栃木の定番を楽しむ2泊3日　後編

2019/02/05 - 2019/02/07

仕事の都合で休みや生活時間帯がすれ違いがちの我が家。
通常であれば月に4、5日は休みが合うけど、夫婦共に疲れてぐったりするだけで終わる休みばかりだったので、日頃の労を労うべくお出かけする事にしました。
ワイフに希望を聞いた所「星野リゾートに泊まってみたい」と。なんでも会社の方が北海道の星野リゾートに宿泊し、良い経験だったからだそうな。

いくつかある星野リゾートブランドの中でも『界』ブランドで、できれば関東圏内、そして予算以内。
色々調べましたが、最終的には空室状況の関係で『界 川治』になりました。

久々の温泉旅行、2泊3日の旅にGO!

エリア 日光(栃木)

皆様おはようございます。
相変わらず早起きが苦手な私ですが、朝食は一日で一番重要なエネルギー源なのでしっかり食べましょう。

・ご当地ジュース
・玉子料理　温泉玉子
・炊き合わせ　つみれ　大根煮　海老そぼろ餡
・焼き魚　鰆の西京焼
・鍋　豆乳豆腐変わり鍋
・珍味　しらす　塩辛
・食事　白飯　味噌汁　香の物
・水菓子　果物

今日の朝食は昨日ほどのご当地感はないようですが、おいしく頂きました。

界 川治 宿・ホテル

朝食後チェックアウトまでまだ時間があったので一ッ風呂浴びましょう。

293リットル/分も湧出する川治温泉の泉質はpH値で言うと7.6なのでアルカリ性よりの中性。単純泉なので硫黄臭等が苦手な方もOK。
「怪我は川治、火傷は滝（鬼怒川）」と言われているので、夫婦喧嘩でひっかき傷を負った旦那は川治、女遊びで火傷をした旦那は鬼怒川へどうぞ。

界 川治 宿・ホテル

あまり長湯すると逆に身体が疲れてしまうので、湯上り後は部屋でゴロゴロ。
昨日買った栃木名物『レモン牛乳』を飲みながらU字工事の漫才を鑑賞すると言う何とも栃木らしい有意義な時間をす事ができました。

ところで笹森さんって誰だっぺ？

界 川治 宿・ホテル

2泊お世話になった界川治さんに別れを告げ、最終日の栃木満喫に出発です。
ありがとうございました！

界 川治 宿・ホテル

鬼怒川と比べるとこじんまりとし、鄙びた感じが否めませんが、静かにゆっくりされたい方にはこちらの方が良いかも知れませんね。
そう言う意味では、温泉街に繰り出したりしないホテルステイを目的としていた今回の我々には良いロケーションだったと思います。

今年は暖冬らしく雪もほとんどなく、ドライバーな私には喜ばしい道路状況でした。
とは言え、谷合の温泉郷なので歩道には所々残雪や溶けては凍ってを繰り返したツルツルした箇所が。
川治温泉の長老、かわじいに見送られて帰路につきましょう。

本日最初の観光スポットは『花いちもんめ』。
こちらはフラワーガーデンといちご狩り園が併設されている施設です。
我々は時間の都合でいちご狩り限定でしたが、フラワーガーデンの入園料とセット券だと割引があるようです。

いちご狩り 1500円/人

日光 花いちもんめ 公園・植物園

いちご狩りは道路を挟んで反対側へ下った所にあります。
イギリスではいちご狩りって初夏の風物詩ってイメージでしたが、日本だと晩冬に楽しむモノですよね。
園のおばちゃんに聞いたら、基本的にいちごは初夏の果物だけど、夏場は暑すぎていちごが傷みやすいので、冬場にハウス栽培する方が農業的には向いているんだそうな。

