2019/04/27 - 2019/05/04
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ミズ旅撮る人さん
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2019年のGWは、令和天皇即位の恩恵で、大型連休となりました。
これは遠くまで周遊旅が出来るぞということで、中国地方のSLを巡って来ました。
広島市を出発し、西に向かいます。
安芸の宮島が近付いて来たころ、五日市港にはなんと豪華客船クイーンエリザベス号が
着岸していました。
クルーズ船の旅が流行っているとはいえ、
こんなところであの豪華客船に遭遇しようとは。
山口県に入り、岩国ではJR岩国駅のそばでD51を訪ねます。
その後、せっかく周防灘を通るのだからと周防大島に立ち寄りました。
周防大島は、昨年周防大橋の水道管を貨物船に切断されて長期に亘って
全島断水というひどい困難に合わされました。
ニュースでしか知らない周防大島を見てみたかったのです。
すると頭の上を轟音と共に飛び交う戦闘機にびっくり。
ここは岩国基地が近いのでした。
島の中程に来るとあの「エンゼルロード」がありました。行って見て良かったなあ。
本州に戻って、柳井駅のそばでC50を、下松市役所で「弁慶号」を、
笠戸島に渡ってD51を訪ねました。
どちらのSLも保存状態が良く、見応えがありました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
広島県広島市佐伯区にある五日市港。
この日は、GWの渋滞を回避するため、国道2号線ではなく、
臨海部の県道247号線を走っていました。
県道の南側には埋め立て地があり、倉庫などが建ち並んでいるのですが、何故か検問のようなことをしているみたい。
なにかイベントでもあるのかな?と思ったら、これがいました。 -
「広島はつかいち大橋」からよく見えます。
あの場所は 県営倉庫があるようなのですが、
こんな豪華客船を停泊させられるんですね。
乗客も着いてみてびっくりなのでは?
最近は、日本各地で正規の客船用桟橋ではない場所に接岸している
客船を見掛けます。
横浜の大桟橋も、手前にあるベイブリッジが昔のクイーンエリザベス2世号がくぐれる高さに作った筈なのに、クイーンメリー号は通ることが
出来ず、手前の大黒ふ頭に接岸していました。 -
走っている車の中から狙いました。
橋の欄干の間に上手くハマりました。
クイーンエリザベス号は、イタリアのフィンカンティエリ社の
モンファルコーネ造船所で建造され、2010年に竣工されました。
90,400t、全長294m。
これから旅に出る時は、近くの港の客船の寄港情報も
チェックしなければならないかな? -
JR岩国駅のすぐそばにある元町第一街区公園です。
-
右側に見えるのが、岩国市立東小学校。
-
元町第一街区公園というちょっと妙な名前ですが、
こんな名前もあるようです。 -
だいぶ傷んで来た感のあるD51です。
古い金網にガチガチに囲まれています。 -
小学校の校舎もだいぶ古びてSLと同様ですね。
-
煙室の蓋を開閉するつまみがありません。
随分間抜けた顔になるものです。 -
ああ、ボロボロ・・・これを毎日見ている小学生たちは、
SLに憧れなんか持たないだろうなあ。 -
一応、説明板はあります。前半はD51の説明です。
「昭和13年6月27日に誕生し、新潟・広島・長門などの機関区で
241万km(地球を約60周)を走り、
山陰本線や岩徳線でも活躍しました。
全長19,730mm、全重量125.10t、最高速度85km/h、動輪直径1,400mm、最大馬力1.575PS」 -
炭水車のプレートが剥がれかけています。
-
運転席には、掃除をすることがあるのか、何やら置かれています。
-
たまに、車体の一番前の車輪の脇にある踏み台に
ナンバーが刻まれています。
これは何故か「103」だけ。半端な・・・
でも、向こう側の車輪の前にある石除けの支柱には
「D51103」が刻まれています。 -
足回りは、塗っただけ。
-
動輪の塗装もそろそろヤバいかも。
-
このD51は、通常よく見られる場所ではない所に、
個体番号が見られます。 -
これ、掃除用具だよね。早く掃除してあげて。いや、塗り直して。
-
公衆便所と同じように「鼻つまみ者」にだけはならないで欲しい。
-
岩国錦帯橋空港。
空港の名前に「錦帯橋」が付いているとは知らなかった。
大きな木造の橋の上に階段が付いていて、おもしろい橋です。 -
わざわざ岩国空港に立ち寄ったのは、
隣に海上自衛隊岩国航空基地があるからです。
こういうのが飛び立つのが、見えないかなと思ったのですが、
空港内では残念ながら気配も・・
