2019/05/03 - 2019/05/03
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ミズ旅撮る人さん
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令和改元直後のGWに島根県と鳥取県の境、宍道湖の隣にある中海に
ぽっかりと浮かんでいる大根島に行きました。
中国地方に住む人ならGWに大根島と言えば、きっとすぐに予想がつくと思いますが、
由志園の牡丹を見るために訪れたのです。
大根島は牡丹栽培が盛んで、橋を渡る前から「牡丹園」の文字が出迎えてくれます。
由志園はその中でも最大規模の敷地と完璧な日本庭園、
そして一年中絶えることのない牡丹の花で有名です。
そして、特にGW限定の牡丹の花に埋め尽くされた池。
この写真を見たら、絶対に素通りは出来ません。
由志園まで車で30分の松江に宿をとり、朝一番で行って来ました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
2019年のGWは、中国地方周遊の旅をしました。
岡山・広島・山口・島根と来て、旅も終わりに近づきました。
最後を締めくくる一大イベントが大根島の由志園です。
大根島は「だいこんしま」と読みます。
大根島のある中海は、約9,200haで日本第5位の面積を持つ汽水湖です。(隣の宍道湖は8,000haで第7位)
国内最大級の鳥類の越冬地で、2005年にラムサール条約に
登録されました。
大根島には3つの橋で渡ることが出来ます。
松江からだと県道338号線で大海崎橋を渡るのですが、
なんと橋はとても短いのです。
その先は、細い砂嘴(さし)のようになっていて、陸地が続きます。
地図で見ていると長い橋なんだろうと思えるので、
実際に見てびっくりしました。
大根島の橋は、どれもこうした特徴を持っています。 -
大根島で一番有名な「由志(ゆうし)園」のポスターです。
フランスのアシェット( HACHETTE)社が発行している格付け観光
ガイド「ブルーガイドジャポン」で三ツ星を獲得しました。
以前、GWに境港市を訪れた時には大根島のことなど知らずに
通り過ぎてしまいました。
今回はこの写真を見つけて、すっ飛んで来ました。 -
由志園には、8時半過ぎに到着しました。
既に駐車場に入る車の列が出来ていました。
HPには開園時間は9時からとなっていたのですが、
この日は8時半から開園していたそうです。
開園30分前を目指していたのに、やられました。
駐車場にはすんなり入れたので助かりました。
道を挟んで駐車場の反対側に由志園はあります。
武家屋敷のような建物に入って行きます。日本庭園 由志園 公園・植物園
-
入り口の建物は遊郭のような廓(くるわ)になっています。
この辺りは高麗人参売り場になっていました。
牡丹と共に高麗人参の産地でもあり、
「雲州人参」として売られています。 -
ひときわ目を引く売店。ここは中国だったか?
もともと牡丹は中国原産なので、そんな雰囲気になるのでしょう。
牡丹と言えば楊貴妃をイメージしますが、
そもそもは玄宗皇帝が気に入って宮廷に取り入れたのだとか。
楊貴妃の名前の付いた牡丹はもちろんあります。 -
売店は後回しで、庭園に向かいます。
五月晴れの庭に鮮やかな赤。なんとも強烈な光景です。 -
ガイドブックなどの写真で見て知っているのに、
実物の迫力に圧倒されます。 -
これ全部、本物の牡丹なんだよねえ・・・
食い入るように見つめても、やっぱり生花なんです。 -
野点(のだて)の周りも牡丹だらけ。
-
これらの牡丹は、バラバラにただ投げ込まれているように見えますが、
苗鉢を入れる黒いスカスカのケースがありますが、
それに入れてあります。
回収する時は、ケースを持ち上げればそれで終わり。
上手く出来ています。 -
牡丹の花は、満開になるともうあまり長くはもちません。
木のまま咲かせておくよりも、こうした方が却って花もちがいいかも
しれません。 -
「花いかだ」と言いますが、小さな「いかだ」という形容は
ここには合わないでしょう。
ここの名称は「池泉牡丹」と言います。 -
由志園は回遊式日本庭園が見事なことで評価されています。
-
その池にびっしり浮かぶ牡丹。いったい誰が思い付いたのか・・・
-
日本庭園の石灯篭の周りにはわずかにツツジが残り、
石橋のたもとには菖蒲の紫が見えます。 -
到底、現実の風景とは思えない光景を見ていると、
自分がどこで何をしているのかわからなくなります。
なんと幸せなことでしょう。しばし、浮世の憂さを忘れん。 -
大根島は、年間約180万本を生産する「牡丹の里」として知られ、
その規模は全国一です。
大根島での牡丹の生産は、およそ300年前に全隆寺住職が静岡から
薬用として持ち帰り、境内に植えたのが始まりだそうです。
その後、品種改良がなされ、約300種にまで増えました。 -
松江市八束支所では4月27・28日に
「大根島ぼたん祭」が行われました。
(大根島の住所は松江市八束町です) -
イチオシ
どこを撮っても同じようなボダンの海ですが、一カ所だけ違うところが
ありました。
単なる偶然の取り合わせなのでしょうが、
カメラマンにとっては千載一遇の好機。
牡丹の神様多謝(ありがとう)。 -
イチオシ
牡丹の浮かぶ池を惜しみつつ、移動します。
日本庭園の楽しみは、まだ続きます。 -
我が家の庭にも牡丹は咲いているんだけど、
あまり気にしていなかったのに、何故ここで見ると感動するんだろう? -
和傘と牡丹って合うねえ。
-
個人宅で牡丹の開花期にビニール傘をさしかけているのを見掛けるけど、やっぱり和傘がいいね。
-
これだけの広さの池を、よく牡丹で埋められるものです。
さすがは牡丹の生産量日本一。 -
料亭「菖蒲」からの「池泉牡丹」の眺めは最高でしょうね。
特別な祝いの席などをここで設けたら一生の思い出になりそう。
由志園には、他にも食事処「紅葉」・日本料理「竹りん」・食事処「禅」があり、茶房「一望」が周遊コースの最後にあります。 -
おや?池の中に船に乗った人が漕ぎ出でて来ました。
-
あれ?船に乗っているのかと思ったら、池の中を歩いているの?