日光花いちもんめ グルメ・レストラン

ハウスに入るとふわぁっと暖かい空気に包まれます。
ズラリと並んだいちごはどれも美味しそう！
表も裏もしっかりと赤く色づいた大ぶりないちごを選別して食べましょう。

ワイフの母国でもいちごは栽培されているようなのですが、北部の山間部栽培が多く甘味は少なめ。良い時期に実家の皆さんが来たらいちご狩りも楽しいかもね。

栃木の名を冠した本命の『とちおとめ』ではなかったのですが、『やよいひめ』も大変美味！
後で知りましたが、いちごの正しい食べ方は付け根側から食べることらしいです。いちごの甘さは先っちょの方が強いので、逆から食べる事で甘さが減るように感じないそうです。

ブンブンブン蜂が飛ぶ～♪

ウン十年振りにこの童謡を口ずさみましたが、ビニールハウス内には受粉のために蜂が飛び交っております。
こちらから刺激しなければ全く外もないので生暖かく見守りましょう。

余談ですが、私は一週間前に職場で蜂に刺されました。

イチゴ狩りで満腹になった所で次なる目的地、日光江戸村へやってまいりました。
入場券…もとい通行手形を購入し、入口…もとい関所を潜るとそこはEDO。

日光江戸村の楽しみ方として、絶対外せないのがコスプレです。
最安値の町人/町娘で2900両から花魁の30000両まで内容は千差万別ですが、ここは日頃平社員っぷりを謳歌している小生なので9800両を納め殿様に変身したく存じます。
更に追加2000両で髷のかつらも。

普通かつらって資源不足を補うはずなのに、今回は資源不足を助長しているでござる。

殿様になってドヤァ！のつもりがワイフ様は姫様に変身(同じく9800両+かつら2000両)。

殿様の泣き所、おてんば姫様にあらせられるぞ…。
そうだった…茶々がおったんじゃ…。

このかつら、たいそう重いらしく歩き回るも難儀するよし。
拙者の内儀も重みに苦労したらしく、終には機嫌損ねまして候。

ウムッ！今日も江戸は日本晴れ！

活気漲る商家街を抜け、日本橋を渡ればそこは武家屋敷郡。
「長谷川宣以、これ、平蔵はおらぬか」と巡るもここは南町奉行所ゆえに火盗改メに非ず。
キメているが、実の所は迷子になり途方にくれる殿様の図。

殿様「これ越後屋、近頃の商いや如何に？」
越後屋「へぇ、お殿様、お出でと存じていれば金の饅頭を用意致しましたのに…ｸｸｸ」

殿様(よくぞここまで胡散臭い顔の役者を見つけたものぞ…江戸村、恐るべし)

城下町を巡る由、ふんだんに金を施せし茶室を発見。
ぬぅ、越後屋…余の民より悪しき金銭をせしめ、斯様な茶室をこさえるとは許すまじ。

(越後屋の名誉の為に申せば、本茶室は豊臣秀吉公が造らせたものを幾分大きくして再現したものぞ。)

越後屋はどこぞ！と巡ると越後屋ではなく花魁に遭遇。

ややっ！花魁道中を執り行う豪気な御大尽がまだ世にいるとは、羽振りの良さは見習いたくも幕府の財政が此を認めず。

ややっ！目前を過ぎ行く花魁、器量好き事、日本一ッ！

…と声掛けしたくも、余の御台所の知れる所と成れば討ち死には必至。沈黙は金成り命成り。

しかし余はおなごよりだんご。
故に人呼んで食いしん坊将軍。
このだんご、成敗してくれるわ！

てぇへんだてぇへんだ！
殿様と姫様を騙っていた事がバレたから逃げるぞ！

こんな所に忍者屋敷があるってぇのはおあつらえ向きじゃねぇか。
忍者各位、ちぃとお邪魔するよッ。
どんでん返しで壁の裏に隠れっぺ！忍！忍！忍！

「御用だ！」
逃げ切ったつもりでござったが、拙者もとうとう岡引きに捕縛されてしまい候。
それもその筈、忍の者共は殿様の隠密舞台じゃねぇか。

「殿様を騙るたぁ太ぇ野郎だ！」と小伝馬町牢屋敷の大牢にぶち込まれてしまいやした。
お江戸は牢獄内でもヒエラルキーがあったと聞いてやしたが、幸いここの牢獄はあっし一人でやんす。