いや、音だけは聞こえましたが、町の中のどこでも聞こえる訳ですから
意味がありません。 -
自衛隊のHPによると
「海上自衛隊岩国航空基地は、第2次世界大戦が終結するまで
旧海軍兵学校の分校が存在していた場所。
終戦後、基地は米海兵隊に接収され、
1952年(昭和27年)、基地は日米安全保障条約の締結に伴い
在日米軍基地となり、
米海兵隊岩国航空基地として現在に至っています。
1957年(昭和32年)、基地内に海上自衛隊の部隊
(岩国航空教育派遣隊)が新編され、
以降、「日米共同使用」の基地となっています。」
戦闘機が飛び立ちました。 -
今の戦闘機(管制塔の上)に続いて、
次の戦闘機も飛び立ちました(右端)。
岩国基地は、面積575ha (甲子園球場145個分の広さ) の
敷地を占める、嘉手納基地(沖縄県)と並んで
極東最大規模の航空基地だそうです。
年に一度、5月5日には日米親善デー (friendship day) が
開催されます。
埼玉県の入間基地の航空祭に行きましたが、
普段うるさい航空機の爆音が、
この時だけは、たまらない魅力を感じさせられるのが不思議です。
近年は、妙なもので人気が出て、尋常ではない人が集まり、
足が遠のきました。 -
入間航空祭で撮った写真です。
空が明るいので、アンダーになることにも気づかず、
夢中でシャッターを切っていました。
ああ、また見に行きたいなあ。 -
周防(すおう)大島が見えて来ました。
次の目的地は柳井なので、
このまま国道188号線を進めばいいのですが、
今回、周防大島に渡ってみようと思います。
通りかかったフェリーは、柳井港(山口県)⇔伊保田港(周防大島)⇔
三津浜港(愛媛県)を運行している防予フェリーです。
周防大島の伊保田港寄港便は周防大島松山フェリーの
運航となっています。
山口県と愛媛県を結ぶフェリーがあるとは知りませんでした。
周防大島は、東西に長い島なので、距離的には山口県の柳井と
愛媛県の松山(三津浜港)とはほぼ同じ距離になるんですね。
柳井から松山は2時間半、片道3,600円です。
防予フェリーの「防」は山口県東部の周防(すおう)国、
「予」は愛媛県の伊予国です。
この辺の島々を防予諸島と言います。
山口県というと「長州」というイメージを持っていますが、
「薩長同盟」で知られる長州は、長門(ながと)国で、
山口県の西部になります。
(山口県民の皆さま、お怒りかと存じますが、
案外知らないものなのです。) -
周防大橋が見えて来ました。周防大島と本州とを結ぶ唯一の橋です。
-
周防大島に立ち寄ろうと思ったのは、2018年10月22日の未明に
ドイツの海運会社が所有する貨物船「エルナ・オルデンドルフ」が
橋梁に衝突して、水道管と光ファイバーケーブルなどを切断する
事故があったからです。
ほぼ全域の約9050世帯で断水することになりました。
韓国オンサン港から広島県呉港沖を検疫のため経由し、
広島の江田島港を目指す予定でした。
周防大橋のある場所は海峡の幅が狭く、潮流が速いため、
3,000t程度の船しか航行しないのですが、
25,000tの大型貨物船が通過しようとした前代未聞の事故でした。 -
1カ月にわたる全町断水の間、消防ホースを繋いで送水を試みたという
ニュースを見ました。
2019年4月現在でも復旧工事は行われていて、40tをこえる
車両は通行不可、21時から翌朝5時までは片側交互通行と
なっています。
復旧工事にかかる費用は現時点で総額30億円を上回るそうですが、
オルデンドルフ社は2月に「船主制限責任法」による損害賠償の上限額を
約24億5500万円とする手続きを広島地裁に申し立て
認められました。
ドイツのオルデンドルフは世界最大級の海運会社であるにも拘らず、
島民への賠償はおろか、復旧工事にかかった費用すら賄えない金額で
済まそうとしています。(長周新聞の記事より) -
周防大島の方々は、水のない生活だけでなく、観光客の激減による
観光業の打撃、特産のみかんの出荷の制限、農作物への被害などの上に、高齢者の多い島民たちの疲労と健康被害を被りました。
日本は黙っていても、相手は損害賠償を誠心誠意やってくれるだろうなどと夢みたいなことを考えていないで、早急に手を打つべきでした。
国内の事故だって、ひき逃げは日常茶飯事です。
ドイツの巨大企業なら尚更、自社に都合のいいように計らうでしょう。
時と場合によっては「人がいい」のは罪にすらなるという事例に
なりそうです。 -
橋梁の水道管工事が当初の予定より遅れている理由の一つが、
部品が手に入らないことなのだそうです。
2020年東京オリンピックの工事のために、
必要な部品が不足しているんだそうです。
オリンピックと島の生活と、どちらが大事なのでしょうね。 -
ここは飯の山です。ボロボロで判読不明の絵地図です。
周防大橋のすぐ上に展望台があります。
