北海道旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 1日目の午後10時過ぎ、広島からの全日空機が新千歳空港に到着した。さっそくレンタカーを借りてニセコ方面に車を走らせた。支笏湖の南側の国道276号は、新緑がとても綺麗だったが、支笏湖は木々の間から時折見える程度、途中湖が見える展望台はなかったので、湖の西にあるキャンプ場に車を入れて、湖を展望した。<br />支笏湖を過ぎてしばらく走ると左側に道の駅と「きのこ王国」が並んであり、道の駅の小さな食堂できのこ汁を食したが、寒い時期だったこともあり大変美味しかった。この地域は、きのこ汁が名物らしい。<br /> 倶知安、ニセコと車を走らせ、ニセコからは左に雪の羊蹄山を見ながら西に進み、ニセコアンヌプリの山腹の五色温泉ルートを走って、日本海側に出ようとしたが、5月下旬というのに、道路は積雪のため通行止め、しかたなく引きかえして、尻別道路を経て岩内に向かった。岩内では、岩内の街と湾を見下ろす高台にある比較的小さな温泉旅館「おかえりなさい」に宿をとった。かつては高級旅館だったらしく、宮大工が造ったとされる館内はなかなか立派、温泉に入ると、泉質の良い湯がふんだんに流れており、サウナや露天風呂もあった。宿泊費は2食付きでも格安、料理は高級とは言えないまでも、いろいろと工夫されていて大変美味しかった。<br />2日目、積丹半島の海岸線を通って、余市、小樽に行くことにした。国道229号線を西に走っていて、近代的な建物「とまりん館」が目にとまり入館した。近くにある北海道電力泊原子力発電所の資料館である。原子力発電に関する展示だけでなく、子供がエネルギーについて楽しく学べる科学展示や、ニセコ山系や積丹半島の自然や歴史が分かる地域展示などもあり、産出した縄文土器などの展示もあった。スタッフの方の説明を聞きながら、興味深く館内を見て回った。<br /> 国道229号をさらに北に進み、国道から左の横道に入り、神威岬の駐車場に到着した。ここから岬まで約30分間遊歩道を歩いた。遊歩道の両脇には青い海と絶壁をのぞむことができ、振り返れば残雪の積丹半島の山々が見えとても綺麗だった。<br />神威岬の絶景に感動した後、積丹岬を経て余市に到着した。余市では、ニッカウヰスキー余市蒸留所を見学した。車の運転があるので、ウヰスキーの試飲は我慢してジュースで代用した。次に、隣接する余市宇宙記念館を見学した。ここは余市出身の宇宙飛行士、毛利衛さんにちなんだ施設であるが、どちらかといえば子供向けの施設であった。その後、2日目の宿泊地の小樽に向かった。小樽では駅近くのスマイルホテル小樽別館に泊まった。小さなホテルで部屋も小さかったが、朝食付きで宿泊料も安く、小樽駅や運河にも近くロケーションは良かった。<br />夕刻、小樽駅周辺を歩いたが、運河周辺に比べて飲食店がまばらで食事のできるところがなかなかなかった。偶然に入った「濱焼北海道魚萬」は結構繁盛しており、外国人客も沢山いた。生ビールを飲みながら楽しいひと時を過ごした。<br /> 3日目、小樽運河や堺町本通りなど小樽の街を散策した後、小樽貴賓館・にしん御殿「旧青山別邸」を訪れた。門を入ると、正面に貴賓館、右に旧青山別邸、左に石狩挽歌記念碑があった。館内に入ると大広間があり、壁面の日本画や天井画が圧巻であった。左側にレストランとトイレなど、右手前に旧青山別邸への入口があり、入館券を購入して見学することにした。にしん漁で巨万の富を築き上げた網元の豪邸は、見るべき価値は充分にあると思った。<br /> その後、貴賓館近くの祝津パノラマ展望台に車で登った。眼前に青い日本海が広がり、岩場に打ち寄せる白波が映えてとても綺麗だった。展望台には民謡碑や歌碑もあった。<br /> 昼過ぎに小樽を出て札幌に向かった。途中、白い恋人パークに立ち寄り、製造ラインなどを見学した。施設は綺麗で多くの人が訪れていた。花壇には花がいっぱい、建物もなかなか立派で訪問の価値は十分にあると思うが、やや利益第一主義を感じた。<br /> 4日目、北海道開拓の村と北海道博物館を見学した。開拓の村では、明治から昭和初期に建築された北海道各地の建築物が、移転復元・再現されていたが、時間の関係で建物内部については旧北海中学校や旧青山家漁家住宅、旧開拓使工業局庁舎などに絞って見学した。ボランティアの方の詳しい説明を聞くこともできた。<br />北海道博物館では、マンモスとナウマンゾウの巨大なレプリカ、アイヌの文化、北海道の生き物、生活に関わる展示などを見て回った。その後、川下公園のライラックの森を訪れ 多くの品種のライラックの美しさと香りを楽しんだ。<br />新千歳空港に向かう途中、 旧島松駅逓所に立ち寄った。ここには、札幌農学校の教頭だったクラークの碑があり、帰国の際に「青年よ、大志を抱け」という言葉を残した場所としても有名である。<br />夕刻、レンタカーを返却後、新千歳空港から広島空港へ向かう全日空機に乗り込んだ。航空機の左側の窓からは残雪の東北の山々や立山連峰などが良く見え、大変綺麗だった。

残雪の北海道積丹半島を走る

12いいね!

