎌倉文学館の「三島由紀夫『豊饒の海』のススメ」展は、
私も行きたくて、チケットは既に入手しました。
何時行こうかなと考えていましたので、
yoshieriさんの旅行記で 予習させていただきました。
私にも、あの日の事件は衝撃的で
多感だった子供時代、忘れることが出来ませんでした。
その後に、彼の作品を読み始めました。
彼の作品は、独特で、やはり傾倒してしまいますね。
その時代が、自分の青春時代だったので、
タイムスリップできるかなと思いつつ、
私も 行って来たいと思います。
参考になりました。
yamayuri2001
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