標高263.5mの小さな山ですが、ロケーションが最高です。
途中の道は、恐ろしく狭いのでお勧めはいたしません。
対向車が来たら終わりです。 -
周防大橋の西側です。町役場のある地域ですが、
特徴のある海岸線です。
ここは、周防大島町小松開作にある車海老の養殖場なんです。
株式会社拓水の周防大島事業場です。
平成8年に長崎の五島列島で車海老の養殖を実現し、
佐賀、山口(周防大島)、鹿児島、沖縄まで5県6事業場を
運営する国内の最大規模の養殖会社です。 -
大畠瀬戸と呼ばれる海域の眺めを楽しんでいると、
頭の上を戦闘機が通り過ぎて行きました。
車輪が出ています。岩国基地の戦闘機なのでしょう。 -
あれ?また来た。戦闘機は大抵2~3機で飛んでいるから、
一緒の訓練機なのかな? -
どうやら、広島県と山口県の境の安芸灘は、
戦闘機の訓練空域のようです。 -
しばらく佇んでいると、全く違う方向からも飛んで来ます。
戦闘機マニアだったら、それなりの装備を持って一日ここにいれば、
随分と楽しめるかもしれません。 -
展望台は、津波避難タワーのような構造物でした。
でも、これに上らないと、周りの木々が邪魔で展望が開けないのです。 -
景観の絵地図です。
-
周防大島の東方向です。
-
同じ方向です。2つ向こうの岬が長島地区ですから、
突端の瀬戸ケ鼻までは、この7倍の距離があります。
さすがは「大島」と呼ばれるだけあります。 -
柳井の町です。海岸沿いの白い建物群は、中国電力の発電所です。
左は笠佐島です。 -
柳井方向の写真のど真ん中に、この灯台があります。
ちゃんと地面に建っているようです。
この海域は水深の極端に浅い部分があるんですね。
大型貨物船の航行なんて問題外です。 -
展望台の山から下りて、海岸線を走っていると、
また小さな灯台がありました。
久賀港大崎鼻灯台です。狭い海峡なので、安全な航行のために、
設置されているのでしょう。
この国道437号線は、山口県岩国市玖珂町で、
国道2号線とぶつかりますが、その先端は周防大橋を渡って、
周防大島の東端・伊保田まで到達します。
伊保田にはフェリーが停泊する港があります。 -
島の中程、島が大きくくびれた辺りに来ると、
前方にエンゼルロードが見えて来ました。
小豆島にある干潮の時にだけ繋がる砂州(さす)の愛称です。
周防大島にあるのは「真宮島(しんぐうじま)」の砂州です。
干潮時刻の前後3時間だけ現れる海の中道によって、
本島の屋代島から沖に浮かぶ真宮島へ渡ることができます。
真宮島は道の駅サザンセトとうわの裏、
約100mの沖合いに浮かぶ無人島です。 -
真宮島へは、この漁港を向こうへ回り込んで行くので、
近くに見えてちょっと遠いです。
はるばる小豆島迄フェリーで行かなくても、
橋で繋がっている周防大島でエンゼルロードが見られるなんて
全然知りませんでした。来て良かったなあ。真宮島 名所・史跡
-
道の駅の駐車場には「周防大島おさかなセンター」があります。
周防大島お魚センター グルメ・レストラン
-
海鮮丼です。店の中で作って、この状態で冷蔵のショーケースに
保管してあります。(わさび醤油をかけちゃいました)
客はそれを覗き込んで買うようになっています。
人気なので、同じような店が2店並んでいますが、
どちらも大盛況。席取り合戦になっていました。 -
さて、国道437号線を戻って行きます。
前方の山の上に、先程上った飯の山展望台が見えます。
標高はさほど高くないので展望台への山道は長くはないのですが、
対向車が来た時、すれ違いは出来ないので、きちんと対処できる人のみ
上がってください。
こんな道なので、誰も来ないだろうと思っても、私が上にいた間、
車が1台上がって来ました。
行き会わなくて良かったと心から思いました。 -
本州に戻って、JR柳井駅のすぐ前の駅南公園に来ました。
-
運転席への階段には鉄棒はあってもチェーンなどはありません。
やった、入れる。 -
「ご苦労さん蒸気機関車
(前略)このC50型125号機関車は、昭和5年に誕生、
時速90kmで走る力を持ち、
テンダー(石炭・水入れ)前側、下部に「細管式給水温め器」が
取り付けられているのが特徴です。
早岐(はいき)、浜松、柳井機関区などで旅客列車を引き
約234万km走り続けてきましたが、
鉄道電化のため、その使命を終わりました。(後略)」 -
今回の表紙は、このC50125です。
昭和5年5月23日日立製作所製造。価格75,000円。
走行距離2,340,365km。
早岐・浜松・成田・小山・柳井機関区所属。
1971(昭和46)年廃車。 -
C50は国内に6輌しか残存していないSLです。
-
スポーク形の動輪3つ。
車体は、かなり雨だれで惨めな姿になっています。 -
運転席に入って、おや?ちょっと想像と違うかな?