2017/05/22 - 2017/05/25

26279位(同エリア54824件中)

0

27

夢追人さん

 1日目の午後10時過ぎ、広島からの全日空機が新千歳空港に到着した。さっそくレンタカーを借りてニセコ方面に車を走らせた。支笏湖の南側の国道276号は、新緑がとても綺麗だったが、支笏湖は木々の間から時折見える程度、途中湖が見える展望台はなかったので、湖の西にあるキャンプ場に車を入れて、湖を展望した。
支笏湖を過ぎてしばらく走ると左側に道の駅と「きのこ王国」が並んであり、道の駅の小さな食堂できのこ汁を食したが、寒い時期だったこともあり大変美味しかった。この地域は、きのこ汁が名物らしい。
 倶知安、ニセコと車を走らせ、ニセコからは左に雪の羊蹄山を見ながら西に進み、ニセコアンヌプリの山腹の五色温泉ルートを走って、日本海側に出ようとしたが、5月下旬というのに、道路は積雪のため通行止め、しかたなく引きかえして、尻別道路を経て岩内に向かった。岩内では、岩内の街と湾を見下ろす高台にある比較的小さな温泉旅館「おかえりなさい」に宿をとった。かつては高級旅館だったらしく、宮大工が造ったとされる館内はなかなか立派、温泉に入ると、泉質の良い湯がふんだんに流れており、サウナや露天風呂もあった。宿泊費は2食付きでも格安、料理は高級とは言えないまでも、いろいろと工夫されていて大変美味しかった。
2日目、積丹半島の海岸線を通って、余市、小樽に行くことにした。国道229号線を西に走っていて、近代的な建物「とまりん館」が目にとまり入館した。近くにある北海道電力泊原子力発電所の資料館である。原子力発電に関する展示だけでなく、子供がエネルギーについて楽しく学べる科学展示や、ニセコ山系や積丹半島の自然や歴史が分かる地域展示などもあり、産出した縄文土器などの展示もあった。スタッフの方の説明を聞きながら、興味深く館内を見て回った。
 国道229号をさらに北に進み、国道から左の横道に入り、神威岬の駐車場に到着した。ここから岬まで約30分間遊歩道を歩いた。遊歩道の両脇には青い海と絶壁をのぞむことができ、振り返れば残雪の積丹半島の山々が見えとても綺麗だった。
神威岬の絶景に感動した後、積丹岬を経て余市に到着した。余市では、ニッカウヰスキー余市蒸留所を見学した。車の運転があるので、ウヰスキーの試飲は我慢してジュースで代用した。次に、隣接する余市宇宙記念館を見学した。ここは余市出身の宇宙飛行士、毛利衛さんにちなんだ施設であるが、どちらかといえば子供向けの施設であった。その後、2日目の宿泊地の小樽に向かった。小樽では駅近くのスマイルホテル小樽別館に泊まった。小さなホテルで部屋も小さかったが、朝食付きで宿泊料も安く、小樽駅や運河にも近くロケーションは良かった。
夕刻、小樽駅周辺を歩いたが、運河周辺に比べて飲食店がまばらで食事のできるところがなかなかなかった。偶然に入った「濱焼北海道魚萬」は結構繁盛しており、外国人客も沢山いた。生ビールを飲みながら楽しいひと時を過ごした。
 3日目、小樽運河や堺町本通りなど小樽の街を散策した後、小樽貴賓館・にしん御殿「旧青山別邸」を訪れた。門を入ると、正面に貴賓館、右に旧青山別邸、左に石狩挽歌記念碑があった。館内に入ると大広間があり、壁面の日本画や天井画が圧巻であった。左側にレストランとトイレなど、右手前に旧青山別邸への入口があり、入館券を購入して見学することにした。にしん漁で巨万の富を築き上げた網元の豪邸は、見るべき価値は充分にあると思った。
 その後、貴賓館近くの祝津パノラマ展望台に車で登った。眼前に青い日本海が広がり、岩場に打ち寄せる白波が映えてとても綺麗だった。展望台には民謡碑や歌碑もあった。
 昼過ぎに小樽を出て札幌に向かった。途中、白い恋人パークに立ち寄り、製造ラインなどを見学した。施設は綺麗で多くの人が訪れていた。花壇には花がいっぱい、建物もなかなか立派で訪問の価値は十分にあると思うが、やや利益第一主義を感じた。
 4日目、北海道開拓の村と北海道博物館を見学した。開拓の村では、明治から昭和初期に建築された北海道各地の建築物が、移転復元・再現されていたが、時間の関係で建物内部については旧北海中学校や旧青山家漁家住宅、旧開拓使工業局庁舎などに絞って見学した。ボランティアの方の詳しい説明を聞くこともできた。
北海道博物館では、マンモスとナウマンゾウの巨大なレプリカ、アイヌの文化、北海道の生き物、生活に関わる展示などを見て回った。その後、川下公園のライラックの森を訪れ 多くの品種のライラックの美しさと香りを楽しんだ。
新千歳空港に向かう途中、 旧島松駅逓所に立ち寄った。ここには、札幌農学校の教頭だったクラークの碑があり、帰国の際に「青年よ、大志を抱け」という言葉を残した場所としても有名である。
夕刻、レンタカーを返却後、新千歳空港から広島空港へ向かう全日空機に乗り込んだ。航空機の左側の窓からは残雪の東北の山々や立山連峰などが良く見え、大変綺麗だった。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
3.0
グルメ
3.0
ショッピング
3.0
交通
4.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
レンタカー ANAグループ
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • レンタカーは支笏湖畔を走る。