-
もう一人出て来た。さっきの人は手にザルのようなものを持っていて、
それで牡丹をすくっているみたい。
新旧の入れ替え作業なんですね。だから、あんなに綺麗なんだ。
水はまだ冷たいだろうからご苦労様です。 -
日本庭園には石灯篭や、よく手入れされている松が景色を作っています。
こんもりと丸まったツツジもたくさんありますが、既に終わっているので牡丹とケンカしないで済んでいます。
周りが緑一色だからこそ牡丹が映えるんですから、上手く出来ています。 -
この由志園は、四季折々の風情が楽しめる庭園で、
特に秋は紅葉が池に照り映えて素晴らしいようです。
夜間のライトアップも催されていて、こちらも行ってみたいです。 -
久留米ツツジかな?
緑の地面の上に落ちている真っ赤な花びらが綺麗です。 -
お手植えの牡丹っていうのもあるんだ。こちらはもう終わり。
-
「牡丹の館」。
1998年に開館して以来、一年中開花している牡丹を見ることが
出来ます。 -
床の間が似合う鉢植え牡丹。
-
館の中は太陽光ではないので、花の色を上手く撮るのが難しいです。
太陽に勝るものなし。 -
フリッフリの花びらが重そう。
-
同じ種類の牡丹が集まっているのも迫力。
-
御所車。にしては、ちょっとみすぼらしいか。
-
牡丹の寄せ植え。
庭園デザイナーによって定期的に展示替えを行っています。 -
「黄冠」。日本初の黄色い牡丹。
島の生産者がアメリカ品種の黄色と日本の白を交配させて
創り出しました。
大きな花を咲かせるので、牡丹人気投票の一位です。
HPには、2016年の番付が掲載されていますが、
なんと両横綱ともに黄色の品種なんです。
牡丹と言ったら、赤やピンク・白なのに。
珍しい色だからでしょうか。 -
「牡丹の館」を出ると、いよいよ人気投票です。
色別に集められた品種を比べて、気に入った花に投票します。 -
鉢の下に開いている投票口に、入場券にくっついている投票券を入れる
方式です。 -
みんな同じ赤にしか見えない・・・
-
「桜御所」。ほんのりピンクの、牡丹にしては奥ゆかしい品種。
-
「新七福神」。旧来の「七福神」より派手な色合い。
これが、なかなか人気でした。
日本人もだいぶ派手好きになったみたい。 -
「王妃」。誰のイメージなんでしょう?
バラには様々な王族・皇族・有名人の名前があるけど。 -
「天空」。色がない代わりに大きさと形で勝負?
-
「鳳輦(ほうれん)」。白が清楚な感じなんて誰が言った?
雄しべの数といい、たっぷりの花びらといい、
とどめが根元の濃いピンク。
なんて豪勢な花なんでしょう。 -
「連鶴(れんかく)」。
こちらはスッキリとした花びらが大きく開いて、
八重咲のクレマチスに似ています。 -
う~ん、アップで撮りたくなる逸品です。
-
特別枠の「黄冠」。
-
品評会会場(右側の御簾の中)を抜けると外には蕾だらけの芍薬園。
-
頭の上には、まだ満開までもう少しなのに、
既に葉が随分出てしまった藤。 -
白藤と、少し先が開いて来た芍薬のつぼみ。
-
藤棚にしなくても、枝垂れにしてみるといいなあ。
-
品評会会場全景。
-
八重咲チューリップのような芍薬。
-
明日は開くのかな?