岡引き「今回は赦してしんぜよう。逃してやるが、そちの女房は逃がすでないぞ！」
偽殿様「へへぇー！かたじけのうございやす。」

シャバに出たら酒を…と考えましたが、この後、鉄の猪(自動車)の運転がある故に酒はお預け。
ならば猪を食ってしまおう、と「山くじら」へ。山くじらは獣肉食が御禁制だった時代、猪を山の鯨として無理筋な理由をつけて食していた事に基づいてつけた名前。

結局山鯨は食さず、鴨つくね(400両)を頂きました。

時代劇では殿様がスラッとしたサラブレッド風の馬に跨がって砂浜を駆け巡りますが、実際江戸時代は日本在来馬が主でかなりずんぐりむっくりした体格です。
ずんぐりむっくり馬にずんぐりむっくり私が乗ったら完全にデフォルメした写真と思われかねませんね。

餌のニンジンを馬喰さんから買って馬に与えましょう。

そろそろ帰る時間、と最後の村内散策を楽しんでいたら村のゆるキャラ『ニャンまげ』発見。
なんでも公式曰くお腹は「年齢とともに太めのお腹になってきた」とはなんたる親近感！

冬季につき村に通ずる関所は申三つ時（午後4時）に閉められる。
夏季であらば酉一つ時（午後5時）まで延びるそうだが、陽も傾いた故、やむなし。

おや、さっきまでいたニャンまげも町娘の腕の中でごろニャンとくらぁ。

これにて閉門！

私主演の茶番にお付き合い頂き、誠、かたじけのうござる。

さて、宇都宮経由で家路につくとしましょう。
カーナビを頼りに進むと、途中変な横道に反れ未舗装の杉並木に迷い込みました。
振り替えって写真を見るとなんとも風光明媚な並木ですが、花粉症な私には曲者。ましてや未舗装でガタガタ行く道でワイフ様が酔わないか気が気ではありません。

無事ワイフ様が酔う事もなく、宇都宮へ到着。
会社の栃木出身娘さんから聞いた名店『一品香』へ。

…なんと…臨時休業…。

気を取り直して、もう一店ご紹介授かった『正嗣』へ！
…こちらもお持ち帰り限定ならできるけど、店内での食事は終了…。

ここで解ったのは、基本的に宇都宮の餃子屋は閉店時間が早い、もしくは日中のみ営業！

完全に脳内が餃子モードになっている私は諦めつかず、三度目の正直でもう一店ご紹介頂いていた『香蘭』へ。
やったーーーー！！！営業中！！！愛してる！！！

お品書きには餃子のみの潔さ。
一人前6個なので、焼揚水の全種類トライ。

焼餃子　250円
揚餃子　250円
水餃子　250円

うまい！個人的にはやっぱりオーソドックスな焼餃子が一番好きでしたが、どれもうまい！
後日聞いた所によると、この香蘭、宇都宮餃子発祥のお店らしいです。

香蘭 グルメ・レストラン

せっかくなので餃子のはしごをしたいと思います。
調べて結構評価が高そうだったお店、味噌と餃子『青源』に。
立地的には駅ビル内にあるので、非車の方には便利な場所ですね！
地元風帰宅途中の方々で賑わっていました。

味噌と餃子 青源 パセオ店 グルメ・レストラン

・ネギ味噌焼餃子　420円
・源ちゃん焼餃子　290円

うん、やっぱり本場なので美味しいですね。
でもどうしても香蘭の直後だから比較しちゃうよねぇ。

味噌と餃子 青源 パセオ店 グルメ・レストラン

帰り道は下道でと思っていましたが、面倒くさくなって高速道路(笑)
途中笠間パーキングエリアに寄りましたが、ちょうど店舗閉店時間の20:00過ぎたてホヤホヤにつき閑散としております…。
見た目的にはガラスを多用した新しくきれいなPAなだけにちょっと残念。

番外編
帰りに日光で買ったご当地ビール。
完全にマツコの「月曜から夜ふかし」の突っ込み待ちと思われるビールを発見しました(笑)