-
意外と部品がある?運転席はビリビリだけど。
-
「給水ポンプ」と書かれたこれは?
-
こんなにハッキリ読めるプレートは、滅多にない。
これを載せてしまうと盗られないかなと心配になるくらいのお宝。 -
針やガラスはないんだけど、オリジナル?
昭和54年10月 三輪精機株式会社。
現在でも埼玉県川越市にある会社です。
1938年創業で、1946(昭和21)年から鉄道車両部品の
製造販売を始めました。 -
「速度計」東京機器工業株式会社。「元軸毎分〇回転ニ付指度1 粁」
最後の「 粁」は、kmを表します。 -
S形車内警報表示器
No.491401 型式JSK-62
電源電圧 24V 昭和39年4月製造
株式会社京三(きょうさん)製作所(現本社:神奈川県横浜市鶴見区)
1917(大正6)年東京神田淡路町に東京電機工業株式会社として
創業した会社です。
1923年に国産初の自動閉そく信号装置を開発、
1925年に国産初の踏切警報機と電気転てつ機を開発。
1931年に連動閉そく装置及び交通信号機を製造
1938年に系統式交通信号制御機を製造
1954年、B形車内警報装置製造。
写真の物はS形なので、これの発展型ですね。
1963年、東海道新幹線ATC装置開発
この後も、交通管制機器や列車制御装置などの名前が続々と続きます。
SLの部品を作っていた会社は、
大抵が現在も規模の大きな企業になっています。 -
外観は多少?悪くても、中身は宝の山でした。
ここから見る車体の部品もかなり多いと思われます。 -
もうちょっとお色直しをして、
たくさんの人に愛されて欲しいと思います。 -
鉄道唱歌が書かれていました。
「汽笛一声新橋を~」は誰でも知っていますが、
24番に柳井が登場するんですね。
さて、この歌の終点はどこなんだろう?調べてみました。
明治33年(1900年)発表の唱歌です。
第1集:東海道篇、第2集:山陽・九州篇、第3集:奥州・磐城篇、
第4集:北陸篇、第5集:関西・参宮・南海篇の計5集が
発表されました。
東海道編は新橋から神戸です。
柳井が登場するのは「山陽・九州編」で、
30番から九州・門司に渡ります。
博多・大宰府・鳥栖・熊本・阿蘇・三角・八代と行きつつも
何故か早岐(はいき)・佐世保となって最後は長崎となります。
鹿児島には行かないんですね。 -
さて、今度は下松(くだまつ)市役所です。
-
ここに、たいへん大事にされている小さなSLがあります。
-
「下工弁慶号」。顔には「下松工高」と書かれています。
-
明治40年に石川島造船所で製作されたB型サドルタンクの蒸気機関車(中略)
山口県立下松工業学校が当時60円で譲り受け(後略) -
雨の日でこれだけ反射するんだから、晴れの日だったら撮影はもう無理?
-
これ、動くんだ。でも、ずっと動かさないと「お飾り」になっちゃうよ。
-
「竈神安鎮守護」なんてぴったりなお札でしょう!
-
運転席の案内図もありました。
-
こんな運転席は、さすがに見たことないなあ。
-
この機関車には、個体番号の必要はなかったんだろうな。
たまには動かしてもらえるといいね。 -
さて、次のSLは笠戸島にあります。笠戸大橋を渡って来ました。
笠戸大橋 名所・史跡
-
「国民宿舎 大城」の第3駐車場にD51があります。
-
「下松市でつくられたD51
(前略)このD51型式592号機関車は昭和15年11月
本市の(株)日立製作所笠戸工場で誕生し主に山陽本線を
32年間走り続けて来ました。
(中略)我が国鉄道開通100年の記念すべき年に当たり
誕生の地下松で休養をとることになりました。」 -
あれ?花束つきです。
実はこの時、保存会の方が明日行われるイベントのために、
SLに花を添えていたのです。 -
その方に、このSLをどうやってここ(笠戸島)まで運んで来たのか
お聞きしました。
すると3つに分断して持ってきたと言うのです。
先輪の上の斜めの鉄棒に溶接した跡があります。
それが切断個所なんです。
SLを切断するという事実はショックでしたが、
小さくしないとトラックに載せられないのだそうです。 -
保存会の方は、そろそろ塗り直してやらないとと考えているんですと
話していました。
このSL、現在は全面塗りたくりのSLではないんです。 -
ご覧のように足回りはほとんど塗装されていません。
だから鈍(にび)色なんです。
見栄えはしないのかもしれませんが、
これを見た時、おお!と思いました。
この状態を維持するためには、定期的に保守が必要となります。
長期に亘って管理され続けなければ、
さびさびの惨めな車体になってしまいます。
塗装をしないという選択には、以後定期的に管理をするという前提が
不可欠なんです。
だから、滅多にそれをしているSLはありません。 -
塗装のある部品にも個体番号が見られます。(左右2か所)
-
元は赤い塗料が塗られていたようです。
もっときっちり剥がせるといいのですが。
この後、また赤く塗られるのかな?
一旦全部剥がして整備している状態なのかもしれません。
いつか再びここを訪れることがあったら、
どんな姿になっているのか気になる車体です。 -
ピンぼけ写真ですが、この個体番号の手打ち感が、
たいそう愛おしく感じられます。 -
私が個体番号が好きなのは、
不揃いだったりして如何にも「手作り」を感じるだけでなく、
時には違う車体からの転用だったりして、
そのSLの歩んで来た歴史を感じられたり、
あれ?こんなところにもあるんだと宝物探しが出来ることなど、
盛り沢山の楽しみがあるからです。 -
これがしっかりしていると、保存会のプライドを感じますね。
-
あんまり車体の写真を撮りまくっているので、
保存会の方が特別に運転席に入れてくれました。
さすがに立派です。
きちんと管理されている運転席は見ていて気持ちいいです。 -
すごく綺麗なメーター。コードは振動で簡単に抜け落ちないように、
メーター本体をぐるっと巡るように取り付けられています。
SLは全部が手作りですから、一つ一つ小さな工夫が
どこにでも見受けられます。
今の一律全部同じオートメーション製品とは、全然違います。
同じD51でも、徐々に改良を加えたり、地形や気候に合わせた仕様になったりして、それぞれに違いがあります。 -
運転席周りの計器類の豊富なこと!
先程、柳井で見たSLに残っていた計器が、
ここでは完全な形で保存されていました。
「車内警報表示器」には赤ランプが付いていたんですね。 -
釜の中も見られます。釜の底は網状になっていて、
石炭の燃えカスや灰を下に落とすようになっています。 -
炭水車にも入らせてもらいました。
ここから運転席を見ることはそう滅多にありません。
「炭水車」と口では言いながら、石炭を載せていることは
理解していても、実はこの下半分には水が入っているのだとは
あまり認識できていませんでした。
こうやって水タンクの上にいると、よくわかりますね。 -
いや~、このショットはないです。
尾灯って、こんな風に付いているんですね。
水タンクは、後ろはもっと高くなっていて、
思っていたより石炭の積載量は少ないことに驚かされました。
この取水口の蓋を開けて、給水塔から水を入れていたんですね。
動態保存車で時折給水風景を見ますが、実際に水を入れる部分を
ちゃんと見たことはありませんでした。 -
イチオシ
運転士が見ていた風景です。
-
このショットが撮れたのも、
保存会の方が運転席に入れてくれたお陰です。
ありがとうございました。 -
保存会の方の秘蔵っ子。炭水車の台車に刻まれた個体番号。D51660。機関車と炭水車は違うペアだったんですね。
-
立派な説明板もありました。
-
雨が降っているのに、猫がやって来ました。ここをねぐらにしているの?
以前、SLの中で子猫を生んで育てている猫がいました。
意外とSLのそばには猫がいます。 -
なんと、背後はこんなカラーリングになっていました。
-
ここは高台のため、D51592は、毎日こんなに素晴らしい風景を
眺めています。
この海は笠戸湾です。目の前の半島の向こうが周南市になります。
明日は、周南市のSLから始まります。
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