    レンタカーは支笏湖畔を走る。

  • 国道276号の南側、道の駅と「きのこ王国」が並ぶ。きのこ汁を食す。

    国道276号の南側、道の駅と「きのこ王国」が並ぶ。きのこ汁を食す。

  • 左に残雪の羊蹄山を見て車は走る。

    左に残雪の羊蹄山を見て車は走る。

  • 高級旅館の面影を残す、岩内温泉の宿「おかえりなさい」。

    高級旅館の面影を残す、岩内温泉の宿「おかえりなさい」。

  • 北海道電力泊原子力発電所ちかくにある「とまりん館」。

    北海道電力泊原子力発電所ちかくにある「とまりん館」。

  • 「とまりん館」内の原子力発電機タービンの模型。

    「とまりん館」内の原子力発電機タービンの模型。

  • 神威岬の駐車場前。

    神威岬の駐車場前。

  • 神威岬への遊歩道。

    神威岬への遊歩道。

  • 神威岬への道は続く。

    神威岬への道は続く。

  • ニッカウヰスキー余市蒸留所を見学。

    ニッカウヰスキー余市蒸留所を見学。

  • 余市蒸留所内の展示室。

    余市蒸留所内の展示室。

  • ニッカウヰスキー余市蒸留所に隣接する余市宇宙記念館内の展示。

    ニッカウヰスキー余市蒸留所に隣接する余市宇宙記念館内の展示。

  • 小樽駅、小樽運河に近いスマイルホテルに宿泊。

    小樽駅、小樽運河に近いスマイルホテルに宿泊。

  • スマイルホテルの近くにある居酒屋「濱焼北海道魚萬」で夕食。

    スマイルホテルの近くにある居酒屋「濱焼北海道魚萬」で夕食。

  • 小樽運河を歩く。

    小樽運河を歩く。

  • 小樽堺町本通りにある蒸気時計。前年カナダのバンクーバーで同じ作者の蒸気時計に出会った。

    小樽堺町本通りにある蒸気時計。前年カナダのバンクーバーで同じ作者の蒸気時計に出会った。

  • 堺町本通りにある大きなオルゴール店。二階には古いオルゴールを展示。見て歩くだけでも楽しい。

    堺町本通りにある大きなオルゴール店。二階には古いオルゴールを展示。見て歩くだけでも楽しい。

  • 小樽近郊にある小樽貴賓館・にしん御殿。

    小樽近郊にある小樽貴賓館・にしん御殿。

  • 小樽貴賓館内の天井画は見事!

    小樽貴賓館内の天井画は見事!

  • 小樽貴賓館近くのパノラマ展望からの景色。

    小樽貴賓館近くのパノラマ展望からの景色。

  • 小樽から札幌への道、途中白い恋人パークに立ち寄る。

    小樽から札幌への道、途中白い恋人パークに立ち寄る。

  • 白い恋人パーク内の製菓向上を見学(有料)。

    白い恋人パーク内の製菓向上を見学(有料)。

  • 恋人パーク内は綺麗な花でいっぱい。

    恋人パーク内は綺麗な花でいっぱい。

  • 北海道博物館内の展示。

    北海道博物館内の展示。

  • 北海道開拓村にあるに「にしん御殿」。

    北海道開拓村にあるに「にしん御殿」。

  • 北海道開拓村内の観光馬車。

    北海道開拓村内の観光馬車。

  • 北海道開拓村内に旧駅舎を移築。

    北海道開拓村内に旧駅舎を移築。

12いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから国内旅行記(ブログ)を探す

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP