鉄道紀行作家の宮脇俊三は、著書『中国火車旅行』(1988刊)の中で、上海ーウルムチの特快52列車に乗っている。彼が旅行した1986年当時は非電化で単線区間もあり、全行程4,079kmを３泊４日、81時間かけて走っていた。<br /><br />それから30年あまり、現在の中国は広大な国土に高速鉄道網を張り巡らせていて、2017年には上海からウルムチまでが高速鉄道で結ばれた。まだ直通列車は走っていないが、在来線の直通列車が残っているうちに乗っておきたい。<br /><br />シルクロードの都市へ行くのだから、街歩きもしたい。しかしウルムチは大都会であまり楽しめそうもない。そこで、ウルムチからさらにカシュガルまで行くことにした。<br /><br />＜旅程＞<br />第１日(2018/09/01) 羽田ー(上海航空816便)ー上海、上海泊<br />第２日(2018/09/02) 上海ー(直達Z40/41列車)ー車中泊<br />第３日(2018/09/03) ー(直達Z40/41列車)ー車中泊<br />第４日(2018/09/04) ー(直達Z40/41列車)ーウルムチ、ウルムチ泊<br />第５日(2018/09/05) ウルムチ南ー(特快T9516/9517列車)ー車中泊<br />第６日(2018/09/06) ー(特快T9516/9517列車)ーカシュガル、カシュガル泊<br />第７日(2018/09/07) カシュガル泊<br />第８日(2018/09/08) カシュガルー(中国南方航空6997便)ー上海、上海泊<br />第９日(2018/09/09) 上海ー(中国東方航空521便)ー成田<br />

シルクロード列車の旅（第7日）カシュガル旧市街

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2018/09/07 - 2018/09/07

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raintreeさん

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鉄道紀行作家の宮脇俊三は、著書『中国火車旅行』(1988刊)の中で、上海ーウルムチの特快52列車に乗っている。彼が旅行した1986年当時は非電化で単線区間もあり、全行程4,079kmを３泊４日、81時間かけて走っていた。

それから30年あまり、現在の中国は広大な国土に高速鉄道網を張り巡らせていて、2017年には上海からウルムチまでが高速鉄道で結ばれた。まだ直通列車は走っていないが、在来線の直通列車が残っているうちに乗っておきたい。

シルクロードの都市へ行くのだから、街歩きもしたい。しかしウルムチは大都会であまり楽しめそうもない。そこで、ウルムチからさらにカシュガルまで行くことにした。

＜旅程＞
第１日(2018/09/01) 羽田ー(上海航空816便)ー上海、上海泊
第２日(2018/09/02) 上海ー(直達Z40/41列車)ー車中泊
第３日(2018/09/03) ー(直達Z40/41列車)ー車中泊
第４日(2018/09/04) ー(直達Z40/41列車)ーウルムチ、ウルムチ泊
第５日(2018/09/05) ウルムチ南ー(特快T9516/9517列車)ー車中泊
第６日(2018/09/06) ー(特快T9516/9517列車)ーカシュガル、カシュガル泊
第７日(2018/09/07) カシュガル泊
第８日(2018/09/08) カシュガルー(中国南方航空6997便)ー上海、上海泊
第９日(2018/09/09) 上海ー(中国東方航空521便)ー成田

エリア

中国

8:00、アラームで起床。外はまだ暗く、空が白みはじめたところ。
部屋にあった紅茶を入れて飲む。
朝食は9:00から。9:15に行ったらすで席はいっぱいで、ビュッフェの料理も冷たいものが少し残っているだけだった。
新疆の感覚では早朝でも、旅行者は北京時間で行動する。みんな待ちかねて、開始と同時に押しかけたらしい。
しばらくしたら温かい料理が追加された。
レストランの入り口横には、北京語を練習しましょうというホワイトボード。
「普通話」ではなく「国語」と書いてある。ウイグル語は国語じゃないのか。
ホテルの長い廊下。インテリアが重厚なので、TDLのホーンテッドマンションを思い出す。
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10:30過ぎホテルを出て旧市街を歩く。
表通りから旧市街に入る角にはかならずチェックポイントがあって、地元のウイグル人はIDを提示しないと通れない。

カシュガル旧市街区旧市街・古い町並み
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旧市街は人気がない。

カシュガル旧市街区旧市街・古い町並み
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晴れていれば違う印象を受けたのかもしれないが。

カシュガル旧市街区旧市街・古い町並み
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空港行きのバスで香妃墓へ。バス停からの参道はかなり歩く。
内部は撮影禁止だが、愛らしい建物で前庭にはバラがたくさん咲いていた。

香妃墓 (アパクホージャの墓) 建造物
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香妃墓に付設のモスク。

香妃墓 (アパクホージャの墓) 建造物
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エイティガール寺院と同じく礼拝堂の正面にはスローガンがあって、「団結穏定是福分裂動乱是禍」と大書されている。

香妃墓 (アパクホージャの墓) 建造物
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境内は涼し気な木立に覆われている。

香妃墓 (アパクホージャの墓) 建造物
香妃墓の入口にあった店で昼食にする。
細麺。味は悪くないのだが、麺は柔らかすぎ、肉は固くて噛めない。20元(約340円)。酒はない。
バス停までの帰路は老人の電動バイクが牽引する平台で、1元(約17円)。
バスで市街へ戻る。途中で毛沢東像を見た。
カシュガル市内はバス網が発達していて便利。1元。空港行きのエアコン車は2元。
新しい電気バスが多い。
ホテルでひと休みして、18:00前にバザールへ。
バス停の掲示は中国語とウイグル語のみ。英語はない。外国人でこれが読めるのは日本人の特権だ。
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バザールの正面。入り口でセキュリティチェックがある。これは外国人も漢人も免除されない。

カシュガル大バザール市場
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ナッツやドライフルーツの店。

カシュガル大バザール市場
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宝飾店とか楽器屋とか。

カシュガル大バザール市場
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家電の店もある。

カシュガル大バザール市場
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21:00、夕食を求めて旧市街へ。
陽が傾くとともに人出が増えて賑わっている。

カシュガル旧市街区旧市街・古い町並み
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ナッツの露店。隣の山との境界あたりは混ざっているような気がするのだが、あまり気にしている様子はない。

カシュガル旧市街区旧市街・古い町並み
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屋台で冷たい麺。7元(約110円)。
かなり辛い。
器は洗わずに使い回すため、ビニール袋を被せている。

カシュガル旧市街区旧市街・古い町並み
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他にもなにか食べたかったが、旨そうな店はどこも混んでいて席が空かない。あきらめてスーパーマーケットでカップ麺を買い、ホテルに帰って食べる。
スーパーのレジで、店員の女の子が「你是中国人嗎？」と聞いてくる。たどたどしい発音で「不是。我是日本人」と答えたら笑顔が返ってきた。

カシュガル旧市街区旧市街・古い町並み
カシュガル最後の夜。