北海道訪問2018①（札幌：北海道開拓の村）

2018/06/22 - 2018/06/22

旅仲間達と北海道で集合する事になり、久方ぶりに北の大地へ。

学生時代は、毎年のように北海道を訪れていましたが、社会人になってからはすっかりご無沙汰でした。当時から、北海道開拓の村に行ってみたかったのですが、結局行く事がなく、今回が初訪問です。

明治期の北海道開拓の頃からの建物が再現されたり、移築されたりしたものが、広大な敷地に50棟以上展示されています。
古い建物好きの私には、堪らない場所でした。

エリア 厚別・豊平・真駒内(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5

タイミングの合うバスがなく、待つぐらいなら歩くかと森林公園駅から、約30分弱歩いて開拓の村にやってきました。

北海道開拓の村 美術館・博物館

入口広場から、馬車鉄道の通りに出ると、ザ・北海道というイメージにピッタリな、真っ直ぐな並木道の景色が広がっています。

北海道開拓の村 美術館・博物館

馬車鉄道が、ポクポクと通り過ぎていきました。

北海道開拓の村 美術館・博物館

ピンク色の旧浦河支庁庁舎です。
大正時代に建造された建物で、庁舎を引退して移築されるまでは、博物館などに利用されていたそうです。

北海道開拓の村 美術館・博物館

建物内には、当時の調度品などが飾られています。

北海道開拓の村 美術館・博物館

2階には、昔の色々なストーブが展示されていました。
見た事のない形状ばかり。スターウォーズのロボットに出てきそうなフォルムです。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧小樽新聞社です。明治27年に創刊された、道内の代表的な新聞の一つだったそうです。こちらの建物は石造なのですが、骨組みは木でできています。

北海道開拓の村 美術館・博物館

印刷用の文字盤です。パソコンなどない時代、沢山の文字盤を組み合わせて、紙面を作成していました。

北海道開拓の村 美術館・博物館

重要文化財の旧開拓使工業局庁舎です。
屋根が緑、扉が黄色と、日本家屋にはない彩色が施されたモダンな洋風家屋です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

北海道を開拓するために、公共施設・道路・橋梁などのインフラや家財・機械・車両等、生活に密着した装備品を製造していた様子が、ミニチュアで展示されていました。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧島歌郵便局です。明治期の民家といった装いですね。
当時島歌地域は、鰊や昆布の生産で活況を呈しており、この小さな建物で7人もの人が働いていたそうです。

北海道開拓の村 美術館・博物館

事務員の宿直室です。窓も小さく、いかにも宿直室と云った内装です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧渡辺商店です。一階が店舗、二階が座敷となっていて、住宅は別棟だったようです。

北海道開拓の村 美術館・博物館

大正時代の店舗の様子が再現されています。
日用品に加え、書籍等も販売していたそうです。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧山本理髪店。大正時代の建物です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

回転式の座席は、大正時代から使用され始めたそうです。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧浦河公会会堂です。
神戸で設立された北海道開拓会社：赤心社の建物です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

赤心社の指導者の多くが、キリスト教徒であったため、教会兼集会所として使用されていた建物です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧龍雲寺です。
開拓者の拠り所として、開拓地には寺社が建立されたそうです。移築された旧龍雲寺は、大正後期の様子が再現されています。

北海道開拓の村 美術館・博物館

本堂内部は、現代の寺社と変わらないですね。
開拓者の学校、集会所、託児所等としても、利用されていたそうです。

北海道開拓の村 美術館・博物館

北海道開拓の村の中でも、一際大きな建物となる旧青山家漁家住宅です。
青山家は、江戸時代に山形から北海道に移住し、小樽沿岸で鰊漁等をしていたそうです。

北海道開拓の村 美術館・博物館

皿や椀などの食器が収納された木箱が、所狭しと並べられている蔵です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

漁夫に振舞うための酒樽が、収納されていた石倉です。
船具や漁具なども収納されていたそうです。

北海道開拓の村 美術館・博物館

米俵が積み上げられた米蔵です。
青山家では、食料調達のために、北海道内に広大な小作農場も所有していたそうです。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧青山家の建物群の中でも、最大の建物となる番屋です。
こちらは約2ヵ月の漁期に、60名もの漁夫が寝泊まりした大部屋です。現在のようなプライベート空間は、全く存在しない感じですね。

北海道開拓の村 美術館・博物館

長机に食器が並んでいます。部屋の真ん中は、給仕で動き回れるようにフリースペースだったようです。大勢の漁夫が、寝泊まりして暮らしていた場所なので、建物の構造も合理的です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

雇い主や親方が暮らしていた場所は、個室になっています。
そこに敷かれていたアザラシの皮で作った敷物。

北海道開拓の村 美術館・博物館

大きな倉庫には、当時の漁船も展示されています。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧秋山家漁家住宅です。
こちらは青山家のように大規模ではなく、家族経営の漁師宅です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

十数名の家族が暮らしていた住宅です。５部屋ありますが、漁期には2,3名の出稼ぎ漁師も寝泊まりしていたそうで、かなり手狭だったでしょうね。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧田村家北誠館蚕種製造所です。
東京蚕業試験場を参考に造られた建物で、養蚕技術者の育成や蚕種の製造をしていました。