よくこの塊の中にフリフリの花びらがあんなにたくさん
入っているもんだ。 -
芍薬園の一角にエビネが植えられていました。
それを見た高齢のご主人曰く「すずらんが咲いているぞ。」
その妻曰く「蘭じゃないの。」
確かにエビネはラン科の植物です。
愛好家も結構いるし、牡丹より高価だったりするんですが、
意外と知らない人は見向きもしないです。
たくさんの人がここを通るけど、足を止める人は稀なのが残念。 -
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
昔、美女を形容した言葉だけれど、いったい、どんな女性なんだろう。 -
キリリとした潔い色合いに惹かれます。
-
紅葉と牡丹。こんな取り合わせが見られるのも、
多彩な日本庭園ならでは。 -
さて、牡丹園です。見えている部分が全景かと思ったら、
L字型に曲がっていて、まだ右側に広がっています。 -
バラ咲きの黄色。そんな香りがして来そうですが、牡丹の香りは薄くて
残念なことにあまりよくはありません。 -
ひまわりのような咲きっぷりの赤。女王様の威厳があります。
一応、足元に名前札はあるのですが、頓着していられないので
割愛します。 -
実に賑やかで華やかなピンク。目を惹きます。
-
珍しいオレンジ色。大輪系ではないけれど、穏やかな雰囲気が
優しい感じです。 -
黄色い雄しべの中にド・ピンクが存在感のある白花。
-
花々の競演と言う言葉がピッタリな咲きっぷり。
-
こちらの方が芸術点が高いかな?
-
牡丹はその咲き方で、意外と色々な花に似ています。
これは芙蓉に似ています。 -
これ雌しべ?ちょっと牡丹らしくないなあ。
-
やはり大輪は見応え充分。育てた甲斐があったというもの。
-
L字の曲がった先です。簾の日除けの下で「百花繚乱」。
まさにそのもの。 -
牡丹は「花の王様」だなあと、しみじみ思います。
-
絵心もないくせに、この花のスケッチをしたいと思います。
絵手紙くらいには、なるかな? -
なんて姿のよい牡丹でしょう。
葉・茎・花が全体でしっかりまとまっています。
他の牡丹は花ばかりに目が行きますが、
これはすごくよくまとまっていて、気持ちがいいです。 -
牡丹の赤には、「黒」と分類される暗い赤色もあります。
-
「まりも」という名前の牡丹のつぼみ。
このまま黄緑色の花が咲くのかと思ったら、白色なんだそうです。 -
花びらが少なくて、クレマチスのような牡丹。
-
牡丹園の中には、売店があって、飲み物やお弁当などが売られていて、
テーブル席でいただくことが出来ます。 -
牡丹は花が大振りなので、つい正面から花を大写しにしてしまいますが、
たまにはこうして花々の間から覗き見るのもいいかな。 -
個人の庭ではなかなか出来ない、牡丹の寄せ植えを楽しんで行きます。
-
寄せ植えには、高低差が大事ですね。
-
濃いピンクに黄色の縁取り。
-
自己主張の激しい牡丹たちに、圧倒されます。
これらに添える花は・・要らないだろうねえ。 -
編隊飛行。綺麗です。
-
黄色の背後に背の高いピンク。あんなに高く育つ種類もあるんですね。
-
さて、日本庭園に戻って来ました。
あれだけ鮮やかな花々を見た後だと、色気がなくて寂しい・・ -
なんと石庭まであります。
-
和傘の上に耳が生えている?ちょっと可愛いです。
-
ここには石楠花(しゃくなげ)が咲いています。
石楠花は、ネパールの国花です。 -
玄関の建物に入ると、おもしろい生け花?が。
-
ここには、牡丹を浮かべた池が真横に見える喫茶コーナーがあります。
-
さすがは、牡丹園です。
-
中島千波の「白牡丹図」です。
この先で売店コーナーに入って終わるのですが、
実は牡丹園から日本庭園に移るところにも、牡丹の売店があり、
そこで買った牡丹は、この先まで回送されて引き渡してもらえます。
満開のものは半額になっていました。
由志園を出て、駐車場側には、ずらっと牡丹の生産農家の露店が
並んでいます。
そちらも覗いてみると、すごく背中の曲がったおばあさんが、
一生懸命に説明してくれました。
一鉢買おうとしたら、もう一鉢買うならまけるよと
見事な商人魂を見せてくれました。
不思議といやな感じが全然なかったので、二鉢買うことにしました。
すると「私が丹精込めて育てた鉢なの。大事にしてやってね。」と
言われました。
ああ、そうなんだ。これは、単なる商品ではなくて、
この人が花が咲くまでずっと育てて来た鉢なんだ。
「何かわからないことがあったら、ここに電話して。」と
名刺までくれました。
この鉢を買うことは、鉢を託されることなんだと感じました。
ここで買ってよかったな。
がんばって、来年ちゃんと咲かせますね。
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