北海道開拓の村 美術館・博物館

明治時代の蚕の育成が、再現されています。

北海道開拓の村 美術館・博物館

生糸の原料となる繭を作る蚕の一生が、説明されています。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧農商務省滝川種羊場機械庫です。
北欧の建築様式を参考にして造られた機械庫です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

種羊場で使用されていた、大型機械が展示されています。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧岩間家農家住宅です。
北海道に入植した農家の遺構です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

大きな囲炉裏のある板の間と複数の畳の間で構成されています。
先程の漁家には、十数人とのことでしたが、こちらも大勢の家族が住んでいたのかもしれませんね。

北海道開拓の村 美術館・博物館

納内屯田兵屋です。農地開拓と北方警備を兼ねた屯田兵の村が、北海道内に複数造営されていたようです。

北海道開拓の村 美術館・博物館

屯田兵と家族が暮らしていた家屋です。
農家や漁家と比べると、随分と小さい建物です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧信濃神社の鳥居。

北海道開拓の村 美術館・博物館

長野県諏訪地方出身の開拓者が多かった地域は、信濃開墾地と呼ばれ、そこに建立された神社は、故郷の諏訪大明神を分霊し、信濃神社と命名したそうです。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧樋口家農家住宅です。
平屋建てですが、やはり農家住宅は大きめの建物が多かったようですね。

北海道開拓の村 美術館・博物館

今までの建物内では、あまり見かけませんでしたが、こちらの農家には、囲炉裏で寛ぐ夫婦が再現されています。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧小川家酪農畜舎です。現在でも全く古さを感じない建物です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

かつては乳牛が飼育されていたようです。

北海道開拓の村 美術館・博物館

北海道のイメージ通りの風景ですね。
人形ではなく、本物の乳牛が草を食んでいても違和感がありません。

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旧菊田家農家住宅です。今まで見てきた建物は、平屋建てが多かったですが、こちらは2階建ての住宅です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

宅内には、当時の神楽の様子が再現されています。
明治後半には、入植者の生活も落ち着き、祭りを楽しむ余裕も出来てきたそうです。

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開拓小屋です。
柱には丸太が使われていますが、壁や屋根には、茅や笹が使われています。この建物で北海道の冬を迎えるのは、厳しすぎる環境だったでしょうね。

北海道開拓の村 美術館・博物館

内部は家具などもなく、竪穴式住居とかに近いイメージのようにも見えます。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧平造材部飯場です。
造材業に関わる作業員の宿舎兼食堂です。

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壁には荷物置き用の棚。床には、布団がずらりと並んでいて、シンプルな造りです。鼾の大きな人がいると、ツライ構造ですね。

北海道開拓の村 美術館・博物館

森林鉄道機関庫です。
国有林から伐採された木材運搬のために、森林鉄道が敷かれました。かなり小型の機関車ですね。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧札幌農学校（現：北海道大学）寄宿舎です。
明治時代の寄宿舎の一部が復元されています。

北海道開拓の村 美術館・博物館

玄関棟の受付、もしくは講師室ですかね。
並んで置かれている4つの机が、機能的に見えます。

北海道開拓の村 美術館・博物館

寄宿舎発足当時の洋食です。
現在でも違和感なく、美味しく頂けそうなメニューです。

北海道開拓の村 美術館・博物館

寄宿舎の左右の棟を結ぶ長い廊下。一目見て、学校の廊下と判断できるような典型的な形状をしています。

北海道開拓の村 美術館・博物館

寄宿舎は、4人部屋だったようですね。
一人に一つずつ、ベッドと机が据えられています。ベッド堅そう 笑

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧広瀬写真館です。
外装も色使いもモダンな建物です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

1Fは住居、2Fが、撮影室、暗室、待合室などに利用されていました。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧大石三省堂支店です。
三省堂と聞くと本屋が思い浮かびますが、こちらはお菓子屋です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

店頭には、煎餅や麩菓子等の和菓子が並んでいます。

北海道開拓の村 美術館・博物館

かなり精巧な木型ですね。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧近藤医院です。
1Fには、診察室、手術室、薬局などが設けられていました。

北海道開拓の村 美術館・博物館

診察室です。歴史ある個人医院の風情が感じられます。

北海道開拓の村 美術館・博物館

小樽にあった旧三マス河本そば屋です。
そば屋を感じさせない外観です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

50人が入れる座敷も用意されていたようで、かなり大型のそば屋だったようです。

北海道開拓の村 美術館・博物館

旧近藤染舗です。
徳島から移住した、近藤兄弟により創業された染物屋です。

北海道開拓の村 美術館・博物館

店舗の裏には、染物工場が併設されていました。
手書きの幟なども扱っていたようですね。

北海道開拓の村 美術館・博物館

折角北海道に来たのだから、美味しいラーメンが食べたいと札幌の人気ラーメン店：彩味にやってきました。

麺屋 彩未 グルメ・レストラン

一時間程並んで、辛味噌ラーメンを注文。辛み耐性の低い私でも、問題なく食せるラーメンでした。ただの味噌ではなく、うま味の加わったスープが絶品でした。

麺屋 彩未 グルメ・レストラン